【加賀】加賀の山 花紀行 シャクナゲ咲き乱れる千束尾根から小大日山、高倉山へ
Posted: 2023年4月25日(火) 21:09
【日 付】2023年4月22日(土)
【山 域】加賀 大日山周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】高倉山登山口手前8:30---9:15千束尾根取付き---11:10千石原山11:30---12:15小大日山13:45---
14:10徳助ノ頭---15:25蛸坊主---15:55高倉山---17:00駐車地
昨年その名前を知った陶石山。この近辺では富士写ヶ岳が有名なのだが、なんでもレベルの違うシャクナゲの
森があるらしい。一昨年が当たり年で、昨年は裏年。ならば今年はそこそこ期待できるだろうと計画していた。
しかし一昨年のブレイクで人出も凄いようだ。
そこで趣向を変えて、陶石山の続きの山に狙いを定めた。ヤマップの地図にも載っていないので、ある程度静か
な花旅が楽しめるだろうか。
九谷焼の里の駐車場で朝食を取っていると、登山者らしい人が2パーティー準備していた。
どこへ行くのだろうと聞いてみると、すぐそこから取り付く菅谷山という山が地元ではシャクナゲで有名らしい。
この山域は地質的にシャクナゲが育ちやすい土壌なのだろうか。
九谷発電所から千束川の林道に入る。この林道の終点から尾根に取り付く算段である。
道端にはいろんな花が咲き乱れて林道歩きも苦にならない。途中から車の通れる状態ではなくなった林道だが、
適度な荒れ具合で古い街道のような味わいのある道が続いた。
右の方から大きな水音が聞こえたので首を振ると、そこには見事な滝が豪快に水を落としていた。千束ヶ滝だ。
二俣で林道が終点となった。厳密には左俣の方に続いているのだが、河原に下りて左俣を渡渉して尾根に取り
付く。固定ロープが設置された急傾斜の尾根である。手足をフルに使って登る方がダラダラとした登りよりも楽だ。
しばらく登ると待望のシャクナゲが登場したが、もう終わりかけなのか元気がない。下の方ではもう盛りを過ぎ
たのだろうか。普通なら5月の中頃に見頃を迎えると思うのだが、今年は異常に花期が早いようだ。
見頃のツツジが森を彩る中、ぐんぐんと高度を上げて行く。
この尾根は末端からまったく植林の影がなく、瑞々しい新緑の森を歩くのは、たとえ花がなかったとしても楽しい
ものである。
尾根の傾斜が少し緩んだあたりからシャクナゲの色が濃くなってきた。ここからが本番だろうか。
道の左右には腰高のシャクナゲが延々と続く、まさにシャクナゲロードだ。
高度を上げるにつれまだ蕾のシャクナゲも出てきた。一週間後でも十分楽しめるだろう。
タムシバも花盛りで、青空の下に真っ白なタムシバとピンクのシャクナゲのコンビネーションが映える。
足元には満開のイワウチワの絨毯が広がっている。寝そべるように写真を撮っていた2人パーティーに追い付いた。
お先にどうぞと促されたが、こちらものんびり撮影モードだ。
喬木がなくなり潅木のヤブで頭上が明るくなると、Ca970mの千石原山に到着である。
視界が一気に開けて、加賀大日山と小大日山が目の前にどっしりとした姿を見せる。大日山の左奥にうっすらと雪を
戴いた山は大笠山だろう。
ここから左すれば陶石山だが、小大日山へも明瞭な道が続いていた。この道もイワウチワとショウジョウバカマ
の咲き乱れるフラワーロードだ。
目の前のロープをひとまたぎすると徳助新道の登山道に飛び出した。標識もなくロープで通せんぼしているとこ
ろを見ると、この道は正式な登山道として認められていないということだろうか。
道端にある三角点を過ぎて少し進んだところが小大日山の山頂だが、「1198m」の標識がある。
1198mというのは三角点の標高のはずなのだが、どういうことだろう。この場所は三角点より少なくとも2m以上高
いと思われるので、1200mを超えているはずだ。
