【白山】花の御前峰から花の別山へ周回縦走(完結編)
Posted: 2023年8月14日(月) 14:23
【 日 付 】2023年8月4日(金)~8月5日(土)
【 山 域 】 白山
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ(俄か豪雨)
【 ルート 】別当出会い>砂防新道>室堂>御前峰>エコーライン>南竜ヶ馬場テン泊
2日目 南竜>南樹走路>別山>チブリ尾根>一ノ瀬野営場
夏山遠征第3弾は白山、別山の縦走を実行した。以前から考えていた企画で当初はチブリ尾根で別山に登り南竜ヶ馬場まで縦走してテントを張るつもりだった。しかしチブリ尾根は登ったことがなく体力も衰えて自信がないので反対周りにして御前峰に登ってから南竜にテン泊することにした。これだとシャトルバスも使えるので高度を稼いで楽になるはずだ。
8月3日(金)夕方に鈴鹿の自宅を出発し滋賀の木之本インターの前にある市民病院のPに車を止め車中泊をした。病院なので御用のない方駐車お断りの注意書きはあるが、深夜も施錠されることなく出入は自由だった。
睡眠薬を飲んで翌朝3時過ぎに目が覚めた。そのままインターに入れば深夜割引も使えて高速代を節約できた。南条SAで昼用のコンビニ弁当を買い福井北ジャンクションを経て勝山インターを降り一ノ瀬へ向かった。
一ノ瀬に着いたらカップ麺で朝食を済ませシャトルバスに乗り込んだ。私は最後から二人目で乗ったらすぐにバスは出発した。時間の無駄なくいい出だしだ。
バスは6時半に別当出会いに着いた。
大きなつり橋を渡って砂防新道に入る。
6月頃だと登山道に入ったとたんニリンソウやタチツボスミレの大群落が出迎えてくれたが、今はそれほど花は多くない。ガクアジサイやソバナがパラパラ咲いている程度だ。
中飯場には多くの登山者が休んでいた。人が多い夏の白山でも砂防新道は特に人が多い。
ユニークな形のオカトラノオが咲いていた。
魔法使いの三角帽子みたいなキツリフネも咲いていた。これなどもはや花の常識から外れた形をしている。
切絵細工のようなセンジュガンピはまともな方だ。
ヤマハッカにユニークな形をしたホトトギスも咲いていた。
甚之助避難小屋にも多くの人が休んでいた。
小屋からはシモツケやカラマツソウに ハクサンフウロにイブキトラノオも出てきて高山らしくなってきた。
南竜道分岐を左に入りトラバース道を進むと十二曲りの尾根が見えてきた。
沢山の青い花を付けているのは何だっけ。
ナデシコちゃんにも会えた。
十二曲り名前の通り急な尾根に沢山ジグが切られきちんと石段が整備されているので登りやすい。最後の黒ボコ岩が見えれば終わりだ。
黒ボコ岩から弥陀ヶ原湿原を渡っていく。 そして五葉坂を登れば室堂に着いた。室堂の周りにはなぜかアサギマダラが乱舞していてザックを降ろすとそこに止まって休んだりしている。
まだ10時半だけどガスが上がってくる前に御前峰を往復しよう。いつもなら御池巡りしながら山頂を目指すけど今回は時間と体力節約のためザックを置いたまま表参道を往復する。
表参道は花だらけで小ぶりなイワギキョウ まつ毛が長くて美人顔のオトギリソウ。
ハクサンフウロも溢れるほど咲いている。
チョット地味なオンタデもハクサンフウロと一緒なら映える。
11時25分、御前峰に到着。山頂自体は、まだガスに覆われていなかったが、周りの山々はガスで見えなくなった。
隣の剣が峰と大汝峰が見えたのは幸いだ。 室堂に戻ったらコンビニ弁当でランチにした。
ランチを済ませたら南竜に向かうが、直通のトンビ岩コースは使わない。
奇麗にコース整備されたエコーラインを使うのが正解だ。大きくジグが切られ石段まで整備されたエコーラインなら足をくじく心配もないし展望もいい。
鮮やかなカライトソウも沢山咲いていた。
足元には小さなミヤマリンドウも咲いている。
ニッコウキスゲの群落も見られて言うことなしだ。
