【伊勢】 奥香肌湖北尾根縦走

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おど+
記事: 241
登録日時: 2014年1月05日(日) 15:55
お住まい: 愛知県
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【伊勢】 奥香肌湖北尾根縦走

投稿記事 by おど+ »

 三重県側から台高山脈への玄関口に当たる蓮ダム(奥香肌湖)の北に連なる山を縦走して来ました。

【 日 付 】 2024年01月14日(日)
【 山 域 】 伊勢
【メンバー】 単独
【 天 候 】 快晴
【 ルート 】
時刻(差) 標高 距離 場所
07:10 (--:--) 250m 0.0km 巡視路入口駐車地 出発
07:30 (00:20) 410m 0.4km No.5鉄塔
07:50 (00:20) 534.5m 1.1km 高山/三等三角点(森)
08:20 (00:30) 630m 2.3km 津本山
08:45 (00:25) 691m 3.4km 鍋倉のクボ
09:20 (00:35) 893.9m 4.7km フナクボ山/三等三角点(乙栗子)
09:50 (00:30) 887m 6.1km 青田裏山
10:30 (00:40) 913m 7.4km 929m付近 昼食休憩
10:45 (00:15) 913m 7.4km 929m付近 出発
11:05 (00:20) 955.5m 8.1km マスガタ山
11:25 (00:20) 883m 9.6km アマネ山
11:45 (00:20) 617m 10.5km 加杖坂峠
11:55 (00:10) 550m 11.0km 加杖坂トンネル東口(車道歩き)
13:25 (01:30) 318m 20.0km 蓮ダム
13:35 (00:10) 250m 20.8km 巡視路入口駐車地 到着
【 距離 】  20.8Km(内車道9.8km)
【 累積標高 】+1133 -1133m
【 時間 】  06時間25分

Googleフォト : https://photos.app.goo.gl/9raNPAetGTCbEcYi6
Garmin Connect: https://connect.garmin.com/modern/activity/13496361189

画像

 蓮ダムの北から始まり、三角点955.5mのマスガタ山を最高点として経て、青田川源流の加杖坂峠の北へと標高を落とす尾根は、以前から気になっていました。
 ここに風力発電所の計画があると知ったのは、ここやぶこぎの記事でのことです。 今後計画がどうなるか分かりませんが、今の状態を確認したいので縦走で歩くことにしました。

 当初は同行者に帰路の車道を車で頼もうかとも思っていましたが、最近は10km前後の車道歩きであれば気にならなくなってきたので、周回で巡ることにしました。

 出発地点は、蓮ダム手前の別荘地の上にある鉄塔巡視路口とします。 衛星写真で林道が通っていそうなことは確認しており、駐車余地もありそうです。
 ダムまでは自宅から2時間と掛からないので、5時過ぎに出発し予定通り7時頃に到着しました。 前日は冬型で雪の心配もありましたが、幸い?この辺りは雨となっていたようです。

 早速、巡視路を進みますが暫くは林道を頼りに登っていきます。 巡視路は林道で寸断されていますが、結局林道の上部からピンクビニールなどが付けられ道が続いていました。
 急斜面を登っていくとはじめの鉄塔に到着します。 ここから先は明確な作業道があり、それを辿ると国土地理院のちずにある破線路に出合います。

