【飛騨】籾糠山 極上の森を歩く

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山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【飛騨】籾糠山 極上の森を歩く

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2021年4月3日(土)
【山 域】飛騨山地 籾糠山
【天 候】晴れのち曇り
【メンバー】わしたか、山日和
【コース】駐車地6:30---7:50横谷3号橋---10:05 P1564---10:45籾糠山11:35---12:10木平湿原ランチ場13:40
     ---14:10下降点---15:20 P1261---16:00横谷3号橋---17:00駐車地

 籾糠山に向かうのは10年振りだ。どこでもドアから歩き出した林道にはほとんど雪がなかった。
山の斜面にも雪はまばら。これまで2回、籾糠山東尾根を歩いているが、いずれもGW前後。今の状態はGWとあ
まり変わらないように見えた。
 長い林道を歩き、横谷の3号橋から尾根に取り付く。案の定雪は無かったが、しっかりした踏み跡があるので
歩くのに不自由はない。ただ、地面の落ち葉がやたら滑りやすく、急傾斜の登りでは半モンキーを強いられる。
わしたかさんは途中からチェーンスパイクを装着したが、これが正解だろう。私はアイゼンしか持って来ていな
かったので我慢の登りである。


P4030039_1.JPG

 今日の飛騨地方は晴れのはずだが、栗ヶ岳・御前岳方面の稜線は雲に覆われていた。こちらの頭上には青空が
広がっている。ほんの少しの位置の違いで大きな差があるものだ。
1200mを超えたあたりで雪が繋がったのでスノーシューを装着した。格段に歩くのが楽になる。
最初は細かったブナも、ここまで来るとそこそこの大木が目に付くようになる。

P4030063_1.JPG

 この尾根は短い分急登が多いが、スノーシューを履いていればガッチリと雪面を捉えてくれるのだ。
Ca1480mの台地まで来ると急登から開放され、ゆったりした尾根にブナの大木を配したプロムナードとなった。
高度を上げるにつれ、北東側の展望が開けて行く。目に飛び込むふたつの白い塊は金剛堂山と三ヶ辻山・人形山だ。

パノラマ1_1_1.jpg

 1564m標高点からは林相も一変する。この山域の特徴であるダケカンバとオオシラビソの割合が、徐々にブナ
と入れ替わるように増えて行った。ヒノキの巨木も混じっている。
北側に見えるのは1607mピークの台地。いかにも気持ちの良さそうな疎林が広がっている。
この風景を見て、帰路はあちらへ回ろうと心に決めた。


P4030099_1.JPG

 オオシラビソの森を抜けて、籾糠山頂への最後の登りにかかる。無木立の真っ白な斜面に、スノーシューのフレ
ームが小気味良く食い込む。ふと見上げると、予想もしていなかった人影が見えた。
 山頂で出会ったのは単独の若い女性だった。積雪期のこの山域では珍しいことである。山を初めてまだ3年足ら
ずだが、1年前から飛騨山岳会に所属しており、山へ行きまくっているらしい。
こちらがコロナワクチンの接種券が届いたと話すと、医療従事者なので昨日打ってきましたと言う。
しっかりやぶこぎネットの宣伝もしておいたので、訪問してくれるとうれしいのだが。


P4030110_1_1.JPG

 この山頂は東半分の眺めはいいのだが、白山の北方稜線はオオシラビソの脇から覗かないと見えない。
肝心の白山は猿ヶ馬場に遮られている。少し風もあるのでランチ場としては適当ではない。
なんだかんだ話しているうちに、1時間近くが経ち、体が冷えて来てしまった。元より目の前の猿ヶ馬場を目指す
つもりは毛頭ないので、先ほど眺めた1607mピーク、天生湿原の一部である木平湿原でランチ場を探すことにする。


P4030160_1.JPG

 オオシラビソの森まで戻って、木平湿原への尾根に入るとすでに空気が違う。
どこが尾根だかわからないような広い雪原を緩やかに登ると、想像をはるかに超えた世界が待っていた。
広大な雪原に展開するブナとダケカンバの森。木々は適度な間隔で並び、その1本1本が違う表情を見せる。
苔むしたブナや蔓の纏わりついたブナ。空に向かって自由に腕を伸ばすダケカンバ。見渡す限り、豊潤な森が広
がっている。この大雪原の下に木平湿原が眠っているのである。
無雪期に訪れれば湿原に目を惹かれ、さらに木道の上しか歩けないのでこの森の広がりを実感するのは難しいか
もしれない。