14時ごろには南竜山荘に着いた。下の小屋で利用者カードに記入し利用料800円とともに封筒に入れ回収箱に放り込んで手続き終了。
テン場の下に咲いているはずのハクサンコザクラが見当たらなかったのは心残りだ。
テン場に着いたら何はさておき炊事場に行ってビールを冷やして口に流し込んだ。山の楽しみここにありだ。
一休みしてからゆっくりテントを張った。場所はどこでも選び放題だ。
テントの中で横になり休んでいると3時半から雨が降り出した。雨は徐々に激しくなり雷を伴ってテントを激しく叩いた。あまり使っていない新しいテントを持ってきたので良かったが、昔のシングルスキンのテントだったら大変なことになっていた。
一時間ほどで雨は小ぶりになったが、テントの周りは水が溜まって池のようになっている。薄いテント地を透かして底が水に浮いている状態が見えて気持ち悪い。幸い中には浸水してこないが、浸水したら百均のペラペラマットが最後の砦だ。
雨が止むにはさらに一時間を要し5時半になった。テントの底の水もだいぶ引いた。早速炊事室に行って夕食準備にかかった。今日のメニューはイタリア人の大発明マカロニに麻婆豆腐のレトルトをかける。いつもは親子丼を選ぶが、卵の暴騰で店頭には並んでいなかった。たった4分で茹で上がるマカロニに麻婆豆腐をかけてみると案外いける味だった。
夕食を済ませたらすることもないので睡眠薬を飲んでシュラフに潜った。明日もいい天気になりますように。(続く)
他の花々もご覧になりたい方はこちらで
http://skywalk3.livedoor.blog/archives/21223408.html
(二日目)
日目(8月5日)の朝が明けてきた。今日も雲ひとつない絶好の天気だ。
4時過ぎに起きて即席めんで朝食を取り荷物をまとめテントを撤収した。朝露だけなら叩いたり畳んで振り回して落とせるが、底に付いた泥は落とせないので殆んどそのまま丸めて袋に押し込んだ。こうして5時前には出発することができた。
朝露を避けるため雨具のパンツをはき南竜の湿原を進み赤谷に向けて下って行く。
谷を挟んで大きな油阪の斜面が見える。南縦走路で大きな登りはここだけと自分に言い聞かせるようにして下の沢に降りていくと大きなクマの糞が自分のテリトリーを誇示するように登山道の真ん中に落ちていた。 沢を渡り油阪を登り始まると単独女性が沢を渡るのが見えた。その後ろには二人組も続いていた。
油阪にも多くはないが、ソバナなどの花が見られた。
ジグを切りながら坂を登っていくと傾斜が緩くなって油阪の頭が見えた。
6時過ぎに何の標識もない油阪の頭に着いた。後続の女性も間もなくついた。東京から来たというお姉さんは白山は初めてだという。私と同様前夜はテントで雨に振り込まれたらしい。現役で働いているとは言え元気なお方。
別山方面が見えるけどまだ先は長い。
油阪の頭にはウツボグサやカライトソウ、ニッコウキスゲも咲いていて賑やかだ。昨日の激しい雨にもかかわらずナデシコちゃんは繊細な姿を保っていた。
天池まで来るとハクサンイチゲなど咲いていたと思うが、チングルマの風花が残っている程度で寂しかった。花弁のフリルが可愛いイワイチョウも咲いていたし隣の草原にはイブキトラノオの群落もあったから、まあいいか。
一度コルに下ってから登り返していくが、油阪ほどの登りはない。
コルの前後ではマツムシソウも多かった。 ・2278m附近の小さな湿地では池の周りにハクサンコザクラが咲いていたはずだが、これもなかった。代わりに池のほとりに黒ユリが一株咲いていた。 いよいよ別山も近づいてきた。でも見えているのは手前の御舎利山かな。
チブリ尾根分岐で歩いてきた南縦走路と御前峰を振り返る。咲き乱れる花々と素晴らしい展望をありがとう。ザックを降ろして休んでいると東京のお姉さんも追いついてそのまま別山に歩いて行った。私は空荷で別山に向かった。
