【鈴鹿・沢登り】巻き巻きで石谷川(安楽川支流)をのんびり遡行

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シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

【鈴鹿・沢登り】巻き巻きで石谷川(安楽川支流)をのんびり遡行

投稿記事 by シュークリーム »

【 日 付 】2022年8月9日(火)
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート】石水溪野外研修施設横駐車地 8:32 --- 8:46 入渓地点 --- 9:07 白糸の滝10m --- 9:25 大堰堤上 9:35 --- 9:53 頂礼井戸滝 2段14m 10:35 --- 11:08 7m滝 --- 11:38 七ツ釜入口 --- 12:19 白雲の滝 2段12m 12:55 --- 13:35 5m滝 13:55 --- 14:45 大堰堤上 --- 15:09 駐車地

南鈴鹿の仙ヶ岳に源流を持つ石谷川は南鈴鹿らしい花崗岩でできた谷で,南に開けた明るい谷である。登れる滝あり,泳ぎあり,ナメありの面白渓で,私の中では鈴鹿の谷でも5本の指に入る茗溪である。難度は1級上となっているが,積極的に攻めていけば十分に2級上程度の難度がある。沢登りを始めて以来ほぼ毎年訪れており,今回が7回目である。ただ,最近はやや足が遠のき,3年ぶりの訪問になる。

亀山の石水溪野外研修施設に新しくできた駐車スペースに車を停め,沢支度をする。この施設やこの少し先にある石水溪バンガロー村は,シーズン中でも利用する人が少なく閑散としていたが,最近はアウトドアブームで利用者が増えているようだ。入渓地点に向かうべく望仙荘の方に歩いていくと,あらら,長いこと空き家になっていた望仙荘がキャニオニングツアーの基地に変貌している。さっきから道をうろうろしていた車たちはここの駐車場を探していたようだ。平日だというのに,キャニオニングツアーに参加する親子連れがもう何組か集まってきている。
旧望仙荘
旧望仙荘
そういえば,2,3日前に増水した神崎川に取り残された50人の沢登り客が救助されたというニュースを思い出した。ニュースでは「沢登り」と言っていたが,沢登りで50人のパーティーを組むことは考えられない。2組のキャニオニングツアー客50人ということらしい。おそらくキャニオニングという名前を出すと客が減ることを恐れてマスコミには沢登りと言い張ったのだろう。それにしても50人のキャニオニングツアーとは恐れ入った。最近のアウトドアブームによってキャニンオニングの人気もうなぎ登りなのだろう。ちなみに今年の山岳遭難は例年に比べかなり多いらしいが,これもアウトドアブームによって経験不足の人たちが山登りに来た結果なのかもしれない。

それはさておき,入渓点であるいつもの堰堤を越えようとしたら,堰堤の脇にあるはずのアルミ梯子がなくなっている。しようがないので堰堤の脇を巻き登っていくとキャニオニングツアーが設置したと思われるトラロープが石谷川に向かって設置されている。朝早くからしょうもない高巻きをしてしまった。
穏やかな石谷川
穏やかな石谷川
降り立った石谷川はいつもと変わらない静かで美しい流れである。深いところは泳ぎを混じえて進んでいくと,最初の関門白糸の滝10m。平流では水量の違いはわからなかったが,今日は水量が多そうで,大量の水が噴き出し,豪快な滝になっている。複数で登るときはロープを出して滝の右側ルンゼを登ったりするのだが,今日はロープもハーネスも持っていない。お気軽沢歩きのつもりなのである。当然のことながら右側の登山道を巻き登る。
白糸の滝
白糸の滝
白糸の滝の上流の5m滝もスルーしてその上流で谷に戻る。すぐその上流が大堰堤に登る登山道だった。大堰堤の横の林道に出たところで一休み。この大堰堤まで車で来て上流を遡行する人が多いが,下流側も結構面白いので,堰堤下流を逃す手はない。