P4030182_1.JPG

 三ヶ辻山を正面に望む場所に陣取って乾杯。これを至福と言わずして、何が至福だろう。
わしたかさんは缶ビールを2本用意して来ていた。これは1本では足りそうもない。私ももう1本持って来ればよ
かった。
 食後も雪原の端まで、思い思いのトレースを描いて、この極上の森をゆっくりと散策した。
籾糠山頂での休憩を入れると都合3時間ほど滞在したことになるが、まだまだ足りないぐらいである。


P4030185_1.JPG

 後ろ髪を引かれながら、この山上のパラダイスを後にする。
複雑な地形の中、微妙な尾根を探し出して台地から下降。振り返ると台地の際はガケのような急斜面になってお
り、台地のラインが横一直線に見えた。
 お楽しみはここまでかと思いきや、ブナの森はまだまだ続く。
あまりにも素晴らしい森を見てしまったので感激は薄いが、ここだけを取れば十二分に一級品のブナの尾根だ。
宝くじの一等と一緒に前後賞も当たったような気分である。

P4030205_1.JPG

 ぼんやりと歩いて尾根の広い方へ進むと、方向を間違ってしまうので注意が必要だ。
林道を横切ってさらに尾根を直進すると、少々ヤブっぽくなってきた。ここでスノーシューを脱いでアイゼンに
換装すると、ヤブはすぐに終わって再びブナ林に変わった。

 1261mピークのあたりも予想外にいいブナ林で、結構腹一杯になってきた。
続く1202mピークは黒い塊が植林くさいので、南へ伸びる尾根を選択する。とたんに雪がほとんど消えてしまっ
たが、それなりに踏み跡があるのでヤブを漕ぐ必要はない。ただ、アイゼンを外すと登りと同じく滑りやすいの
で、左の谷へ下りて雪を繋いで行こうという作戦に変更。
これが当たって、9割以上雪上歩行することができた。
最後の植林帯で雪穴にはまった時、左足のアイゼンの前爪が右足のふくらはぎに刺さって天を仰ぐ。
スパッツは破れていなかったが、後で温泉に入った時、くっきりと傷跡が残っていた。こりゃ痛いはずだ。
 長い林道歩きが待っているが、前半は高原の散策路のような道で、後半は雪解け水が轟々と流れる谷を眺めな
がらの歩行で退屈はしない。
今日の豊かな時間を反芻しながら林道を歩くのもいいものだ。

                  山日和
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クロオ
記事: 467
登録日時: 2011年2月20日(日) 09:08
お住まい: 愛知県海部郡大治町
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Re: 【飛騨】籾糠山 極上の森を歩く

投稿記事 by クロオ »

山日和さん、こんにちは


【山 域】飛騨山地 籾糠山
【コース】駐車地6:30---7:50横谷3号橋---10:05 P1564---10:45籾糠山11:35---12:10木平湿原ランチ場13:40---14:10下降点---15:20 P1261---16:00横谷3号橋---17:00駐車地

籾糠山に向かうのは10年振りだ。どこでもドアから歩き出した林道にはほとんど雪がなかった。


どこでもドアってどこの事だろうと暫く考えたけど、連れて行っていただきました。
別の山に登ったのですが、その山もとてもいいところでした。
 
IMG_1582.jpg
 

 長い林道を歩き、横谷の3号橋から尾根に取り付く。案の定雪は無かったが、しっかりした踏み跡があるので歩くのに不自由はない。ただ、地面の落ち葉がやたら滑りやすく、急傾斜の登りでは半モンキーを強いられる。


