【奥美濃】晩秋の神又谷から神又峰
Posted: 2023年11月16日(木) 21:16
2023年11月11日(土)晴れ 奥美濃 坂内川支流神又谷~神又峰
神又峰11:50~13:00-標高1012m14:05-
標高747m15:30-駐車地16:40
山日和さんのレポートに刺激されて
神又谷から左岸尾根を周遊するルートで
まだ未踏の神又峰を訪れた。
足早に移ろう季節を感じる山行となった。
前日の雨で神又谷の増水が心配だった。
遡行が難しい場合は尾根のピストンも考えたが
現地に到着してみると意外と水量が少ない。
迷うことなく神又谷を遡行することにした。
一つ目の堰堤を左岸の踏み跡から巻いて入渓。
しばらく沢ぞいを歩い後、林道跡にのった。
林道跡は以前に比べかなり荒れていたが
それでも沢ぞいを歩くよりは速い。
見上げる尾根はすでに秋の盛りを終えているようだ。
先週の梨ヶ平のような彩りはもう期待できそうにない。
神又谷の流れ自体に取り立てて変化はないが
両岸にはそれなりに見ものがあった。
大木の立つ炭焼き窯跡は面白かった。
また川の流れの変化で残されたであろう池も目を惹いた。
沢はUの字を描いたり巾を広くしたり狭くしたりしながら続く。
それなりの変化があり退屈はしない。 奥に進むと流木が沢を覆う。
しかし、時の流れで朽ちかけてきており
周りに馴染んで邪魔な感じはしない。
見上げれば左岸のブナ林が素晴らしい。
700m二俣を過ぎると両岸が立ち滝らしい滝があらわれた。
越えるのは難しくない。
ただし、滑りがあるので気は抜けない。
二つ目の滝はやや厳しい。
草木を掴んでバランスをとりながら越えた。
その後も幾つかの小滝が現れた。 滝群を越えると穏やかな沢筋が続く。
山腹には広大なブナ林が覆い被さるように広がる。
冬枯れして晒された白い木肌が美しい。
もう少し早い時期にくれば金色に輝いていたか。
上部で2~4m程度の小滝が幾つか現れた。
水量は少なくどれも巻くことなく直登。
なかなか楽しい。
雰囲気がいいが今日は冬型でやや寒いのが玉に瑕。
ずっとカッパを着て行動している。
しかし、それでも暑くない。
日差しが恋しいくらいだ。
更に穏やかな沢筋を詰めていく。
徐々に沢が浅くなり山頂が近くなっているのがわかる。
このまま三角点直登となるといいのだが。
しかし、そう甘くはなく沢筋を離れてからちょっと藪漕ぎ。
三角点に到着すると傍のブナの高い位置に山名板がかかっていた。
そこには「神又嶺」と表示されていた。
峰、嶺、どっち?
ブナに囲まれて展望はよくないが気持ちいい山頂だった。 1時間ちょっと休憩して下山にかかる。
1060m峰に向かう吊り尾根から見えた近江側の山並みが素敵だった。
1060m峰は神又峰より更に雰囲気が良かった。
こちらで休憩した方が良かったかもしれない。 ピークより東に進んで左岸尾根をくだる。
ここからずっとブナの樹林が続く。
枝振のいいものや大きなものが多かった。 尾根が広くなり平かになったところにはヌタバが多かった。
そのいくつかは前日の雨で小さな池になっていた。
うっすらとした踏み跡が時折現れる。
が、なくても問題はない。
やや笹が濃いところもあったが
いく手を阻むほどのものはなく概ね歩きやすい。
地形図を追いながら尾根の変化を楽しむ。
途中の二重山陵は地形図ではわかりにくくそれがまた面白い。
秋の陽が落ちるのは早い。
幾重にも重なったブナの影が傾いた陽に浮かぶ。 747mあたりに至ると足下もすっきりして
まるで公園にでもいるかのような森になる。
いつまでもいたいが夕闇がせまりつつある。 最後は尾根の分岐を右に進んだ。
植林を左手に見ながら急降下したあと藪の中の踏み跡を拾って登りかえす。
ピークに出ると石楠花が行く手に生い茂る。
一瞬たじろぐが思ったほどの厄介さはなかった。
ピークを進み左手下に緩やかな斜面が見えたのでそちら側に下る。
やがて石楠花が切れてガレた斜面になった。
トラバース気味に下っていくと想定外の杣道が現れ驚いた。
結局それが駐車地まで導いてくれ嬉しい誤算となった。
