【加越国境】火燈山から小倉谷山へ 美しき雪稜を辿る

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山日和
記事: 3586
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【加越国境】火燈山から小倉谷山へ 美しき雪稜を辿る

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2022年2月26日(土)
【山 域】加越国境 小倉谷山周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】龍ヶ鼻ダム8:05---8:30林道引き返し点---9:00ダム再スタート---11:45火燈山---12:35小倉谷山14:30
     ---16:30畑尻橋---17:10駐車地

 龍ヶ鼻ダムの除雪終了点からは古いトレースがあった。しかしそのトレースは龍ヶ鼻橋を渡っており、直進
の林道方向へはノートレース。ここから歩き出す登山者は100%丈競山へ向かうのだろう。
もう少し締まっていることを期待した雪だったが、出だしから軽いラッセルで竹田川右岸の林道を進む。
 もう少しで尾根取付き点の畑尻橋というところで大規模な崩落に遭遇してしまった。巻きルートを探るもか
なり危うい感じで、ツル性のヤブも行く手を阻んでいる。これは戻った方が得策と判断、対岸には並行して走
る林道が見えているので迂回することにした。入口には通行止めの看板も何もなかったのが不親切である。
ダムまで戻ってから逆回りの方が得策だろうと思い直した。

 出発点に戻ってダムの上方に伸びる道から尾根に取り付く。標高が低いので、常緑樹の雑木と植林の面白み
のない尾根だが、そこは織り込み済み。しばらく我慢すれば別世界に飛び出せるだろう。
 あたりはいつしか広葉樹の自然林になり、広々とした谷状の雪面をひと登りすれば見事な展望が開けた。
ダム湖を振り返れば、丈競山へのどっしりとした尾根が長く尾を引いて素晴らしい景観だ。南丈競山の山頂に
ちょこんと避難小屋の姿が見えた。昨秋のハンノキ谷遡行を思い出す。
進む方向に目を転じれば、火燈山から小倉谷山への白い稜線が高みに望まれた。火燈山のピークは白い壁のよ
うに聳えて圧倒される。

P2260046_1.JPG

 マツの密生する尾根を抜けると広い雪原に出て、いよいよ火燈山への最後の登りに差し掛かった。
視界に入る色は白のみのまっさらな雪の急斜面にステップを刻むと、不意に傾斜がなくなり広い台地へ放り出
された。南北に広がる山頂台地の一角に出たのだ。
意外なことにトレースが現れ、二つの人影が見えた。山頂で言葉を交わすと、北西側の大内峠から登ってきた
ようだ。
 不測の事態でスタートが1時間遅れてしまったが、ここでランチタイムにすると後が大変だ。福井平野を一望
に見下ろすここは絶好のレストランなのだが先を急ごう。


P2260106_1.JPG
P2260117_1.JPG

 小倉谷山に続く尾根は美しい雪稜で始まった。新雪が程よく足場を確保してくれるので良かったが、クラスト
していればかなり緊張を強いられるだろう。
 鞍部からは若いブナ林となり、そこを抜けると再び真っ白な世界。小倉谷山の左には鋭利なピークが並び、た
かだか標高800~900mの山とはとても思えない高山の雰囲気を醸し出している。

P2260150_1.JPG
P2260156_1.JPG

 はやる心を抑えながら山頂に立つと、そこは遮るもののない360度のパノラマ展望台である。
残念ながら今日は春霞で白山の姿を拝むことはできないが、東には越前大日山と越前甲が堂々とした山容で存在
感を示していた。南側の丈競山、浄法寺山の山塊も見事。
そして北に続く稜線には純白のピークが並び、富士写ヶ岳へと至る。
この素晴らしい山頂に自分たちだけのトレースを刻んで立った喜びを噛みしめるひと時だった。

パノラマ3_1.jpg

 普通なら南面の雪庇の下で風を避けてランチというところだが、今日は南からの風だ。北斜面の雪を削って
ランチ場を設営した。気温が高く、日差しはもうすっかり春山のそれである。
今日は一度も帽子も被らず、テムレスの出番も無し。アウターを着ることもほとんどなかった。

