【日 付】2021年11月21日(日)
【山 域】湖北 起し又川周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】寺谷林道登山口8:35---10:15三角点曲谷---12:00笹刈山13:10---13:55笠岩---14:30尾根分岐---
16:05五色の滝16:25---16:35登山口
去年の夏、起し又川を遡行した時に見つけられなかった場所があった。江美国境稜線の西側の山腹に位置する笠岩と
いう奇岩である。今回はこの岩を尾根から探ろうと計画した。
アプローチは起し又川にある五色の滝への登山道を利用する。ここから尾根伝いに江美国境稜線へと辿るルートは、
実は先週レイさんがブログにアップしていた。無雪期に歩けるとは考えもしなかったそのコースを見て、後追いを潔し
としない自分も目から鱗の思いだった。
林道の登山口から少し入ったところで五色の滝への道が右へ下りて行く。これを左へ尾根通しに進むのだが、明瞭な
道が続いていた。まだ標高の低いこのあたりは紅葉がちょうど見頃。赤と黄に彩られた雑木林の中を気持ち良く歩くこ
とができる。谷を挟んだ対岸の尾根もグレーと赤、黄のまだら模様に飾られて、歩いてみたいという気にさせられる。
すぐそばには金糞の大きな山体が横たわり、その右には木の間越しに蕎麦粒、小蕎麦粒、五蛇池のトリオを肩を並べて
いる。
1006.2mの三角点曲谷まではさほどのヤブもなく、概ね歩きやすいと言えるレベルだ。
前方に白いものが見えた。ここのところずっと暖かく、雨も降ってないので雪のはずはない進んでみると、花崗岩の砂
ザレだった。潅木とササに覆われた尾根の中でその部分だけが白い帯を敷いたような姿を見せているのが面白い。
このまま楽々と国境稜線へ出られれば最高なのだが、それほど甘くはなかった。
Ca1090mのピークで甲津原からの尾根と合流した。ここからは数年前の冬、ブンゲンを目指して歩いた尾根である。
あの時は無雪期にここ歩くとは夢にも思わなかった。雪の下は当然激ヤブだろうと思っていたのだ。1110mピークにか
けてはブナ林が続く代わりに林床のササも増えてきた。あまりスッキリしないが、これがブナ林の本来の姿だろう。
国境稜線への最後の登りがかかると、ヤブの密度がやや濃くなった。稜線脇のササの生え方を考えれば当然だ。
それでも歩くのに難儀するほどではなく、高度を上げて行くと大岩がゴロゴロと転がる地帯に着く。どういう加減でこ
ういうところができるのかわからないが、ヤブの中ににょっきりと現れる大岩はインパクトがある。笠岩はどういう感
じなのだろう。
勾配がなくなり、背丈を超えるササを押し分けて登山道に飛び出すと、すぐ横が笹刈山の山頂だった。
昔はこんな名前を聞いたことがなかったのだが、いつ付けられたのか。
強引に笹ヤブを切り開いた稜線上のピークは全部笹刈山だとも言える。
ここは積雪期には純白のドームとなるピークだ。展望は積雪期と変わらず雄大で、北にブンゲン、貝月。南に虎子、
伊吹、さらには琵琶湖と鈴鹿の北部まで見えるビューポイントである。大展望を眺めながらランチタイムとしよう。
笠岩のだいたいの位置は把握しているが、正確な場所はわからない。稜線から見えるわけでもないし、1187mピーク
の南西斜面にあるらしいということだけはわかっている。
一度訪れたことがあるというsatoさんもどこでも歩ける積雪期の話で、その時とは全く違う今の状況でははっきりしない。
ピークの先の鞍部まで下りたが、南へ来過ぎていると思い少し引き返す。適当なところからヤブに突っ込んだ。
