【奥越】野々小屋谷から滝波山

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兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

【奥越】野々小屋谷から滝波山

投稿記事 by 兔夢 »

2023年10月7日(土)晴れ 奥越 野々小屋谷から滝波山

ヤブメンの皆様、ご無沙汰しております。
そろそろオフ会も近いので一節入れておこうと思います。
よろしくお願いします。
DSCN2566.jpeg
荷暮6:50−野々小屋谷出合7:40−入渓池8:45〜9:10–
940m二股10:25−県境稜線11:50–
滝波山三角点12:20〜13:10−1230m窪地13:45–
1060m二股14:10−入渓地15:20

滑がいいよ、と聞いて以前から行ってみたかった野々小屋谷を訪れた。
林道が奥まで伸びているので楽勝ムードで現地へ向かう。
ところが手前の荷暮の集落から奥は伐採作業のため通行止め。
仕方なく延々と林道を歩くこととなった。
これが長く全体の行程の七割ほどが林道歩きとなった。

集落を出て荷暮川沿い林道fを進む。
林道から眺める荷暮川の渓相はなかなかのものだ。

途中、林道上に遊ぶ熊と出会ってヒヤリとしたものの彼方から逃げてくれて事なきをえた。
林道は野々小屋谷出合より奥にも続くがそこからは廃道に近い状態だ。
反対に橋を渡って野々小屋谷に伸びた林道は伐採作業に使われていて現役。
それも伐採地を越えるとススキなどの雑草が覆うようになる。
その中に踏み跡が続くのはおそらく釣り人のものだろう。
DSCN2476.jpeg
2時間近くの林道歩きを終えてコンクリート橋の袂から入渓。
以前はここまで車できて簡単に入渓できたのだろう。

いきなり倒木が行く手を遮ったがその後は穏やかな川筋が続く。
沢登りというより川原歩きに近い。

標高850mの二股を左へ進む。
下山は右股からここに降りてくる予定だ。
左股は台地状の平地にサワグルミが林立する清々しい渓相が続く
DSCN2496.jpeg
940mの二股を過ぎてやっと沢登りらしい渓相を見せる。
聞いていた滑がいよいよ現れたようだ。
滑床が表情を変えながら続く。
滑好きにはたまらない。
DSCN2513.jpeg
時折現れる淵は限りなく透明に近い。
水流は一点の曇りもなく澄み切っている。
その中を歩けば夏とは違う冷たさが体の芯を伝ってくる。
DSCN2519.jpeg
秋の沢は落ち着きはらった表情を見せる。
夏のザワザワした雰囲気とは全く味わいが違う。
夏より秋の沢が好きかもしれない。
登っているこちらの気持ちが落ち着く。

沢が右に曲がり斜度を増してくると小滝が現れた。
更に奥へ進むと規模がやや大きい三段の滝。
せっかくなので水流を登ってみた。
唯一沢登りらしいところだった。
DSCN2533.jpeg
更に奥に現れた10mほどの滑滝をヒタヒタと歩く。
気持ちいい。
滑床は上部まで続く。
流木が玉に瑕だが楽しい。

沢が向きを変え西に進むようになると
斜度が増してきて一歩一歩がキツくなってくる。

水流が涸れていくつか涸れ滝を超えると
やがて沢筋が消え県境稜線に出た。
県境沿いのやや藪の薄いところを選び山頂稜線へ。
かつては登山道があったはず、と舐めていたが
山頂までずっと藪漕ぎが続いた。
薄い藪なのでよかったが。
DSCN2565.jpeg
コザエモンさんとホウノ洞を登って以来の山頂。
こんな雰囲気だったと思い返しながら大休止。
高い空の下に広がる奥美濃の山並み。
展望は少ないが秋を感じさせる眺めに満足。
DSCN2567.jpeg
下山は計画通り野々小屋谷右股を目指す。
山頂稜線からは急激な下降。
木枝を掴みながら下っていく。
途中、地形図にある窪地に立ち寄った。
半分は乾いて固い土地となり半分は沼状態だった。