P2260164_1.JPG

 食後は先ほど見た鋭利な三角錐のピークまで散歩することにした。空身で雪稜歩きを楽しむ。
左右は切れ落ち、ほど良い緊張感を楽しみながら狭いピークに立った。振り返ると細い雪稜に刻まれたトレース
を愛おしく感じる。もう1時間早ければ次のピークまで探索できたのだが、下山時刻のリミットが迫っている。


P2260211_1.JPG

 下りは小倉谷山頂へ戻って南尾根を辿るのだが、この尾根がまた実に美しい。丈競山を正面に見ながら無木立
の雪稜が延々と続く。一直線ではなく、絶妙なラインを描いてうねる雪稜は芸術的だ。
 P749mからはさすがにスッキリした雪稜も終わり、徐々に本来のヤブ山らしい姿を見せ始めた。
畑尻橋へ落ちる尾根の末端の状況がわからないので、最後に左の緩斜面へ逃げると、うまい具合に林道跡らしき
道に出て畑尻橋の前に着地。橋から見てみると、尾根の末端から着地点の脇まで絶望的な高さの法面が続いていた。

 ダム湖南側の林道を、緩んだ重い雪に足を取られながらダムへ戻る。対岸の朝の崩壊地を見ると、これまた絶望
的な斜面が続いており、突っ込まなくてよかったと心から思った。
ダム湖を見下ろすと、まだ半分凍った湖面に描かれた不思議な図形が目を楽しませてくれた。

 下山の尾根は登りに取れば下部の鬱陶しさと急登でしんどく、クライマックスを迎えてからの火燈山は感激が薄
かっただろう。そう思えば最初のガケ崩れはかえって良かったのかもしれない。

                   山日和
SHIGEKI
記事: 1031
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【越前】火燈山から小倉谷山へ 美しき雪稜を辿る

投稿記事 by SHIGEKI »

山日和さん こんばんは。

ご無沙汰しております


【【日 付】2022年2月26日(土)
【山 域】越前 小倉谷山周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】龍ヶ鼻ダム8:05---8:30林道引き返し点---9:00ダム再スタート---11:45火燈山---12:35小倉谷山14:30
     ---16:30畑尻橋---17:10駐車地

どこだろう?ちょっと捜してみました。

発見!!  なら、山日和さん 加越国境 となぜ書かないんだろう??

なんて、どうでもエエことを考えました。

ひょっとして、昔の加賀国と越前の国境が違うのだろうか??

そこまで考えてヘンやろ~ ってか :mrgreen:

 


 龍ヶ鼻ダムの除雪終了点からは古いトレースがあった。しかしそのトレースは龍ヶ鼻橋を渡っており、直進
の林道方向へはノートレース。ここから歩き出す登山者は100%丈競山へ向かうのだろう。
もう少し締まっていることを期待した雪だったが、出だしから軽いラッセルで竹田川右岸の林道を進む。
 もう少しで尾根取付き点の畑尻橋というところで大規模な崩落に遭遇してしまった。巻きルートを探るもか
なり危うい感じで、ツル性のヤブも行く手を阻んでいる。これは戻った方が得策と判断、対岸には並行して走
る林道が見えているので迂回することにした。入口には通行止めの看板も何もなかったのが不親切である。
ダムまで戻ってから逆回りの方が得策だろうと思い直した。

この林道の迂回 そのまま昨夏に車でおなじことをしました。

そして、対岸の林道というか立派な道をしばらく行って、丈競へ突き上げる渓へ入ったのでした。


ちょこんと避難小屋の姿が見えた。昨秋のハンノキ谷遡行を思い出す。
進む方向に目を転じれば、火燈山から小倉谷山への白い稜線が高みに望まれた。火燈山のピークは白い壁のよ
うに聳えて圧倒される。
マツの密生する尾根を抜けると広い雪原に出て、いよいよ火燈山への最後の登りに差し掛かった。
視界に入る色は白のみのまっさらな雪の急斜面にステップを刻むと、不意に傾斜がなくなり広い台地へ放り出
された。南北に広がる山頂台地の一角に出たのだ。

