【湖西】予想外のゴルジュと連瀑帯 鎌倉谷から鎌倉山へ
Posted: 2023年8月21日(月) 23:03
【日 付】2023年8月19日(土)
【山 域】湖西 鎌倉山周辺
【天 候】曇りのち晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】坊村7:40---9:40林道出合---12:00二俣---12:45鎌倉山14:00---15:10坊村
鎌倉山は通常京都北山に分類される山だが、県境の山頂以外は滋賀県内しか歩かないのに京都北山と呼ぶのは
憚られる。ここでは湖西のカテゴリーに入れることにした。
これだけ暑いと人気の武奈ヶ岳も人出が少ないのか、坊村の駐車場は朝の7時過ぎでもガラガラだった。
ここからスタートする登山者は99%橋を渡って比良へ向かう。西側の鎌倉山へ向かうこちらは残りの1%(恐らくそ
れ以下だろうが)である。
登山口に立てられた古い案内看板によると、鎌倉谷に沿って遊歩道があったらしいが、ろくに整備もされず寸
断されたままだ。
入渓するとすぐに「口の門」というゴルジュが登場。大洞谷に続く門シリーズだ。看板では「奥の門」というの
が書いてあったが、どこかわからなかった。
肝心の渓相はと言えば、小滝がチョロチョロという程度でまわりはすべて植林。谷の中にはパイプやらホース
やらの残骸が転がってまったく冴えない。
あまり雨が降っていないにもかかわらず、そこそこの水量で流れが躍動して見えることが救いである。
堰堤も4つばかりあるが簡単に越えられる。
目の前にいきなりトンネルが現れた。これは林道が谷を渡っているところの水路だ。
林道に上がって再び入渓、ここからが沢登りらしい沢の始まりだろう。
しばらくは植林が続いたが、やがてそれも終わり自然林へと変わった。そうなると俄然渓相が良く見えてくるの
が沢の常である。両岸からは普段なら流れていないだろうところから滝が落ちている。
上部で左に折れ曲がった8mほどの滝と対面する。傾斜は緩く登れそうだが、この水量だと頭から水を被るのは
避けられそうにない。右岸の斜面に取付いて落ち口へトラバース。しっかりした踏み跡に木の根の手すりまであっ
て楽に巻くことができる。滝の連続する支流を渡るところから本流を見下ろすと、なかなかの風景だった。
支谷を下って本流に復帰すると、本流にもさらに滝が続いていた。
小さい滝でもかなり立っているものが多く、ホールドが細かいので直登が難しい。ただ、懸念していたヌメりが
まったくないのが救いだった。
左岸に巨大な岩壁の立つ3m滝は真ん中に倒木が立てかけられている。空身で右側を登って荷上げして、後続は
ゴボウで引っ張り上げる。
そして次に現れたのが鎌倉谷最大の核心部と言える連瀑帯である。右岸から6m滝が落ちる支谷の出合の奥には
2段5mの滝がかかって取り付けそうもない。さらにその上にも滝が続いているようだ。
支谷の滝を登ると3m滝が続く。ここは非常にホールドが細かく苦労させられた。
滝の上に上がるとさらに15mぐらいはありそうな滝が続いていて驚かされる。
本流には5m滝の先に2段10mの滝がかかっているが、上段はハングしていて取付く島もない。
急斜面を斜上するようにトラバースして、ハングした滝の上で流れに復帰するが、目の前には5m滝が立ちはだか
った。左から取付いて落ち口下をシャワーを浴びながら渡って登り切る。しかしさらに大きく深い釜の奥に行く
手を塞ぐ6m滝が出現。左岸に活路を探るもズルズルの斜面には頼りない草以外にホールドが無く、あまりにもリ
スクが高いので元に戻る。登って来た滝をクライムダウンするしかないかと思ったが、対岸の斜面に注目すると
それほど傾斜の強くないスラブを少し上がれば木の生えた急斜面が続いていた。
これしかないなと慎重にスラブを進んで立ち木に到達すればひと安心である。落ちれば下の滝下へ転落する恐れ
があるので緊張する登りだった。
かなりの急斜面を注意深くトラバースして谷に下りったところが、両方から滝を落とす二俣。
先ほどまでの険悪な雰囲気は無く、少し平和な感じのする場所でひと息入れる。
本流は直進だが、予定通り鎌倉山頂へダイレクトに上がる右の支谷へ入った。
この谷は傾斜の緩いナメ滝が続いて快適に遡行して行けたが、直登できない滝もあって、巻きを交えながら進む。
途中で少しヤブ沢の様相を呈する部分もあったがすぐに持ち直し、3段10mのナメ滝を越えるとパラダイスのよう
な二俣が現れた。見わたす斜面は緩い下生えのない自然林に覆われている。
ランチタイムにうってつけの場所だが、後ろ髪を引かれながら上流へ進むと、なんと谷が突然終わっているでは
ないか。地形図では山頂直下まで谷の形が続いている。谷の真ん中のマウンドを乗り越えて進むとチョロチョロ
の流れは復活したものの、少しヤブが被って来てこれ以上谷芯を忠実に進む意味もなさそうだ。
右手の斜面からブナの尾根に上がればほどなく鎌倉山の山頂に到着。
当初の予定ではサクッと遡行して反対側のオボレ谷を下りるつもりだったが、時間が押してしまった。
今日は下山後にパナスタでサッカー観戦があるのだ。
ランチ後は最短の東尾根コースを辿れば1時間ほどで坊村の駐車場に帰着。
鎌倉谷は前半の荒れた穏やかな谷からは想像もできない骨のある谷だった。
下山に予定していたオボレ谷はまた遡行で使おう。