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 古い作業道ですが、植林などの倒木が多くそれらを避けながら斜面沿いに歩いていきます。 三角点ピークの北付近で稜線と合流すると、そこからは稜線上に続いています。
 ここで左に折れると三角点ピークへ向かいました。 この三角点ピークには「高山」と山名がついており、電波塔が設置されています。
 電波塔設備へは、蓮ダム方面から電柱が立ち並び電源が供給されています。 その点検路を辿り529m方面に向かいますが、破線路の道へは繋がっていません…。
 529m手前の崩壊地の左斜面は作業道も荒れており、ここは稜線沿いの灌木を避けながら歩いていきました。
 崩壊地を通過すると作業道は広くなり、どこからとも無く林道が現れます。 暫くはこの林道を歩いていきますが、左に離れだしたので尾根のヤブを歩いていきます。
 急登などは無く630mピークに到着すると、周辺の土地の名前が付けられた「津本山」の標識がありました。 ここからは尾根沿いに道があらわれますが、次第に灌木のヤブとなっていきました。
 そのヤブも尾根が広くなると少なくなりますが、それもわずかな区間のことでした。 ヤブが多くなり左の薄いところへ向かうと、左下に林道が見えてきました。
 どうも林道が通っているところでは、獣などもあまり歩かないようでヤブが濃くなっています…。 林道は歩かずにその脇を進んでいくと、前方が明るくなってきました。
 東側が伐採されており、幼木が植えられその境界は網で仕切られています。 その脇を歩いていくと、ピーク手前で林道と出合いました。
 林道から山頂方面に踏み跡が続いているので、そちらへ向かうと植林の中にある691mピークの「鍋倉のクボ」に難なく到着しました。

 ここからは北に標高を上げ893.9mの三角点ピークへ向かいます。 地図の破線路は東斜面をトラバースしていますが、尾根沿いの植林に作業道を歩いていきます。
 急登というほどでは無く歩きやすい斜面が続いています。 傾斜が緩んだところで林道と合流しますが、そのまま尾根を進んでいくとヤブがあらわれだし、イバラなども含まれているので難儀します。
 ここも左のヤブの薄い所などで迂回していきますが、それも限界となりました。 ここも左へ向かうと先程の林道と出合います。
 林道の先は明るく見えており、伐採地となっていそうです。 尾根沿いのヤブは無くなる気配が無いので、そのまま林道を歩いていくと広い伐採地に到着しました。

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 林道の日陰には前日の雪が薄っすらと残っています。 林道を登っていくと右にある山頂へ林道が分岐しているので、そちらへ向かい途中から斜面を直登していきます。
 山頂手前もヤブが多いので右から迂回し、「フナクボ山」の山頂に辿り着きます。 ここから西側はヤブのない植林が広がっており、こちらから来るのが正解でした。
 その西方面へ降りていくと、舟窪の名前の由来と思われる地形が確認出来ます。 西の伐採地に辿り着くと、南に「迷岳」などが見えていました。

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 ここから北西方面の下山分岐付近までは広い稜線が続きます。 周囲に林道も発達しており、東斜面を中心に植林が多めですが、西側には二次林なども残っていました。
 暫く広い尾根を適当に歩いて行きますが、結局林道に出ていきます。 857mピークを右から回り込んで通り過ぎると、また広い伐採地が見えてきました。

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 二重山稜となっており、林道はその西側を登っていきます。 斜面が伐採されているので林道を外れそのまま直登していきますが、ヤブが茂りだしています。
 上部で先程の林道と出合いますが、山頂方面はヤブに覆われ簡単に進めそうもありません。 ここは素直に林道を歩いて行くと、林道は887mピーク(青田裏山)を通っています…。
 林道はピークから西に向かっているので、そこを歩いて降りていきました。 暫く進むと前方に人工物が見えてきます。
 電柱にアンテナが取り付けられており、一目で雨量計と分かります。 真新しい設備で「青田雨量観測所」と書かれていました。

 ここから舗装された林道と合流していますが、その林道は稜線したをトラバースしていきます。 なるべく破線路を巡りたいので尾根に登りますが、踏み跡は薄く荒れていました。
 907mピークの手前から東斜面が伐採されていました。 伐採地の端に到着すると、ここまで見られなかった「三峰山」など北から東方面の展望が広がります。

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 林道を歩いていたら見られなかった展望で、これだけでも登った意味がありました。

