【江越国境】栃の木峠から初めての下谷山へ

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skywalk
記事: 521
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

【江越国境】栃の木峠から初めての下谷山へ

投稿記事 by skywalk »

【 日 付 】2024年2月28日(水)
【 山 域 】 江越国境
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】栃ノ木峠>県境稜線>音波山>下谷山>往路>栃ノ木峠

例年私の美濃の旅は高丸に登った後は能郷白山でフィナーレとなりますが、今年はもうひとつ狙っていた山があるのでチャレンジしてみました。その山は江越国境の下谷山です。江越国境の山では上谷山が有名ですが、登る時は福井県側から登る以外日帰りは難しそうです。下谷山なら余呉高原スキー場のある栃の木峠から県境稜線を歩いていけるようです。
2月28日(水)朝4時半に鈴鹿の自宅を出発し木之本町を経由してR365を北上します。冬のR365なんて車で走れるのかなと思いましたが、途中の難所は長いトンネルが出来て簡単に通れました。
7時半前にはスキー場に着きました。スキー場の駐車場は営業終了して止まっている車はありませんでした。営業中でも平日は無料開放されているようです。
さて、ここから県境稜線に出るところがよく分かりません。ヤマレコの記録を見るとPからほぼ真っすぐ東に急斜面を登っていたのでPの左手の尾根に取り付いて急斜面を登りました。今回もスキーを担ぎ足元はゴム長です。我慢して急斜面を登っていくと徐々に傾斜は緩みしっかりした登山道に出ました。
そこを暫く進むとベルぐスキー場から続く稜線上の管理道路に合流しました。未舗装ですが、車が入れる道路です。後はP872mを過ぎるところまでどんどん道路を歩いていくだけです。美濃の山でも長い林道を歩くことが多いですが、デブリの溜まった斜面は滑り台になっていることが多くて不快です。ところがこの県境稜線の道路はすっきりして展望が良くスノーシューなど付けてトレッキングするだけでも楽しめるロケーションなのでいくら長くても苦になりません。
P2283432.JPG
P2283432.JPG (71.99 KiB) 閲覧された回数 501 回
送電鉄塔はかなり長く続きますが、そのくらいは目をつむりましょう。
電波塔の立つところが765mです。
P2283434.JPG
P2283434.JPG (63.47 KiB) 閲覧された回数 501 回
その後も送電鉄塔は続きます。
800mを越えた辺りで送電線は福井県側に下りていきます。そこは展望が好くて白山方面の山々が見通せました。
その先に立っていた梯子のような細い鉄塔は風速計がいっぱい付いていて風力発電の調査を行っているようでした。発電用のウィンドファームになれば景観は、さらに変わってしまいますが、山登りのアプローチ林道と思えばいいかと思います。
人工物がなくなっても道路は続きます。
850mを越えると見事な樹氷が出てきました。。青空に白く輝く樹氷が映えています。
P2283441.JPG
前方に見えてきた高みがP872mでしょうか。
その先右手に見えるのが目指す下谷山のようです。
道路は900m附近で自然消滅しました。
その先のco910mに赤と青のテープが離れて巻いてあるところで尾根が南と東に分かれていてルートがはっきりしません。東の尾根を少し進むと高度が下がっていくので戻って南の尾根を進むとテープの続きがありました。
コバに出たところで左に尾根が続きます。
その後も標識はありませんが、赤や青のテープは続きます。
前方右側に小高いピークが見えてきたのでテープを追っていくと尾根が分岐するところのコルで右の尾根を登りました。山頂と思われる高点付近で下谷山の標識を探しますが、見つかりません。ふと左手を見るともう一段高いピークが見えています。あっちゃー間違えたか。そういえばbiwacoさんのレポに下谷山のピークを間違えたようなことが書いてあった。
P2283448.JPG
分岐のコルまで戻って反対側の尾根を進むと赤テープが3本の木に連続して巻いてあった。普通に進めば間違えようのないところだが、一回目は少しショートカットして右の尾根に入ったためテープを見落としてしまった。というか地形図をよく見れば分岐で左に入ることは分かったはずだ。老眼で地図の細かい所を見るのは苦手なので山感に頼ったのが悪かった。
下谷山では樹氷が一段と成長していました。
11時半、狭い山頂に控えめな山名板が出ていてようやく落ち着くことができました。樹氷の下でランチにしているとバラバラと樹氷が落ちてきた。天気の良さと樹氷の寿命は引きかえだから仕方ない。
P2283450.JPG
P2283450.JPG (70.71 KiB) 閲覧された回数 501 回
ランチを済ませたら下山です。ヤマレコには上谷山まで県境稜線で日帰りした強者のレポもあったが、今のわたしにはここまでが精一杯だ。
山頂付近の低木が薄くなったところまで下りてブーツを履き替えスキーを付けました。稜線は細かなアップダウンがいっぱいあるので最初からすべり止めシールを貼ってクロカン歩きです。傾斜が緩すぎてほとんど滑らないが、ツボ足で歩くよりは早くて楽だ。
あらためて周りを見回すとブナの純林で雰囲気はよいところです。ゆるゆる下って行くのも悪くない。
スキー場が近づくと雪が融けて道路が泥んこになったところも増えてきた。雪がないとお勧めできないようなところだが、豪雪地帯だから寒波がくれば一夜にして景色は変わるだろうから春でもタイミング次第で楽しめそうだ。
帰りは登山道を辿って下りて行ったらPのすぐ下の浅い谷で国道に下りました。
15時20分、Pに帰着。下谷山はスキーで滑れるところは殆どなかったが、クロカン遊びでゆるゆる下りてくるのも楽しめた。
tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【江越国境】栃の木峠から初めての下谷山へ