右方向に大きな岩が見えた。あれか。そう思ってヤブをかき分けながら近付いたが、岩は全周取り付くシマもない状態だ。
ボルダラーなら登れるかもしれないが、下りるときはジャンプするしかない。
satoさんがもっと谷状の地形のところだった気がすると言うので、左寄りに下って小さい谷へ出た。ここにも上がまっ平
らな大きな岩があったが、違うようだ。
さらに谷を下ると右手の大岩の奥にそれらしき岩が見えた。急いで近付いてみると、いかにも展望が利きそうな開けた
場所に鎮座している。岩の周りはハングばかりで上に立てるのかと思ったが、一箇所だけ立ち木が岩に寄り添うようにあ
り、木登りすれば上部で岩に渡れそうである。恐らくこれまでたくさんの人がこの木を使って登ったに違いない。この木
が枯れてしまえば岩に登ることは不可能になるだろう。
笠岩の上に立つと、予想通りの素晴らしい展望が開けた。姉川の下流から琵琶湖へと続く湖北の風景が眼前に展開した。
satoさんはわざわざ斜面下の方まで下りて、笠岩の全貌が見える場所から写真を撮ってくれた。
手を上げてポーズを取るが、フレームに上半身がやっと入るぐらいだった。もう少し端に寄れば全身が入るのだが、笠岩
は平坦ではなく下の方へ傾斜しているので恐いのだ。
ようやく訪れることができた笠岩に満足して帰路に付く。
先ほどの谷まで戻って上流(水流はないが)へ上がって行くと、なんとまったくヤブ無しの斜面が稜線へ続いているでは
ないか。最後にササをひと掻きして登山道に飛び出すと、そこはさっき来過ぎたと思って引き返した地点だった。こんな
ことならあのままヤブに突っ込めば簡単に見付けられたのに、余計な苦労を買ってしまったがこれも一興。なんでもうま
く行き過ぎては面白くないと言うものである。
下山はちょうど五色の滝のあたりへ落ちる尾根を選んだ。この尾根はほとんどヤブも無く、意外に視界の利く尾根だっ
たが、何より驚いたのは中間部あたりから出てきた、深く掘り込まれた道だ。杣道としてはよくあるパターンだか、掘り
込みの深さと広さ、カーブの付け方が、粟柄越の古道を思わせるような見事さだった。
足首まで埋もれるほど積もった落ち葉をカサッ、カサッと乾いた音を立てながら歩いていく。
高度が下がってくると再び紅葉が戻ってきた。日が翳って燃えるような色彩でないのが残念だが、頭上も足元も黄と赤で
埋め尽くされた道の美しさは、今日の行程の最後を飾るにふさわしい。
尾根の末端ではやや右寄りに下りて、昨年も確認した大規模な田畑の跡へ着地。少し下れば五色の滝の落ち口である。
落ち口の流れはなんとも言えない屈曲を描いて実に美しい。
左岸の巻き道を辿って滝の前に立つ。大増水していた去年とは打って変わって穏やかな姿である。この水量なら直登
可能だったが、昨年の激流状態ではどうしようもなかった。
ここからは駐車地まで遊歩道を10分足らず。以前歩いた時には植林のつまらない道だという印象があったのだが、最後
まで紅葉を楽しめる自然林の雰囲気のある道だと見直した。
山日和
【湖北】懸案の笠岩へ 起し又川源流周遊
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Re: 【湖北】懸案の笠岩へ 起し又川源流周遊
山日和さま
こんにちは。
秋はすっとやって来て、すっと過ぎていきますね。
あっという間に12月。日々の流れの早さにうろたえてしまいます。
「笠岩へ!」と向かった、起し又川源流周遊の山旅はとても印象深い山旅でした。
旅の時間に戻りながら、楽しく読ませていただきました。
