【江越国境】岩籠山〜乗鞍岳〜猿ヶ馬場山 蒼い海の山から白い湖の山へ

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yamaneko0922
記事: 539
登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
お住まい: 京都市左京区

【江越国境】岩籠山〜乗鞍岳〜猿ヶ馬場山 蒼い海の山から白い湖の山へ

投稿記事 by yamaneko0922 »

【 日 付 】2022年1月16日(日曜日)
【 山 域 】江越国境 
【メンバー】山猫単独
【 天 候 】曇りのち晴れ
【 ルート 】新疋田駅7:33〜9:39インディアン平原〜9:52岩籠山〜10:58西近江(△739.6)〜11:58中山(△786.6m)〜13:12乗鞍岳〜14:14芦原岳〜15:01猿ケ馬場山〜16:10マキノ白谷温泉


岩籠山と乗鞍岳の間を南北に伸びる稜線の縦走は昨期のアオバトさんのrepの記憶が新しいところだ。これまで二回縦走してはいるがいずれも無雪期であり、改めて積雪期に歩いてみたいと思っていたところだ。この日は近畿は広くて晴天の予報である。若狭のあたりでも昼過ぎまでは天気が良いという予報を信じて、岩籠山に向かうことにした。

早朝の新幹線からは雲ひとつない茜色に染まる東の空を背景に鈴鹿の山々のシルエットが浮かび上がる。北陸本線に乗り換えて北に向かうと金糞岳や横山岳は綺麗な姿を見せているにも関わらず、マキノの高島トレイルのあたりは山々にはしっかりと雲がかかっているのを目にすることになる。山行先の選択を誤ったのかもしれないが、午後の好天を期待するしかない

岩籠山に冬季に登るには駄口からのルートが一般的だが、大型のトラックが高速で行き交う国道を新疋田の駅から登山口まで歩きたくはない。ここは躊躇なくアオバトさんも歩かれた大岩権現からの冬季限定ルートを選択する。

駅の西側の住宅地を抜けると尾根の取付きにある浄水施設までは除雪されている。まずは施設の大岩権現に立ち寄る。案内板によると、慶応二年(1866年) に山津波が生じ、その後で村人が山に登ると、この大岩が山から流出する岩を堰き止めて村を救ったということがわかり、以来、大岩権現として岩を崇め奉っているらしい。

浄水施設の裏側から取り付くと、尾根の右手にかつての古道の跡があるようだ。尾根の下部の雑木林を過ぎるとまもなく樹高の高いケヤキの壮麗な樹林となる。ca360mあたりで尾根上には嵓(くら)とも呼ぶべき大きな岩が現れる。左側から巻いて、最後は樹を掴みながら攀じ登ったが、右手に斜面をトラバースして、隣の尾根から大きく巻き上がる方が良かったかと思う。

嵓をすぎると尾根は見事なケヤキの大樹の疎林が続く。下根来から小栗に登る尾根では大きな石を根元に抱えた欅の樹をよく見かけたが、ここでも所々で樹の根元に石を抱えたケヤキの樹を見かける。

尾根の上部になるとブナの樹林が広がる。久しぶりにこの山域の繊細な樹影のブナ林をの中を歩く喜びに浸る。雲の中に入ったのだろう、すぐにも樹林の中には霧が立ち込め、幻想的な雰囲気になる。

三角点629.4に上がると唐突に樹林が終了し、ピークの北西側は植林のようであるが、南側は草木のない雪稜が伸びている。おそらく雪の下には草木の藪が広がっているのだろう。インディアン平原にかけての登り返しの尾根も無雪期には濃密な藪が広がっている筈だが、雪がすっかり低木を覆い尽くしているようだ。頭上の雲は明るく、山頂部分のみにかかる笠雲であることは明らかななのだが、なかなかガスが晴れないのが残念だ。晴れていたら好展望が広がっていることだろう。

雪稜を歩いてインディアン平原にたどり着くと、インディアン平原は昨日のものと思われる多数のトレースがある。ガスの中を歩いて山頂に向かう。トレースにつられて山頂の南東の小ピークca760mに寄り道する。ここも晴れていれば好展望が広がるところではあるが、景色は白いガスの中だ。

叢林を抜けて山頂にたどり着くと、一瞬、雲が切れて青空の下に野坂岳から芦谷山へと続く若越国境の稜線が姿を見せる。なんと野坂岳から三国岳に至る若越国境のあたりはすっかり晴れていて、どうやら雲がかかっているのはこの岩籠山だけのようだ。
岩籠より野坂岳.JPG

敦賀の市街と敦賀湾も一瞬、幻影のように雲の中から姿を見せる。待っていればそのうちに晴れそうな感じではあるが、風も非常に強いので早々に山頂を退散し乗鞍岳に向かうことにする。

駄口へのルートの分岐となるp677までは多くのトレースがあるが、そこから先は当然のごとくトレースはない。次のピークca660mにかけては尾根芯には濃密な藪があるので、無雪期は尾根の右手を巻きながらトラバース気味に進むことになるのだが、その藪もすっかり雪に覆われている

前回この稜線を辿ったのは昨年の初夏であり地形や植生はまだ記憶に残っているところが多く、その記憶と目の前に広がる雪景色とのあまりの違いに驚きながら稜線を辿ることになる。

三角点△739.6(点名 西近江)にかけては東側の雪庇の張り出した尾根芯を歩くことが出来る。無雪期はここも到底歩くことは出来ないような低木の藪が繁茂しているところだ。三角点ピークのあたりから振り返るとようやく歩いてきた稜線が雲の中から姿を現す。