右股沢筋は1060m二股まで枯れていた。
二股以降は急に水量が増す。

上部は特に何もなく下っていく。
900mあたりに大きな滑滝が現れたので
右岸にあった軌跡のような地形を辿って巻く。

軌跡はその後も続いた。
どうやらかなり古い林道のように思える。
沿いには植林も見られた。

850m二股で登りの沢と出合う。
しばらく沢筋を歩いた後右岸にあがり林道にでた。
後は長い林道をひたすら下っていった。
久しぶりの沢に足腰が疲れ切っていて思うほど歩が進まなかった。
集落に着くと無人と思っていた集落の複数の家から炊煙があがっていた。
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥越】野々小屋谷から滝波山

投稿記事 by 山日和 »

兔夢ちゃん、こんばんは。

ヤブメンの皆様、ご無沙汰しております。
そろそろオフ会も近いので一節入れておこうと思います。
よろしくお願いします。


露骨なやぶオフ対策ですね~
一節って、浪花節じゃないんだから。 :mrgreen:

ところが手前の荷暮の集落から奥は伐採作業のため通行止め。
仕方なく延々と林道を歩くこととなった。
これが長く全体の行程の七割ほどが林道歩きとなった。


往復4時間ぐらいの林道歩きでしたか。私なら心が折れて別の谷へ転進してます。
3年前に行った時はバリケードどかしたけど。 :lol:

途中、林道上に遊ぶ熊と出会ってヒヤリとしたものの彼方から逃げてくれて事なきをえた。

私もその時野々小屋谷の林道の途中で遭遇しました。こっちに気付いたのか気付いてないのか、川の方へ歩いて行きましたわ。

2時間近くの林道歩きを終えてコンクリート橋の袂から入渓。
以前はここまで車できて簡単に入渓できたのだろう。


30年近く前に初めて来た時は入れたはず。(記憶がない)

左股は台地状の平地にサワグルミが林立する清々しい渓相が続く
940mの二股を過ぎてやっと沢登りらしい渓相を見せる。
聞いていた滑がいよいよ現れたようだ。
滑床が表情を変えながら続く。
滑好きにはたまらない。


そうそう、私みたいなナメ愛好家にはもってこいの谷です。
森も素晴らしいしね。 :D

秋の沢は落ち着きはらった表情を見せる。
夏のザワザワした雰囲気とは全く味わいが違う。
夏より秋の沢が好きかもしれない。


水が冷たくてあまり浸かりたくないことを除けば、秋の沢の方がいいですね。
美しいし、暑さでだるくなることもないしね。

沢が右に曲がり斜度を増してくると小滝が現れた。
更に奥へ進むと規模がやや大きい三段の滝。
せっかくなので水流を登ってみた。
唯一沢登りらしいところだった。
更に奥に現れた10mほどの滑滝をヒタヒタと歩く。
気持ちいい。
滑床は上部まで続く。
流木が玉に瑕だが楽しい。


滝を登るという目的なら面白くない谷でしょうが、今はこういう谷がいいですね。
ドキドキハラハラより美しさを楽しむ方が合ってきました。
左岸の斜面高くにびっくりするようなトチの巨樹があるのは気付きました?

県境沿いのやや藪の薄いところを選び山頂稜線へ。
かつては登山道があったはず、と舐めていたが
山頂までずっと藪漕ぎが続いた。
薄い藪なのでよかったが。

ヤブは大したことないので楽ですね。30年ほど前もヤブ漕ぎをした記憶はありません。
(忘れてるだけ?)

コザエモンさんとホウノ洞を登って以来の山頂。
こんな雰囲気だったと思い返しながら大休止。
高い空の下に広がる奥美濃の山並み。


私もふ~さんとホーノ洞を登って以来の、4度目の滝波山でした。

途中、地形図にある窪地に立ち寄った。
半分は乾いて固い土地となり半分は沼状態だった。

確かに窪地がありますね。元々は池だったのかな?

