【湖北】奥川並から横山岳北尾根 初冬のブナ林を愛でる山旅
Posted: 2023年11月15日(水) 23:21
【日 付】2023年11月11日(土)
【山 域】湖北 横山岳周辺
【天 候】晴れ時々曇り
【メンバー】sato、山日和
【コース】小原7:50---9:05奥川並---11:55北西尾根JP---12:05ランチ場13:35---14:00横山岳---15:40小原への分岐---
16:45小原
いつも車を止める田戸の奥川並川出合は工事現場になっていた。去年の水害の復旧工事があちこちで行われて
いるようだ。少し戻って真新しい石碑が建てられた小原の集落跡に駐車する。
奥川並へ向かう高時川を渡る橋は通れず、手前の河原に設置された仮橋を通って林道に入った。
長い林道を歩いて奥川並の集落跡に到着。林道が左岸に渡ったところから斜面に取り付いた。
ここが横山岳から北に延びる尾根の末端である。
尾根に乗ってしまえば踏み跡があり、多少ヤブっぽさはあるものの歩行に支障はない。
まだ標高が低いので、もう少し紅葉を期待していたのだが、意外に色付きが少ない。紅葉する前に枯れてしまっ
たものが多いのだろうか。
尾根の真ん中に奇怪なブナが現れた。太い主幹から何本もの幹を立ち上げたブナはあがりこだろう。
下部の幹周りは4mを軽く超えていそうな巨木だ。
進むにつれてシャクナゲが登場した。かなりの密生で、花期に訪れれば壮観だろう。
ヤブの薄いところを縫ってなんとか前進する。
Ca820mのピーク周辺からはブナの純林となった。ピークから西に派生する尾根が魅力的だ。
ブナは葉を落としたものと色付きを残したものが混じりあっている。一面の黄葉もいいが、こういう淡いグラデ
ーションも美しい。頭上には期待していなかった青空が広がり、気分も上々だ。
振り返ると谷山から左千方への稜線が明るい初冬の姿を見せていた。
何気なく視線をやったミズナラの枯れ木に光るものを見つけた。今シーズン初ナメコである。ヌルヌルとした
ヌメリがいかにも美味しそうだ。ナイフを取り出して丁寧に切り取って、秋の恵みを頂く。
844m標高点の広い尾根には何かあると思っていたが、やはりブナの疎林の中にちょっと控えめな池があった。
石碑のような露岩が傍らにある池は山中のオアシスのようだ。
さらに進んだ北西尾根のジャンクションの手前にはもうひとつの池が現れた。こちらの方が水量が多く、尾根
から少し外れたヤブ無しの台地にひっそりと佇んでいた。
池の左の谷を上がって行くと、石を使わず土だけでできた大きな円型の炭焼窯跡らしきものがあった。奥川並の
人は、標高1000m近いここまで上がって炭を焼いていたのだろうか。
傍らにはこれまで見なかったトチの木が一本だけ立っていた。
北西尾根とのジャンクションピークに立つと、展望が一気に開けて空気が変わった。あたりはすべてブナである。
これまで遮られていた南西方向には小さな余呉湖とその奥に広大な琵琶湖が鈍く光っている。
このピークから横山岳山頂までの北尾根は、横山岳の中でも最良の区間ではないだろうか。
東尾根のブナ林もいいが若い木が多い。こちらも若い木は多いのだが、その中に風格のある大木が混じって、ブナ
林としての完成度が高いように思う。この高度になるとブナはすっかり葉を落として冬の装いだ。
この季節の北尾根は展望も素晴らしい。左千方から神又峰、1000mJPへの江美国境稜線の奥には蕎麦粒山や高丸、
烏帽子、黒津、天狗や能郷白山といった山並みが一望できる。
かなり風が強いので山頂でのランチタイムは不適当だろう。風のない西側斜面で湖を眺めながらのランチタイム
とする。今日は夏日だった先週と打って変わって気温が低いので日差しがうれしい。先週は日陰を選んだのにえら
い違いである。
食後は横山岳を往復。山頂には誰もいなかった。
下山は北西尾根JPから北西尾根に入り、三角点桑樹谷の先から小原への尾根を下る。
高度が下がるにつれ木々に葉が残るようになり、登りではあまり楽しめなかった紅葉に彩られ始めた。
正面に見えるのは妙理山から大黒山への稜線。その奥に横たわるのは西方ヶ岳の山塊だろうか。
小原への尾根に入ると今度は真正面に安蔵山のどっしりとした姿を見ながらの下りとなる。
踏み跡は明瞭で、ほぼ登山道レベルと言える。
ここまで下りると葉を落とした木はなくなり、紅葉は一段と輝きを増した。
西の山入端に日が沈む前の一瞬の光芒が赤と黄を鮮やかに浮かび上がらせている。
この尾根をまっすぐ進むと田戸に出てしまうので、Ca450m地点で90度左折しなければならない。
分岐の手前には名前のわからない巨木が存在感を放っていた。「これは何の木だろう」と話し合っていたが、帰宅
して調べてみるとオオウラジロノキということだった。
Satoさんはこの道を歩くの初めてで、この木も見たことがないような口ぶりだったが、草川啓三氏の「森の巨人た
ち」に載っており、satoさんがモデルで写っているというオチまで付いたのはご愛敬だ。