 ここからは明確な作業道が続いており、907mピークへはすぐに到着します。 ピークからは自然林が残っていますが、ブナは数えるほどでした。
 鞍部から929mピークへ登っていきますが、この辺りから西斜面は無惨にも広範囲に伐採されています。
 伐採地からは西に台高山脈の「桧塚」などが雪を被って白く見えてきますが、雪は少なめです。

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 929mピークを通り過ぎると左に見える「マスガタ山」へは一旦下りとなりました。 降りる前に展望もよいのでここで景色を眺めながら昼食休憩としていきました。
 短めの休憩後は、下に見える林道へ最短距離で降りていきます。 マスガタ山に林道が通っているので、そちらへ向かい途中の斜面で北尾根に取り付きます。
 尾根沿いには作業道も通っており、山頂に向かって踏み跡が続いていました。 ひと登りで稜線の最高点となる「マスガタ山」に到着しますが、ここだけ多数の標識が並んでいます。

 マスガタ山の西へ降りると直下で林道に出合います。 これには拍子抜けですが、だからこそ多くの方が来られているのでしょう。
 地図に記載されているより相当手前から林道が続いており、ショートカットしながらも結局林道に合流します。
 ここからは林道すぐ上にある稜線にも踏み跡はありそうですが、この様子ではヤブとなっていそうなので林道を歩いていきました。

 最後のピークとなる「アマネ山」へ向かいたいところですが、尾根沿いは濃いヤブとなっていました。
 右に林道が登っいたので、そこを入っていくと結局山頂直下まで続いていました。 最後はヤブの少ないところで10mほど登ると、灌木の中に標識が吊るされた山頂に到着します。

 展望も無く面白みのないピークなので、すぐに林道へ降りて予定通り「加杖坂峠」へ降りていきました。
 「加杖坂峠」方面は植林となっており、林道なども縦横に付けられています。 尾根を峠に向かって降りていきますが、邪魔な倒木などを除けば苔むした歩きやすい尾根が続きます。
 途中から峠手前までは林道も通っており、峠は崖となっているので北斜面を降りて峠道と合流します。

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 すぐ下にある加杖坂トンネルへは林道を歩いていきますが、最短距離となるように斜面をショートカットしていきます。
 トンネルの東口で車道と合流すると、予定した山行は終わりです。 しかし、ここからは9km以上の長い車道歩きが待っています。

 この日は快晴で日差しが強いので、日が指す場所は早足で戻っていきました。 幸い青田発電所からの道と合流するまでは車は一台も走っていません。
 右下に青田川の流れを眺めながら歩いていくと、1時間ほどで奥処肌湖が見えてきました。
 左奥に赤い辻堂橋が見えてきます。 ここを通り過ぎると蓮ダムが近くに見えてきて、ダムを眺めながら通過します。

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 ダムから10分ほど坂を下っていくと、加杖坂トンネルから1時間40分ほどで無事に駐車地に到着しました。

おど+
グー(伊勢山上住人)
記事: 2227
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
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Re: 【伊勢】 奥香肌湖北尾根縦走

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

おどさん、こんばんは。
スノー衆が近づいてきたのでお出ましですね。
おどさんの参加しないスノー衆なんて○○を入れないコーヒーですからね。

 ここに風力発電所の計画があると知ったのは、ここやぶこぎの記事でのことです。

計画の白紙撤回を望みます。

最近は10km前後の車道歩きであれば気にならなくなってきたので、周回で巡ることにしました。

登山靴で舗装道路歩きは足裏が痛くなってきませんか?