8時丁度に別山に着いた。先月三の峰から登った時と同じように素晴らしい展望だった。
御嶽山と乗鞍岳が雲海に浮かんでいるのも同じ眺めだ。しかし歩いてきた道が全く違うので感慨も別物だ。
さあ、抜群の展望を楽しんだら下山だ。今回は銚子が峰のようなアップダウンがないので楽だとおもうのだが、どうかな。
お昼を食べているお姉さんを残して先にチブリ尾根に向かった。分岐に着くと後ろを歩いていた女子二人組が休んでいた。チブリ尾根は一度御舎利山に出てから尾根を下るようになっていた。下り始めはかなり傾斜が強いが、ルートはうまくジグが切られて下りやすくなっていた。
ルートが平坦になって少し登り返したところにチブリ尾根避難小屋があった。小屋の外には一ノ瀬から登ってきた人たちが進んでいたが、中にはだれもいなかった。水場があれば便利な小屋だが、それはないので南竜まで行くほかない。別山だけなら日帰りで下りてしまうだろう。
一休みして小屋の外に出るとお姉さんが追い付いていた。帰りはバスで金沢に出て新幹線に乗るそうでバスの時間が心配だという。残り4.5㎞の標識までは同じペースで下ったが、そこで私は根つきお姉さんに先に行ってもらった。
尾根は2000mを切ると太ダケカンバが多く4.5㎞標識付近からブナに変わってきた。水場を過ぎて登山口近くには橡の巨木も生えていた。巨木には図鑑でしか見たことない流紋が浮き出ていて存在感たっぷりだった。 猿壁堰堤というところで登山道は終わりかと思ったが、さらに5分程下ったところに登山口があって舗装林道に出た。暑さの中15分程林道を歩くと12時10分、一ノ瀬野営場に着いた。例によって車中で熱くなったノンアルビールをトイレの水で冷やしランチのツナパンとともに味わった。ノンアルでも冷やせば十分美味しいさ。
今回のコースは当初予定通り反時計回りでも行けたかもしれないが、やはり時計回りにして良かったと思う弱気な私だ。
【 山 域 】 白山
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ(俄か豪雨)
【 ルート 】別当出会い>砂防新道>室堂>御前峰>エコーライン>南竜ヶ馬場テン泊
2日目 南竜>南樹走路>別山>チブリ尾根>一ノ瀬野営場
夏山遠征第3弾は白山、別山の縦走を実行した。以前から考えていた企画で当初はチブリ尾根で別山に登り南竜ヶ馬場まで縦走してテントを張るつもりだった。しかしチブリ尾根は登ったことがなく体力も衰えて自信がないので反対周りにして御前峰に登ってから南竜にテン泊することにした。これだとシャトルバスも使えるので高度を稼いで楽になるはずだ。
8月3日(金)夕方に鈴鹿の自宅を出発し滋賀の木之本インターの前にある市民病院のPに車を止め車中泊をした。病院なので御用のない方駐車お断りの注意書きはあるが、深夜も施錠されることなく出入は自由だった。
睡眠薬を飲んで翌朝3時過ぎに目が覚めた。そのままインターに入れば深夜割引も使えて高速代を節約できた。南条SAで昼用のコンビニ弁当を買い福井北ジャンクションを経て勝山インターを降り一ノ瀬へ向かった。
一ノ瀬に着いたらカップ麺で朝食を済ませシャトルバスに乗り込んだ。私は最後から二人目で乗ったらすぐにバスは出発した。時間の無駄なくいい出だしだ。
バスは6時半に別当出会いに着いた。
大きなつり橋を渡って砂防新道に入る。
6月頃だと登山道に入ったとたんニリンソウやタチツボスミレの大群落が出迎えてくれたが、今はそれほど花は多くない。ガクアジサイやソバナがパラパラ咲いている程度だ。
中飯場には多くの登山者が休んでいた。人が多い夏の白山でも砂防新道は特に人が多い。
ユニークな形のオカトラノオが咲いていた。
魔法使いの三角帽子みたいなキツリフネも咲いていた。これなどもはや花の常識から外れた形をしている。
切絵細工のようなセンジュガンピはまともな方だ。
ヤマハッカにユニークな形をしたホトトギスも咲いていた。