投稿記事 by tsubo »

skywalkさん、こんにちは。

タイトルを見たとき、びっくりしました。
先日satoさんと横山岳に行きましたが、その時横山岳の他に候補になった山が栃の木峠から下谷山だったからです。
横山岳と下谷山、どちらもskywalkさんと同じ山ですね。
それで、下谷山はどんな感じなんだろうと思い、興味深く読ませていただきました。

例年私の美濃の旅は高丸に登った後は能郷白山でフィナーレとなりますが、今年はもうひとつ狙っていた山があるのでチャレンジしてみました。その山は江越国境の下谷山です。江越国境の山では上谷山が有名ですが、登る時は福井県側から登る以外日帰りは難しそうです。下谷山なら余呉高原スキー場のある栃の木峠から県境稜線を歩いていけるようです。

satoさんは、上谷山には栃ノ木峠からではなく、中河内から高時川に沿った林道を2時間弱歩き、・317から△781・2の尾根を登ったそうです。

2月28日(水)朝4時半に鈴鹿の自宅を出発し木之本町を経由してR365を北上します。冬のR365なんて車で走れるのかなと思いましたが、途中の難所は長いトンネルが出来て簡単に通れました。
7時半前にはスキー場に着きました。スキー場の駐車場は営業終了して止まっている車はありませんでした。営業中でも平日は無料開放されているようです。


私は前日入道ヶ岳に登りましたが、やはり306から365を北上しました。高速を使わなくても木ノ本まで2時間ちょっと。すいているし、楽ですね。
帰りは四日市から高速に乗りましたが、木ノ本から高速に乗るより安くすんでよかったです。

ところがこの県境稜線の道路はすっきりして展望が良くスノーシューなど付けてトレッキングするだけでも楽しめるロケーションなのでいくら長くても苦になりません。
そうですか。またいつかsatoさんとスノーシューをしに行こうかしら。

800mを越えた辺りで送電線は福井県側に下りていきます。そこは展望が好くて白山方面の山々が見通せました。
その先に立っていた梯子のような細い鉄塔は風速計がいっぱい付いていて風力発電の調査を行っているようでした。発電用のウィンドファームになれば景観は、さらに変わってしまいますが、山登りのアプローチ林道と思えばいいかと思います。
人工物がなくなっても道路は続きます。

風力発電が計画されているんですね。行くならできる前がいいですね。

850mを越えると見事な樹氷が出てきました。。青空に白く輝く樹氷が映えています。
青空に霧氷がいいですね。

山頂と思われる高点付近で下谷山の標識を探しますが、見つかりません。ふと左手を見るともう一段高いピークが見えています。あっちゃー間違えたか。そういえばbiwacoさんのレポに下谷山のピークを間違えたようなことが書いてあった。
がっかりですね。