大堰堤脇に作られた階段を下り,再び石谷川に戻る。最初は穏やかな平流だが,すぐに淵とナメが交互に現れる。泳ぎを交えながら進んでいく。しばらくで頂礼井戸滝 2段14m。豪快に水が落ちている。ここは右側の岩場を巻き登る。頂礼井戸滝の上で日向ぼっこしながら一休み。急ぐ理由は何もない。濡れた体に陽が当たってなんとも気持ちがいい。
頂礼井戸滝
頂礼井戸滝
頂礼井戸滝上流はやはり淵とナメが交互に出てくる。日当たりがいい明るい谷なので気持ちがいい。花崗岩でできた明るい雰囲気は元越谷や赤坂谷に似ているが,元越谷よりもやや難度が高く,面白いだろう。マムシもこの陽気に誘われたのか岩の上でお昼寝している。あやうく踏みつけそうになってあわてて飛びのいた。

しばらくで大きな釜を持った7m滝。昔はここからダイビングしたものだが,今は心臓麻痺をおこしそうなので飛び込みは封印である。左側の岩場を巻き登る。
7m滝
7m滝
アトラクションはまだまだ続く。お次は七ツ釜のゴルジュである。一人では越える勇気がない。当然のように入口を覗いただけで退散。今度誰かと一緒に来たときに挑戦することにしよう。左岸林道に上がり,ゴルジュが過ぎたところで沢に戻る。
七ツ釜入口
七ツ釜入口
お次が白雲の滝2段12m。ここも登りたいところだが,何も道具を持っていないし,単独なのでパス。右側の登山道から巻き登る。徹底的に安全沢歩きなのだ。白雲の滝の上の大岩で昼食休憩。日当たりがよく気持ちがいい。
白雲の滝
白雲の滝
この上も幾つかアトラクションがあったが,いずれも昔に比べて簡単になっていた。しばらくで5m滝。ここも登れるらしいが,安全第一の私はチャレンジしたことがない。ここまで来てもまだまだ水量が多く,いつもの2倍ほどの水が噴き出している。
5m滝
5m滝
しばらく滝を愛でて下山にかかる。石谷川は登山道がすぐ脇を通っているので下山は楽である。1時間ほどで大堰堤に到着。大堰堤の下に降りるとキャニオニングツアーのガイドたち6人が技術研修をしていた。その脇を通り過ぎ,渡渉して,石水溪バンガロー村に至る登山道に入る。いつもはこのままバンガロー村に降りるのだが,今回は左折して望仙荘に向かう。キャニオニングツアーの人たちが設置した入渓ルートを確認するためだ。苦もなく望仙荘脇に出る。

3年ぶりの石谷川。やはり美しく,楽しい谷だった。滝を全て巻いたのはストレスが残るが,それでも安全沢歩きと割り切れば楽しい。自宅からのアクセスも容易なので,暑い時の水遊び場としてこれからもちょくちょく来ようと思った。
                         @シュークリーム@
biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【鈴鹿・沢登り】巻き巻きで石谷川(安楽川支流)をのんびり遡行

投稿記事 by biwaco »

シュークリさん、お元気で何より~(^O^)/
暑い毎日、沢三昧とは羨ましい。
今回は石谷川。ここ、ずいぶん前に行ったことあるなあ…?
過去ログを探してみたら2008年でした。爺が退職した年。しかも自由の身になって20日後のことでした。

>【 ルート】石水溪野外研修施設横駐車地 8:32 --- 8:46 入渓地点 --- 9:07 白糸の滝10m --- 9:25 大堰堤上 9:35 --- 9:53 頂礼井戸滝 2段14m 10:35 --- 11:08 7m滝 --- 11:38 七ツ釜入口 --- 12:19 白雲の滝 2段12m 12:55 --- 13:35 5m滝 13:55 --- 14:45 大堰堤上 --- 15:09 駐車地

ほとんどまったくぜんぜん同じルートだと思うのですが、おぼろげに頭に残る固有名詞はどこを指すのか、やはりおぼろげ。(>_<)
たしか、大堰堤と言われるあたりに車をデポし、下に戻ってから入渓。頂礼井戸滝の先の白雲の滝くらいまで行って登山路を大堰堤に下ってきたと思います。
どの滝だろう?
どの滝だろう?