別の日に行ったのですが、横谷の3号橋からの登り、結構、急斜面だった印象があります。
笹やブッシュもあった印象です。
 
3号橋
3号橋
 
IMG_7035.jpg
 

 この尾根は短い分急登が多いが、スノーシューを履いていればガッチリと雪面を捉えてくれるのだ。
Ca1480mの台地まで来ると急登から開放され、ゆったりした尾根にブナの大木を配したプロムナードとなった。
高度を上げるにつれ、北東側の展望が開けて行く。目に飛び込むふたつの白い塊は金剛堂山と三ヶ辻山・人形山だ。


金剛堂山、昨年秋に登りましたが、籾糠山から意識したことありません。
今度、籾糠山に行ったら確認できるようにしておきたいと思います
 
IMG_0502.jpg
 

 オオシラビソの森まで戻って、木平湿原への尾根に入るとすでに空気が違う。
どこが尾根だかわからないような広い雪原を緩やかに登ると、想像をはるかに超えた世界が待っていた。
広大な雪原に展開するブナとダケカンバの森。木々は適度な間隔で並び、その1本1本が違う表情を見せる。
苔むしたブナや蔓の纏わりついたブナ。空に向かって自由に腕を伸ばすダケカンバ。見渡す限り、豊潤な森が広がっている。この大雪原の下に木平湿原が眠っているのである。
無雪期に訪れれば湿原に目を惹かれ、さらに木道の上しか歩けないのでこの森の広がりを実感するのは難しいかもしれない。


とてもいい雰囲気です。
籾糠山には、無雪期に1回、積雪期に2回登りました。

無雪期に登ったのは、14年前で、天生峠からピストン。曇っていたこともあってか、緑に囲まれた狭い空間を、延々と歩いて、最後に狭い山頂に着いた記憶です。山頂は狭いのに、多くの登山者が休憩されていました。
 
20070610_0052.jpg
 
積雪期は、白川郷からと、横谷側から。とても雰囲気のいいところの印象があるのですが、単独ではなかったので、急いで通過したので、今度は単独で行ってゆっくり見て回りたいと思います。


最後の植林帯で雪穴にはまった時、左足のアイゼンの前爪が右足のふくらはぎに刺さって天を仰ぐ。
スパッツは破れていなかったが、後で温泉に入った時、くっきりと傷跡が残っていた。こりゃ痛いはずだ。


大丈夫でしょうか?


 長い林道歩きが待っているが、前半は高原の散策路のような道で、後半は雪解け水が轟々と流れる谷を眺めながらの歩行で退屈はしない。
今日の豊かな時間を反芻しながら林道を歩くのもいいものだ。


夜の9時過ぎに反省しながら歩いたことがあります。
明るいうちに降りてきて、余韻にひたる余裕が無いとだめですね。


                        クロオ
アバター
山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【飛騨】籾糠山 極上の森を歩く

投稿記事 by 山日和 »

クロオさん、どうもです。

どこでもドアってどこの事だろうと暫く考えたけど、連れて行っていただきました。
別の山に登ったのですが、その山もとてもいいところでした。


諸事情により、こういう表現になりました。 :mrgreen:
 
別の日に行ったのですが、横谷の3号橋からの登り、結構、急斜面だった印象があります。
笹やブッシュもあった印象です。


なかなか急な登りですよね。踏み跡はしっかりしてて、ヤブっぽくはないです。

P4030026_1_1.JPG
 
金剛堂山、昨年秋に登りましたが、籾糠山から意識したことありません。
今度、籾糠山に行ったら確認できるようにしておきたいと思います


無雪期だと地味ですね。やはり雪の時期の方が映えます。
 
とてもいい雰囲気です。
籾糠山には、無雪期に1回、積雪期に2回登りました。
無雪期に登ったのは、14年前で、天生峠からピストン。曇っていたこともあってか、緑に囲まれた狭い空間を、延々と歩いて、最後に狭い山頂に着いた記憶です。山頂は狭いのに、多くの登山者が休憩されていました。


積雪期の2回とも木平湿原は通っていないですよね。実にいいところです。無雪期は寄りました?
籾糠の山頂自体は、特に無雪期には魅力の少ないところですね。


P4030176_1.JPG

積雪期は、白川郷からと、横谷側から。とても雰囲気のいいところの印象があるのですが、単独ではなかったので、急いで通過したので、今度は単独で行ってゆっくり見て回りたいと思います。

2回とも駆け足登山でしたね。次はゆっくりのんびり楽しんで下さい。 :D

P4030184_1.JPG

>最後の植林帯で雪穴にはまった時、左足のアイゼンの前爪が右足のふくらはぎに刺さって天を仰ぐ。
スパッツは破れていなかったが、後で温泉に入った時、くっきりと傷跡が残っていた。こりゃ痛いはずだ。

大丈夫でしょうか?


