【越前】竹田川水上谷から丈競山へ
Posted: 2023年9月19日(火) 21:28
【日 付】2023年9月16日(土)
【山 域】越前 丈競山・浄法寺山周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】水上谷出合7:40---11:50 820m二俣---12:15稜線鞍部---12:45丈競山14:15---14:25下降点---
15:35ユーゼン谷林道出合15:50---16:35竹田川林道出合---17:25駐車地
龍ヶ鼻ダムから竹田川沿いの細い林道を進んで行くと、前を走る軽トラと軽乗用車に追いついた。
山仕事だろうか。まさか沢登りではあるまい。
水上谷出合のわずかなスペースに車を止めて、竹田川本流を渡るが水量は驚くほど少ない。
目指す水上谷もチョロチョロの流れで合流し、知らなければ食指の動かない、風采の上がらない佇まいである。
堰堤を越えて谷に下り立つと、自然林の美しい流れが出迎えてくれた。林道沿いの林相は植林オンリーだった
だけに、これはうれしい誤算と言える。
この谷は2ヶ月ほど前に計画していたのだが、その時は梅雨末期の豪雨で大増水が予測され、林道も入れるかど
うかわからないので他の谷にしたのだ。
しかしここしばらくまとまった雨が降っていないせいか、水量は極端に少ない。
5m~10mの滝が次々に現れるも迫力不足。去年の小倉谷を思い起こすような風景が続いた。
水が多ければさぞやと思う滝も、水が少ないと被写体としてもイマイチである。
しかし与えられた環境の中で目一杯楽しむしかないのだ。増水していれば通過困難なところも簡単に歩けるので
逆に行程は捗る。
この谷は岩盤がよく発達しており、美しい滝もいくつか現れて目を楽しませてくれるのと同時に、快適な直登
を楽しむことができる。ロープを出すこともなく順調に進んだ。
この谷はかなり釣り師が入っているようで、どの滝にも明瞭な巻き道が付けられていた。
それも滝の高さ以上に追い上げられるようなものではなく、最低限の小巻きで済む省エネルートがほとんどである。
水上谷は序盤に滝が連続するが、中流域から傾斜が緩んで平流に変わり、そのまま源流域に入って行く。トチ
とサワグルミの森が続き、谷床には驚くほどのトチの実が落ちていた。
ここはあまりシカがいないのだろうか、ほとんど無傷で中身の入ったものばかりだ。
もうひとつ驚かされたのは魚影の濃さだ。いかにもというような淵ではなく、こんなところにと思うような水
溜まりのような場所にイワナの影が走る。警戒心も薄いようだ。
一度手づかみで尻尾を握ったが、逃げられてしまった。
800mを超えたあたりでトラロープが張られているを見てまた驚いた。谷の真ん中の何もないところにトラロープ
が続いている。これはいったい何のためのものだろう。稜線から流されてきたのかとも思ったが、生きている木に
結びつけられているところを見るとそうではなさそうだ。
山頂ダイレクトの谷は最後にヤブで苦労しそうなので、820mの小さな二俣から北丈競山と南丈競山の鞍部を目指す。
ここから80mも頑張れば登山道である。見上げる空が近い。
面白みのないガラガラの谷だが仕事は速い。と言いながらも青息吐息で牛のような歩みだ。
谷の形がなくなるとヤブに突入するが、密度は薄く問題にならない程度で助かった。
最後はシャクナゲとササの密生を2mばかり掻き分けると登山道に飛び出した。
鈴の音を響かせて歩いていた登山者はとんでもないところからガザガサと聞こえる音にビビったことだろう。
山頂までは160mほどの頑張りだ。よく整備された歩きやすい登山道だが、足が上がらずなかなか進まない。
それでもなんとか想定内の時間で1045mの丈競山(南丈競山)の山頂に到着。一昨年のハンノキ谷遡行でツメを間違
って以来の登頂である。
風はあるが日なたは暑いので、小屋の中で窓を全開にしてランチタイム。日陰で風がよく通って快適だ。