山頂標識の脇に腰を降ろしてランチタイムとしよう。
展望は素晴らしく、加賀大日山の横には白山が姿を現わした。
例年に比べると遥かに白さが足りないが、今日も白山を遥拝することができた喜びを噛みしめながら飲むビールは
格別である。
10数年前にこの道を歩いた時、登山道脇のヤブの中にカタクリの群落があったのを覚えていたので探してみたが
見つからなかった。道端に4、5輪咲いていたが、まだ少し早いのかもしれない。
この尾根は展望が素晴らしく、大日沢を挟んで加賀甲から毛無山、みつまた山、高平山、浄法寺山と続く加越国
境稜線が長く尾を引いている。いつか積雪期に歩いてみたいものだ。
1053mの徳助の頭で徳助新道を離れる。ここから836mの高倉山を経て千束川へ下る道は、単なる下山路としての
認識しかなく、大して期待していなかった。
しかし実際に歩いてみると、それが大きな間違いであったことに気付かされる。
まずはブナ林が素晴らしい。若い木が多いものの、芽吹き始めたブナ達は春を謳歌するように華やいだ浅い緑を纏
っている。
ブナ林がひとしきり終わると、今度は予想していなかったシャクナゲの登場である。
これが登りの千束尾根よりも密度が濃いのではないかと思われるぐらい咲き乱れていた。
しかも登りとは違って広大な展望を背景にして、道の脇にシャクナゲが配置されており、いかにも開放的な雰囲気
を醸し出している。
866mピークは真砂谷の頭という名前と共に、蛸坊主という名前も付けられている。なんで蛸坊主と訝しく思って
いたが、山頂からしばらく歩いて振り返った時にその理由がわかった。まさに蛸坊主とは言い得て妙の姿だった。
そこからまたブナ林が続き、最後のピークの高倉山を過ぎて千束川へ下り立つまで途切れることがなかったのは
驚きだ。
さすがにもう終わりだろうと思っていたシャクナゲも、どこまで行っても楽しませくれた。
道を整備している地元の人が付けた遊びごごろのある看板も面白い。
結局、登りの尾根よりも下りの方が充実していたという結果になったのは想定外だった。
これだから山はやめられない。
山日和
【山 域】加賀 大日山周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】高倉山登山口手前8:30---9:15千束尾根取付き---11:10千石原山11:30---12:15小大日山13:45---
14:10徳助ノ頭---15:25蛸坊主---15:55高倉山---17:00駐車地
昨年その名前を知った陶石山。この近辺では富士写ヶ岳が有名なのだが、なんでもレベルの違うシャクナゲの
森があるらしい。一昨年が当たり年で、昨年は裏年。ならば今年はそこそこ期待できるだろうと計画していた。
しかし一昨年のブレイクで人出も凄いようだ。
そこで趣向を変えて、陶石山の続きの山に狙いを定めた。ヤマップの地図にも載っていないので、ある程度静か
な花旅が楽しめるだろうか。
九谷焼の里の駐車場で朝食を取っていると、登山者らしい人が2パーティー準備していた。
どこへ行くのだろうと聞いてみると、すぐそこから取り付く菅谷山という山が地元ではシャクナゲで有名らしい。
この山域は地質的にシャクナゲが育ちやすい土壌なのだろうか。
九谷発電所から千束川の林道に入る。この林道の終点から尾根に取り付く算段である。
道端にはいろんな花が咲き乱れて林道歩きも苦にならない。途中から車の通れる状態ではなくなった林道だが、
適度な荒れ具合で古い街道のような味わいのある道が続いた。
右の方から大きな水音が聞こえたので首を振ると、そこには見事な滝が豪快に水を落としていた。千束ヶ滝だ。
二俣で林道が終点となった。厳密には左俣の方に続いているのだが、河原に下りて左俣を渡渉して尾根に取り
付く。固定ロープが設置された急傾斜の尾根である。手足をフルに使って登る方がダラダラとした登りよりも楽だ。
しばらく登ると待望のシャクナゲが登場したが、もう終わりかけなのか元気がない。下の方ではもう盛りを過ぎ
