【鈴鹿】グミの木平へ小太郎谷両岸尾根<鈴鹿最大のブナに遭遇?>
Posted: 2011年10月21日(金) 14:48
【 日 付 】2011年10月16日(日)
【 山 域 】鈴鹿南部 御所平南端、ベンケイあたり
【メンバー】あろん
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】惣王神社8:55—9:55弁慶ブナ(仮称)10:04—10:30ベンケイ—10:50舟石10:55—11:15小太郎谷源頭カール—11:33御所平南端11:48—11:52グミの木平12:26—12:50トラバース地点—13:18堰堤工事用林道をさまよう—13:31田村川林道—14:08惣王神社
黒滝の集落にある惣王神社のことを、ず~っと葱玉神社だと思っていた。変わった名前の神社があるものだと思っていたが、えらいご無礼な話だった。目が悪くなったのと思い込みの激しさは年毎に増していく老化現象の表れなんだろう。自分ながら情けない話である。
山里の集落はじつにのどかな雰囲気をかもし出していた。子供数人が坂道を利用して三輪車で遊んでいる。ガキ大将を中心に指示通り集団が行動する。懐かしい風景と自分の子供の頃を重ね合わせ穏やかな気持ちになってくる。ここ数年近江側が好きだと思うようになってきた。
惣王神社の境内に上がる石段を登りきった右に手書きの道標がある、極薄い踏み跡に躊躇するが歩き出せば、ジグザグに急登を刻んでいく踏み跡が顕著になってくる。
コバを越え尾根上に沿って鹿除けネットの脇を登っていくと、風が気持ちよくなってきた。もう風は秋の風だ。
ピークのようにも思える広い尾根で小休止。ここから尾根は右にわずかに曲がりだす。鹿除けネットはまだ続いている。ところどころ大きいアセビに行く手を阻まれたり、やせ尾根に立つ鹿除けネットに難儀しながらやぶこぎを楽しむ。一番難儀したのはくもの巣が顔に張り付いてくるのがたまらない。
P637に着くころには植林を通り越して、鈴鹿らしい二次林の良い雰囲気のデロリンとした尾根である。
二重稜線のようになったくぼみをわずかに下ると、はっと目の前に巨木が現れた。
「ブナかな?」「ブナだろ?」「ブナだ!」きっとブナだ。
老木で空洞部分もあり、若いブナのつややかな木肌ではないので、ブナじゃないのかとも思ったが、やっぱりブナだと思う。抱えてみたが半分ほどしか抱えられない。自分の目の位置でザイルをまわして印をつける。家に帰って計ってみたら330cmあった。ひょっとして鈴鹿最大かな。自分的にそういうことにしておこう。
ベンケイの山塊の尾根上にあるのでこのブナに「弁慶ブナ」と勝手に名前をつけよう。
そのうち立ち往生するんだろうなと考えるのも楽しい。もちろん僕のほうが早いと思うが。
ベンケイへ向かう尾根の途中で足元を見ると、岩が石灰岩になってきた。このあたりは石灰岩の山なんだと感心していると、目の前にまるで御池岳や藤原岳にあるようなカレンフェルトが現れてしまった。意外な展開にこのルートも印象的なものになった。
ベンケイ山頂は展望もあまり無いが、そのかわりに、まるで名古屋の錦三丁目あたりの雑居ビルに段々に懸かるスナック、バー、の看板のごとく山名表示が5~6枚。マイナーな山ほどこういう状態が多いと思うが・・・・・。ちょっぴり苦笑い。
ベンケイをくだりのぼり返しが始まる頃にはもう岩は花崗岩に変わっている。不思議な区域だ。気合を入れてぐいっと登ると県境稜線の舟石に飛び出た。
日曜日のわりには鈴鹿南部は人気が薄いのか、誰にも会わず、舟石をベッド代わりにごろんと寝転ぶと風が実に気持ちが良い。野登山や仙ヶ岳がはっきり見え、眼下には鬼が牙や新名神が見える。うとうとしたい気分だが先を急ぐことにしよう。