甚之助避難小屋にも多くの人が休んでいた。
小屋からはシモツケやカラマツソウに ハクサンフウロにイブキトラノオも出てきて高山らしくなってきた。
南竜道分岐を左に入りトラバース道を進むと十二曲りの尾根が見えてきた。
沢山の青い花を付けているのは何だっけ。
ナデシコちゃんにも会えた。
十二曲り名前の通り急な尾根に沢山ジグが切られきちんと石段が整備されているので登りやすい。最後の黒ボコ岩が見えれば終わりだ。
黒ボコ岩から弥陀ヶ原湿原を渡っていく。 そして五葉坂を登れば室堂に着いた。室堂の周りにはなぜかアサギマダラが乱舞していてザックを降ろすとそこに止まって休んだりしている。
まだ10時半だけどガスが上がってくる前に御前峰を往復しよう。いつもなら御池巡りしながら山頂を目指すけど今回は時間と体力節約のためザックを置いたまま表参道を往復する。
表参道は花だらけで小ぶりなイワギキョウ まつ毛が長くて美人顔のオトギリソウ。
ハクサンフウロも溢れるほど咲いている。
チョット地味なオンタデもハクサンフウロと一緒なら映える。
11時25分、御前峰に到着。山頂自体は、まだガスに覆われていなかったが、周りの山々はガスで見えなくなった。
隣の剣が峰と大汝峰が見えたのは幸いだ。 室堂に戻ったらコンビニ弁当でランチにした。
ランチを済ませたら南竜に向かうが、直通のトンビ岩コースは使わない。
奇麗にコース整備されたエコーラインを使うのが正解だ。大きくジグが切られ石段まで整備されたエコーラインなら足をくじく心配もないし展望もいい。
鮮やかなカライトソウも沢山咲いていた。
足元には小さなミヤマリンドウも咲いている。
ニッコウキスゲの群落も見られて言うことなしだ。
14時ごろには南竜山荘に着いた。下の小屋で利用者カードに記入し利用料800円とともに封筒に入れ回収箱に放り込んで手続き終了。
テン場の下に咲いているはずのハクサンコザクラが見当たらなかったのは心残りだ。
テン場に着いたら何はさておき炊事場に行ってビールを冷やして口に流し込んだ。山の楽しみここにありだ。
一休みしてからゆっくりテントを張った。場所はどこでも選び放題だ。
テントの中で横になり休んでいると3時半から雨が降り出した。雨は徐々に激しくなり雷を伴ってテントを激しく叩いた。あまり使っていない新しいテントを持ってきたので良かったが、昔のシングルスキンのテントだったら大変なことになっていた。
一時間ほどで雨は小ぶりになったが、テントの周りは水が溜まって池のようになっている。薄いテント地を透かして底が水に浮いている状態が見えて気持ち悪い。幸い中には浸水してこないが、浸水したら百均のペラペラマットが最後の砦だ。
雨が止むにはさらに一時間を要し5時半になった。テントの底の水もだいぶ引いた。早速炊事室に行って夕食準備にかかった。今日のメニューはイタリア人の大発明マカロニに麻婆豆腐のレトルトをかける。いつもは親子丼を選ぶが、卵の暴騰で店頭には並んでいなかった。たった4分で茹で上がるマカロニに麻婆豆腐をかけてみると案外いける味だった。
夕食を済ませたらすることもないので睡眠薬を飲んでシュラフに潜った。明日もいい天気になりますように。(続く)
他の花々もご覧になりたい方はこちらで
http://skywalk3.livedoor.blog/archives/21223408.html
(二日目)
日目(8月5日)の朝が明けてきた。今日も雲ひとつない絶好の天気だ。
4時過ぎに起きて即席めんで朝食を取り荷物をまとめテントを撤収した。朝露だけなら叩いたり畳んで振り回して落とせるが、底に付いた泥は落とせないので殆んどそのまま丸めて袋に押し込んだ。こうして5時前には出発することができた。
朝露を避けるため雨具のパンツをはき南竜の湿原を進み赤谷に向けて下って行く。
