【奥美濃】晩秋の神又谷から神又峰

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兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

【奥美濃】晩秋の神又谷から神又峰

投稿記事 by 兔夢 »

2023年11月11日(土)晴れ 奥美濃 坂内川支流神又谷~神又峰
DSCN2958.jpeg
池又林道駐車地6:50-700m二俣9:35-850m二俣10:50-
神又峰11:50~13:00-標高1012m14:05-
標高747m15:30-駐車地16:40

山日和さんのレポートに刺激されて
神又谷から左岸尾根を周遊するルートで
まだ未踏の神又峰を訪れた。
足早に移ろう季節を感じる山行となった。

前日の雨で神又谷の増水が心配だった。
遡行が難しい場合は尾根のピストンも考えたが
現地に到着してみると意外と水量が少ない。
迷うことなく神又谷を遡行することにした。

一つ目の堰堤を左岸の踏み跡から巻いて入渓。
しばらく沢ぞいを歩い後、林道跡にのった。
林道跡は以前に比べかなり荒れていたが
それでも沢ぞいを歩くよりは速い。
見上げる尾根はすでに秋の盛りを終えているようだ。
先週の梨ヶ平のような彩りはもう期待できそうにない。

神又谷の流れ自体に取り立てて変化はないが
両岸にはそれなりに見ものがあった。
大木の立つ炭焼き窯跡は面白かった。
また川の流れの変化で残されたであろう池も目を惹いた。

沢はUの字を描いたり巾を広くしたり狭くしたりしながら続く。
それなりの変化があり退屈はしない。
DSCN2910.jpeg
奥に進むと流木が沢を覆う。
しかし、時の流れで朽ちかけてきており
周りに馴染んで邪魔な感じはしない。
見上げれば左岸のブナ林が素晴らしい。

700m二俣を過ぎると両岸が立ち滝らしい滝があらわれた。
越えるのは難しくない。
ただし、滑りがあるので気は抜けない。
二つ目の滝はやや厳しい。
草木を掴んでバランスをとりながら越えた。
その後も幾つかの小滝が現れた。
DSCN2931.jpeg
滝群を越えると穏やかな沢筋が続く。
山腹には広大なブナ林が覆い被さるように広がる。
冬枯れして晒された白い木肌が美しい。
もう少し早い時期にくれば金色に輝いていたか。

上部で2~4m程度の小滝が幾つか現れた。
水量は少なくどれも巻くことなく直登。
なかなか楽しい。

雰囲気がいいが今日は冬型でやや寒いのが玉に瑕。
ずっとカッパを着て行動している。
しかし、それでも暑くない。
日差しが恋しいくらいだ。

更に穏やかな沢筋を詰めていく。
徐々に沢が浅くなり山頂が近くなっているのがわかる。
このまま三角点直登となるといいのだが。
しかし、そう甘くはなく沢筋を離れてからちょっと藪漕ぎ。

三角点に到着すると傍のブナの高い位置に山名板がかかっていた。
そこには「神又嶺」と表示されていた。
峰、嶺、どっち?
ブナに囲まれて展望はよくないが気持ちいい山頂だった。
DSCN2994.jpeg
1時間ちょっと休憩して下山にかかる。
1060m峰に向かう吊り尾根から見えた近江側の山並みが素敵だった。

1060m峰は神又峰より更に雰囲気が良かった。
こちらで休憩した方が良かったかもしれない。
DSCN3002.jpeg
ピークより東に進んで左岸尾根をくだる。
ここからずっとブナの樹林が続く。
枝振のいいものや大きなものが多かった。
DSCN3019.jpeg
尾根が広くなり平かになったところにはヌタバが多かった。
そのいくつかは前日の雨で小さな池になっていた。

うっすらとした踏み跡が時折現れる。
が、なくても問題はない。
やや笹が濃いところもあったが
いく手を阻むほどのものはなく概ね歩きやすい。

地形図を追いながら尾根の変化を楽しむ。
途中の二重山陵は地形図ではわかりにくくそれがまた面白い。

秋の陽が落ちるのは早い。
幾重にも重なったブナの影が傾いた陽に浮かぶ。
DSCN3050.jpeg
747mあたりに至ると足下もすっきりして
まるで公園にでもいるかのような森になる。
いつまでもいたいが夕闇がせまりつつある。
DSCN3058.jpeg
最後は尾根の分岐を右に進んだ。
植林を左手に見ながら急降下したあと藪の中の踏み跡を拾って登りかえす。
ピークに出ると石楠花が行く手に生い茂る。
一瞬たじろぐが思ったほどの厄介さはなかった。
ピークを進み左手下に緩やかな斜面が見えたのでそちら側に下る。
やがて石楠花が切れてガレた斜面になった。
トラバース気味に下っていくと想定外の杣道が現れ驚いた。
結局それが駐車地まで導いてくれ嬉しい誤算となった。
風もなく寒くもなく穏やかな下山だった。
充実した1日が終わった。
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【奥美濃】晩秋の神又谷から神又峰