まだ痛いです。 :oops:

夜の9時過ぎに反省しながら歩いたことがあります。
明るいうちに降りてきて、余韻にひたる余裕が無いとだめですね。


反省より反芻しながら歩く方が楽しいですね。 :lol:

                     山日和
わしたか
記事: 140
登録日時: 2016年10月26日(水) 23:39

Re: 【飛騨】籾糠山 極上の森を歩く

投稿記事 by わしたか »

山日和さん、こんばんは~

籾糠山に向かうのは10年振りだ。どこでもドアから歩き出した林道にはほとんど雪がなかった。

ヤマえもん、ありがとう(リアルのび太より)

ただ、地面の落ち葉がやたら滑りやすく、急傾斜の登りでは半モンキーを強いられる。

ここが1番疲れました。

Ca1480mの台地まで来ると急登から開放され、ゆったりした尾根にブナの大木を配したプロムナードとなった。

ここも素晴らしい尾根でしたが、これをはるかに上回る風景に出会えるとは思っていませんでした
(この時は猿ヶ馬場行く気まんまん)


 1564m標高点からは林相も一変する。この山域の特徴であるダケカンバとオオシラビソの割合が、徐々にブナ
と入れ替わるように増えて行った。ヒノキの巨木も混じっている。


飛騨っぽい雰囲気になってきました

北側に見えるのは1607mピークの台地。いかにも気持ちの良さそうな疎林が広がっている。
この風景を見て、帰路はあちらへ回ろうと心に決めた。


わたしも心もってかれました(猿ヶ馬場行かなくていいかな~でも未踏だしな~山頂ふみたい気もあるな~)

 山頂で出会ったのは単独の若い女性だった。積雪期のこの山域では珍しいことである。山を初めてまだ3年足ら
ずだが、1年前から飛騨山岳会に所属しており、山へ行きまくっているらしい。

なんだかんだ話しているうちに、1時間近くが経ち、体が冷えて来てしまった。

彼女とても目がキラキラして眩しかったです。
山が楽しくて仕方がないオーラが馬場(ばんばん)出てましたね!


元より目の前の猿ヶ馬場を目指すつもりは毛頭ないので、
先ほど眺めた1607mピーク、天生湿原の一部である木平湿原でランチ場を探すことにする。


も・う・と・う・な・い???(猿ヶ馬場に行くって言ってましたよね!?!?!?)

オオシラビソの森まで戻って、木平湿原への尾根に入るとすでに空気が違う。
どこが尾根だかわからないような広い雪原を緩やかに登ると、想像をはるかに超えた世界が待っていた。
広大な雪原に展開するブナとダケカンバの森。木々は適度な間隔で並び、その1本1本が違う表情を見せる。
苔むしたブナや蔓の纏わりついたブナ。空に向かって自由に腕を伸ばすダケカンバ。見渡す限り、豊潤な森が広
がっている。この大雪原の下に木平湿原が眠っているのである。
無雪期に訪れれば湿原に目を惹かれ、さらに木道の上しか歩けないのでこの森の広がりを実感するのは難しいか
もしれない。


 食後も雪原の端まで、思い思いのトレースを描いて、この極上の森をゆっくりと散策した。
籾糠山頂での休憩を入れると都合3時間ほど滞在したことになるが、まだまだ足りないぐらいである。


山日和文学、この表現につきますね。とても素晴らしい、とてもとても素晴らしい場所でした。
この時は惹かれるまま、広い尾根に思いおもいの足跡をつけました。
正面に見える有家ヶ原も素晴らしいブナ山でしたが、ここはダケカンバの巨木が雰囲気を変えてました。
無雪期に籾糠山と木平湿原は1度歩いたことありますが、ヒトが多くてうんざりしてこの尾根はパスしました。
積雪期は3割増しどころか2倍!2倍!でしたね(feat.高見山関)