なだらかな台地状のピークの南端部ca730mで尾根をほぼ直角に左手に曲がる。その先に広がる広々とした尾根のなだらかな雪原の下にはユズリハの濃密な藪が広がっているとは想像し難いところだ。

ここから次の三角点ピークにかけてはいくつもの小さなアップダウンを繰り返す。尾根が最初の下に差し掛かると雲の中から一瞬、雲を纏う乗鞍岳と芦原岳が姿を見せる。どうやら国境稜線より滋賀県側のみに雲がかかっているようだ。

岩籠山から乗鞍岳を目指して南下して場合、無雪期には三角点ピーク△786.6m(点名は中山)が乗鞍岳の間の最大の核心部だろう。というものこのピークに至る稜線は濃密なリョウブの藪に覆われているからだ。前回は藪の手前で尾根を北側に回り込んで藪を回避しながらアプローチしたのだったが、今やその藪は完全に雪の下に隠れており、呆気ないほど容易にピークに達することが出来る。
芦原岳.JPG

山頂にいる間に雲が切れて、まずは芦原岳が姿を見せる。乗鞍岳は雲の中と思っていたが、突然、カーテンを引いたかのように雲が取れて、乗鞍岳が姿を現す。山頂へと至る光り輝く雪稜を目にすると乗鞍岳はかくも壮麗な山だったかと雪を纏った山容の見事さに瞠目することになる。
乗鞍岳へ.JPG
この三角点ピークはさほど高いピークには思われなかったが、風の通り道なのだろう。山頂の周囲の樹々には霧氷がしっかりと発達している。折しも急速に青空が広がり、陽光に照らされて白く輝く霧氷が蒼空に映える。

乗鞍岳への登りに差し掛かると再びブナの疎林が広がる。ブナ林を抜けるととすぐにも最初の送電線鉄塔が現れ、左手には大きく眺望が広がり、上谷山、左千方、横山岳といった湖北の山々を俯瞰することが出来る。

尾根を辿るとすぐにも前方に白く光り輝く琵琶湖の湖面が視界に入る。野坂岳から三国岳への縦走でも同様であるが、琵琶湖の眺望が大きく視界に飛び込んでくる瞬間は感動的であり、湖国にたど着いたという感慨が沸き起こる。彼方が霞んだ琵琶湖はまるで芒洋とした白い大海が広がっているかのようだ。まるで宙に浮いているかのように沖合に浮かぶ竹生島が小さなアクセントをつけている。
琵琶湖遠望.JPG

北湖の最奥部と余呉湖の間にある賤ヶ岳は広く切払いされた山頂部が真っ白になってるので同定が容易だ。視線を右手に向けると昨日歩いた山本山から賤ヶ岳へと続く尾根が続いている。背後を振り返ると岩籠山の純白に輝く山頂部が見える。
岩籠山遠望.JPG

左手からは風に乗ってスキー場からアナウンスの声が聞こえてくる。国境スキー場の駐車場はほとんど満車であり、ゲレンデには大勢の人が見える。昨年と一昨年は雪が少なかったので営業期間も少なかったのではないかと思うが、さすがに今年は既に十分な積雪があるのでスキー場も賑わっているのだろう。ゲレンデの賑わいを見ると国境に下降するのは躊躇われるところだ。

乗鞍岳の山頂に至るとスキーとスノーシューによる数人分のトレースがある。トレースの真新しさからするとおそらく今日のものだろう。急に滋賀県側からガスが登ってくる。乗鞍岳の山頂の西側は物々しく電波塔が立ち並びぶところだが、電波塔が霧に包まれると途端に荒涼とした雰囲気になる。

トレースを追って芦原岳へと向かう。スキーのトレースはp779の手前から南西の尾根に降っているようだ。p676を経て白谷に降るのだろう。時間に余裕がなければ芦原岳からこのルートを辿るつもりでいたが、時間には十分に余裕があるので先に進むことにする。

芦原岳への登り返しは林相の美しいブナ林となる。ブナ林を抜けると忽然と、送電線鉄塔のある広々とした雪原に出る。先ほどまでは雲の中だった乗鞍岳が再び姿を見せる。再びブナの叢林を抜けて、大きく雪庇の張り出した送電線の鉄塔広場に至るとそこが芦原岳のピークだ。再び空は晴れて、左手に野坂岳、右手に岩籠山を望むことが出来る。この二つの山の間を流れる黒河谷を俯瞰するのに一番の展望地だろう。彼方には敦賀湾の蒼い海も展望することが出来る。
雲を払う高島トレイル.JPG

正面に見える三国岳の赤坂山から大谷山にかけての稜線がヴェールを脱ぐように雲の中から次々と姿を現してゆく様を見るのは壮観だ。芦原岳から先は再び全くトレースがない。山頂を後に江越国境稜線を西に辿ると南側には再び芒洋とした琵琶湖の眺望が広がる。琵琶湖と敦賀湾を同時に眺めることが出来るのはここだけだろう。白い湖(うみ)と蒼い海、二つの「うみ」の景色を眺めながら純白無垢のトレースを辿るのは何とも贅沢であり、今回の長い縦走を締めくくるの相応しい終章のクライマックスに思われた。
敦賀湾を眺めて.JPG
送電線鉄塔の立ち並ぶ尾根を下降してゆくと、尾根が琵琶湖に向かって南側に突き出したところが猿ヶ馬場山だ。山頂部分は雪原が広がり、積雪したマキノの平野とその先に午後の光を受けて白い光を放つ琵琶湖の展望が大きく広がる。