昨夏、起し又川沢山旅で見つけることが出来なかった笠岩。
この夏、美濃側から訪れようと計画したものの流れてしまいました。
沢装備を片付けた11月半ば過ぎ、尾根で向かおう、と話が挙がった時、こころが浮き立ちました。
興趣尽きない奥伊吹。そのお山の谷で出会った風景・・・
標高600mを越える地まで続く田畑の跡、稜線近くの炭焼き窯の跡の風景が訴えてきました。
地図を見ながら、山中に網の目のように張りめぐらされている「道」を想像しました。
五色の滝へは、寺谷林道の途中に登山口があるのですね。私の持っている地形図には記されていない林道。
いつ出来た林道なのでしょうね。
・662・843の尾根は仕事道があり、思った通り、とうれしくなりました。紅葉も見事でした。
素敵な尾根道を歩いているのに、山日和さん、鮮やかに彩られた△1006.2にダイレクトに登る対岸の尾根を眺め、
「あっちにしたらよかったかなぁ」とつぶやきましたね。
紅葉のお山での恒例の山日和さんのつぶやきを、ここでもお聞きし、笑ってしまいました。
この尾根から望む蕎麦粒山はずんぐりしたお姿でしたね。
何故か分からないのですが、
ずんぐりしたお姿の蕎麦粒山を眺めると、芥川龍之介の『鼻』を思い出してしまいます。不思議です。
△1006.2曲谷。ここは記憶に残っているお山です。
7つ前の真冬に、車道の・488辺りから尾根に取りつき、笠岩を目指しました。
当時はスノーシューではなくワカンで歩いていました。
1000mまで登った、とひと息ついた場所だなぁ、と懐かしい気持ちに包まれました。
(その次の冬にスノーシューを買いました)
砂ザレの細尾根は不思議な風景でしたね。
国境稜線直下の岩は記憶に残っていませんでした。存在感のある岩が並んでいましたね。
地質に興味を持つと、山がより面白く感じるのでしょうが、すごい、ふしぎ、で終わっています。
「笹刈山」からの眺望は素晴らしかったですね。
トレラン大会のために切り開かれた稜線を見て、痛々しさを覚えるのに、
雄大な眺めを味わえる切り開かれた山頂で、よろこぶわたしたちでした。
・1187に着き、いよいよ笠岩探しに。
GPSもなく(今も軌跡をとらず、記憶頼りですが)正確な場所は覚えていませんでした。
最初に近づいた岩は、前回も、笠岩かなと思った岩だと思います。次に見た岩はあきらかに形が違う。
場所を勘違いしているのかな、と不安になりかけた時、記憶の形の岩が!
辿り着くことが出来てほっとしました。
この岩からの眺めは、しみじみと感じ入るものがありました。
とおいむかし、ここに座り、ふぅっとため息をつきながら眺めていた誰かの目に映った風景を感じました。
今回も同じ感慨を覚えました。
ササヤブを漕いで辿り着いた笠岩でしたが、鞍部から谷を下れば楽だったのですね。でも、面白かったです。
そう、何でもうまく行き過ぎては面白くない(笑)。
稜線上で楽しみにしていた場所がありました。・1187南のピークの鞍部です。
穏やかな広がりを見せる谷の源頭。そして、稜線のすぐ横を流れる水。
昨夏、出会った時、感動しました。葉っぱの落ちきったこの季節の情景も素晴らしかったです。
下りの尾根で出会った「道」。感動に包まれながら歩いていました。
絶妙な勾配で緩やかに弧を描きながら山中を縫っていく道は深くこころに響きました。
「頭上も足元も黄と赤で埋め尽くされた道の美しさ」に出会え、とても、とても、うれしかったです。
五色の滝で、昨夏の躍動感あふれる光景を思い出しながら最後の休憩。
この日の五色の滝は、過ぎゆく秋、過ぎゆく時を静かに歌っているようでした。
