紅葉前線を追いかけて10月18日(火)大峰の山上ヶ岳へ行ってみた。今回は日帰りなので以前計画したままになっていた阿古滝道から登ることにした。
前日、仕事を終えたら西名阪道で奈良方面に向かい針インターを降りる。榛原、大宇陀を抜け三茶屋交差点を右折して吉野へ向かう。吉野町に入ると大きな運動公園があるので今夜の寝ぐらとすべく駐車場に車を止める。体育館やグランドの利用者が帰ってしまい、夜が更けると公園内の水銀灯は大半が消されて静かなものだ。いつも仮眠場所にしていた大宇陀の道の駅に比べると車の出入りがないので安眠は約束されているが、大して眠れもせず朝を迎えた。
外が明るくなるのを待って車を出す。国道に出たところに補給基地(コンビニ)があるので昼食など食糧を調達。後は吉野川に沿って国道を遡り上多古林道を目指す。杉の湯や川上村役場の少し手前まで来たら道路規制していて対岸道路へ誘導された。片側通行の対岸道路を走っていくと杉の湯の手前の斜面が大崩落して国道を埋めているのが見えた。紀伊半島を襲った台風の爪痕はここにも及んでいた。林道は大丈夫でしょうか。
2キロ半ほど走って、また橋を渡り国道に復帰。上多古林道に入っても暫くは順調。3.6km地点に通行止めの標識が出ていたが、車止めがなかったのでそのまま車を走らせたら、やはり林道は落ちていた。転回する場所もないのでバックで標識まで戻り直角に突き出した転回スペースの奥に車を突っ込んで出発。時間は6時45分になっていた。
半時間ほど林道を歩いて終点に着いたら、小さな鉄橋を渡って登山道に入る。左手から入りこむ矢野滝が落ちているが、真っ直ぐ本流に沿って進む。
本流の滝は水量も多く迫力十分。これは天竜ノ滝だろうか。ルートを進むと遠くに六字の滝らしい大きな滝が見えている。
二つ目の谷を渡るところで大きな倒木がありルートがはっきりしなくなった。やむなく谷を遡って尾根に出たが、踏み後もテープも無かった。ルートへ戻るのも面倒臭いので尾根をそのまま辿って見ることにした。低木が多少鬱陶しい尾根を少し登るとブナやコナラの綺麗な林に出た。
そのうち紅葉も出てきて、どんどんいい雰囲気になっていく。
紅葉は更に深まり、今日の天気と相まって申し分なし。
尾根が水平になったところは、そこだけ植林帯になっていて古いワイヤーなどが放置されている。新しい植林の太さからすると、切り出されたのは30年くらい前だろうか。
尾根に傾斜が戻ると周りも自然林に戻る。
苔むした倒木が累々とする様は自然そのものだ。
9時半、早くも奥駈道に飛び出した。ワンステ尾を直登してきたので出たところは竜ヶ岳付近だ。
少し下ったところが、小笹の宿。小さな小屋だが、避難小屋としては十分に機能する。中には汚れてはいるが、毛布が3枚きっちり畳んで置いてある。
地蔵岳の手前の阿古滝道分岐には手作りの札のようなものが懸けてあるだけ。
ルートが直角に曲がって少し登れば、もう山上ヶ岳だ。ルートを振り返ると登ってきた尾根が長く伸びている。
10時13分、山上ヶ岳に到着。昼までに着けばいいと思っていたが、思いのほか早く着いた。柏木道を使うよりずっと早いしキツイところや危険なところもないので、これは使える。
平日の山上ヶ岳には人影は無く、大きなお堂や宿坊も静まりかえっている。
お花畑も今は唯の笹原。
遠くには弥山が巨体を横たえている。
日本岩の周りの紅葉は終わっている。
下を覗くと錦秋の山肌が美しい。存分に秋を目に焼き付けたら下山だ。
帰りは、やはり阿古滝道を辿ってみよう。分岐からルートに入ると、いきなり踏み後がなくちょっと焦るが、赤テープがやたらに多いので何とかなりそうだ。大きなミズナラが3本生えている所でランチタイムにした。登ってきた時は、このミズナラから左手にルートは続いていく。
下りはそこから素直に尾根を辿れば良かったのだが、沢屋さんが付けたらしいテープがあちこちにあり、誘われるように左手に下りてしまった。軌道修正して右の尾根に乗り直したが、阿古滝らしい大きな滝が右手に見えている。ルートに戻るには少し登り返さなくてはならない。下のほうを見ると滝の下の方で渡渉できそうだ。