>あらら,長いこと空き家になっていた望仙荘がキャニオニングツアーの基地に変貌している。
>そういえば,2,3日前に増水した神崎川に取り残された50人の沢登り客が救助されたというニュースを思い出した。ニュースでは「沢登り」と言っていたが,沢登りで50人のパーティーを組むことは考えられない。2組のキャニオニングツアー客50人ということらしい。


14年前には石谷川にはツアー客は見あたらなかったけれど、神崎川本流はキャニオニングリバーになってましたね。入り口のゲートのせいで登山者は入りにくくなりましたが、業者ツアーは大盛況なんでしょうね。(-_-)zzz

>お次が白雲の滝2段12m。ここも登りたいところだが,何も道具を持っていないし,単独なのでパス。右側の登山道から巻き登る。徹底的に安全沢歩きなのだ。白雲の滝の上の大岩で昼食休憩。日当たりがよく気持ちがいい。

同行したY夫妻は滝の右側からスイスイ突破。沢初心者の私はどう登ったのか、記憶が残っていません。(>_<)
Y旦那は水に浸かり過ぎで体が冷え、昼食の後、岩に寝転んで日向ぼっこされていました。

>3年ぶりの石谷川。やはり美しく,楽しい谷だった。滝を全て巻いたのはストレスが残るが,それでも安全沢歩きと割り切れば楽しい。

お疲れさま。今度は全滝登攀モードでストレス解消に行って下さい。
そういえば、2011年の春オフ会は石水渓で、大盛況の前夜祭まで有りましたね。あんなの、またやってほしいなあ…。

       ~びわ爺
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿・沢登り】巻き巻きで石谷川(安楽川支流)をのんびり遡行

投稿記事 by シュークリーム »

びわ爺,こんにちは。
老体に鞭打って頑張ってますね。レポ楽しみに読ませてもらっていますよ。


シュークリさん、お元気で何より~(^O^)/
暑い毎日、沢三昧とは羨ましい。
今回は石谷川。ここ、ずいぶん前に行ったことあるなあ…?
過去ログを探してみたら2008年でした。爺が退職した年。しかも自由の身になって20日後のことでした。


この時期,沢登り以外は選択肢にありません。今更アルプスに遠出する気にもならないし。
2008年といえば15年ほど前。びわ爺の還暦前後ですねまだ体力のある時期ですね。


ほとんどまったくぜんぜん同じルートだと思うのですが、おぼろげに頭に残る固有名詞はどこを指すのか、やはりおぼろげ。(>_<)
たしか、大堰堤と言われるあたりに車をデポし、下に戻ってから入渓。頂礼井戸滝の先の白雲の滝くらいまで行って登山路を大堰堤に下ってきたと思います。
どの滝だろう?


石谷川にこんなところあっただろうか?
まったくわかりません。


14年前には石谷川にはツアー客は見あたらなかったけれど、神崎川本流はキャニオニングリバーになってましたね。入り口のゲートのせいで登山者は入りにくくなりましたが、業者ツアーは大盛況なんでしょうね。(-_-)zzz

今でも神崎川はキャニンオニングツアーが盛んですね。業者はゲートの鍵の開け方を聞いていますからね。
石谷川もキャニオニングツアーのメッカになるかも。


同行したY夫妻は滝の右側からスイスイ突破。沢初心者の私はどう登ったのか、記憶が残っていません。(>_<)
Y旦那は水に浸かり過ぎで体が冷え、昼食の後、岩に寝転んで日向ぼっこされていました。


白雲の滝の上はいい甲羅干しスポットですもんね。
ここは左岸に登山道が走っているので,簡単に巻き登ることができます。


お疲れさま。今度は全滝登攀モードでストレス解消に行って下さい。
そういえば、2011年の春オフ会は石水渓で、大盛況の前夜祭まで有りましたね。あんなの、またやってほしいなあ…。


大堰堤の上流はいい雰囲気ですもんね。オフ会にはちょうどいいかも。
私はもうロープを出して滝を登るよりも,単独でのんびり沢歩きの方がしょうに合うようになってきました。
と言っても,また滝登りをしているかもですけど。
                         @シュークリーム@
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