投稿記事 by biwaco »

兎夢さん、こんばんは~
神又谷からの沢&尾根の周回、お疲れさまでした。

このプラン、数年前にチャレンジしましたが、時間切れで敢え無く退散をやむなくしました。(>_<)
当時のことを思い出しながらレポを読み、「ああ、こんなだったなあ」とつぶやいております。
それだけに、いつかきっと!の思いが強くなりました。

私の場合、沢靴だけの装備で行ける所までとの軟弱沢行のため、co750mあたりの3mほどの滝が登れず撤退。この辺りの滝群をクリアできていたら神又峰の稜線まで辿りついてたかも?と忸怩たる思いに駆られています。

三角点の黄色の山名板はkitayamaさん謹製物じゃないでしょうか? 高いところなので雪の季節に登られたのでしょう。
co1060p(神又北峰?)は推奨ランチ場なんですね! 参考にします(って、覚えて居れるかなあ?)

帰りの尾根はヤブも薄く快適のようですね。あ、これは山日和レポにもありましたね。
私は神又谷から・747手前の鞍部に登り返したので、尾根の上部はわかりません。
ラストのco610pからが核心部?で、私はヤブに掴まってしまいましたが、左寄りに下ればよかったんですね。

滝もヤブも少なく、私のような”疲弊老人”でも楽しめるルートだと思います。
ただ距離が長いので日が短いこれからは難しくなりそうです。来年の良い季節にでもリベンジできたらと思っています。
              ~びわ爺
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】晩秋の神又谷から神又峰

投稿記事 by 山日和 »

兔夢ちゃん、こんばんは。

山日和さんのレポートに刺激されて
神又谷から左岸尾根を周遊するルートで
まだ未踏の神又峰を訪れた。
足早に移ろう季節を感じる山行となった。


神又谷から中ツ又谷という渓から渓の周回コースもいいけど、渓と尾根を両方味わえる
この周回もいいでしょうねえ。

しばらく沢ぞいを歩い後、林道跡にのった。
林道跡は以前に比べかなり荒れていたが
それでも沢ぞいを歩くよりは速い。


これは谷を歩くよりはるかに稼げます。
しかし、三ツ谷へ行った時はこの廃林道でクマに出遭いました。 :o

見上げる尾根はすでに秋の盛りを終えているようだ。
先週の梨ヶ平のような彩りはもう期待できそうにない。


尾根が終わっている分、谷の中はまだ色付いてたんじゃない?

神又谷の流れ自体に取り立てて変化はないが
両岸にはそれなりに見ものがあった。
大木の立つ炭焼き窯跡は面白かった。


根洞谷や金ヶ丸谷同様、とにかく坦々と遡行して行く谷ですね。

700m二俣を過ぎると両岸が立ち滝らしい滝があらわれた。
越えるのは難しくない。
ただし、滑りがあるので気は抜けない。
二つ目の滝はやや厳しい。


核心部と言えるのはここだけですね。そんな厳しい滝あったかなあ。
寒いから濡れるのを嫌ったせい? :mrgreen:

山腹には広大なブナ林が覆い被さるように広がる。
冬枯れして晒された白い木肌が美しい。
もう少し早い時期にくれば金色に輝いていたか。


ここは山腹のブナ林が素晴らしいです。

更に穏やかな沢筋を詰めていく。
徐々に沢が浅くなり山頂が近くなっているのがわかる。
このまま三角点直登となるといいのだが。
しかし、そう甘くはなく沢筋を離れてからちょっと藪漕ぎ。

私は山頂の東の尾根に出ましたが、同じかな?