駐車地までの紅葉に彩られた山腹道は、今日出会った数々の輝きが光を放っているようでした。
奥伊吹の山を深く広く感じながらの山旅でした。
ありがとうございます。
奥伊吹東草野の村むらは美濃と繋がりが深かったそうです。
甲津原は、美濃から山を越えて移り住んだ人達から始まった集落といわれています。
曲谷と甲津原は、今でこそ車で簡単に行き来することができますが、
険しい地形がふたつの集落の間に立ち憚り交流は乏しかったそうです。
私たちが出会ったうつくしい道は、曲谷と美束を結ぶ峠道だったのではないかと思いました。
曲谷からは西谷越、サナギ越という美濃へと越える道が存在していたそうです。
奥伊吹と春日の山と村、江美国境稜線は、足を踏み入れるごとに、増々好きになり、
もっともっと分け入りたい、いろんなことを知りたい、という思いに包まれます。
また、よろしくお願いします。
sato
こんにちは。
秋はすっとやって来て、すっと過ぎていきますね。
あっという間に12月。日々の流れの早さにうろたえてしまいます。
「笠岩へ!」と向かった、起し又川源流周遊の山旅はとても印象深い山旅でした。
旅の時間に戻りながら、楽しく読ませていただきました。
昨夏、起し又川沢山旅で見つけることが出来なかった笠岩。
この夏、美濃側から訪れようと計画したものの流れてしまいました。
沢装備を片付けた11月半ば過ぎ、尾根で向かおう、と話が挙がった時、こころが浮き立ちました。
興趣尽きない奥伊吹。そのお山の谷で出会った風景・・・
標高600mを越える地まで続く田畑の跡、稜線近くの炭焼き窯の跡の風景が訴えてきました。
地図を見ながら、山中に網の目のように張りめぐらされている「道」を想像しました。
五色の滝へは、寺谷林道の途中に登山口があるのですね。私の持っている地形図には記されていない林道。
いつ出来た林道なのでしょうね。
・662・843の尾根は仕事道があり、思った通り、とうれしくなりました。紅葉も見事でした。
素敵な尾根道を歩いているのに、山日和さん、鮮やかに彩られた△1006.2にダイレクトに登る対岸の尾根を眺め、
「あっちにしたらよかったかなぁ」とつぶやきましたね。
紅葉のお山での恒例の山日和さんのつぶやきを、ここでもお聞きし、笑ってしまいました。
この尾根から望む蕎麦粒山はずんぐりしたお姿でしたね。
何故か分からないのですが、
ずんぐりしたお姿の蕎麦粒山を眺めると、芥川龍之介の『鼻』を思い出してしまいます。不思議です。
△1006.2曲谷。ここは記憶に残っているお山です。
7つ前の真冬に、車道の・488辺りから尾根に取りつき、笠岩を目指しました。
当時はスノーシューではなくワカンで歩いていました。
1000mまで登った、とひと息ついた場所だなぁ、と懐かしい気持ちに包まれました。
(その次の冬にスノーシューを買いました)
砂ザレの細尾根は不思議な風景でしたね。
国境稜線直下の岩は記憶に残っていませんでした。存在感のある岩が並んでいましたね。
地質に興味を持つと、山がより面白く感じるのでしょうが、すごい、ふしぎ、で終わっています。
「笹刈山」からの眺望は素晴らしかったですね。
トレラン大会のために切り開かれた稜線を見て、痛々しさを覚えるのに、
雄大な眺めを味わえる切り開かれた山頂で、よろこぶわたしたちでした。
・1187に着き、いよいよ笠岩探しに。
GPSもなく(今も軌跡をとらず、記憶頼りですが)正確な場所は覚えていませんでした。
最初に近づいた岩は、前回も、笠岩かなと思った岩だと思います。次に見た岩はあきらかに形が違う。
場所を勘違いしているのかな、と不安になりかけた時、記憶の形の岩が!