丸岡山の会によって建てられたこの小屋は常に清掃が行き届いていて実に快適な小屋だ。福井市内を一望できる
(福井市内からも山頂にチョコンと乗った小屋がよく見える)この小屋で一夜を過ごすのも一興だろう。
下山は浄法寺山との鞍部から東側のユーゼン谷支流下降を選んだ。浄法寺山への縦走路はかなりササが被って
丈競山までのように快適とは言えない。
ヤブの薄そうなところを探るも、どこでも同じ状況なので適当なところで濃いヤブに頭から突っ込んだ。
さっきの源頭の様子からすればすぐに薄いヤブに変わって谷の形が現れると思いきや、いつまで経ってもそれ
なりのヤブ漕ぎを強いられた。先々週の若谷源頭とはえらい違いである。
300m近く下ったところでようやく谷らしくなってきた。小滝はあるがまったく支障なく下る。
ユーゼン谷の本流との合流点手前に唯一の大滝があった。緩やかな谷の先に空間が見えたのでそれと知れる。
ここは左岸の急斜面をヤブの薄いところを拾いながら下る。壁がないので助かった。
前方に巨大な土管が3つ転がっているのが見えた。林道出合だ。ここからは長い林道をひたすら歩くのみである。
なんせここまでの距離とほぼ同じ長さの林道歩きが待っているのだ。
とは言っても、何も考えずに足を出せば前進できる林道歩きは気が楽だ。
当初のプランでは林道出合からも緩やかな谷を歩いてショートカットしようか(林道はかなり迂回して遠回りに
なっている)とか、部分的に林道をカットしようかとか考えていたが、少しは気持ち良く歩けるのではという予想
とは裏腹に、前進をためらわれるようなヤブの様相に却下。
林道は最初こそ草ボーボーだったが、少し進むとまあまあ歩きやすい道となった。急がば回れということだろう。
延々と続く林道歩きだったが、幹周り6m以上あるようなトチの巨樹に出会ったり、ツリフネソウやキツリフネの
群落を愛でたり、竹田川本流の豪快な渓相を眺めたりと退屈することはなかった。
山日和
【山 域】越前 丈競山・浄法寺山周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】水上谷出合7:40---11:50 820m二俣---12:15稜線鞍部---12:45丈競山14:15---14:25下降点---
15:35ユーゼン谷林道出合15:50---16:35竹田川林道出合---17:25駐車地
龍ヶ鼻ダムから竹田川沿いの細い林道を進んで行くと、前を走る軽トラと軽乗用車に追いついた。
山仕事だろうか。まさか沢登りではあるまい。
水上谷出合のわずかなスペースに車を止めて、竹田川本流を渡るが水量は驚くほど少ない。
目指す水上谷もチョロチョロの流れで合流し、知らなければ食指の動かない、風采の上がらない佇まいである。
堰堤を越えて谷に下り立つと、自然林の美しい流れが出迎えてくれた。林道沿いの林相は植林オンリーだった
だけに、これはうれしい誤算と言える。
この谷は2ヶ月ほど前に計画していたのだが、その時は梅雨末期の豪雨で大増水が予測され、林道も入れるかど
うかわからないので他の谷にしたのだ。
しかしここしばらくまとまった雨が降っていないせいか、水量は極端に少ない。
5m~10mの滝が次々に現れるも迫力不足。去年の小倉谷を思い起こすような風景が続いた。
水が多ければさぞやと思う滝も、水が少ないと被写体としてもイマイチである。
しかし与えられた環境の中で目一杯楽しむしかないのだ。増水していれば通過困難なところも簡単に歩けるので
逆に行程は捗る。
この谷は岩盤がよく発達しており、美しい滝もいくつか現れて目を楽しませてくれるのと同時に、快適な直登
を楽しむことができる。ロープを出すこともなく順調に進んだ。
この谷はかなり釣り師が入っているようで、どの滝にも明瞭な巻き道が付けられていた。
それも滝の高さ以上に追い上げられるようなものではなく、最低限の小巻きで済む省エネルートがほとんどである。