下山は猿ヶ番場山から南に伸びる尾根を下降する。わずかな距離ではあったが白く輝く琵琶湖を正面に眺めながらの雪稜の下降はまるで白い光に向かって下降するような感覚を味わう。
猿ヶ馬場山南尾根.JPG

尾根をすぐに右手に大きく曲がり、自然林の尾根を下降すると、すぐにも掘割の古道の跡が現れる。尾根の下部は急下降ではあるが、九十九折の古道が続いているので楽に下降することが出来る。尾根の末端まで古道を辿ると、左手には林道が見えるが、反対の右手の堰堤に降りてしまう。林道との間はかなりの急斜面だ。斜面を強引にトラバースし、最後は樹を掴んでなんとか林道に着地したが、ここは堰堤の上を対岸に渡渉した方が良かったのではないかと思う。林道を歩くとすぐにも黒河峠からの林道に合流する。多くのツボ足のトレースが刻み込まれている林道を歩いて在原への道に出ると、まもなく白谷温泉に到着する。

めくるめく現れるブナの樹林と雪稜の縦走を堪能した一日であったが、岩籠山への北東尾根の展望を眺めることができないのが心残りだ。ここは改めて天気の良い日に捲土重来したいものだ。
山猫 🐾
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【江越国境】岩籠山〜乗鞍岳〜猿ヶ馬場山 蒼い海の山から白い湖の山へ

投稿記事 by 山日和 »

山猫さん、こんにちは。
山猫さんらしいダイナミックなプランでしたね。 :D

【 山 域 】江越国境 

P789と猿ヶ馬場の間は地勢的には確かに近江と越前の境なんだけど、このあたりを江越国境と呼ぶのはなんとなく違和感があります。
栃ノ木峠と三国岳間のイメージが強過ぎるのかも。

早朝の新幹線からは雲ひとつない茜色に染まる東の空を背景に鈴鹿の山々のシルエットが浮かび上がる。

倉敷からのスタートでしたか。

岩籠山に冬季に登るには駄口からのルートが一般的だが、大型のトラックが高速で行き交う国道を新疋田の駅から登山口まで歩きたくはない。

この国道は歩道がないので恐怖ですよね。特に早朝の凍結した時は、車が走る部分は融けていても路肩はカチンコチンというケースがあります。
ツルッと滑ったところへ大型トラックがと想像すると身の毛もよだちますね。 :oops:

ここは躊躇なくアオバトさんも歩かれた大岩権現からの冬季限定ルートを選択する。

ここは歩いてないんですが、冬季限定でもないみたい。

嵓をすぎると尾根は見事なケヤキの大樹の疎林が続く。下根来から小栗に登る尾根では大きな石を根元に抱えた欅の樹をよく見かけたが、ここでも所々で樹の根元に石を抱えたケヤキの樹を見かける。

これは気になりますね。桜谷山の北尾根にもケヤキが続いてました。

三角点629.4に上がると唐突に樹林が終了し、ピークの北西側は植林のようであるが、南側は草木のない雪稜が伸びている。

ここからは数年前のスノー衆でも使いました。雪たっぷりで、真っ青な空に純白の雪尾根が伸びて、みんな大喜びで歩いてましたよ。 :D

ガスの中を歩いて山頂に向かう。トレースにつられて山頂の南東の小ピークca760mに寄り道する。ここも晴れていれば好展望が広がるところではあるが、景色は白いガスの中だ。

それは残念でしたねえ。

どうやら雲がかかっているのはこの岩籠山だけのようだ。

普段の行いが反映しているようです。 :mrgreen:

三角点△739.6(点名 西近江)にかけては東側の雪庇の張り出した尾根芯を歩くことが出来る。

このあたりは積雪期に歩いたことがないので、アオバトさんのレポを読んで、ぜひ行かなくてはと思っていたところです。

岩籠山から乗鞍岳を目指して南下して場合、無雪期には三角点ピーク△786.6m(点名は中山)が乗鞍岳の間の最大の核心部だろう。というものこのピークに至る稜線は濃密なリョウブの藪に覆われているからだ。

山頂手前は複雑な地形ですね。私は南の方から登って来て、一旦東の谷へ下りてトラバースしながら稜線に復帰した記憶があります。
無雪期に滝谷を遡行した時も同じことをしたかな。

乗鞍岳は雲の中と思っていたが、突然、カーテンを引いたかのように雲が取れて、乗鞍岳が姿を現す。山頂へと至る光り輝く雪稜を目にすると乗鞍岳はかくも壮麗な山だったかと雪を纏った山容の見事さに瞠目することになる。

この三角点ピークはさほど高いピークには思われなかったが、風の通り道なのだろう。山頂の周囲の樹々には霧氷がしっかりと発達している。折しも急速に青空が広がり、陽光に照らされて白く輝く霧氷が蒼空に映える。


ついに来ましたね。霧のブナ林もいいけど、やっぱり青空と展望が欲しいです。これに霧氷があれば最高。

背後を振り返ると岩籠山の純白に輝く山頂部が見える。

よく歩いて来たなと実感するでしょう。

乗鞍岳の山頂に至るとスキーとスノーシューによる数人分のトレースがある。トレースの真新しさからするとおそらく今日のものだろう。急に滋賀県側からガスが登ってくる。乗鞍岳の山頂の西側は物々しく電波塔が立ち並びぶところだが、電波塔が霧に包まれると途端に荒涼とした雰囲気になる。

乗鞍岳は未踏のままです。私の足が向かない理由は言わずとも理解されると思いますが。
でも歳も取ってきたし、食わず嫌いは卒業しようかな。 :mrgreen:

山頂を後に江越国境稜線を西に辿ると南側には再び芒洋とした琵琶湖の眺望が広がる。琵琶湖と敦賀湾を同時に眺めることが出来るのはここだけだろう。白い湖(うみ)と蒼い海、二つの「うみ」の景色を眺めながら純白無垢のトレースを辿るのは何とも贅沢であり、今回の長い縦走を締めくくるの相応しい終章のクライマックスに思われた。

これは素晴らしい眺めですね。芦原岳と猿ヶ馬場のあたりは気になっていたところです。

多くのツボ足のトレースが刻み込まれている林道を歩いて在原への道に出ると、まもなく白谷温泉に到着する。

白谷温泉からはマキノ駅行のバスがありますよね。八王子荘で汗を流して帰りました?