辿り着くことが出来てほっとしました。
この岩からの眺めは、しみじみと感じ入るものがありました。
とおいむかし、ここに座り、ふぅっとため息をつきながら眺めていた誰かの目に映った風景を感じました。
今回も同じ感慨を覚えました。
ササヤブを漕いで辿り着いた笠岩でしたが、鞍部から谷を下れば楽だったのですね。でも、面白かったです。
そう、何でもうまく行き過ぎては面白くない(笑)。
稜線上で楽しみにしていた場所がありました。・1187南のピークの鞍部です。
穏やかな広がりを見せる谷の源頭。そして、稜線のすぐ横を流れる水。
昨夏、出会った時、感動しました。葉っぱの落ちきったこの季節の情景も素晴らしかったです。
下りの尾根で出会った「道」。感動に包まれながら歩いていました。
絶妙な勾配で緩やかに弧を描きながら山中を縫っていく道は深くこころに響きました。
「頭上も足元も黄と赤で埋め尽くされた道の美しさ」に出会え、とても、とても、うれしかったです。
五色の滝で、昨夏の躍動感あふれる光景を思い出しながら最後の休憩。
この日の五色の滝は、過ぎゆく秋、過ぎゆく時を静かに歌っているようでした。
駐車地までの紅葉に彩られた山腹道は、今日出会った数々の輝きが光を放っているようでした。
奥伊吹の山を深く広く感じながらの山旅でした。
ありがとうございます。
奥伊吹東草野の村むらは美濃と繋がりが深かったそうです。
甲津原は、美濃から山を越えて移り住んだ人達から始まった集落といわれています。
曲谷と甲津原は、今でこそ車で簡単に行き来することができますが、
険しい地形がふたつの集落の間に立ち憚り交流は乏しかったそうです。
私たちが出会ったうつくしい道は、曲谷と美束を結ぶ峠道だったのではないかと思いました。
曲谷からは西谷越、サナギ越という美濃へと越える道が存在していたそうです。
奥伊吹と春日の山と村、江美国境稜線は、足を踏み入れるごとに、増々好きになり、
もっともっと分け入りたい、いろんなことを知りたい、という思いに包まれます。
また、よろしくお願いします。
sato
Re: 【湖北】懸案の笠岩へ 起し又川源流周遊
satoさん、こんばんは。
秋はすっとやって来て、すっと過ぎていきますね。
あっという間に12月。日々の流れの早さにうろたえてしまいます。
また一つ歳を取ってしまいますね。
昨夏、起し又川沢山旅で見つけることが出来なかった笠岩。
この夏、美濃側から訪れようと計画したものの流れてしまいました。
あの時は最大の目的の一つでありながら発見できませんでした。ちゃんと調べてなかったのが敗因ですね。
美濃側から訪れようとした計画って?
[q_yab]五色の滝へは、寺谷林道の途中に登山口があるのですね。私の持っている地形図には記されていない林道。
いつ出来た林道なのでしょうね。[/q_yab]
結構前からある林道なんだけど、載っていない地図がありますね。
素敵な尾根道を歩いているのに、山日和さん、鮮やかに彩られた△1006.2にダイレクトに登る対岸の尾根を眺め、
「あっちにしたらよかったかなぁ」とつぶやきましたね。
紅葉のお山での恒例の山日和さんのつぶやきを、ここでもお聞きし、笑ってしまいました。
恒例?いつもそんなにブツブツ言ってますか?
実際隣の尾根は赤かったもんで。
この尾根から望む蕎麦粒山はずんぐりしたお姿でしたね。
この山は見る方向で印象が変わります。屏風山と同じですね。
△1006.2曲谷。ここは記憶に残っているお山です。
7つ前の真冬に、車道の・488辺りから尾根に取りつき、笠岩を目指しました。
当時はスノーシューではなくワカンで歩いていました。
私の1年前やね。スノーシューで歩けばワカンとは別世界の楽しさでしょう。
国境稜線直下の岩は記憶に残っていませんでした。存在感のある岩が並んでいましたね。
地質に興味を持つと、山がより面白く感じるのでしょうが、すごい、ふしぎ、で終わっています。
雪に埋もれて頭ぐらいしか出てなかったんでしょう。
しかし、どうやったらこんなことになるんやというような岩が多いですね。
「笹刈山」からの眺望は素晴らしかったですね。
トレラン大会のために切り開かれた稜線を見て、痛々しさを覚えるのに、
雄大な眺めを味わえる切り開かれた山頂で、よろこぶわたしたちでした。
文句を言ってても、林道ができたら喜んで車で入るようなもんです。人間は弱い存在ですね。
・1187に着き、いよいよ笠岩探しに。
GPSもなく(今も軌跡をとらず、記憶頼りですが)正確な場所は覚えていませんでした。
最初に近づいた岩は、前回も、笠岩かなと思った岩だと思います。次に見た岩はあきらかに形が違う。
場所を勘違いしているのかな、と不安になりかけた時、記憶の形の岩が!