そのまま下って渡渉したところにも赤テープがあった。そこから枝沢を遡り更に左手の枯れ沢を辿ったらルートに出た。今朝ルートを外したところまでは、山腹沿いの細く狭いルートで足を踏み外せばあわやという場面も多い。台風で大きく崩れたところはなかったが、今朝使った尾根の方が楽で安全だ。雰囲気も尾根のほうがずっと良かった。阿古滝道は、どうしても滝を見たいという方以外にはお勧めしかねるルートだった。
14時20分、駐車地に戻り3時間ほどで帰宅できた。次はいよいよ鈴鹿の秋を楽しもうと思っていたのだが、翌日思わぬ出来事がわが身に降りかかった。
【大峰】阿古滝道から秋晴れの山上ヶ岳
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
Re: 【大峰】阿古滝道から秋晴れの山上ヶ岳
skywalkさん、こんばんは。ちょっとタイミングの悪いアップでしたね。(^^ゞ
杉の湯や川上村役場の少し手前まで来たら道路規制していて対岸道路へ誘導された。片側通行の対岸道路を走っていくと杉の湯の手前の斜面が大崩落して国道を埋めているのが見えた。紀伊半島を襲った台風の爪痕はここにも及んでいた。林道は大丈夫でしょうか。
杉の湯前の国道ができる前に使ってた道ですね。あの辺も通行止めなのか。
上多古林道に入っても暫くは順調。3.6km地点に通行止めの標識が出ていたが、車止めがなかったのでそのまま車を走らせたら、やはり林道は落ちていた。
上谷出合より先までは入れたんですね。伊坪谷のあたりかな?
本流の滝は水量も多く迫力十分。これは天竜ノ滝だろうか。ルートを進むと遠くに六字の滝らしい大きな滝が見えている。
ここから六字の滝は見えないのでは?
二つ目の谷を渡るところで大きな倒木がありルートがはっきりしなくなった。やむなく谷を遡って尾根に出たが、踏み後もテープも無かった。ルートへ戻るのも面倒臭いので尾根をそのまま辿って見ることにした。低木が多少鬱陶しい尾根を少し登るとブナやコナラの綺麗な林に出た。
なるほど、ワンステ尾に出ちゃったわけですね。名前の付けられた尾根は歩けそうですが、どんな感じかな?
尾根に傾斜が戻ると周りも自然林に戻る。
苔むした倒木が累々とする様は自然そのものだ。
いい感じですね。
9時半、早くも奥駈道に飛び出した。ワンステ尾を直登してきたので出たところは竜ヶ岳付近だ。
ずいぶん早い到着でしたね。阿古滝道をそのまま行くより早いかも。
少し下ったところが、小笹の宿。小さな小屋だが、避難小屋としては十分に機能する。
ここは水場があるのがいいです。稜線上の水場は貴重ですね。
平日の山上ヶ岳には人影は無く、大きなお堂や宿坊も静まりかえっている。
戸閉めも済んだらなおさらですね。ここはおばさんがいないし。(^^ゞ
阿古滝道は、どうしても滝を見たいという方以外にはお勧めしかねるルートだった。
以前、上多古川本谷~竹林院谷の遡行後に下りで使いましたが、迷いそうなところはなかったですね。
もう15年以上前の話ですが、今はあまり使われていないのかな。
山日和
杉の湯や川上村役場の少し手前まで来たら道路規制していて対岸道路へ誘導された。片側通行の対岸道路を走っていくと杉の湯の手前の斜面が大崩落して国道を埋めているのが見えた。紀伊半島を襲った台風の爪痕はここにも及んでいた。林道は大丈夫でしょうか。
杉の湯前の国道ができる前に使ってた道ですね。あの辺も通行止めなのか。
上多古林道に入っても暫くは順調。3.6km地点に通行止めの標識が出ていたが、車止めがなかったのでそのまま車を走らせたら、やはり林道は落ちていた。
上谷出合より先までは入れたんですね。伊坪谷のあたりかな?
本流の滝は水量も多く迫力十分。これは天竜ノ滝だろうか。ルートを進むと遠くに六字の滝らしい大きな滝が見えている。
ここから六字の滝は見えないのでは?
二つ目の谷を渡るところで大きな倒木がありルートがはっきりしなくなった。やむなく谷を遡って尾根に出たが、踏み後もテープも無かった。ルートへ戻るのも面倒臭いので尾根をそのまま辿って見ることにした。低木が多少鬱陶しい尾根を少し登るとブナやコナラの綺麗な林に出た。
なるほど、ワンステ尾に出ちゃったわけですね。名前の付けられた尾根は歩けそうですが、どんな感じかな?