                山日和
yamaneko0922
記事: 539
登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
お住まい: 京都市左京区

Re: 【江越国境】岩籠山〜乗鞍岳〜猿ヶ馬場山 蒼い海の山から白い湖の山へ

投稿記事 by yamaneko0922 »

山日和さん コメントどうも有難うございます。

>P789と猿ヶ馬場の間は地勢的には確かに近江と越前の境なんだけど、このあたりを江越国境と呼ぶのはなんとなく違和感があります。
栃ノ木峠と三国岳間のイメージが強過ぎるのかも。


確かにそうですね。私も違和感がああります・・・ここは野坂山地に含まれるのかな、それともアオバトさんの乗鞍〜岩籠の山行のように「敦賀」とすべきか、いろいろ逡巡したのですが :roll:

>倉敷からのスタートでしたか。

まさか、京都からです :D
新疋田に少しでも早くに到着すべく米原までに新幹線を使ったのですが、結果的にはそれが裏目に出たかもしれません。

>この国道は歩道がないので恐怖ですよね。特に早朝の凍結した時は、車が走る部分は融けていても路肩はカチンコチンというケースがあります。
ツルッと滑ったところへ大型トラックがと想像すると身の毛もよだちますね。 :oops:


そうなんですよ。数年前、衣掛山〜夕暮山〜岩籠山と縦走して、帰りにこの国道を歩いたのですが、国道の路傍には数多くの空き缶やペットボトルが捨てられているのですが、その中にビール(正確にはビールもどき)やチューハイも混ざっているのを見て、さらに怖くなりました。 :o

>ここは歩いてないんですが、冬季限定でもないみたい。
>これは気になりますね。桜谷山の北尾根にもケヤキが続いてました。


桜谷山の北尾根にも細尾根にケヤキが続いていましたね。小栗の畸形のケヤキの樹と違って、この尾根はあたかも街路樹のように端整な佇まいのケヤキの樹が多く、しかもほぼケヤキの純林ですので、一見の価値ありだと思います。今回、あまり良い写真を撮れていないのも心残りであり、新緑か紅葉の季節にでも再訪して参りますので、改めてrepでご報告したいと思います。

>ここからは数年前のスノー衆でも使いました。雪たっぷりで、真っ青な空に純白の雪尾根が伸びて、みんな大喜びで歩いてましたよ。 :D

それはさぞかし素晴らしい景色だったことでしょう。羨ましい!

>このあたりは積雪期に歩いたことがないので、アオバトさんのレポを読んで、ぜひ行かなくてはと思っていたところです。

そうそう、重要なことを書き損ねておりました・・・このあたりだけは尾根の西側に植林があります :mrgreen:
西近江への尾根.JPG

>山頂手前は複雑な地形ですね。私は南の方から登って来て、一旦東の谷へ下りてトラバースしながら稜線に復帰した記憶があります。

前回、無雪期に南下した時は藪の北端をトラバースして、ピークから北に伸びる尾根に乗りました。
藪の北側はブナの林となっているので、少々周り道するのは苦にならないところではありますが・・・

三国岳ほどではないかもしれませんが、無雪期と積雪期のギャップが著しいところだと思います。


>よく歩いて来たなと実感するでしょう。

御意です。縦走したところを俯瞰できる山というのは縦走の充足感を感じますよね。

>乗鞍岳は未踏のままです。私の足が向かない理由は言わずとも理解されると思いますが。
乗鞍岳.JPG
西側の三国岳や芦原岳方面から眺めるとあまり食指が動く山ではありませんね。
でも北側から眺めると、あの物々しい電波塔は山の影であり、まるで違う印象になるのが驚きです。
送電線鉄塔はさすがに消えませんが :mrgreen:


>これは素晴らしい眺めですね。芦原岳と猿ヶ馬場のあたりは気になっていたところです。
琵琶湖.JPG
ついでに白く光る琵琶湖の写真を追加させて下さい。

>白谷温泉からはマキノ駅行のバスがありますよね。八王子荘で汗を流して帰りました?