勝手知ったる県境縦走路をゆらゆらと歩く。とはいうもののピークを巻いて楽に歩ける滋賀県側のそま道を見つけたりして歩く。これもわずかではあるが新鮮な気持ちになれるのだ。
20分ほどで小太郎谷源頭部についた。もう20年も前だろうか、その頃は笹も多く、初めて見たその景色の中に同化してしまいたくなって、小太郎谷に吸い込まれそうになったことを覚えている。草が低くなってしまったが、今でもすばらしいカールを見させてくれている。僕の大好きな場所だ。
ここからガンサ谷へ向かうルートがあり、奥村さんの道標がかかっていた覚えがあったので探してみた。
ガンサ谷へ向かうあたりをうろうろしてみたが、やはりもうなくなっていた。これも時の流れなんだろう。
檜の植林の斜面をひとのぼりで御所平の長大な稜線の南端に上がる。展望が一気に開けた。綿向山、雨乞岳、御在所の勇姿が望める。しかしここも笹がほとんどなくなってしまっている。
壊れた鹿除け金網に足をとられながら、南南西にくだるとそこは開けた平原状の「グミの木平」だった。絶好のランチ場である。インターネット上でも紹介されている風に痛めつけられたグミを探すと、簡単に見つけられた。自分の背丈より低いと思い込んでいたが想像以上に大きいグミの木でその幹は、こっちは想像通り、痛々しい。
携帯電話をみるとアンテナが三本立っているので、女房に電話してみるが呼び出し音まで行かずに切れてしまう。何回やっても同じことだ。??
今日のランチは久しぶりにカップヌードルBIGだ。やっぱりこれが一番いいな。それにしてもジェットボイルの発火装置が壊れてしまってライター必携なのがつらいところである。
「鈴鹿の山と谷」第5巻P253~254に「寒ソハ」という地名が独標636あたりらしいとのことであるが、地域を確定するにはあまりにもあいまいな表現で、独標が「寒ソハ」なのか、はたまた、小太郎谷源頭部が「寒ソハ」なのか、ひょっとして「グミの木平」が「寒ソハ」ではないかとも思うのである。独標636あたりも行ってみたい気もするが、かなりのやぶこぎを強いられることになりそうだ。
独標636が気になりつつも西に伸びる尾根にコンパスを合わせて、ブッシュに突っ込んだ。ところどころに赤い杭があるが、それに沿って尾根芯を歩こうとすればたちまちモーレツなブッシュに難渋せねばならない。ブッシュを泳ぐように進むうちに南の植林帯にそま道を見つける。風景はつまらないが歩くには楽チンだ。赤テープもところどころに見つけられ、結構誰か歩いているんだと思う。
地形図を見てみると標高650mあたりから尾根が二つに分かれていて、左の尾根に乗ると田村川に下りるところでで崖に見舞われるようだ。
尾根の分岐に着くと明らかに踏み跡は左の尾根についている、右の尾根はというと明らかに踏み跡の薄い強烈なブッシュだ。
進路を迷うが踏み跡のついた左の尾根に乗った。良いのかいなぁ?と思いながら。
どんどん踏み跡がはっきりしてくる。620mあたりで思ったとおり一気に崩壊しかけた谷を右の尾根にトラバースし始めた。なんとそこには初心者の登山者を意識するかのように丁寧な残置ロープがこれでもかと何箇所も何箇所も設置されている。尾根のもろい場所にはいたるところに設置されている。
人知れず、バリエーションのこの尾根のロープを見るに、このコースがどこかのグループや人たちに、いかに愛されているのかがわかる。
途中北の谷に降りて下ると、砂防ダム工事用の林道が突然現れる。それを歩き出すとどんどん北に持っていかれるのでUターン。沢沿いに歩いて田村川に出合った。
石伝いに流れをジャンプしながら渡渉するが、くるぶしぐらいまで水をかぶりながらなんとか対岸の田村川林道に上がる。
あとは林道をひたすら歩き、バードウォッチングの人や、黒滝の遊漁場の釣堀で遊ぶ人に声を交わして葱玉神社に着いた。オフ会が楽しみだ。