三ヶ辻山を正面に望む場所に陣取って乾杯。これを至福と言わずして、何が至福だろう。
わしたかさんは缶ビールを2本用意して来ていた。これは1本では足りそうもない。私ももう1本持って来ればよ
かった。


何度も「うまい、うまい」と言わずにはおれませんでした(feat.煉獄さん)

お楽しみはここまでかと思いきや、ブナの森はまだまだ続く。
あまりにも素晴らしい森を見てしまったので感激は薄いが、ここだけを取れば十二分に一級品のブナの尾根だ。
宝くじの一等と一緒に前後賞も当たったような気分である。


遠目に見たときにこの尾根もアタリだ!と思いました。この尾根は無雪期はぜったいに歩けないのでさらに
嬉しかったです。


 1261mピークのあたりも予想外にいいブナ林で、結構腹一杯になってきた。

歩き始めなら、おお~と言葉が漏れるぐらいのピークでしたね。

続く1202mピークは黒い塊が植林くさいので、南へ伸びる尾根を選択する。とたんに雪がほとんど消えてしまっ
たが、それなりに踏み跡があるのでヤブを漕ぐ必要はない。ただ、アイゼンを外すと登りと同じく滑りやすいの
で、左の谷へ下りて雪を繋いで行こうという作戦に変更。
これが当たって、9割以上雪上歩行することができた。


地形図では滝がなさそうだし、ということで降りてみたら、らくちんちんでいい勉強になりました。

最後の植林帯で雪穴にはまった時、左足のアイゼンの前爪が右足のふくらはぎに刺さって天を仰ぐ。
スパッツは破れていなかったが、後で温泉に入った時、くっきりと傷跡が残っていた。こりゃ痛いはずだ。


山日和さんほどの方に大丈夫ですか?と心配顔で言いにくかったので、出血してないということでひとまず安心してましたが、
風呂でみたら穴が開いててめっちゃ痛そうでした :oops:


 長い林道歩きが待っているが、前半は高原の散策路のような道で、後半は雪解け水が轟々と流れる谷を眺めな
がらの歩行で退屈はしない。
今日の豊かな時間を反芻しながら林道を歩くのもいいものだ。


いい道でした。反芻しながら牛歩でノロノロと山日和さんの後ろでフキノトウ採ったり清水を汲んだり鳥を見たりしてました :lol:

おつありでした!

わしたか
アバター
山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【飛騨】籾糠山 極上の森を歩く

投稿記事 by 山日和 »

わしたかさん、どうもです。意外に早いレスでした。 :mrgreen:

>籾糠山に向かうのは10年振りだ。どこでもドアから歩き出した林道にはほとんど雪がなかった。
ヤマえもん、ありがとう(リアルのび太より)
>ただ、地面の落ち葉がやたら滑りやすく、急傾斜の登りでは半モンキーを強いられる。
ここが1番疲れました。

この登りでポケットからタケコプターを出すのを忘れてました。 :mrgreen:

P4030062_1.JPG

ここも素晴らしい尾根でしたが、これをはるかに上回る風景に出会えるとは思っていませんでした
(この時は猿ヶ馬場行く気まんまん)


あれっ、そうだったの?

>1564m標高点からは林相も一変する。この山域の特徴であるダケカンバとオオシラビソの割合が、徐々にブナと入れ替わるように増えて行った。ヒノキの巨木も混じっている。

飛騨っぽい雰囲気になってきました


いかにもという感じですね。 :D


P4030108_1.JPG

>北側に見えるのは1607mピークの台地。いかにも気持ちの良さそうな疎林が広がっている。
この風景を見て、帰路はあちらへ回ろうと心に決めた。

わたしも心もってかれました(猿ヶ馬場行かなくていいかな~でも未踏だしな~山頂ふみたい気もあるな~)


あれっ、そうだったの?

彼女とても目がキラキラして眩しかったです。
山が楽しくて仕方がないオーラが馬場(ばんばん)出てましたね!