いいですね~

1000mに充たない山でこの迫力は素晴らしいですね。


小倉谷山に続く尾根は美しい雪稜で始まった。新雪が程よく足場を確保してくれるので良かったが、クラスト
していればかなり緊張を強いられるだろう。
 鞍部からは若いブナ林となり、そこを抜けると再び真っ白な世界。小倉谷山の左には鋭利なピークが並び、た
かだか標高800~900mの山とはとても思えない高山の雰囲気を醸し出している。

この「小倉谷山」が分かりませんでしたが、あの本のルート「1」プラス周遊なんですね~


はやる心を抑えながら山頂に立つと、そこは遮るもののない360度のパノラマ展望台である。
残念ながら今日は春霞で白山の姿を拝むことはできないが、東には越前大日山と越前甲が堂々とした山容で存在
感を示していた。南側の丈競山、浄法寺山の山塊も見事。
そして北に続く稜線には純白のピークが並び、富士写ヶ岳へと至る。
この素晴らしい山頂に自分たちだけのトレースを刻んで立った喜びを噛みしめるひと時だった。

雪の多い今季は特になんでしょうか?素晴らしい眺めですね。羨ましい画像です。

下りは小倉谷山頂へ戻って南尾根を辿るのだが、この尾根がまた実に美しい。丈競山を正面に見ながら無木立
の雪稜が延々と続く。一直線ではなく、絶妙なラインを描いてうねる雪稜は芸術的だ。
 
お~ キータッチの限りを尽くしての褒めちぎりですね。

こないにまで言われた尾根も恐縮してマッセ~


 下山の尾根は登りに取れば下部の鬱陶しさと急登でしんどく、クライマックスを迎えてからの火燈山は感激が薄
かっただろう。そう思えば最初のガケ崩れはかえって良かったのかもしれない。

読んでいて、不肖Sもそないに思いましたです、はい。

   死にみやげの遠征で少々疲れ気味の    SHIGEKI   
              
添付ファイル
20220302-20220302_125853.jpg
20220302-20220302_090942.jpg
sato
記事: 423
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【加越国境】火燈山から小倉谷山へ 美しき雪稜を辿る

投稿記事 by sato »

山日和さま

こんにちは。
ひとつ前の冬、持籠谷山で16時の穏やかな光を味わっていた時、
大野盆地の向こうに輝く、まっしろな山並みに目が釘付けになりました。浄法寺山の稜線でした。
九頭竜川下流のお山は、それまで意識したことがありませんでした。
この煌めく山域を知りたくなりました。
そして夏、夢のようにうつくしい谷から丈競山、浄法寺山、冠山を味わうことが出来ました。
次は雪がたっぷり降り積もった時に訪れたい、と思いました。

ラッセルでも可能なコースで描いてくださったのが龍ヶ鼻ダムからの小倉谷山、火燈山。
火燈山は、福井平野から白山へと連なる山並みの入り口のお山ですね。
古くから修行僧達に登られていたお山。
どんな風景に出会えるのだろう。ワクワクしながら歩き始めました。

しっかりと刻まれたトレース。
ダムの駐車場でも二組の登山者を見ましたので、地元の方に人気のあるお山なのだなぁ、と思ったら、
ここからは皆さま丈競山に向かうのですね。
人の歩いた痕跡のない雪道になり、高揚感が増しました。

尾根取り付きまで、もう少しという地点での崖崩れ。突っ込まなくてよかったですね。
帰りに対岸から見たら、恐ろしい光景でした。

出発地点に戻ると9時。往復1時間かかったのですね。
尾根に取りつくと、湿り雪のラッセルでしたが、大丈夫、お昼には火燈山の山頂に着くと楽観的でした。
植林と、雪が無かったらヤブっぽい感じの雑木林が続きましたが、標高500m辺りから素敵な雰囲気に。
見上げた空が広がりを見せ、ドキドキしながらひと登りすると大展望地に。
丈競山の優雅なお姿に見入ってしまいました。
あのてっぺんにぴょこんと飛び出したのだなぁ、と感慨深くなりました。