あまり顧みられることのない鎌倉山の谷だが、楽しみ方はまだまだありそうだ。
山日和
【山 域】湖西 鎌倉山周辺
【天 候】曇りのち晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】坊村7:40---9:40林道出合---12:00二俣---12:45鎌倉山14:00---15:10坊村
鎌倉山は通常京都北山に分類される山だが、県境の山頂以外は滋賀県内しか歩かないのに京都北山と呼ぶのは
憚られる。ここでは湖西のカテゴリーに入れることにした。
これだけ暑いと人気の武奈ヶ岳も人出が少ないのか、坊村の駐車場は朝の7時過ぎでもガラガラだった。
ここからスタートする登山者は99%橋を渡って比良へ向かう。西側の鎌倉山へ向かうこちらは残りの1%(恐らくそ
れ以下だろうが)である。
登山口に立てられた古い案内看板によると、鎌倉谷に沿って遊歩道があったらしいが、ろくに整備もされず寸
断されたままだ。
入渓するとすぐに「口の門」というゴルジュが登場。大洞谷に続く門シリーズだ。看板では「奥の門」というの
が書いてあったが、どこかわからなかった。
肝心の渓相はと言えば、小滝がチョロチョロという程度でまわりはすべて植林。谷の中にはパイプやらホース
やらの残骸が転がってまったく冴えない。
あまり雨が降っていないにもかかわらず、そこそこの水量で流れが躍動して見えることが救いである。
堰堤も4つばかりあるが簡単に越えられる。
目の前にいきなりトンネルが現れた。これは林道が谷を渡っているところの水路だ。
林道に上がって再び入渓、ここからが沢登りらしい沢の始まりだろう。
しばらくは植林が続いたが、やがてそれも終わり自然林へと変わった。そうなると俄然渓相が良く見えてくるの
が沢の常である。両岸からは普段なら流れていないだろうところから滝が落ちている。
上部で左に折れ曲がった8mほどの滝と対面する。傾斜は緩く登れそうだが、この水量だと頭から水を被るのは
避けられそうにない。右岸の斜面に取付いて落ち口へトラバース。しっかりした踏み跡に木の根の手すりまであっ
て楽に巻くことができる。滝の連続する支流を渡るところから本流を見下ろすと、なかなかの風景だった。
支谷を下って本流に復帰すると、本流にもさらに滝が続いていた。
小さい滝でもかなり立っているものが多く、ホールドが細かいので直登が難しい。ただ、懸念していたヌメりが
まったくないのが救いだった。
左岸に巨大な岩壁の立つ3m滝は真ん中に倒木が立てかけられている。空身で右側を登って荷上げして、後続は
ゴボウで引っ張り上げる。
そして次に現れたのが鎌倉谷最大の核心部と言える連瀑帯である。右岸から6m滝が落ちる支谷の出合の奥には
2段5mの滝がかかって取り付けそうもない。さらにその上にも滝が続いているようだ。
支谷の滝を登ると3m滝が続く。ここは非常にホールドが細かく苦労させられた。
滝の上に上がるとさらに15mぐらいはありそうな滝が続いていて驚かされる。
本流には5m滝の先に2段10mの滝がかかっているが、上段はハングしていて取付く島もない。
急斜面を斜上するようにトラバースして、ハングした滝の上で流れに復帰するが、目の前には5m滝が立ちはだか
った。左から取付いて落ち口下をシャワーを浴びながら渡って登り切る。しかしさらに大きく深い釜の奥に行く
手を塞ぐ6m滝が出現。左岸に活路を探るもズルズルの斜面には頼りない草以外にホールドが無く、あまりにもリ
スクが高いので元に戻る。登って来た滝をクライムダウンするしかないかと思ったが、対岸の斜面に注目すると
それほど傾斜の強くないスラブを少し上がれば木の生えた急斜面が続いていた。
これしかないなと慎重にスラブを進んで立ち木に到達すればひと安心である。落ちれば下の滝下へ転落する恐れ
があるので緊張する登りだった。
かなりの急斜面を注意深くトラバースして谷に下りったところが、両方から滝を落とす二俣。
先ほどまでの険悪な雰囲気は無く、少し平和な感じのする場所でひと息入れる。
本流は直進だが、予定通り鎌倉山頂へダイレクトに上がる右の支谷へ入った。
この谷は傾斜の緩いナメ滝が続いて快適に遡行して行けたが、直登できない滝もあって、巻きを交えながら進む。
途中で少しヤブ沢の様相を呈する部分もあったがすぐに持ち直し、3段10mのナメ滝を越えるとパラダイスのよう
な二俣が現れた。見わたす斜面は緩い下生えのない自然林に覆われている。
ランチタイムにうってつけの場所だが、後ろ髪を引かれながら上流へ進むと、なんと谷が突然終わっているでは
ないか。地形図では山頂直下まで谷の形が続いている。谷の真ん中のマウンドを乗り越えて進むとチョロチョロ
の流れは復活したものの、少しヤブが被って来てこれ以上谷芯を忠実に進む意味もなさそうだ。
右手の斜面からブナの尾根に上がればほどなく鎌倉山の山頂に到着。
当初の予定ではサクッと遡行して反対側のオボレ谷を下りるつもりだったが、時間が押してしまった。
今日は下山後にパナスタでサッカー観戦があるのだ。
ランチ後は最短の東尾根コースを辿れば1時間ほどで坊村の駐車場に帰着。
鎌倉谷は前半の荒れた穏やかな谷からは想像もできない骨のある谷だった。
下山に予定していたオボレ谷はまた遡行で使おう。
あまり顧みられることのない鎌倉山の谷だが、楽しみ方はまだまだありそうだ。
山日和
地球温暖化ではなくもはや沸騰化らしいですねぇ~