さすが、白谷温泉(八王子荘)のことを書いていないことを指摘されましたね。
ここで汗を流すことを前提としてここまで歩いてきたのですが・・・
実は最後のくだりを削除したのでした・・・以下です。

『白谷温泉に到着するとまもなくバスが来るところだった。温泉に浸かってゆっくりしたいのは山々であるが、このバスはマキノ駅で最終の新快速に接続するが、次のバスになると接続する湖西線の列車がないので、帰宅が大幅に遅くなる。残念ではあるが温泉を諦めてバスに乗ることにする。メタセコイア並木は相変わらず大勢の人で賑わっている。バスがメタセコイア並木を抜けると夕陽が大谷山から南に延びる尾根に沈んでゆくところだった。』
山猫 🐾
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【江越国境】岩籠山〜乗鞍岳〜猿ヶ馬場山 蒼い海の山から白い湖の山へ

投稿記事 by 山日和 »

山猫さん、再びこんばんは。

そうそう、重要なことを書き損ねておりました・・・このあたりだけは尾根の西側に植林があります :mrgreen:

知ってます :mrgreen:
滝谷川を遡行した時、中山から西近江までは歩いてますので。

さすが、白谷温泉(八王子荘)のことを書いていないことを指摘されましたね。
ここで汗を流すことを前提としてここまで歩いてきたのですが・・・
実は最後のくだりを削除したのでした・・・以下です。

『白谷温泉に到着するとまもなくバスが来るところだった。温泉に浸かってゆっくりしたいのは山々であるが、このバスはマキノ駅で最終の新快速に接続するが、次のバスになると接続する湖西線の列車がないので、帰宅が大幅に遅くなる。残念ではあるが温泉を諦めてバスに乗ることにする。メタセコイア並木は相変わらず大勢の人で賑わっている。バスがメタセコイア並木を抜けると夕陽が大谷山から南に延びる尾根に沈んでゆくところだった。』


これを削除するとは画竜点睛を欠くってヤツでしょう~ :lol:

                  山日和
yamaneko0922
記事: 539
登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
お住まい: 京都市左京区

Re: 【江越国境】岩籠山〜乗鞍岳〜猿ヶ馬場山 蒼い海の山から白い湖の山へ

投稿記事 by yamaneko0922 »

山日和さん どうもです

>これを削除するとは画竜点睛を欠くってヤツでしょう~ :lol:

実は心残りの多い山行でした 💦

三国岳まで行って、温泉に浸かって、最終のバスで帰れば良かったな :roll:
・・・などと思ったりもしておりました。

先にアップした前日の湖辺歩きと順序が逆であれば、そうしていたに違いないのですが :lol:
山猫 🐾
アオバ*ト
記事: 283
登録日時: 2019年9月23日(月) 08:40

Re: 【江越国境】岩籠山〜乗鞍岳〜猿ヶ馬場山 蒼い海の山から白い湖の山へ

投稿記事 by アオバ*ト »

 山猫さん、こんばんは。

 ご無沙汰しております。
中河内のレポに嬉しいコメントありがとうございました。
先にこちらにレスさせて下さい。

【ルート 】新疋田駅7:33〜9:39インディアン平原〜9:52岩籠山〜
10:58西近江(△739.6)〜11:58中山(△786.6m)〜13:12乗鞍岳〜14:14芦原岳〜15:01猿ケ馬場山〜16:10マキノ白谷温泉

今シーズン、山猫さんはこの稜線を歩かれるのだろうなと思っていました。
新雪でラッセルもけっこう大変だったのではないかと思いますが、
ひとりで白谷まで行っちゃうなんて、やっぱり山猫さんですね。

>駅の西側の住宅地を抜けると尾根の取付きにある浄水施設までは除雪されている。
まずは施設の大岩権現に立ち寄る。案内板によると、慶応二年(1866年) に山津波が生じ、
その後で村人が山に登ると、この大岩が山から流出する岩を堰き止めて村を救ったということがわかり、
以来、大岩権現として岩を崇め奉っているらしい。

大岩権現さま、「日本昔ばなし」に出てきそうなお話ですね。
子どもっぽいですが、私はこれが気に入って、駄口へではなく、ここへ降りようと思ったのでした。
新疋田駅に近いっていうのもいいですね。

>浄水施設の裏側から取り付くと、尾根の右手にかつての古道の跡があるようだ。
尾根の下部の雑木林を過ぎるとまもなく樹高の高いケヤキの壮麗な樹林となる。
ca360mあたりで尾根上には嵓(くら)とも呼ぶべき大きな岩が現れる。
左側から巻いて、最後は樹を掴みながら攀じ登ったが、
右手に斜面をトラバースして、隣の尾根から大きく巻き上がる方が良かったかと思う。

山日和さんおっしゃるとおり、この尾根雪のないときでも歩けます。
(インディアン平原直下のいばらのヤブはちょっと痛いですが。)
残雪期と無雪期に一回ずつ浄水施設の道の終点から、谷を挟んで、・294の尾根のひとつ西側の尾根を登ったことがあって、
ほんとはこの尾根を降りたかったのですが、(植生はたぶんこの尾根のほうがきれい)△629.4から急斜面を下る勇気がなくて
294の尾根に変更したら思わぬところにグラがあって難儀したのでした。
山猫さんも東側から登られましたか。私も東側下ってしまって、西側巻けば良かった~と思いました。
ここ唯一の難所ですね。

>三角点629.4に上がると唐突に樹林が終了し、ピークの北西側は植林のようであるが、南側は草木のない雪稜が伸びている。
おそらく雪の下には草木の藪が広がっているのだろう。
インディアン平原にかけての登り返しの尾根も無雪期には濃密な藪が広がっている筈だが、雪がすっかり低木を覆い尽くしているようだ。
頭上の雲は明るく、山頂部分のみにかかる笠雲であることは明らかななのだが、なかなかガスが晴れないのが残念だ。
晴れていたら好展望が広がっていることだろう。

ここはほんとに場面が唐突に切り替わりますね。直下までは美しいブナ林で
△629.4のピークの辺りは、なんだか植林でモサモサとしてて、そして突然たおやかな雪稜が広がる。
無雪期は尾根の東側はすごい藪ですが、西側源流部は藪も少なくなかなか雰囲気のよさげなところです。
踏み跡も西側に付いてます。
山日和さんも書かれていますが、この源流部からインディアン平原に向かうたおやかな雪稜、すごく気持ちいいところですね。
登るにつれて敦賀湾のすばらしい眺めが広がります。
1643292776951.jpg
ひとつめの絶景ポイントですね。と、書くときっとまた行きたくなってきますよね。

