【湖西】辛うじて霧氷に出会えた三重嶽
Posted: 2024年2月14日(水) 20:45
【日 付】2024年2月10日(土)
【山 域】湖西 三重嶽周辺
【天 候】曇り一時雪
【コース】石田川ダム7:40---8:20間谷出合---11:40三重嶽12:45---14:25 P812m---15:20ワサ谷出合---15:35駐車地
明日は「森のしずく第2号」の著者懇親会があるので早めに下山しなければならない。
そこで選んだのは会場に近い湖西の三重嶽である。3時半ぐらいに下山すれば温泉で汗を流してからでも間に合う
だろう。このコースは7年前にスノー衆で歩いたコースでもある。
石田川ダムでは先客の2人パーティーが出発するところだった。林道には雪がなく、ひょっとしたら奥まで入れ
たのかと思ったら、歩き始めて10分も経たないうちに路面が雪に覆われた。
雪上には新しい足跡がないところを見ると、さっきの2人組は武奈へ向かったようだ。
デブリが残る箇所もあったが順調に間谷出合の取付きに到着。3度目とあって、いきなりの急斜面は頭に入って
いるのだが、こんなに急で足場が悪かったかと思ったのは自分の経年劣化のせいだろうか。
尾根に乗ると左にテープが続いていた。どうやら新しい登山道は八王子谷の出合から来ているようだ。
ようやく雪が繋がってスノーシューを履いたら、よく締まっていた雪が急にモナカに変わった。表面は堅く、一瞬
雪の上に乗れそうに思えるところでパリッと割れて沈み込むという最悪の雪質である。
天気もイマイチで、早くもやめる理由を探し始める自分がいる。
予想はしていたがやはり雪は少なく、ヤブが埋まり切っていない。中途半端な積雪でユズリハのヤブがちょうど
顔の高さで邪魔をして鬱陶しい。
燭台のように腕を張り出したブナの巨木も腕が折れて寂しそうだ。
雪質がマシになったのでモチベーションが切れずに済んだ。山頂までの標高差はあと200m程度だ。とにかく山頂
までは頑張ろう。ユズリハの後は花芽を付けたシャクナゲが増えてきた。今年のシャクナゲは当たり年だろうか。
ようやく潅木帯を抜けてブナ林の広がる斜面に出た。ブナに囲まれるだけで気分がいい。
広大な山頂台地の一角に出た。と同時に今までまったくなかったものが現れた。
霧氷だ。今日はまったく期待もしていなかったのだが、ここまで来て唐突に霧氷の歓迎を受けるとは思わなかった。
ブナにも潅木にも白い花が咲いている。青空がないのが残念だが、多くを望んではいけない。
霧氷の森を山頂へ向かう。視界はほとんどないのだから、どこをゴールにしても良さそうなものだが、とりあえず
は山頂の標識を確認。少し戻ったブナ林の中でランチタイムとする。
雪が堅くなってきたので靴の蹴り込みだけで穴を掘るのは難しい。ランチチェアを作るのもそろそろスコップが要る
季節になってきたか。
食後のコーヒーを楽しんでいると、なんと小雪が舞ってきた。まあ、雨よりはマシだ。
2人パーティーがやってきたが、朝の2人とは違うようだ。どこから上がりましたと聞かれたところを見ると、武奈か
ら縦走してきたのだろう。
だんだんガスが濃くなってきた。霧の中から浮かび上がる曲がりくねったブナは妖艶な印象を受ける。こういう
ブナは三重嶽近辺に多く見られるものだ。まっすぐなブナもあるのだから、ただ風が強いからという理由だけでは
片付けられない気がする。
武奈ヶ岳への稜線はだだっ広い上に潅木の迷路のようになっており、さらに複雑に尾根が分岐しているので視界
が悪い時には進路を確保するのが難しい。こういう時には先行者のトレースがありがたい。
少しガスが晴れると三十三間山の稜線が見えたが、いつもなら大きな雪庇が張り出している尾根もやや迫力不足だ。
その後も2人、3人パーティーとすれ違う。
812mピークへの最後の登り返しをこなせば本日の 登りは終了である。812mピークの手前は若いながらも気持ちの
いいブナ林だ。ヒールリフターを効かせてピークに到達。ここからワサ谷への支尾根に入った。
ここはノートレースだと思っていたら、意外にも数人の足跡が残されていた。どうやらこの尾根を上がって武奈を
往復してから三重嶽に向かったようだ。武奈まではたいした距離も標高差もないが、今日は時間がない。
さて、決めていた下山のリミットまであと1時間半ほどである。なんとか間に合うだろうか。
雪は大して沈まないのでトレースがなくても困ることはないが、考えずに足を運べるのは楽だ。
この尾根は最後の最後でワサ谷の上流方向へ大きく迂回して、距離的には大きなロスとなっている。
柄にもなく道を忠実に辿ってしまい、時間が押す結果となってしまった。
林道を足早に歩いてダムに到着。5分オーバーだったがまあまあ予定通りである。