侍ジャイアンツみたいな人でしたね。(意味不明)

>元より目の前の猿ヶ馬場を目指すつもりは毛頭ないので、
も・う・と・う・な・い???(猿ヶ馬場に行くって言ってましたよね!?!?!?)


記憶にございません・・・by総務官僚

山日和文学、この表現につきますね。とても素晴らしい、とてもとても素晴らしい場所でした。
この時は惹かれるまま、広い尾根に思いおもいの足跡をつけました。
正面に見える有家ヶ原も素晴らしいブナ山でしたが、ここはダケカンバの巨木が雰囲気を変えてました。

実にいいところでしたね。有家ヶ原と優劣付け難い印象でした。


P4030181_1.JPG

無雪期に籾糠山と木平湿原は1度歩いたことありますが、ヒトが多くてうんざりしてこの尾根はパスしました。
積雪期は3割増しどころか2倍!2倍!でしたね(feat.高見山関)

ってことは、下から木平湿原を往復?
あまりにも素晴らし過ぎて、ヤバイ! ヤバイ! でした。

何度も「うまい、うまい」と言わずにはおれませんでした(feat.煉獄さん)

これは見てないのでノーコメント。

遠目に見たときにこの尾根もアタリだ!と思いました。この尾根は無雪期はぜったいに歩けないのでさらに嬉しかったです。

この尾根もチェックしてましたか!! 意外に歩けるかもよ。 :D

P4030220_1.JPG

>1261mピークのあたりも予想外にいいブナ林で、結構腹一杯になってきた。

歩き始めなら、おお~と言葉が漏れるぐらいのピークでしたね。

御意!!

地形図では滝がなさそうだし、ということで降りてみたら、らくちんちんでいい勉強になりました。

このへんは経験のなせる技です。ナセルはアラブの大統領・・・って知らんか。

山日和さんほどの方に大丈夫ですか?と心配顔で言いにくかったので、出血してないということでひとまず安心してましたが、
風呂でみたら穴が開いててめっちゃ痛そうでした :oops:

大丈夫ですか?って聞かれるのを待ってたのに・・・
普通にしてれば問題ないけど、傷口に触ると今でもちょっと痛いですわ。 :oops:

いい道でした。反芻しながら牛歩でノロノロと山日和さんの後ろでフキノトウ採ったり清水を汲んだり鳥を見たりしてました :lol:

ちょうどいい頃合いの下山時刻でしたね。クマタカも発見できたし。

              山日和
biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【飛騨】籾糠山 極上の森を歩く

投稿記事 by biwaco »

こんにちは(^^)/
2週遅れの返信、気まぐれをお赦し願います。

籾糠山って、天生峠から登る山やと思ってました。雪さえあれば何処からでもチャレンジできるんですね!
とはいえ、もちろん時期と条件を見極めないとえらいことになりそうですが…(@_@;)

 長い林道を歩き、横谷の3号橋から尾根に取り付く。
「どこでもドア」のアリカは分かりますが、3号橋はどのへんかな?地図を眺めて悩んでます。「横谷」と記述のある尾根でしょうか?
わしたかさんは途中からチェーンスパイクを装着したが、これが正解だろう。
メモメモ! 最近はチェーンスパイクを必携しております。足許が覚束ないと不安に駆られますから、これ、goodアイテムですね(^_-)
Ca1480mの台地まで来ると急登から開放され、ゆったりした尾根にブナの大木を配したプロムナードとなった
「Ca1480m」の記述を見て、・1480の表記がある尾根かな?と思ったのですが、あとのレポを読んでトンネルの屋根の尾根だと分かりました。
この山域の特徴であるダケカンバとオオシラビソの割合が、徐々にブナと入れ替わるように増えて行った。
同じように雪を被って青空に突き立っていても、スギとオオシラビソでは雲泥の差がありますね。いや、けっしてスギが泥だとはいいませんが(^_-)
しっかりやぶこぎネットの宣伝もしておいたので、訪問してくれるとうれしいのだが。
ファンクラブでも立ち上げますか(^^)/
元より目の前の猿ヶ馬場を目指すつもりは毛頭ないので、
行かないんですか(@_@;) 
ガールvsオヤジトークが長引いて時間切れ?
苔むしたブナや蔓の纏わりついたブナ。空に向かって自由に腕を伸ばすダケカンバ。見渡す限り、豊潤な森が広がっている。この大雪原の下に木平湿原が眠っているのである。
木平湿原、11年前の夏に行った時、寄らずに下ってしまいました。天生湿原のニッコウキスゲは観たんですが。木道でいいので回り道しておけばよかった(@_@;)
左足のアイゼンの前爪が右足のふくらはぎに刺さって天を仰ぐ。
好事魔多し!使い古された格言なれど、それだけ注意が必要ってことでしょうね。とはいえ、雪穴にはまるのは避けられないアクシデントですから…。
ところで「工事穴多し」ってのは「都市伝説格言」になりませんかねえ?
傷は大丈夫ですか? 当分はお孫さんの遊び相手かパナスタ詣ででもして、御養生ください。(^_-)