>三角点△739.6(点名 西近江)にかけては東側の雪庇の張り出した尾根芯を歩くことが出来る。
無雪期はここも到底歩くことは出来ないような低木の藪が繁茂しているところだ。
三角点ピークのあたりから振り返るとようやく歩いてきた稜線が雲の中から姿を現す。

次、ふたつめの絶景ポイント、△739.6(西近江)の展望台ですね。
少しでも雲が切れて良かったですね。
晴れていたら、湖北の山々も圧巻の眺めなんですよ。
私も1回目歩いた時は薄曇りの日で遠望きかなくて、それでも天空遊歩道のような稜線をハイテンションで歩いていたのですが、
2回目すごくいいお天気に恵まれて、こんなにすばらしい眺めが雲の中に隠されていたのかと驚くばかりでした。
16432930884241.jpg
展望台の背後のモサモサはご愛敬ですね。このくらい許します。

>なだらかな台地状のピークの南端部ca730mで尾根をほぼ直角に左手に曲がる。
その先に広がる広々とした尾根のなだらかな雪原の下にはユズリハの濃密な藪が広がっているとは想像し難いところだ。

この枝尾根を見送ってカーブしていくところ、無雪期はほんとうにユズリハがわずらわしいところですよね。
でも雪の時は、雪庇もすこしできたりして、なかなかすてきな雰囲気のところですね。

>岩籠山から乗鞍岳を目指して南下して場合、
無雪期には三角点ピーク△786.6m(点名は中山)が乗鞍岳の間の最大の核心部だろう。
というものこのピークに至る稜線は濃密なリョウブの藪に覆われているからだ。
前回は藪の手前で尾根を北側に回り込んで藪を回避しながらアプローチしたのだったが、
今やその藪は完全に雪の下に隠れており、呆気ないほど容易にピークに達することが出来る。

逆ルート、△786.6中山から下ってくると尾根が二つに分かれてまちがいやすいところですね。
私はすっかりこの中山一帯の魅力にとりつかれてしまって、昨年雪解け直後にも2回も来てしまいました。
16432933148355.jpg
黒河川の源流域ってほんとに美しいですね。
16432933045364.jpg
そして中山ピークは、積雪期3つ目の絶景ポイントですね。

>山頂にいる間に雲が切れて、まずは芦原岳が姿を見せる。
乗鞍岳は雲の中と思っていたが、突然、カーテンを引いたかのように雲が取れて、乗鞍岳が姿を現す。
山頂へと至る光り輝く雪稜を目にすると乗鞍岳はかくも壮麗な山だったかと雪を纏った山容の見事さに瞠目することになる。

雪の乗鞍岳って、眺める角度によっては、ほんとにかっこいいですよね。
湖北の山々から眺めてもひときわ輝いていますね。

>尾根を辿るとすぐにも前方に白く光り輝く琵琶湖の湖面が視界に入る。
野坂岳から三国岳への縦走でも同様であるが、琵琶湖の眺望が大きく視界に飛び込んでくる瞬間は感動的であり、
湖国にたど着いたという感慨が沸き起こる。彼方が霞んだ琵琶湖はまるで芒洋とした白い大海が広がっているかのようだ。
まるで宙に浮いているかのように沖合に浮かぶ竹生島が小さなアクセントをつけている。

海が目に入る瞬間も感動的ですが、琵琶湖も見えると感動しますよね。
琵琶湖って、もう何回も何回も見飽きるほど眺めているはずなのに、なんでこんなに心が動かされてしまうのだろうと思います。

>左手からは風に乗ってスキー場からアナウンスの声が聞こえてくる。
国境スキー場の駐車場はほとんど満車であり、ゲレンデには大勢の人が見える。

さて、私たちはこの国境スキー場から上がって疋田の大岩権現まででしたが、
山猫さんはまだ歩くんですね。

>芦原岳への登り返しは林相の美しいブナ林となる。ブナ林を抜けると忽然と、送電線鉄塔のある広々とした雪原に出る。先ほどまでは雲の中だった乗鞍岳が再び姿を見せる。再びブナの叢林を抜けて、大きく雪庇の張り出した送電線の鉄塔広場に至るとそこが芦原岳のピークだ。再び空は晴れて、左手に野坂岳、右手に岩籠山を望むことが出来る。この二つの山の間を流れる黒河谷を俯瞰するのに一番の展望地だろう。彼方には敦賀湾の蒼い海も展望することが出来る。
正面に見える三国岳の赤坂山から大谷山にかけての稜線がヴェールを脱ぐように雲の中から次々と姿を現してゆく様を見るのは壮観だ。芦原岳から先は再び全くトレースがない。山頂を後に江越国境稜線を西に辿ると南側には再び芒洋とした琵琶湖の眺望が広がる。琵琶湖と敦賀湾を同時に眺めることが出来るのはここだけだろう。白い湖(うみ)と蒼い海、二つの「うみ」の景色を眺めながら純白無垢のトレースを辿るのは何とも贅沢であり、今回の長い縦走を締めくくるの相応しい終章のクライマックスに思われた。
送電線鉄塔の立ち並ぶ尾根を下降してゆくと、尾根が琵琶湖に向かって南側に突き出したところが猿ヶ馬場山だ。山頂部分は雪原が広がり、積雪したマキノの平野とその先に午後の光を受けて白い光を放つ琵琶湖の展望が大きく広がる。
下山は猿ヶ番場山から南に伸びる尾根を下降する。わずかな距離ではあったが白く輝く琵琶湖を正面に眺めながらの雪稜の下降はまるで白い光に向かって下降するような感覚を味わう。