マツの木を掻き分けた先には、青い空の下、つるりとした火燈山の女神さまが気持ちよさ気に佇んでいました。
こころ躍る風景でした。
青色と白色が出会う地へと、どこまでもなめらかな雪面に一歩を刻んでいきましたね。
何度も振り返り足跡を眺めながら、ラッセルでよかった、と思いました。

そして、急斜面を登りきると山頂、ではないのが心憎かったですね。
まっしろな雪原に息を呑みました。最後はゆらりゆらりと夢見心地で山頂へ。
地元の方との出会いもいい思い出になりました。

山頂東のコブからの下りはワクワクする痩せ尾根。
その後は穏やかなブナ林。ふたたびたおやかな尾根・・・。
めくるめくうつくしき白い世界が展開していきましたね。

はやる心を抑えながら、辿り着いた小倉谷山山頂。三角点名「伏拝」、まさに祈りの世界でした。
三角錐のピーク。足跡を付けるのを躊躇う気高さでしたが、
あのうつくしいラインを見つめていると、登りたいという欲が勝ってしまいますね。
尖がりから眺めた白山へと続く白い稜線。想像力を掻き立てられ、胸がきゅんとなりました。

下りの尾根も素晴らしかったですね。
またまた、何度も何度も振り返り「絶妙なラインを描いてうねる芸術的な雪稜」にうっとり。
山の夢を覗いているような気分でした。
SHIGEKIさん、ほんとうに「キータッチの限りを尽くしての褒めちぎり」の雪稜と展望でした。

最後、ピンポイントで林道に着地できましたね。ちょっとずれていたら法面でした。
尾根の末端が林道の時は、気を付けなければなりなせんね。
その数日後、出かけたお山の下りの最後、尾根の末端で行き詰まりウロウロと。

火燈山は標高803m。小倉谷山は910.6m。
標高700mあまりでうつくしい雪稜に出迎えられ、高山のような世界を旅してきました。
地形図からは想像できない世界でした。
林道崖崩れで、予定と逆コースになってよかったですね。
日本の風土のうつくしさをしみじみと感じた雪山旅でした。ありがとうございました。

sato
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山日和
記事: 3586
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【加越国境】火燈山から小倉谷山へ 美しき雪稜を辿る

投稿記事 by 山日和 »

SHIGEKIさん、どうもです。

どこだろう?ちょっと捜してみました。

発見!!  なら、山日和さん 加越国境 となぜ書かないんだろう??

なんて、どうでもエエことを考えました。

ひょっとして、昔の加賀国と越前の国境が違うのだろうか??

そこまで考えてヘンやろ~ ってか :mrgreen:


おっと、そうでした。加越国境って意識が全然なかったので、こそっと書き直しておきました。 :mrgreen:

この林道の迂回 そのまま昨夏に車でおなじことをしました。

そして、対岸の林道というか立派な道をしばらく行って、丈競へ突き上げる渓へ入ったのでした。


なるほど。水上谷で魚影を探りましたか。 :D

いいですね~

1000mに充たない山でこの迫力は素晴らしいですね。

いやホンマ。鈴鹿で言えば入道ぐらいの標高で素晴らしい景観に出会えました。 :lol:


P2260071_1.JPG

この「小倉谷山」が分かりませんでしたが、あの本のルート「1」プラス周遊なんですね~

その1と「福井の雪山Ⅰ」のミックスプランでした。 :D

雪の多い今季は特になんでしょうか?素晴らしい眺めですね。羨ましい画像です。

雪がすくなければ迫力に欠けるでしょうね。無雪期ならなんじゃこれはって感じだと
思います。 :mrgreen:


P2260123_1.JPG

お~ キータッチの限りを尽くしての褒めちぎりですね。

こないにまで言われた尾根も恐縮してマッセ~

筆舌に尽くし難いとはよく言ったものです。今は指鼠に尽くし難いか。 :lol:


P2260223_1.JPG

>下山の尾根は登りに取れば下部の鬱陶しさと急登でしんどく、クライマックスを迎えてからの火燈山は感激が薄かっただろう。そう思えば最初のガケ崩れはかえって良かったのかもしれない。