尾根に傾斜が戻ると周りも自然林に戻る。
苔むした倒木が累々とする様は自然そのものだ。
いい感じですね。
9時半、早くも奥駈道に飛び出した。ワンステ尾を直登してきたので出たところは竜ヶ岳付近だ。
ずいぶん早い到着でしたね。阿古滝道をそのまま行くより早いかも。
少し下ったところが、小笹の宿。小さな小屋だが、避難小屋としては十分に機能する。
ここは水場があるのがいいです。稜線上の水場は貴重ですね。
平日の山上ヶ岳には人影は無く、大きなお堂や宿坊も静まりかえっている。
戸閉めも済んだらなおさらですね。ここはおばさんがいないし。(^^ゞ
阿古滝道は、どうしても滝を見たいという方以外にはお勧めしかねるルートだった。
以前、上多古川本谷~竹林院谷の遡行後に下りで使いましたが、迷いそうなところはなかったですね。
もう15年以上前の話ですが、今はあまり使われていないのかな。
山日和
Re: 【大峰】阿古滝道から秋晴れの山上ヶ岳
山日和さん、こんばんは。
山上ヶ岳に登った翌日から入院する羽目になりまして、オフ会初参加も叶いませんでした。入院中は暇だらけでネットが使えればよかったんですが、そこまでサービスのいい病院はまだありません。山日和 さんが書きました:skywalkさん、こんばんは。ちょっとタイミングの悪いアップでしたね。(^^ゞ
橋を渡った対岸側です。もともと細い道なので片側通行で通してます。タイミングが悪いとかなり待たされます。国道復旧はかなりかかりそうですので、お出かけの節はお含みおきください。山日和 さんが書きました:杉の湯前の国道ができる前に使ってた道ですね。あの辺も通行止めなのか。
伊坪谷より少し奥です。通行止めを無視して突っ込むとバックで戻る羽目になります。山日和 さんが書きました:上谷出合より先までは入れたんですね。伊坪谷のあたりかな?
かなり進んだところからですが、六字の滝ではなかったのでしょうか。他のサイトでも六字の滝が見えたと書いてありましたが。山日和 さんが書きました:ここから六字の滝は見えないのでは?
奥駈道は意外なところに水場があって助かります。行者還小屋の水場とか孔雀岳の鳥の水など天の恵みとしか言いようがありません。山日和 さんが書きました:ここは水場があるのがいいです。稜線上の水場は貴重ですね。
最初だけヤブッポイですが、ヤブコギは必要ありませんし、すぐに快適な尾根に変わります。山日和 さんが書きました:なるほど、ワンステ尾に出ちゃったわけですね。名前の付けられた尾根は歩けそうですが、どんな感じかな?
ここは、いつもシーズンが終わってから訪れるので静かな印象しかありません。山日和 さんが書きました:戸閉めも済んだらなおさらですね。ここはおばさんがいないし
迷い上手というか、天邪鬼な性格でつい脇にそれてしまいます。上多古川の遡行もやってみたいですが、ちょっと手に余りそうです。山日和 さんが書きました:以前、上多古川本谷~竹林院谷の遡行後に下りで使いましたが、迷いそうなところはなかったですね。
もう15年以上前の話ですが、今はあまり使われていないのかな。
Re: 【大峰】阿古滝道から秋晴れの山上ヶ岳
skywalkさん、こんばんは。
山上ヶ岳に登った翌日から入院する羽目になりまして、オフ会初参加も叶いませんでした。入院中は暇だらけでネットが使えればよかったんですが、そこまでサービスのいい病院はまだありません。
入院されていたとは知りませんでした。お体をご自愛され、またいつの日かお会いできることを楽しみにしております。
つう
山上ヶ岳に登った翌日から入院する羽目になりまして、オフ会初参加も叶いませんでした。入院中は暇だらけでネットが使えればよかったんですが、そこまでサービスのいい病院はまだありません。
入院されていたとは知りませんでした。お体をご自愛され、またいつの日かお会いできることを楽しみにしております。
つう
通風山
Re: 【大峰】阿古滝道から秋晴れの山上ヶ岳
通さん、こんばんは。
ありがとうございます。常日頃のただれた生活の付けが溜まっていたようです。そのうちにオフ会にも参加させていただきます。通風山 さんが書きました:入院されていたとは知りませんでした。お体をご自愛され、またいつの日かお会いできることを楽しみにしております。