谷を挟んで大きな油阪の斜面が見える。南縦走路で大きな登りはここだけと自分に言い聞かせるようにして下の沢に降りていくと大きなクマの糞が自分のテリトリーを誇示するように登山道の真ん中に落ちていた。 沢を渡り油阪を登り始まると単独女性が沢を渡るのが見えた。その後ろには二人組も続いていた。
油阪にも多くはないが、ソバナなどの花が見られた。
ジグを切りながら坂を登っていくと傾斜が緩くなって油阪の頭が見えた。
6時過ぎに何の標識もない油阪の頭に着いた。後続の女性も間もなくついた。東京から来たというお姉さんは白山は初めてだという。私と同様前夜はテントで雨に振り込まれたらしい。現役で働いているとは言え元気なお方。
別山方面が見えるけどまだ先は長い。
油阪の頭にはウツボグサやカライトソウ、ニッコウキスゲも咲いていて賑やかだ。昨日の激しい雨にもかかわらずナデシコちゃんは繊細な姿を保っていた。
天池まで来るとハクサンイチゲなど咲いていたと思うが、チングルマの風花が残っている程度で寂しかった。花弁のフリルが可愛いイワイチョウも咲いていたし隣の草原にはイブキトラノオの群落もあったから、まあいいか。
一度コルに下ってから登り返していくが、油阪ほどの登りはない。
コルの前後ではマツムシソウも多かった。 ・2278m附近の小さな湿地では池の周りにハクサンコザクラが咲いていたはずだが、これもなかった。代わりに池のほとりに黒ユリが一株咲いていた。 いよいよ別山も近づいてきた。でも見えているのは手前の御舎利山かな。
チブリ尾根分岐で歩いてきた南縦走路と御前峰を振り返る。咲き乱れる花々と素晴らしい展望をありがとう。ザックを降ろして休んでいると東京のお姉さんも追いついてそのまま別山に歩いて行った。私は空荷で別山に向かった。
8時丁度に別山に着いた。先月三の峰から登った時と同じように素晴らしい展望だった。
御嶽山と乗鞍岳が雲海に浮かんでいるのも同じ眺めだ。しかし歩いてきた道が全く違うので感慨も別物だ。
さあ、抜群の展望を楽しんだら下山だ。今回は銚子が峰のようなアップダウンがないので楽だとおもうのだが、どうかな。
お昼を食べているお姉さんを残して先にチブリ尾根に向かった。分岐に着くと後ろを歩いていた女子二人組が休んでいた。チブリ尾根は一度御舎利山に出てから尾根を下るようになっていた。下り始めはかなり傾斜が強いが、ルートはうまくジグが切られて下りやすくなっていた。
ルートが平坦になって少し登り返したところにチブリ尾根避難小屋があった。小屋の外には一ノ瀬から登ってきた人たちが進んでいたが、中にはだれもいなかった。水場があれば便利な小屋だが、それはないので南竜まで行くほかない。別山だけなら日帰りで下りてしまうだろう。
一休みして小屋の外に出るとお姉さんが追い付いていた。帰りはバスで金沢に出て新幹線に乗るそうでバスの時間が心配だという。残り4.5㎞の標識までは同じペースで下ったが、そこで私は根つきお姉さんに先に行ってもらった。
尾根は2000mを切ると太ダケカンバが多く4.5㎞標識付近からブナに変わってきた。水場を過ぎて登山口近くには橡の巨木も生えていた。巨木には図鑑でしか見たことない流紋が浮き出ていて存在感たっぷりだった。 猿壁堰堤というところで登山道は終わりかと思ったが、さらに5分程下ったところに登山口があって舗装林道に出た。暑さの中15分程林道を歩くと12時10分、一ノ瀬野営場に着いた。例によって車中で熱くなったノンアルビールをトイレの水で冷やしランチのツナパンとともに味わった。ノンアルでも冷やせば十分美味しいさ。
今回のコースは当初予定通り反時計回りでも行けたかもしれないが、やはり時計回りにして良かったと思う弱気な私だ。
以前から考えていた企画で当初はチブリ尾根で別山に登り南竜ヶ馬場まで縦走してテントを張るつもりだった。しかしチブリ尾根は登ったことがなく体力も衰えて自信がないので反対周りにして御前峰に登ってから南竜にテン泊することにした。これだとシャトルバスも使えるので高度を稼いで楽になるはずだ。