読んでいて、不肖Sもそないに思いましたです、はい。


わかってもらえましたか。satoさんもしきりにガケ崩れに感謝してました。
もっと若い頃ならあそこで突っ込んで行ってたかも。 :mrgreen:

               山日和
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山日和
記事: 3586
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【加越国境】火燈山から小倉谷山へ 美しき雪稜を辿る

投稿記事 by 山日和 »

satoさん、どうもです。お疲れさまでした。

ひとつ前の冬、持籠谷山で16時の穏やかな光を味わっていた時、
大野盆地の向こうに輝く、まっしろな山並みに目が釘付けになりました。浄法寺山の稜線でした。


そうでしたね。美しい風景でした。

ラッセルでも可能なコースで描いてくださったのが龍ヶ鼻ダムからの小倉谷山、火燈山。

まあ、楽そうなコースを選んだだけですけど。 :mrgreen:

P2260007_1.JPG

しっかりと刻まれたトレース。
ダムの駐車場でも二組の登山者を見ましたので、地元の方に人気のあるお山なのだなぁ、と思ったら、ここからは皆さま丈競山に向かうのですね。


ここから小倉谷山や火燈山へ向かう人はほとんどいないでしょう。

尾根取り付きまで、もう少しという地点での崖崩れ。突っ込まなくてよかったですね。
帰りに対岸から見たら、恐ろしい光景でした。


なんとか通過できるかもと模索したけど、あっさりあきらめて良かったです。 :lol:


P2260110_1.JPG

見上げた空が広がりを見せ、ドキドキしながらひと登りすると大展望地に。
丈競山の優雅なお姿に見入ってしまいました。
あのてっぺんにぴょこんと飛び出したのだなぁ、と感慨深くなりました。

山頂の小屋がちょこんと可愛らしかったですね。 :D

そして、急斜面を登りきると山頂、ではないのが心憎かったですね。
まっしろな雪原に息を呑みました。最後はゆらりゆらりと夢見心地で山頂へ。


おっと思いましたが、山頂へのなだらかなアプローチがまた良かったですね。


P2260107_1.JPG

山頂東のコブからの下りはワクワクする痩せ尾根。
その後は穏やかなブナ林。ふたたびたおやかな尾根・・・。
めくるめくうつくしき白い世界が展開していきましたね。


この雪稜はちょっぴり緊張感も味わえて面白かった。クラストしてたら手強かったかも。

P2260127_1.JPG

はやる心を抑えながら、辿り着いた小倉谷山山頂。三角点名「伏拝」、まさに祈りの世界でした。

三角点名は調べてなかったなあ。「伏拝」まさに白山の遥拝所だったのかもしれませんね。

P2260172_1.JPG

三角錐のピーク。足跡を付けるのを躊躇う気高さでしたが、
あのうつくしいラインを見つめていると、登りたいという欲が勝ってしまいますね。


「待ってるわ」と言いましたが、やっぱり後を追ってしまいました。 :lol:
この雪稜も美しかった。


P2260167_1.JPG
P2260188_1.JPG

下りの尾根も素晴らしかったですね。
またまた、何度も何度も振り返り「絶妙なラインを描いてうねる芸術的な雪稜」にうっとり。


ここは予想もしていなかっただけに夢見心地で歩いてました。
素晴らしい雪稜が続いてましたね。


P2260207_1.JPG

最後、ピンポイントで林道に着地できましたね。ちょっとずれていたら法面でした。
尾根の末端が林道の時は、気を付けなければなりなせんね。


これは大正解でした。あの林道がなければ最後は2mぐらい飛び降りないといけなかったかも。

P2260266_1.JPG

火燈山は標高803m。小倉谷山は910.6m。
標高700mあまりでうつくしい雪稜に出迎えられ、高山のような世界を旅してきました。
地形図からは想像できない世界でした。

山の魅力は標高だけでは語れないですね。豪雪あってこその世界ですが。

林道崖崩れで、予定と逆コースになってよかったですね。

ホントにその通りです。でもあの美しい雪稜を辿って山頂に達したい気もしますね。

              山日和
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