 ここからは北に標高を上げ893.9mの三角点ピークへ向かいます。 地図の破線路は東斜面をトラバースしていますが、尾根沿いの植林に作業道を歩いていきます。

地形図の破線道は根拠があって描かれているのでしょうか?
こんな急こう配よりも稜線上の方が傾斜が緩く歩きやすいと思うのだけど。
宮の谷右岸の破線道も絶対歩けない所に線が引いてあります。

 傾斜が緩んだところで林道と合流しますが、そのまま尾根を進んでいくとヤブがあらわれだし、イバラなども含まれているので難儀します。
 ここも左のヤブの薄い所などで迂回していきますが、それも限界となりました。 ここも左へ向かうと先程の林道と出合います。


難儀していますね。獣も快適な林道を歩いているのだと思いますよ。

 山頂手前もヤブが多いので右から迂回し、「フナクボ山」の山頂に辿り着きます。 ここから西側はヤブのない植林が広がっており、こちらから来るのが正解でした。

次回行かれるときは計画通り西側からのピストンで歩いて下さい。

 上部で先程の林道と出合いますが、山頂方面はヤブに覆われ簡単に進めそうもありません。 ここは素直に林道を歩いて行くと、林道は887mピーク(青田裏山)を通っています…。

素直が一番です。

 電柱にアンテナが取り付けられており、一目で雨量計と分かります。 真新しい設備で「青田雨量観測所」と書かれていました。

「雨量観測所」から送られてくるデータに不具合があったら修理調整に行くのですよね。
車で行くことのできるきっちり整備されている現役の林道でしたか?
「千石平雨量観測所」なんか故障しても林道を車で走れるのは道路を補修した直後だけです。

 なるべく破線路を巡りたいので尾根に登りますが、踏み跡は薄く荒れていました。

そうでしょう。獣もヒトもほとんど歩かない破線道だと思います。

 林道を歩いていたら見られなかった展望で、これだけでも登った意味がありました。

よかったです。
・・・・ここまで好展望の少ない縦走路だったのですね・・・・。

 マスガタ山の西へ降りると直下で林道に出合います。 これには拍子抜けですが、だからこそ多くの方が来られているのでしょう。

加杖坂峠からマスガタ山ぐらいはグーも登っておこうかな。

加杖坂トンネルから1時間40分ほどで無事に駐車地に到着しました。

「乗っていきませんか?」と声をかけてくれる人はいませんでしたか。
お疲れ様でした。


                 グー(伊勢山上住人)
おど+
記事: 241
登録日時: 2014年1月05日(日) 15:55
お住まい: 愛知県
連絡する:

Re: 【伊勢】 奥香肌湖北尾根縦走

投稿記事 by おど+ »

グーさん、こんばんは。

>スノー衆が近づいてきたのでお出ましですね。
そういうわけでもありませんが、先週末は天気が悪くてどこへも行けなかったので時間があったのです。 :mrgreen:

>登山靴で舗装道路歩きは足裏が痛くなってきませんか?
何度か歩いて慣れてきました。 トレラン用のローカットの靴もありますが、肝心の山道で滑るので危険です…。

>地形図の破線道は根拠があって描かれているのでしょうか?
>こんな急こう配よりも稜線上の方が傾斜が緩く歩きやすいと思うのだけど。
昔は道があったのだと思いますが、使われなくなって10年も経てば荒れ放題なのでしょうか。

>次回行かれるときは計画通り西側からのピストンで歩いて下さい。
満足したので、二度目はないと思います。 :lol:

>「雨量観測所」から送られてくるデータに不具合があったら修理調整に行くのですよね。
>車で行くことのできるきっちり整備されている現役の林道でしたか?
現役の林道どころか、風力発電の調査のために最近道を整備した上で立てたばかりの物のようでした。(林道といっても、立派な舗装路ですよ)

雨量計前の舗装林道
雨量計前の舗装林道

>加杖坂峠からマスガタ山ぐらいはグーも登っておこうかな。
調べた感じでは、峠から周回で歩かれる方はそれなりにいるようです。

>「乗っていきませんか?」と声をかけてくれる人はいませんでしたか。
歩いていて「どこを歩いてきたの?」とは聞かれましたが、「乗っていく」とは言ってくれませんでした。 :mrgreen:

おど+
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