辿り着くことが出来てほっとしました。
ちょっとあきらめ気味でしたが、発見できてよかった。
横から見た姿は笠岩のイメージじゃなかったので、また違うと思ったんだけど、satoさんの記憶に残ってて助かりました。
ササヤブを漕いで辿り着いた笠岩でしたが、鞍部から谷を下れば楽だったのですね。でも、面白かったです。
そう、何でもうまく行き過ぎては面白くない(笑)。
稜線に戻るルートは拍子抜けしましたね。先に言ってよ~って感じでした。
稜線上で楽しみにしていた場所がありました。・1187南のピークの鞍部です。
穏やかな広がりを見せる谷の源頭。そして、稜線のすぐ横を流れる水。
昨夏、出会った時、感動しました。葉っぱの落ちきったこの季節の情景も素晴らしかったです。
ここは昨年も見下ろした風景でしたね。起し又の支流をここへ上がって来ればまったくヤブ漕ぎ無しで稜線へ到達できるところ。
下りの尾根で出会った「道」。感動に包まれながら歩いていました。
絶妙な勾配で緩やかに弧を描きながら山中を縫っていく道は深くこころに響きました。
「頭上も足元も黄と赤で埋め尽くされた道の美しさ」に出会え、とても、とても、うれしかったです。
この道は大正解でした。上の方の様子からは想像できないいい「道」でしたね。
去年もこれを辿れば苦労せずに下山できたけど、あの手強い谷下りも一興でした。
五色の滝で、昨夏の躍動感あふれる光景を思い出しながら最後の休憩。
この日の五色の滝は、過ぎゆく秋、過ぎゆく時を静かに歌っているようでした。
登山口が目の前だからのんびりくつろげました。(まだまだ遠いところでもくつろいでる? )
駐車地までの紅葉に彩られた山腹道は、今日出会った数々の輝きが光を放っているようでした。
ここは記憶と違って味わいのある道でした。記憶はアテにならないもんです。
奥伊吹東草野の村むらは美濃と繋がりが深かったそうです。
甲津原は、美濃から山を越えて移り住んだ人達から始まった集落といわれています。
曲谷と甲津原は、今でこそ車で簡単に行き来することができますが、
険しい地形がふたつの集落の間に立ち憚り交流は乏しかったそうです。
私たちが出会ったうつくしい道は、曲谷と美束を結ぶ峠道だったのではないかと思いました。
曲谷からは西谷越、サナギ越という美濃へと越える道が存在していたそうです。
東草野という名前はあまり関心がなかったんだけど、調べてみるとなかなか奥が深い歴史があるようですね。
それにしても険しい山越えの道だったのでは?
奥伊吹と春日の山と村、江美国境稜線は、足を踏み入れるごとに、増々好きになり、
もっともっと分け入りたい、いろんなことを知りたい、という思いに包まれます。
また、よろしくお願いします。
美濃側の谷もまだまだ行けていないところがあるので、これからですね。
山日和
秋はすっとやって来て、すっと過ぎていきますね。
あっという間に12月。日々の流れの早さにうろたえてしまいます。
また一つ歳を取ってしまいますね。
昨夏、起し又川沢山旅で見つけることが出来なかった笠岩。
この夏、美濃側から訪れようと計画したものの流れてしまいました。
あの時は最大の目的の一つでありながら発見できませんでした。ちゃんと調べてなかったのが敗因ですね。
美濃側から訪れようとした計画って?
[q_yab]五色の滝へは、寺谷林道の途中に登山口があるのですね。私の持っている地形図には記されていない林道。
いつ出来た林道なのでしょうね。[/q_yab]
結構前からある林道なんだけど、載っていない地図がありますね。
素敵な尾根道を歩いているのに、山日和さん、鮮やかに彩られた△1006.2にダイレクトに登る対岸の尾根を眺め、
「あっちにしたらよかったかなぁ」とつぶやきましたね。
紅葉のお山での恒例の山日和さんのつぶやきを、ここでもお聞きし、笑ってしまいました。
恒例?いつもそんなにブツブツ言ってますか?