最後は落ち葉で滑りやすい急坂の標高差220mを一直線の急降下で県道に下り立った。
山日和
【山 域】湖北 横山岳周辺
【天 候】晴れ時々曇り
【メンバー】sato、山日和
【コース】小原7:50---9:05奥川並---11:55北西尾根JP---12:05ランチ場13:35---14:00横山岳---15:40小原への分岐---
16:45小原
いつも車を止める田戸の奥川並川出合は工事現場になっていた。去年の水害の復旧工事があちこちで行われて
いるようだ。少し戻って真新しい石碑が建てられた小原の集落跡に駐車する。
奥川並へ向かう高時川を渡る橋は通れず、手前の河原に設置された仮橋を通って林道に入った。
長い林道を歩いて奥川並の集落跡に到着。林道が左岸に渡ったところから斜面に取り付いた。
ここが横山岳から北に延びる尾根の末端である。
尾根に乗ってしまえば踏み跡があり、多少ヤブっぽさはあるものの歩行に支障はない。
まだ標高が低いので、もう少し紅葉を期待していたのだが、意外に色付きが少ない。紅葉する前に枯れてしまっ
たものが多いのだろうか。
尾根の真ん中に奇怪なブナが現れた。太い主幹から何本もの幹を立ち上げたブナはあがりこだろう。
下部の幹周りは4mを軽く超えていそうな巨木だ。
進むにつれてシャクナゲが登場した。かなりの密生で、花期に訪れれば壮観だろう。
ヤブの薄いところを縫ってなんとか前進する。
Ca820mのピーク周辺からはブナの純林となった。ピークから西に派生する尾根が魅力的だ。
ブナは葉を落としたものと色付きを残したものが混じりあっている。一面の黄葉もいいが、こういう淡いグラデ
ーションも美しい。頭上には期待していなかった青空が広がり、気分も上々だ。
振り返ると谷山から左千方への稜線が明るい初冬の姿を見せていた。
何気なく視線をやったミズナラの枯れ木に光るものを見つけた。今シーズン初ナメコである。ヌルヌルとした
ヌメリがいかにも美味しそうだ。ナイフを取り出して丁寧に切り取って、秋の恵みを頂く。
844m標高点の広い尾根には何かあると思っていたが、やはりブナの疎林の中にちょっと控えめな池があった。
石碑のような露岩が傍らにある池は山中のオアシスのようだ。
さらに進んだ北西尾根のジャンクションの手前にはもうひとつの池が現れた。こちらの方が水量が多く、尾根
から少し外れたヤブ無しの台地にひっそりと佇んでいた。
池の左の谷を上がって行くと、石を使わず土だけでできた大きな円型の炭焼窯跡らしきものがあった。奥川並の
人は、標高1000m近いここまで上がって炭を焼いていたのだろうか。
傍らにはこれまで見なかったトチの木が一本だけ立っていた。
北西尾根とのジャンクションピークに立つと、展望が一気に開けて空気が変わった。あたりはすべてブナである。
これまで遮られていた南西方向には小さな余呉湖とその奥に広大な琵琶湖が鈍く光っている。
このピークから横山岳山頂までの北尾根は、横山岳の中でも最良の区間ではないだろうか。
東尾根のブナ林もいいが若い木が多い。こちらも若い木は多いのだが、その中に風格のある大木が混じって、ブナ
林としての完成度が高いように思う。この高度になるとブナはすっかり葉を落として冬の装いだ。
この季節の北尾根は展望も素晴らしい。左千方から神又峰、1000mJPへの江美国境稜線の奥には蕎麦粒山や高丸、
烏帽子、黒津、天狗や能郷白山といった山並みが一望できる。
かなり風が強いので山頂でのランチタイムは不適当だろう。風のない西側斜面で湖を眺めながらのランチタイム
とする。今日は夏日だった先週と打って変わって気温が低いので日差しがうれしい。先週は日陰を選んだのにえら
い違いである。
食後は横山岳を往復。山頂には誰もいなかった。
下山は北西尾根JPから北西尾根に入り、三角点桑樹谷の先から小原への尾根を下る。
高度が下がるにつれ木々に葉が残るようになり、登りではあまり楽しめなかった紅葉に彩られ始めた。
正面に見えるのは妙理山から大黒山への稜線。その奥に横たわるのは西方ヶ岳の山塊だろうか。
小原への尾根に入ると今度は真正面に安蔵山のどっしりとした姿を見ながらの下りとなる。
踏み跡は明瞭で、ほぼ登山道レベルと言える。
ここまで下りると葉を落とした木はなくなり、紅葉は一段と輝きを増した。
西の山入端に日が沈む前の一瞬の光芒が赤と黄を鮮やかに浮かび上がらせている。
この尾根をまっすぐ進むと田戸に出てしまうので、Ca450m地点で90度左折しなければならない。
分岐の手前には名前のわからない巨木が存在感を放っていた。「これは何の木だろう」と話し合っていたが、帰宅
して調べてみるとオオウラジロノキということだった。
Satoさんはこの道を歩くの初めてで、この木も見たことがないような口ぶりだったが、草川啓三氏の「森の巨人た
ち」に載っており、satoさんがモデルで写っているというオチまで付いたのはご愛敬だ。
最後は落ち葉で滑りやすい急坂の標高差220mを一直線の急降下で県道に下り立った。
山日和
「下山路で体力尽きて遭難のケースが多い…」