上部は特に何もなく下っていく。
900mあたりに大きな滑滝が現れたので
右岸にあった軌跡のような地形を辿って巻く。

この辺に不思議な感じの地形がありませんでした?
右岸から細い支流を下って行った記憶があるんですが。

後は長い林道をひたすら下っていった。
久しぶりの沢に足腰が疲れ切っていて思うほど歩が進まなかった。
集落に着くと無人と思っていた集落の複数の家から炊煙があがっていた。


さすがに下山後の2時間の林道歩きは堪えますよね。
お疲れさまでした。
荷暮は常住はしてないけど、無雪期には人が入ってますね。
ここで入漁券を売ってるみたいです。

              山日和
兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【奥越】野々小屋谷から滝波山

投稿記事 by 兔夢 »

DSCN2522.jpeg
山日和さん、こんばんは。
遅レスで申し訳ないです :oops:
露骨なやぶオフ対策ですね~
一節って、浪花節じゃないんだから。 :mrgreen:
忘れられている可能性が高いですからね。これくらいしとかないと :lol:
浪花節だよ、山行きは :mrgreen:
往復4時間ぐらいの林道歩きでしたか。私なら心が折れて別の谷へ転進してます。
3年前に行った時はバリケードどかしたけど。 :lol:
やけっぱちです。バリケードどかすなんて破廉恥なアイデアはなかったなー :mrgreen:
私もその時野々小屋谷の林道の途中で遭遇しました。こっちに気付いたのか気付いてないのか、川の方へ歩いて行きましたわ。
今年は熊被害が多く報道されてますが山の熊さんは大人しい、と思っているのは私だけ?
30年近く前に初めて来た時は入れたはず。(記憶がない)
背丈ほどのススキなどを薙ぎ倒して進む覚悟があれば今でも可能ですけどね :mrgreen:
そうそう、私みたいなナメ愛好家にはもってこいの谷です。
森も素晴らしいしね。 :D
どこでもテント泊できそうなサワグルミの台地がよかったです。
時期的な事かもしれませんがもう少しパンチがほしいかな。
水が冷たくてあまり浸かりたくないことを除けば、秋の沢の方がいいですね。
美しいし、暑さでだるくなることもないしね。
水流が安定しているのも秋の魅力ですね。難しい滝も難しく見えない。
滝を登るという目的なら面白くない谷でしょうが、今はこういう谷がいいですね。
ドキドキハラハラより美しさを楽しむ方が合ってきました。
左岸の斜面高くにびっくりするようなトチの巨樹があるのは気付きました?
もともと、ドキドキハラハラは苦手なのでこういう谷がずっと好きでした。
トチは気が付かなかったなあ、見に行かなきゃいけないかなあ。
ヤブは大したことないので楽ですね。30年ほど前もヤブ漕ぎをした記憶はありません。
(忘れてるだけ?)
私も藪漕ぎの記憶はすぐに消えます :mrgreen:
私もふ~さんとホーノ洞を登って以来の、4度目の滝波山でした。


私は3度目でした。
確かに窪地がありますね。元々は池だったのかな?
たまたま迷って出たんですけどね :mrgreen:
この辺に不思議な感じの地形がありませんでした?
右岸から細い支流を下って行った記憶があるんですが。
んー、地形図通り、という印象でしたが :|
さすがに下山後の2時間の林道歩きは堪えますよね。
お疲れさまでした。
荷暮は常住はしてないけど、無雪期には人が入ってますね。
ここで入漁券を売ってるみたいです。
下り坂、ではあったんですけどね。疲れましたー
入漁券、どこで売ってるんだろう?