水上谷は序盤に滝が連続するが、中流域から傾斜が緩んで平流に変わり、そのまま源流域に入って行く。トチ
とサワグルミの森が続き、谷床には驚くほどのトチの実が落ちていた。
ここはあまりシカがいないのだろうか、ほとんど無傷で中身の入ったものばかりだ。
もうひとつ驚かされたのは魚影の濃さだ。いかにもというような淵ではなく、こんなところにと思うような水
溜まりのような場所にイワナの影が走る。警戒心も薄いようだ。
一度手づかみで尻尾を握ったが、逃げられてしまった。
800mを超えたあたりでトラロープが張られているを見てまた驚いた。谷の真ん中の何もないところにトラロープ
が続いている。これはいったい何のためのものだろう。稜線から流されてきたのかとも思ったが、生きている木に
結びつけられているところを見るとそうではなさそうだ。
山頂ダイレクトの谷は最後にヤブで苦労しそうなので、820mの小さな二俣から北丈競山と南丈競山の鞍部を目指す。
ここから80mも頑張れば登山道である。見上げる空が近い。
面白みのないガラガラの谷だが仕事は速い。と言いながらも青息吐息で牛のような歩みだ。
谷の形がなくなるとヤブに突入するが、密度は薄く問題にならない程度で助かった。
最後はシャクナゲとササの密生を2mばかり掻き分けると登山道に飛び出した。
鈴の音を響かせて歩いていた登山者はとんでもないところからガザガサと聞こえる音にビビったことだろう。
山頂までは160mほどの頑張りだ。よく整備された歩きやすい登山道だが、足が上がらずなかなか進まない。
それでもなんとか想定内の時間で1045mの丈競山(南丈競山)の山頂に到着。一昨年のハンノキ谷遡行でツメを間違
って以来の登頂である。
風はあるが日なたは暑いので、小屋の中で窓を全開にしてランチタイム。日陰で風がよく通って快適だ。
丸岡山の会によって建てられたこの小屋は常に清掃が行き届いていて実に快適な小屋だ。福井市内を一望できる
(福井市内からも山頂にチョコンと乗った小屋がよく見える)この小屋で一夜を過ごすのも一興だろう。
下山は浄法寺山との鞍部から東側のユーゼン谷支流下降を選んだ。浄法寺山への縦走路はかなりササが被って
丈競山までのように快適とは言えない。
ヤブの薄そうなところを探るも、どこでも同じ状況なので適当なところで濃いヤブに頭から突っ込んだ。
さっきの源頭の様子からすればすぐに薄いヤブに変わって谷の形が現れると思いきや、いつまで経ってもそれ
なりのヤブ漕ぎを強いられた。先々週の若谷源頭とはえらい違いである。
300m近く下ったところでようやく谷らしくなってきた。小滝はあるがまったく支障なく下る。
ユーゼン谷の本流との合流点手前に唯一の大滝があった。緩やかな谷の先に空間が見えたのでそれと知れる。
ここは左岸の急斜面をヤブの薄いところを拾いながら下る。壁がないので助かった。
前方に巨大な土管が3つ転がっているのが見えた。林道出合だ。ここからは長い林道をひたすら歩くのみである。
なんせここまでの距離とほぼ同じ長さの林道歩きが待っているのだ。
とは言っても、何も考えずに足を出せば前進できる林道歩きは気が楽だ。
当初のプランでは林道出合からも緩やかな谷を歩いてショートカットしようか(林道はかなり迂回して遠回りに
なっている)とか、部分的に林道をカットしようかとか考えていたが、少しは気持ち良く歩けるのではという予想
とは裏腹に、前進をためらわれるようなヤブの様相に却下。
林道は最初こそ草ボーボーだったが、少し進むとまあまあ歩きやすい道となった。急がば回れということだろう。
延々と続く林道歩きだったが、幹周り6m以上あるようなトチの巨樹に出会ったり、ツリフネソウやキツリフネの
群落を愛でたり、竹田川本流の豪快な渓相を眺めたりと退屈することはなかった。
山日和
さすが~ きっちり頂上へと詰め上げ、周遊してますね、素晴らしい!