【湖西】20220108杉山から湖北武奈ヶ嶽
Posted: 2022年1月09日(日) 23:15
湖北武奈ヶ嶽の西に魅力的に見えていた台地に案内してもらった。
今冬は雪が降り続いているのでラッセル地獄を予想していた。
「急登ラッセルはナズナさんに任せ、平坦地はグーが先行する」
(なんと身勝手なグーの発想なのでしょう)
「急登ラッセル、いいですよ」
【 日 付 】 令和4年1月8日(土)
【 山 域 】 湖西
【 天 候 】 曇り のち 快晴
【 ルート】 寒風トンネル東7:40---11:30湖北武奈ヶ嶽13:30---16:25駐車地
【メンバー】 ナズナさん グー
昨年、石田川ダムから武奈ヶ嶽・三重嶽を歩いた時に西に真っ白な台地が魅力的に見えた。
「鹿ヶ原はいい所ですよ。来年は杉山から登りましょう」とナズナさんに誘ってもらっていた。
今冬は北陸に雪が降り続いている。しかも雪を融かす大雨が降っていない。
雪はたっぷりだろうけど膝上ラッセルを強いられたら標高が稼げないことを心配した。
寒風トンネル東口に車を停める。国道わきの積雪は1m近くあり、スノーシューを履く。
武奈ヶ嶽の道標から尾根に取りつく。雪はグーの予想に反してよく締まっていた。
昨日のこの辺りは雨か霙だったようだ。木の枝に全く雪が乗っていない。
足元をしっかりと支えてくれてサクサクと登れる雪質なのに悲しいかなグーの脚力が。
「まるで春の雪質ですね。パウダースノーを想像していました」
標高が上がると南方面の展望が開けてくる。
空はどんよりと厚い雲に覆われているが、シャッターを何回も押す。
後からの写真が良過ぎるので全てボツとなるのだが。
いつの間にか純白の新しい化粧雪に覆われていることに気付いた。
右の尾根からスノーシューのトレースが合流してきた。
「単独のようですね」上手なコース取りをしている。
このルートを習熟されている山慣れした人のようだ。
尾根が広がり傾斜が緩くなるとトレースが3つに分かれた。
ワカンと細いスノーシューと幅の広いスノーシュー。
これまでは見事に前の人の足跡に重ねて歩いてきていたのだった。
・749からいったん下り、登り返したところで下ってくる3人組に合った。
「下山が早いですね。今日は昼から晴れの天気予報ですよ」
「あれっ! 昨年もお会いしましたよね?」
昨年武奈ヶ嶽の山頂にテーブルを刻んでお茶をしていたお二人+1人でした。
「トレースありがとうございました。遠回りしているのは展望がいいからだろうと辿りました」
登り着いた鹿ヶ原には舞台いっぱいに踊った3人のトレースが残されていた。
武奈ヶ嶽の山頂標柱が見えない。3人組も標柱を探し回ったようだ。
ナズナさんは何回も登っているが「山頂標柱が埋まる積雪は初めてです」
「お腹が空いた~」北の雪庇の端まで移動してランチです。
ナズナさんが単独で来た時の昼食の定位置だそうです。
ちょうど雲が東へ去って、上空いっぱいに青空が広がってきた。
「お日様が暖かい~」 風もほとんどない上天気になりました。
2時間近くのゆったりランチを終え、周辺をブラブラしながら眺めを満喫する。
琵琶湖・比良の山・朽木の山・小浜・三十三間山・三重嶽・・・・
春霞なのか遠望はぼんやりしているが、ナズナさんの目には白山も見えるようだ。
こんな上天気の展望のいい山なのに3人組と我々だけとはもったいないと思う。
水坂峠に向け下山にかかります。ウサギの足跡が延々と先導してくれます。
途中尾根芯が崖になっていて左から巻き下りる箇所があった。
「これ一般道ですか?」雪が柔らかだったら谷まで滑り落ちてゆきそう。
Co450で尾根から右へ離れて「杉山寮」に下りる計画だったが
現在地をGPSで確認するとすでに通過してCo420の台地だった。
離れて歩いていたナズナさんは尾根の分岐が見えていたそうだ。
やっぱりグーが調子づいて先頭を歩くと道迷い遭難をします。
神社マークへの尾根を下る。
午後の強い日差しを受けて雪がかなり緩んできた。
両足揃って落とし穴にはまること3回。
スノーシューを穴から引き出すのに苦労する。
国道に降り立ちグーは雪の積もった歩道をスノーシューで歩く。
ナズナさんはワカンを外し車道の右を歩く。「怖い~」
車に戻ると巻き上げられた融雪剤を浴びてラッシュは真っ白になっていた。
グー(伊勢山上住人)