【 山 域 】鈴鹿南部 御所平南端、ベンケイあたり
【メンバー】あろん
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】惣王神社8:55—9:55弁慶ブナ(仮称)10:04—10:30ベンケイ—10:50舟石10:55—11:15小太郎谷源頭カール—11:33御所平南端11:48—11:52グミの木平12:26—12:50トラバース地点—13:18堰堤工事用林道をさまよう—13:31田村川林道—14:08惣王神社
黒滝の集落にある惣王神社のことを、ず~っと葱玉神社だと思っていた。変わった名前の神社があるものだと思っていたが、えらいご無礼な話だった。目が悪くなったのと思い込みの激しさは年毎に増していく老化現象の表れなんだろう。自分ながら情けない話である。
山里の集落はじつにのどかな雰囲気をかもし出していた。子供数人が坂道を利用して三輪車で遊んでいる。ガキ大将を中心に指示通り集団が行動する。懐かしい風景と自分の子供の頃を重ね合わせ穏やかな気持ちになってくる。ここ数年近江側が好きだと思うようになってきた。
惣王神社の境内に上がる石段を登りきった右に手書きの道標がある、極薄い踏み跡に躊躇するが歩き出せば、ジグザグに急登を刻んでいく踏み跡が顕著になってくる。
コバを越え尾根上に沿って鹿除けネットの脇を登っていくと、風が気持ちよくなってきた。もう風は秋の風だ。
ピークのようにも思える広い尾根で小休止。ここから尾根は右にわずかに曲がりだす。鹿除けネットはまだ続いている。ところどころ大きいアセビに行く手を阻まれたり、やせ尾根に立つ鹿除けネットに難儀しながらやぶこぎを楽しむ。一番難儀したのはくもの巣が顔に張り付いてくるのがたまらない。
P637に着くころには植林を通り越して、鈴鹿らしい二次林の良い雰囲気のデロリンとした尾根である。
二重稜線のようになったくぼみをわずかに下ると、はっと目の前に巨木が現れた。
「ブナかな?」「ブナだろ?」「ブナだ!」きっとブナだ。
老木で空洞部分もあり、若いブナのつややかな木肌ではないので、ブナじゃないのかとも思ったが、やっぱりブナだと思う。抱えてみたが半分ほどしか抱えられない。自分の目の位置でザイルをまわして印をつける。家に帰って計ってみたら330cmあった。ひょっとして鈴鹿最大かな。自分的にそういうことにしておこう。
ベンケイの山塊の尾根上にあるのでこのブナに「弁慶ブナ」と勝手に名前をつけよう。
そのうち立ち往生するんだろうなと考えるのも楽しい。もちろん僕のほうが早いと思うが。
ベンケイへ向かう尾根の途中で足元を見ると、岩が石灰岩になってきた。このあたりは石灰岩の山なんだと感心していると、目の前にまるで御池岳や藤原岳にあるようなカレンフェルトが現れてしまった。意外な展開にこのルートも印象的なものになった。
ベンケイ山頂は展望もあまり無いが、そのかわりに、まるで名古屋の錦三丁目あたりの雑居ビルに段々に懸かるスナック、バー、の看板のごとく山名表示が5~6枚。マイナーな山ほどこういう状態が多いと思うが・・・・・。ちょっぴり苦笑い。
ベンケイをくだりのぼり返しが始まる頃にはもう岩は花崗岩に変わっている。不思議な区域だ。気合を入れてぐいっと登ると県境稜線の舟石に飛び出た。
日曜日のわりには鈴鹿南部は人気が薄いのか、誰にも会わず、舟石をベッド代わりにごろんと寝転ぶと風が実に気持ちが良い。野登山や仙ヶ岳がはっきり見え、眼下には鬼が牙や新名神が見える。うとうとしたい気分だが先を急ぐことにしよう。
勝手知ったる県境縦走路をゆらゆらと歩く。とはいうもののピークを巻いて楽に歩ける滋賀県側のそま道を見つけたりして歩く。これもわずかではあるが新鮮な気持ちになれるのだ。