           ~びわ爺
アバター
山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【飛騨】籾糠山 極上の森を歩く

投稿記事 by 山日和 »

biwacoさん、どうもです。

2週遅れの返信、気まぐれをお赦し願います。

もう行ったことも忘れてしまいました。 :lol:

籾糠山って、天生峠から登る山やと思ってました。雪さえあれば何処からでもチャレンジできるんですね!
とはいえ、もちろん時期と条件を見極めないとえらいことになりそうですが…(@_@;)


それはどこの山でもおなじですね。

「どこでもドア」のアリカは分かりますが、3号橋はどのへんかな?地図を眺めて悩んでます。「横谷」と記述のある尾根でしょうか?

そうです。林道が右岸から左岸へ渡るところですね。


P4030023_1.JPG

メモメモ! 最近はチェーンスパイクを必携しております。足許が覚束ないと不安に駆られますから、これ、goodアイテムですね(^_-)

チェーンスパイクの利用範囲は広いです。沢の高巻きでは必須アイテムになりました。

「Ca1480m」の記述を見て、・1480の表記がある尾根かな?と思ったのですが、あとのレポを読んでトンネルの屋根の尾根だと分かりました。

飛騨トンネルを横切る尾根です。尾根のど真ん中に排気筒が出ていてビックリしました。(ウソです^^;)


P4030043_1.JPG

同じように雪を被って青空に突き立っていても、スギとオオシラビソでは雲泥の差がありますね。いや、けっしてスギが泥だとはいいませんが(^_-)

そうですよね。スギだとモチがだだ下がりになるのはなぜでしょう?

>しっかりやぶこぎネットの宣伝もしておいたので、訪問してくれるとうれしいのだが。

ファンクラブでも立ち上げますか(^^)/


書き込みを期待してたんですが・・・

>元より目の前の猿ヶ馬場を目指すつもりは毛頭ないので、

行かないんですか(@_@;) 
ガールvsオヤジトークが長引いて時間切れ?

私はここから2回行ってるし・・・最近、しんどいことはしない主義になりました。 :mrgreen:


P4030189_1.JPG

木平湿原、11年前の夏に行った時、寄らずに下ってしまいました。天生湿原のニッコウキスゲは観たんですが。木道でいいので回り道しておけばよかった(@_@;)

それは残念。と言いながら、私も17年前に行った時は寄りませんでしたが。 :lol:

>左足のアイゼンの前爪が右足のふくらはぎに刺さって天を仰ぐ。

好事魔多し!使い古された格言なれど、それだけ注意が必要ってことでしょうね。とはいえ、雪穴にはまるのは避けられないアクシデントですから…。
ところで「工事穴多し」ってのは「都市伝説格言」になりませんかねえ?
傷は大丈夫ですか? 当分はお孫さんの遊び相手かパナスタ詣ででもして、御養生ください。(^_-)


アイゼンの引っ掛けは注意してますが、穴にハマった勢いで足に刺さるのは想定外でした。
日常生活には差し支えないので、傷口はほったらかしのままです。
山だけでなく、最近は都会でもよく穴が開いてますねえ。あな、恐ろしや。 :mrgreen:

              山日和
返信する