分岐のコルまで戻って反対側の尾根を進むと赤テープが3本の木に連続して巻いてあった。普通に進めば間違えようのないところだが、一回目は少しショートカットして右の尾根に入ったためテープを見落としてしまった。というか地形図をよく見れば分岐で左に入ることは分かったはずだ。老眼で地図の細かい所を見るのは苦手なので山感に頼ったのが悪かった。
私もメガネは欠かせません。

下谷山では樹氷が一段と成長していました。
11時半、狭い山頂に控えめな山名板が出ていてようやく落ち着くことができました。樹氷の下でランチにしているとバラバラと樹氷が落ちてきた。天気の良さと樹氷の寿命は引きかえだから仕方ない。

そうですね。お天気がいいときの霧氷の命は短いですね。
私は今年は霧氷があるときはあまりお天気が良くないので、帰りでも霧氷を見ることができました。でも、やっぱり青空と霧氷がいいですね。

山頂付近の低木が薄くなったところまで下りてブーツを履き替えスキーを付けました。稜線は細かなアップダウンがいっぱいあるので最初からすべり止めシールを貼ってクロカン歩きです。傾斜が緩すぎてほとんど滑らないが、ツボ足で歩くよりは早くて楽だ。
そうか、スノーシューだと往復でもずっとはいているけど、スキーは下り専用なんですね。
登りはツボ足になってしまうんですね。
クロカン歩き?滑らないでスキーをはいて歩いたということかしら。言葉は知っているけど経験がないので違いがよくわかりません。
でも、本当にスキーがお好きなんですね。スノーシューはやらないんですか?

tsubo
sato
記事: 422
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【江越国境】栃の木峠から初めての下谷山へ

投稿記事 by sato »

Skywalkさま

こんにちは。
先週末は、うららかなお天気でしたね。
今シーズン最後の山スキーを楽しみに能郷白山にお出かけになったのかなぁ、と勝手に想像しております。

2月28日は、栃ノ木峠から下谷山を楽しんでいらっしゃったのですね。
下谷山は好きなお山で、四季折々楽しんできました。
標高の高い栃ノ木峠からは、訪れやすいですね。真冬も、中河内の集落、余呉高原スキー場があるので、峠まで国道はしっかりと除雪されます。
でも、朝、除雪車が通る前だと怖ろしい。先々週の日曜日、真っ青になりながら(大げさ?)運転していました。

栃ノ木峠から上谷山へは、緩やかで広い稜線が続いていきますね。
この「緩やかさ」「広さ」が、風力発電の風車を設置するのに好条件な地形とみなされ、設置計画が進んでいます。
この稜線を最後に歩いたのは、一昨年の5月。大音波谷を遡った帰りでした。
清々しいブナ林の中、一直線に白いビニール紐が張られ、木々にはピンク色のテープが巻かれ、嫌な予感がしたのですが、
現在、標高900m付近まで林道が延びているのですね。

この日は、標高850mあたりから霧氷の世界だったのですね。
私は、火曜日に仕事が休みの時が多く、27日、強風と小雪舞う中、越美国境のお山に出かけました。
気温も低く夕方近くなっても、木々にはびっしりと霧氷がついていたので、晴れの予報の明日は、
青い空とまっ白な霧氷のうつくしき世界を味わえるのだろうなぁ、と思いました。
やはり、見事な霧氷。素敵ですね。鉛色の空の下の霧氷もこころに訴えてくるものがあり惹かれますが、青と白の世界は夢見心地になりますね。

そう、下谷山の魅力のひとつは、山頂直下の不思議で複雑な地形です。
初めて地図を見た時、どんな風景なのだろうとドキドキして、実際に訪れて感動しました。
こんなにもうつくしい風景が展開しているとは。面白くて不思議な地形は、時々出会いますが、
植林だったり、ヤブだったり、うつくしいとは言えない風景も多いです。

パラパラと光の洪水を浴びながらのお昼ご飯も、ちょっと冷たかったりしますが、いいですねぇ。
太陽の光で融けかかった透明なガラス細工のような霧氷に儚さと気高さを感じます。

下りはクロカン歩きだったのですね。クロカン歩きも楽しそう。
私は、学生の頃、スキーが好きで、クロカンもちょこっと楽しんでいた時期がありました。
skywalkさんのレポを楽しませていただき、芽吹きか新緑の頃、下谷山を訪れたいなと思いました。

sato
skywalk
記事: 521
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【江越国境】栃の木峠から初めての下谷山へ