兔夢
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【奥越】野々小屋谷から滝波山

投稿記事 by biwaco »

兎夢さん、お久~です。
オフ会前の生存証明に、爺も一筆啓上、おゆるしを(^_-)

もう沢登りは御法度の身なんですが、「荷暮」とか「野々小屋谷」とかのワードに、つい目がいってしまいます。
確か、何年か前にも山日和導師のレポがあったような…。そのうちに…と思っているうちに、ストッパーが掛かってしまいました。
そういえば兎夢さんに教えていただいた白倉谷からタンポへもまだ行けておりません。(>_<)

 >途中、林道上に遊ぶ熊と出会ってヒヤリとしたものの彼方から逃げてくれて事なきをえた。

先日、思い切って広瀬浅又川の途中から新穂山へ登り、県境尾根を鳥越峠へ回り込みました。下山時、夕刻の林道はシカの遊び場で、連続して10数頭と出くわしました。

 >反対に橋を渡って野々小屋谷に伸びた林道は伐採作業に使われていて現役。
 >それも伐採地を越えるとススキなどの雑草が覆うようになる。


分岐からが長いですね! 作業が無い日はどこまで入れるんでしょう?
写真は伐採地からの様子ですね。草を踏みつけてでも・818標高点あたりまで入れたら助かりますね。

 >秋の沢は落ち着きはらった表情を見せる。
 >夏のザワザワした雰囲気とは全く味わいが違う。
 >夏より秋の沢が好きかもしれない。
 >登っているこちらの気持ちが落ち着く。


この辺までは爺でも大丈夫かも? もちろん体調が許せばですが。

 >やがて沢筋が消え県境稜線に出た。
 >県境沿いのやや藪の薄いところを選び山頂稜線へ。
 >かつては登山道があったはず、と舐めていたが
 >山頂までずっと藪漕ぎが続いた。


やはり最後はヤブとの闘いですね。山頂もヤブの中でしたか。(>_<)
滝波山はずいぶん前の残雪期に一度だけ、ふ~さんたちに連れて行ってもらいました。懐かしい山です。

行き帰りの長~い林道歩き、ヒザも腰もお疲れさまでした。
                     ~びわ爺

 ※ついでにひとつ質問。鳥越林道の・498標高点で東側に分岐した林道(作業道)と支沢の名前がわかれば教えてください。
兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【奥越】野々小屋谷から滝波山

投稿記事 by 兔夢 »

biwacoさん、こんばんは。
遅レスですんません。
もう沢登りは御法度の身なんですが、「荷暮」とか「野々小屋谷」とかのワードに、つい目がいってしまいます。
確か、何年か前にも山日和導師のレポがあったような…。
そうなんですわ。導師のレポがあったのですわ。野々小屋谷が気になって検索したら出てきました。
僕は忘れていたのですがbiwacoさんは覚えてたのですね。すごい。
白倉谷からタンポへもまだ行けておりません。(>_<)
OSKで8月に行ってるのでOSKのブログを覗いてみてください。参考になると思います。
先日、思い切って広瀬浅又川の途中から新穂山へ登り、県境尾根を鳥越峠へ回り込みました
あらら、本当に思い切ってますね。
連続して10数頭と出くわしました。
10数頭はさすがにすごい!
作業が無い日はどこまで入れるんでしょう?
数100メートル?あんまり入れんです。
草を踏みつけてでも・818標高点あたりまで入れたら助かりますね。
釣り人たちらしい踏み跡はあるので草を踏みつける必要はないです。
草のない部分も多いので想像より楽かも。
やはり最後はヤブとの闘いですね。山頂もヤブの中でしたか。(>_<)
便宜上、藪と書きましたがそれほどきつい藪ではないですよ。
たぶん行けます。
行き帰りの長~い林道歩き、ヒザも腰もお疲れさまでした。
そう、林道が核心部でした。自転車持ってけばよかったー。
鳥越林道の・498標高点で東側に分岐した林道(作業道)と支沢の名前がわかれば教えてください。
残念ながらわかりません。
ヤブオフで会いましょう!

兔夢
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