さあ、急いで温泉に向かおう。
山日和
【山 域】湖西 三重嶽周辺
【天 候】曇り一時雪
【コース】石田川ダム7:40---8:20間谷出合---11:40三重嶽12:45---14:25 P812m---15:20ワサ谷出合---15:35駐車地
明日は「森のしずく第2号」の著者懇親会があるので早めに下山しなければならない。
そこで選んだのは会場に近い湖西の三重嶽である。3時半ぐらいに下山すれば温泉で汗を流してからでも間に合う
だろう。このコースは7年前にスノー衆で歩いたコースでもある。
石田川ダムでは先客の2人パーティーが出発するところだった。林道には雪がなく、ひょっとしたら奥まで入れ
たのかと思ったら、歩き始めて10分も経たないうちに路面が雪に覆われた。
雪上には新しい足跡がないところを見ると、さっきの2人組は武奈へ向かったようだ。
デブリが残る箇所もあったが順調に間谷出合の取付きに到着。3度目とあって、いきなりの急斜面は頭に入って
いるのだが、こんなに急で足場が悪かったかと思ったのは自分の経年劣化のせいだろうか。
尾根に乗ると左にテープが続いていた。どうやら新しい登山道は八王子谷の出合から来ているようだ。
ようやく雪が繋がってスノーシューを履いたら、よく締まっていた雪が急にモナカに変わった。表面は堅く、一瞬
雪の上に乗れそうに思えるところでパリッと割れて沈み込むという最悪の雪質である。
天気もイマイチで、早くもやめる理由を探し始める自分がいる。
予想はしていたがやはり雪は少なく、ヤブが埋まり切っていない。中途半端な積雪でユズリハのヤブがちょうど
顔の高さで邪魔をして鬱陶しい。
燭台のように腕を張り出したブナの巨木も腕が折れて寂しそうだ。
雪質がマシになったのでモチベーションが切れずに済んだ。山頂までの標高差はあと200m程度だ。とにかく山頂
までは頑張ろう。ユズリハの後は花芽を付けたシャクナゲが増えてきた。今年のシャクナゲは当たり年だろうか。
ようやく潅木帯を抜けてブナ林の広がる斜面に出た。ブナに囲まれるだけで気分がいい。
広大な山頂台地の一角に出た。と同時に今までまったくなかったものが現れた。
霧氷だ。今日はまったく期待もしていなかったのだが、ここまで来て唐突に霧氷の歓迎を受けるとは思わなかった。
ブナにも潅木にも白い花が咲いている。青空がないのが残念だが、多くを望んではいけない。
霧氷の森を山頂へ向かう。視界はほとんどないのだから、どこをゴールにしても良さそうなものだが、とりあえず
は山頂の標識を確認。少し戻ったブナ林の中でランチタイムとする。
雪が堅くなってきたので靴の蹴り込みだけで穴を掘るのは難しい。ランチチェアを作るのもそろそろスコップが要る
季節になってきたか。
食後のコーヒーを楽しんでいると、なんと小雪が舞ってきた。まあ、雨よりはマシだ。
2人パーティーがやってきたが、朝の2人とは違うようだ。どこから上がりましたと聞かれたところを見ると、武奈か
ら縦走してきたのだろう。
だんだんガスが濃くなってきた。霧の中から浮かび上がる曲がりくねったブナは妖艶な印象を受ける。こういう
ブナは三重嶽近辺に多く見られるものだ。まっすぐなブナもあるのだから、ただ風が強いからという理由だけでは
片付けられない気がする。
武奈ヶ岳への稜線はだだっ広い上に潅木の迷路のようになっており、さらに複雑に尾根が分岐しているので視界
が悪い時には進路を確保するのが難しい。こういう時には先行者のトレースがありがたい。
少しガスが晴れると三十三間山の稜線が見えたが、いつもなら大きな雪庇が張り出している尾根もやや迫力不足だ。
その後も2人、3人パーティーとすれ違う。
812mピークへの最後の登り返しをこなせば本日の 登りは終了である。812mピークの手前は若いながらも気持ちの
いいブナ林だ。ヒールリフターを効かせてピークに到達。ここからワサ谷への支尾根に入った。
ここはノートレースだと思っていたら、意外にも数人の足跡が残されていた。どうやらこの尾根を上がって武奈を
往復してから三重嶽に向かったようだ。武奈まではたいした距離も標高差もないが、今日は時間がない。
さて、決めていた下山のリミットまであと1時間半ほどである。なんとか間に合うだろうか。
雪は大して沈まないのでトレースがなくても困ることはないが、考えずに足を運べるのは楽だ。
この尾根は最後の最後でワサ谷の上流方向へ大きく迂回して、距離的には大きなロスとなっている。
柄にもなく道を忠実に辿ってしまい、時間が押す結果となってしまった。
林道を足早に歩いてダムに到着。5分オーバーだったがまあまあ予定通りである。
さあ、急いで温泉に向かおう。
山日和