後半、芦原岳より黒河峠の区間は、私はあまり歩きこんでいないのですが、山猫さんの描写がすばらし過ぎて、圧倒されました。

この黒河川の源流の山々、里から近くて標高も低くて、それなのに、こんなにたくさんのすばらしさを秘めていて、また行くのって言われても、
また行きたいなと思いました。


 アオバ*ト
yamaneko0922
記事: 539
登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
お住まい: 京都市左京区

Re: 【江越国境】岩籠山〜乗鞍岳〜猿ヶ馬場山 蒼い海の山から白い湖の山へ

投稿記事 by yamaneko0922 »

青鳩さん コメント有難うございます。それから様々な情報や過去の多くの山行のお写真も
レスを頂けるのを秘かに期待しておりました。 :D

>今シーズン、山猫さんはこの稜線を歩かれるのだろうなと思っていました。

その予測というか第6感というのか・・・凄いです。皆さん、驚嘆していますよ :o

>新雪でラッセルもけっこう大変だったのではないかと思いますが、

この週は大雪の予報でしたが、前日に賎ヶ岳や琵琶湖の湖辺の雪からして、新たな雪の供給はラッセルに難儀するほどではないだろうと読んでおりました。岩籠や乗鞍での他のスノーシューの沈み込みからして、膝下まで沈むことはないようでした。
私のスノーシューは・・・というと、実は数年来、屋根裏で仕舞い込んでいたスノーシューのtailを取り出してきて、久しぶりに使用してみたのです。お陰で普段よりもさらに沈み込みが少なくてスピード・アップしたと思います。

>大岩権現さま、「日本昔ばなし」に出てきそうなお話ですね。
子どもっぽいですが、私はこれが気に入って、駄口へではなく、ここへ降りようと思ったのでした。
新疋田駅に近いっていうのもいいですね。


確かに・・・伝説のような話・・・というより確かに日本昔話のようですが、実話なのでしょうね。

私はもとより単独で、車のデポという方法はないので、駄口〜新疋田の間はどうしても歩きたくないのでした。
しかもこの時期は除雪された雪のせいで歩く場所がほとんどないことが予想されます。

>残雪期と無雪期に一回ずつ浄水施設の道の終点から、谷を挟んで、・294の尾根のひとつ西側の尾根を登ったことがあって、
ほんとはこの尾根を降りたかったのですが、(植生はたぶんこの尾根のほうがきれい)△629.4から急斜面を下る勇気がなくて


無雪期も歩いてみたいとは思っておりましたが・・・

>294の尾根に変更したら思わぬところにグラがあって難儀したのでした。
山猫さんも東側から登られましたか。私も東側下ってしまって、西側巻けば良かった~と思いました。
ここ唯一の難所ですね。


青鳩さんも東側に・・・という話を聞くと、根拠のない安心感を感じますが・・・
下りは登りより大変だったでしょう :o

>山日和さんも書かれていますが、この源流部からインディアン平原に向かうたおやかな雪稜、すごく気持ちいいところですね。
登るにつれて敦賀湾のすばらしい眺めが広がります。
>ひとつめの絶景ポイントですね。と、書くときっとまた行きたくなってきますよね。


確かに・・・捲土重来する他ありません。

>展望台の背後のモサモサはご愛敬ですね。このくらい許します。

ここは無雪期は尾根の東側に三角点の柱石を確認しに行ったのですが、いばらもあって、到底、歩けるようなところではないように思いました。

>逆ルート、△786.6中山から下ってくると尾根が二つに分かれてまちがいやすいところですね。
私はすっかりこの中山一帯の魅力にとりつかれてしまって、昨年雪解け直後にも2回も来てしまいました。

>私はすっかりこの中山一帯の魅力にとりつかれてしまって、昨年雪解け直後にも2回も来てしまいました。

確かに、藪を抜けたあたりのブナの樹林は複雑な地形と相俟って、実に雰囲気のいいところですね。
無雪期においてはブナの樹林のハイライトの一つでしょう。

乗鞍〜中山の鞍部のあたりのブナと二重尾根もいいと思いますが

>海が目に入る瞬間も感動的ですが、琵琶湖も見えると感動しますよね。
琵琶湖って、もう何回も何回も見飽きるほど眺めているはずなのに、なんでこんなに心が動かされてしまうのだろうと思います。


御意です。本日はおにゅう峠と三国峠との間から・・・このあたりは湖西の中でも最も琵琶湖が遠い場所なのですが、それでも彼方に乳液を溶かしたような琵琶湖が見えると、やはり感動するんですよね。

>さて、私たちはこの国境スキー場から上がって疋田の大岩権現まででしたが、山猫さんはまだ歩くんですね。

白谷温泉♨️に浸かるのを楽しみに :D
・・・実は雪の状態によりここまでに時間を要したら、ここで降りるということも考えておりました。
積雪期は雪の状態によって時間が大きく変わるので、乗鞍岳からの下降ルートが選択肢が多い南下を必然的に選択することになります。