投稿記事 by skywalk »

tsuboさん、こんにちは。
横山岳と下谷山、どちらもskywalkさんと同じ山ですね。
どちらもアクセスが良くてお手軽な山ですからね。初めての人にも取っつきやすいと思います。

satoさんは、上谷山には栃ノ木峠からではなく、中河内から高時川に沿った林道を2時間弱歩き、・317から△781・2の尾根を登ったそうです。
さすがというか凄いですね。林道2時間歩きって帰りも同じくらい歩かなきゃならない。私だったらそれだけで終わってしまいそう。

私は前日入道ヶ岳に登りましたが、やはり306から365を北上しました。高速を使わなくても木ノ本まで2時間ちょっと。すいているし、楽ですね。
帰りは四日市から高速に乗りましたが、木ノ本から高速に乗るより安くすんでよかったです。

早朝なら余り混まず楽ですね。美濃へ行くときも長良川堤防などの準高速?を使っていくので時間もかからないし運転も楽です。

そうですか。またいつかsatoさんとスノーシューをしに行こうかしら。
はい、どうぞ。私はスキーを持っていきます。

風力発電が計画されているんですね。行くならできる前がいいですね。
工事が始まったら通行規制も長引きそうです。

青空に霧氷がいいですね。
これだけでもいった価値がありました。

がっかりですね。
コルのところで右か左かの丁半博打ですが、安目を引いてしましました。

私もメガネは欠かせません。
老眼鏡は面倒くさいですね。

そうですね。お天気がいいときの霧氷の命は短いですね
私は今年は霧氷があるときはあまりお天気が良くないので、帰りでも霧氷を見ることができました。でも、やっぱり青空と霧氷がいいですね。

墨絵のような樹氷もいいですけど青空に輝く樹氷をみると元気が湧いてきます。

そうか、スノーシューだと往復でもずっとはいているけど、スキーは下り専用なんですね。
登りはツボ足になってしまうんですね。
クロカン歩き?滑らないでスキーをはいて歩いたということかしら。言葉は知っているけど経験がないので違いがよくわかりません。
でも、本当にスキーがお好きなんですね。スノーシューはやらないんですか?

稜線部分は緩い登りばかりだったのでシールを貼ればスキーで登って行けたと思います。
滑り止めのシールは後ろには滑りにくくなっていて緩い坂ならスキーで登れるようになっています。
ワカン派なのでスノーシューは持っていません。鈴鹿ではワカンで事足りることが多いのでそれでいいかと思っています。
今年はお彼岸寒波が最後になりそうですね。スノータイヤも夏タイヤに替えなきゃなぁ。
skywalk
記事: 521
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【江越国境】栃の木峠から初めての下谷山へ

投稿記事 by skywalk »

satoさん、こんばんは。
先週末は日曜日に照準合わせていたら朝から雨になってしまい土曜日に出かければ良かったと悔しがる私です。
下谷山に限らず江越国境の山に登るのは初めてです。高丸に登った時など見える江越国境や越美国境の山々を羨望と憧れを持って眺めてきましたが、いずれも福井県側から登らないと日帰り困難だから諦めていました。高速使えば日帰り可能ですが、高速を使えばもっと有名な山がいくらでもあるので挑戦する機会はありませんでした。最近余呉高原に行くのに新しいトンネルが抜けてい居ることを知り行ってみようという気になりました。
栃木峠は標高が高いのも魅力で、なるべく楽にアクセスして山も楽に登れるというのはダウンヒル目的の山スキーには理想的なロケーションです。ただあまりに楽をしようという意識が強すぎたのか国境稜線は緩すぎてダウンヒルを試すところはほとんどありませんでした。でも緩々クロカン歩きするだけでも十分楽しめました。
林道は最近延長されたのですか。何もない所まで林道が伸びていて不自然な感じでした。
騙しピークに引っかかたのはちょっと恥ずかしいですが、biwacoさんも騙されたみたいだからご愛敬ということで。
下谷山の複雑な地形は私が好きな御池岳と鈴北岳の間のゆったりした地形とも共通する魅力がありました。
satoさんはクロカンもやったことがあるのですか。山スキーの場合は金属エッジが付いているのでヒールロックを外してもテレマークになるだけで本当のクロカンにはなりませんが、軽いクロカンスキーで散策したら楽しいでしょうね。
風力発電の工事が始まったら通行止めが続きそうなので行けるうちに私もまた行きたいです。
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