風もなく寒くもなく穏やかな下山だった。
充実した1日が終わった。
池又林道駐車地6:50-700m二俣9:35-850m二俣10:50-神又峰11:50~13:00-標高1012m14:05-
標高747m15:30-駐車地16:40
山日和さんのレポートに刺激されて
神又谷から左岸尾根を周遊するルートで
まだ未踏の神又峰を訪れた。
足早に移ろう季節を感じる山行となった。
前日の雨で神又谷の増水が心配だった。
遡行が難しい場合は尾根のピストンも考えたが
現地に到着してみると意外と水量が少ない。
迷うことなく神又谷を遡行することにした。
一つ目の堰堤を左岸の踏み跡から巻いて入渓。
しばらく沢ぞいを歩い後、林道跡にのった。
林道跡は以前に比べかなり荒れていたが
それでも沢ぞいを歩くよりは速い。
見上げる尾根はすでに秋の盛りを終えているようだ。
先週の梨ヶ平のような彩りはもう期待できそうにない。
神又谷の流れ自体に取り立てて変化はないが
両岸にはそれなりに見ものがあった。
大木の立つ炭焼き窯跡は面白かった。
また川の流れの変化で残されたであろう池も目を惹いた。
沢はUの字を描いたり巾を広くしたり狭くしたりしながら続く。
それなりの変化があり退屈はしない。 奥に進むと流木が沢を覆う。
しかし、時の流れで朽ちかけてきており
周りに馴染んで邪魔な感じはしない。
見上げれば左岸のブナ林が素晴らしい。
700m二俣を過ぎると両岸が立ち滝らしい滝があらわれた。
越えるのは難しくない。
ただし、滑りがあるので気は抜けない。
二つ目の滝はやや厳しい。
草木を掴んでバランスをとりながら越えた。
その後も幾つかの小滝が現れた。 滝群を越えると穏やかな沢筋が続く。
山腹には広大なブナ林が覆い被さるように広がる。
冬枯れして晒された白い木肌が美しい。
もう少し早い時期にくれば金色に輝いていたか。
上部で2~4m程度の小滝が幾つか現れた。
水量は少なくどれも巻くことなく直登。
なかなか楽しい。
雰囲気がいいが今日は冬型でやや寒いのが玉に瑕。
ずっとカッパを着て行動している。
しかし、それでも暑くない。
日差しが恋しいくらいだ。
更に穏やかな沢筋を詰めていく。
徐々に沢が浅くなり山頂が近くなっているのがわかる。
このまま三角点直登となるといいのだが。
しかし、そう甘くはなく沢筋を離れてからちょっと藪漕ぎ。
三角点に到着すると傍のブナの高い位置に山名板がかかっていた。
そこには「神又嶺」と表示されていた。
峰、嶺、どっち?
ブナに囲まれて展望はよくないが気持ちいい山頂だった。 1時間ちょっと休憩して下山にかかる。
1060m峰に向かう吊り尾根から見えた近江側の山並みが素敵だった。
1060m峰は神又峰より更に雰囲気が良かった。
こちらで休憩した方が良かったかもしれない。 ピークより東に進んで左岸尾根をくだる。
ここからずっとブナの樹林が続く。
枝振のいいものや大きなものが多かった。 尾根が広くなり平かになったところにはヌタバが多かった。
そのいくつかは前日の雨で小さな池になっていた。
うっすらとした踏み跡が時折現れる。
が、なくても問題はない。
やや笹が濃いところもあったが
いく手を阻むほどのものはなく概ね歩きやすい。
地形図を追いながら尾根の変化を楽しむ。
途中の二重山陵は地形図ではわかりにくくそれがまた面白い。
秋の陽が落ちるのは早い。
幾重にも重なったブナの影が傾いた陽に浮かぶ。 747mあたりに至ると足下もすっきりして
まるで公園にでもいるかのような森になる。
いつまでもいたいが夕闇がせまりつつある。 最後は尾根の分岐を右に進んだ。
植林を左手に見ながら急降下したあと藪の中の踏み跡を拾って登りかえす。
ピークに出ると石楠花が行く手に生い茂る。
一瞬たじろぐが思ったほどの厄介さはなかった。
ピークを進み左手下に緩やかな斜面が見えたのでそちら側に下る。
やがて石楠花が切れてガレた斜面になった。
トラバース気味に下っていくと想定外の杣道が現れ驚いた。
結局それが駐車地まで導いてくれ嬉しい誤算となった。
風もなく寒くもなく穏やかな下山だった。
充実した1日が終わった。