たのだろうか。普通なら5月の中頃に見頃を迎えると思うのだが、今年は異常に花期が早いようだ。
見頃のツツジが森を彩る中、ぐんぐんと高度を上げて行く。
この尾根は末端からまったく植林の影がなく、瑞々しい新緑の森を歩くのは、たとえ花がなかったとしても楽しい
ものである。
尾根の傾斜が少し緩んだあたりからシャクナゲの色が濃くなってきた。ここからが本番だろうか。
道の左右には腰高のシャクナゲが延々と続く、まさにシャクナゲロードだ。
高度を上げるにつれまだ蕾のシャクナゲも出てきた。一週間後でも十分楽しめるだろう。
タムシバも花盛りで、青空の下に真っ白なタムシバとピンクのシャクナゲのコンビネーションが映える。
足元には満開のイワウチワの絨毯が広がっている。寝そべるように写真を撮っていた2人パーティーに追い付いた。
お先にどうぞと促されたが、こちらものんびり撮影モードだ。
喬木がなくなり潅木のヤブで頭上が明るくなると、Ca970mの千石原山に到着である。
視界が一気に開けて、加賀大日山と小大日山が目の前にどっしりとした姿を見せる。大日山の左奥にうっすらと雪を
戴いた山は大笠山だろう。
ここから左すれば陶石山だが、小大日山へも明瞭な道が続いていた。この道もイワウチワとショウジョウバカマ
の咲き乱れるフラワーロードだ。
目の前のロープをひとまたぎすると徳助新道の登山道に飛び出した。標識もなくロープで通せんぼしているとこ
ろを見ると、この道は正式な登山道として認められていないということだろうか。
道端にある三角点を過ぎて少し進んだところが小大日山の山頂だが、「1198m」の標識がある。
1198mというのは三角点の標高のはずなのだが、どういうことだろう。この場所は三角点より少なくとも2m以上高
いと思われるので、1200mを超えているはずだ。
山頂標識の脇に腰を降ろしてランチタイムとしよう。
展望は素晴らしく、加賀大日山の横には白山が姿を現わした。
例年に比べると遥かに白さが足りないが、今日も白山を遥拝することができた喜びを噛みしめながら飲むビールは
格別である。
10数年前にこの道を歩いた時、登山道脇のヤブの中にカタクリの群落があったのを覚えていたので探してみたが
見つからなかった。道端に4、5輪咲いていたが、まだ少し早いのかもしれない。
この尾根は展望が素晴らしく、大日沢を挟んで加賀甲から毛無山、みつまた山、高平山、浄法寺山と続く加越国
境稜線が長く尾を引いている。いつか積雪期に歩いてみたいものだ。
1053mの徳助の頭で徳助新道を離れる。ここから836mの高倉山を経て千束川へ下る道は、単なる下山路としての
認識しかなく、大して期待していなかった。
しかし実際に歩いてみると、それが大きな間違いであったことに気付かされる。
まずはブナ林が素晴らしい。若い木が多いものの、芽吹き始めたブナ達は春を謳歌するように華やいだ浅い緑を纏
っている。
ブナ林がひとしきり終わると、今度は予想していなかったシャクナゲの登場である。
これが登りの千束尾根よりも密度が濃いのではないかと思われるぐらい咲き乱れていた。
しかも登りとは違って広大な展望を背景にして、道の脇にシャクナゲが配置されており、いかにも開放的な雰囲気
を醸し出している。
866mピークは真砂谷の頭という名前と共に、蛸坊主という名前も付けられている。なんで蛸坊主と訝しく思って
いたが、山頂からしばらく歩いて振り返った時にその理由がわかった。まさに蛸坊主とは言い得て妙の姿だった。
そこからまたブナ林が続き、最後のピークの高倉山を過ぎて千束川へ下り立つまで途切れることがなかったのは
驚きだ。
さすがにもう終わりだろうと思っていたシャクナゲも、どこまで行っても楽しませくれた。
道を整備している地元の人が付けた遊びごごろのある看板も面白い。
結局、登りの尾根よりも下りの方が充実していたという結果になったのは想定外だった。
これだから山はやめられない。
山日和