20分ほどで小太郎谷源頭部についた。もう20年も前だろうか、その頃は笹も多く、初めて見たその景色の中に同化してしまいたくなって、小太郎谷に吸い込まれそうになったことを覚えている。草が低くなってしまったが、今でもすばらしいカールを見させてくれている。僕の大好きな場所だ。
ここからガンサ谷へ向かうルートがあり、奥村さんの道標がかかっていた覚えがあったので探してみた。
ガンサ谷へ向かうあたりをうろうろしてみたが、やはりもうなくなっていた。これも時の流れなんだろう。
檜の植林の斜面をひとのぼりで御所平の長大な稜線の南端に上がる。展望が一気に開けた。綿向山、雨乞岳、御在所の勇姿が望める。しかしここも笹がほとんどなくなってしまっている。
壊れた鹿除け金網に足をとられながら、南南西にくだるとそこは開けた平原状の「グミの木平」だった。絶好のランチ場である。インターネット上でも紹介されている風に痛めつけられたグミを探すと、簡単に見つけられた。自分の背丈より低いと思い込んでいたが想像以上に大きいグミの木でその幹は、こっちは想像通り、痛々しい。
携帯電話をみるとアンテナが三本立っているので、女房に電話してみるが呼び出し音まで行かずに切れてしまう。何回やっても同じことだ。??
今日のランチは久しぶりにカップヌードルBIGだ。やっぱりこれが一番いいな。それにしてもジェットボイルの発火装置が壊れてしまってライター必携なのがつらいところである。
「鈴鹿の山と谷」第5巻P253~254に「寒ソハ」という地名が独標636あたりらしいとのことであるが、地域を確定するにはあまりにもあいまいな表現で、独標が「寒ソハ」なのか、はたまた、小太郎谷源頭部が「寒ソハ」なのか、ひょっとして「グミの木平」が「寒ソハ」ではないかとも思うのである。独標636あたりも行ってみたい気もするが、かなりのやぶこぎを強いられることになりそうだ。
独標636が気になりつつも西に伸びる尾根にコンパスを合わせて、ブッシュに突っ込んだ。ところどころに赤い杭があるが、それに沿って尾根芯を歩こうとすればたちまちモーレツなブッシュに難渋せねばならない。ブッシュを泳ぐように進むうちに南の植林帯にそま道を見つける。風景はつまらないが歩くには楽チンだ。赤テープもところどころに見つけられ、結構誰か歩いているんだと思う。
地形図を見てみると標高650mあたりから尾根が二つに分かれていて、左の尾根に乗ると田村川に下りるところでで崖に見舞われるようだ。
尾根の分岐に着くと明らかに踏み跡は左の尾根についている、右の尾根はというと明らかに踏み跡の薄い強烈なブッシュだ。
進路を迷うが踏み跡のついた左の尾根に乗った。良いのかいなぁ?と思いながら。
どんどん踏み跡がはっきりしてくる。620mあたりで思ったとおり一気に崩壊しかけた谷を右の尾根にトラバースし始めた。なんとそこには初心者の登山者を意識するかのように丁寧な残置ロープがこれでもかと何箇所も何箇所も設置されている。尾根のもろい場所にはいたるところに設置されている。
人知れず、バリエーションのこの尾根のロープを見るに、このコースがどこかのグループや人たちに、いかに愛されているのかがわかる。
途中北の谷に降りて下ると、砂防ダム工事用の林道が突然現れる。それを歩き出すとどんどん北に持っていかれるのでUターン。沢沿いに歩いて田村川に出合った。
石伝いに流れをジャンプしながら渡渉するが、くるぶしぐらいまで水をかぶりながらなんとか対岸の田村川林道に上がる。
あとは林道をひたすら歩き、バードウォッチングの人や、黒滝の遊漁場の釣堀で遊ぶ人に声を交わして葱玉神社に着いた。オフ会が楽しみだ。
滋賀県側はあまり行ったことないけど確かにのどかな感じがしますよね、この辺りの住人からみれば石槫トンネル抜けると三重県側は都会に見えるんでしょうか?