三角点に到着すると傍のブナの高い位置に山名板がかかっていた。
そこには「神又嶺」と表示されていた。
峰、嶺、どっち?
ブナに囲まれて展望はよくないが気持ちいい山頂だった。

私は「峰」の方を使っていますが、1060mピークの北の鞍部が中尾峠、または中尾嶺といって、
美濃から近江の奥川並へ抜ける道があったそうです。
嶺は峠と同義だというのを読んだことがあります。

1時間ちょっと休憩して下山にかかる。
1060m峰に向かう吊り尾根から見えた近江側の山並みが素敵だった。


そうそう、妙理山や大黒山、安蔵山、横山岳の北側の眺めがいいですよね。

1060m峰は神又峰より更に雰囲気が良かった。
こちらで休憩した方が良かったかもしれない。


林相で言えばこっちでしょう。 :D

ピークより東に進んで左岸尾根をくだる。
ここからずっとブナの樹林が続く。
枝振のいいものや大きなものが多かった。


延々と続くブナ林は素晴らしいでしょう。
紅葉は、私が行った時は早過ぎ、兔夢ちゃんは遅過ぎたようですね。 :mrgreen:

うっすらとした踏み跡が時折現れる。
が、なくても問題はない。
やや笹が濃いところもあったが
いく手を阻むほどのものはなく概ね歩きやすい。


これほどヤブ無しだとは思いませんでした。

地形図を追いながら尾根の変化を楽しむ。
途中の二重山陵は地形図ではわかりにくくそれがまた面白い。

この二重山稜もいいですよね。

最後は尾根の分岐を右に進んだ。
植林を左手に見ながら急降下したあと藪の中の踏み跡を拾って登りかえす。
ピークに出ると石楠花が行く手に生い茂る。
一瞬たじろぐが思ったほどの厄介さはなかった。
ピークを進み左手下に緩やかな斜面が見えたのでそちら側に下る。
やがて石楠花が切れてガレた斜面になった。
トラバース気味に下っていくと想定外の杣道が現れ驚いた。
結局それが駐車地まで導いてくれ嬉しい誤算となった。


そんな道があったんですか。行ってみればよかったなあ。
さすが兔夢ちゃんです。 :lol:

          山日和
兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【奥美濃】晩秋の神又谷から神又峰

投稿記事 by 兔夢 »

biwacoさん、こんばんは。
頭の中にはbiwacoさんの顔がしっかり浮かんでましたよ。
biwacoさんが敗退したという滝はこれかな、これかなと思いながら越えてました。
多分、滝らしい滝が現れて二つ目の滝がそうじゃないかな、と思われます。
一つ目は何とか端を越えられると思いますが、一つ目はちょっと厳しい。
水流に入れば簡単なのかもしれませんが、今回は水に浸かりたくなかったので結構ヒヤヒヤで越えました。
尾根上のブナは素晴らしいのでここだけでも訪れる価値はありますね。
中ツ又谷の方を遡行した方が簡単かもしれませんね。
確か、何もなかったような記憶があります。
山頂の山名板はきっとkitayamaさんだろう、と思っていたら本人から申告がありました。

biwacoさんの記録を楽しみにしてまーす。

兔夢
兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【奥美濃】晩秋の神又谷から神又峰

投稿記事 by 兔夢 »

山日和さん、こんばんは。

山日和さんのレポがなければやらなかった山行でした。
ありがとうございます。
これは谷を歩くよりはるかに稼げます。
しかし、三ツ谷へ行った時はこの廃林道でクマに出遭いました。 :o
またまた熊ですかー!
最近、怖いので必殺の指笛を鳴らしまくってます。
鹿が反応するので面白いです。
尾根が終わっている分、谷の中はまだ色付いてたんじゃない?
そう期待したんですが谷中もほぼ終了してました。
根洞谷や金ヶ丸谷同様、とにかく坦々と遡行して行く谷ですね。
そうですね。
でもいろんな発見もあって楽しいです。
核心部と言えるのはここだけですね。そんな厳しい滝あったかなあ。
寒いから濡れるのを嫌ったせい? :mrgreen:
右端を途中に生えている草や灌木を掴んで越えました。
掴んだ木が抜けたらやばいなーと思いつつ登ってました。
私は山頂の東の尾根に出ましたが、同じかな?
いや主稜線(?)に出ました。
そうそう、妙理山や大黒山、安蔵山、横山岳の北側の眺めがいいですよね。
山名がわかればなおよかったんですが、疎いもんで。
林相で言えばこっちでしょう。 :D
知っていればこっちでランチしたのに。
延々と続くブナ林は素晴らしいでしょう。
紅葉は、私が行った時は早過ぎ、兔夢ちゃんは遅過ぎたようですね。 :mrgreen:
冬枯れのブナ林も素敵でした。
この二重山稜もいいですよね。
意外と変化がある尾根で面白かったです。
そんな道があったんですか。行ってみればよかったなあ。
さすが兔夢ちゃんです。 :lol:
出るまでに石楠花ガード付きですけどね。
踏み跡が現れるとは思わなかったのでラッキーでした。

兔夢
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