>後半、芦原岳より黒河峠の区間は、私はあまり歩きこんでいないのですが、山猫さんの描写がすばらし過ぎて、圧倒されました。

過分なご評価です・・・青鳩さんも最近、テン泊山行もしておられたではないですか :D

>この黒河川の源流の山々、里から近くて標高も低くて、それなのに、こんなにたくさんのすばらしさを秘めていて、また行くのって言われても、また行きたいなと思いました。

全く、同感です。
「たくさんのすばらしさ」が実に多彩であると同時に「秘められている」ところがいやが上にもその魅力をますます輝かせるのでしょう。

p.s. 中河内のrepにもう一度レスさせて頂きたいのですが、明日の朝が早いのと、池河内湿原と郵便ポストの写真を探すのに少しお時間を下さい。
山猫 🐾
アオバ*ト
記事: 283
登録日時: 2019年9月23日(月) 08:40

Re: 【江越国境】岩籠山〜乗鞍岳〜猿ヶ馬場山 蒼い海の山から白い湖の山へ

投稿記事 by アオバ*ト »

 山猫さん

こんばんは。度々失礼します。も少し書かせて下さい。

>その予測というか第6感というのか・・・凄いです。
そうですか。昨シーズン黒河川の西側のもう一つの稜線を縦走していらっしゃったので、
今シーズンはきっと東側の稜線を歩かれるのだろうなと。
私は東側に比べると高低差の大きい西側の稜線を積雪期に歩くのは体力的にきついと思ったので、
雪解けを待って二日間でくるりと一回りしたのでしたが、
(オフ会の帰り際にちょこっとお話しましたよね)、
これもひとえに昨シーズンの山猫さんのレポのおかげと感謝しております。
(私はレポアップをさぼりましたが。あまりにたくさんのことがありすぎて、頭が飽和状態だったので。)

>私のスノーシューは・・・というと、実は数年来、屋根裏で仕舞い込んでいたスノーシューのtailを取り出してきて、
久しぶりに使用してみたのです。お陰で普段よりもさらに沈み込みが少なくてスピード・アップしたと思います。

鬼に金棒ですね。雪稜を駆け抜ける山猫さんが目に浮かびます。

>青鳩さんも東側に・・・という話を聞くと、根拠のない安心感を感じますが・・・
下りは登りより大変だったでしょう

ハハ。自分だけじゃなかったな、ってことですか。
上から見下ろすと東側行く方が怖くなさそうに見えたんですよ。
どうやって降りたんだか。

>乗鞍〜中山の鞍部のあたりのブナと二重尾根もいいと思いますが
そうなんですよ!
ここは、山猫さんのレポ本文中あまり記述が多くなかったので、あえてコメントしなかったのですが、
実は自分としては、乗鞍北峰から北東へ下って送電線の鉄塔を二つくぐり、
この二重稜線の牧歌的な雪原を突っきって中山へ向けて登って行くあたりまでの区間がいちばん心に残っています。
中山の北の源流部ももちろんすばらしかったですが、厳密にいうと、ここは雪解け時に訪れてあらためてその美しさを知った場所です。


>・・・実は雪の状態によりここまでに時間を要したら、ここで降りるということも考えておりました。
積雪期は雪の状態によって時間が大きく変わるので、
乗鞍岳からの下降ルートが選択肢が多い南下を必然的に選択することになります。

そうでしたか。南下の理由はそういうことだったのですね。
単独一方通行の山猫さんにくらべたら、両方に車の置いてある私たちはお気楽そのものですが、
一応時間制限はありまして、スキー場の営業が始まる少し前にゲレンデトップに上がって、
帰りは必ず5時までに車を取りに来るようにと言われておりました。(スキー場の方から)
なので、山猫さんよりはずっと短い距離ではありますが、
私を含めみんな足も遅いし、間に合わんかったらどうしようと一応緊張感はありました。
きっと私たちはお天気と雪のコンディションに恵まれたのでクリアできたのでしょう。

白谷温泉浸かりがてら、またいつか晴天の日に再訪してみてくださいね。


>p.s. 中河内のrepにもう一度レスさせて頂きたいのですが、
明日の朝が早いのと、池河内湿原と郵便ポストの写真を探すのに少しお時間を下さい。

それはありがとうございます。気長に待ってます。

 青鳩
yamaneko0922
記事: 539
登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
お住まい: 京都市左京区

Re: 【江越国境】岩籠山〜乗鞍岳〜猿ヶ馬場山 蒼い海の山から白い湖の山へ

投稿記事 by yamaneko0922 »

青鳩さん 再度のどうも有難うございます。

>そうですか。昨シーズン黒河川の西側のもう一つの稜線を縦走していらっしゃったので、
今シーズンはきっと東側の稜線を歩かれるのだろうなと。

ご明察の通りです。

>ここは、山猫さんのレポ本文中あまり記述が多くなかったので、あえてコメントしなかったのですが、
実は自分としては、乗鞍北峰から北東へ下って送電線の鉄塔を二つくぐり、
この二重稜線の牧歌的な雪原を突っきって中山へ向けて登って行くあたりまでの区間がいちばん心に残っています。


乗鞍岳から南下すると一気に尾根が広がってブナの樹林が現れますので、複雑な地形と相俟って実に印象的なところですよね。
私が歩いた時はいつも中山のあたりのブナの樹林はたまたま雲が多かったせいか、薄暗く、陰鬱な印象があるのですが、このあたりはブナの疎林は林の中が明るく、確かに牧歌的な明るさがありますね。

>一応時間制限はありまして、

repの緊張感を憶えております。このあたりは駐車地が他にないですからね。
先日、今庄に行くのにここを通りましたが、駄口の登山口あたりも除雪されておらず、ここから登るのにどこに停めるのだろう・・と思っておりました。

>白谷温泉浸かりがてら、またいつか晴天の日に再訪してみてくださいね

有難うございます。是非ともそうしたいと思います。
山猫 🐾
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