実際隣の尾根は赤かったもんで。
この尾根から望む蕎麦粒山はずんぐりしたお姿でしたね。
この山は見る方向で印象が変わります。屏風山と同じですね。
△1006.2曲谷。ここは記憶に残っているお山です。
7つ前の真冬に、車道の・488辺りから尾根に取りつき、笠岩を目指しました。
当時はスノーシューではなくワカンで歩いていました。
私の1年前やね。スノーシューで歩けばワカンとは別世界の楽しさでしょう。
国境稜線直下の岩は記憶に残っていませんでした。存在感のある岩が並んでいましたね。
地質に興味を持つと、山がより面白く感じるのでしょうが、すごい、ふしぎ、で終わっています。
雪に埋もれて頭ぐらいしか出てなかったんでしょう。
しかし、どうやったらこんなことになるんやというような岩が多いですね。
「笹刈山」からの眺望は素晴らしかったですね。
トレラン大会のために切り開かれた稜線を見て、痛々しさを覚えるのに、
雄大な眺めを味わえる切り開かれた山頂で、よろこぶわたしたちでした。
文句を言ってても、林道ができたら喜んで車で入るようなもんです。人間は弱い存在ですね。
・1187に着き、いよいよ笠岩探しに。
GPSもなく(今も軌跡をとらず、記憶頼りですが)正確な場所は覚えていませんでした。
最初に近づいた岩は、前回も、笠岩かなと思った岩だと思います。次に見た岩はあきらかに形が違う。
場所を勘違いしているのかな、と不安になりかけた時、記憶の形の岩が!
辿り着くことが出来てほっとしました。
ちょっとあきらめ気味でしたが、発見できてよかった。
横から見た姿は笠岩のイメージじゃなかったので、また違うと思ったんだけど、satoさんの記憶に残ってて助かりました。
ササヤブを漕いで辿り着いた笠岩でしたが、鞍部から谷を下れば楽だったのですね。でも、面白かったです。
そう、何でもうまく行き過ぎては面白くない(笑)。
稜線に戻るルートは拍子抜けしましたね。先に言ってよ~って感じでした。
稜線上で楽しみにしていた場所がありました。・1187南のピークの鞍部です。
穏やかな広がりを見せる谷の源頭。そして、稜線のすぐ横を流れる水。
昨夏、出会った時、感動しました。葉っぱの落ちきったこの季節の情景も素晴らしかったです。
ここは昨年も見下ろした風景でしたね。起し又の支流をここへ上がって来ればまったくヤブ漕ぎ無しで稜線へ到達できるところ。
下りの尾根で出会った「道」。感動に包まれながら歩いていました。
絶妙な勾配で緩やかに弧を描きながら山中を縫っていく道は深くこころに響きました。
「頭上も足元も黄と赤で埋め尽くされた道の美しさ」に出会え、とても、とても、うれしかったです。
この道は大正解でした。上の方の様子からは想像できないいい「道」でしたね。
去年もこれを辿れば苦労せずに下山できたけど、あの手強い谷下りも一興でした。
五色の滝で、昨夏の躍動感あふれる光景を思い出しながら最後の休憩。
この日の五色の滝は、過ぎゆく秋、過ぎゆく時を静かに歌っているようでした。
登山口が目の前だからのんびりくつろげました。(まだまだ遠いところでもくつろいでる? )
駐車地までの紅葉に彩られた山腹道は、今日出会った数々の輝きが光を放っているようでした。
ここは記憶と違って味わいのある道でした。記憶はアテにならないもんです。
奥伊吹東草野の村むらは美濃と繋がりが深かったそうです。
甲津原は、美濃から山を越えて移り住んだ人達から始まった集落といわれています。
曲谷と甲津原は、今でこそ車で簡単に行き来することができますが、
険しい地形がふたつの集落の間に立ち憚り交流は乏しかったそうです。
私たちが出会ったうつくしい道は、曲谷と美束を結ぶ峠道だったのではないかと思いました。
曲谷からは西谷越、サナギ越という美濃へと越える道が存在していたそうです。
東草野という名前はあまり関心がなかったんだけど、調べてみるとなかなか奥が深い歴史があるようですね。
それにしても険しい山越えの道だったのでは?
奥伊吹と春日の山と村、江美国境稜線は、足を踏み入れるごとに、増々好きになり、
もっともっと分け入りたい、いろんなことを知りたい、という思いに包まれます。
また、よろしくお願いします。
美濃側の谷もまだまだ行けていないところがあるので、これからですね。
山日和