【江越国境】ブナの回廊 船ヶ洞山から下谷山

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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【江越国境】ブナの回廊 船ヶ洞山から下谷山

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2021年2月14日(日)
【山 域】江越国境 下谷山周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】駐車地7:45---10:20船ヶ洞山---12:15江美国境稜線---12:20下谷山直下13:45---13:55下谷山---
     15:00 Ca900m分岐---16:30 P594m---17:30駐車地

 八飯と宇津尾の集落の間で駐車地を探した。広野ダムへの県道は車線分だけしか除雪されていない。
雪解けで路肩に少し広がった空きスペースに車を止めた。朝の眩しい光に目を細めて見る白いピークは美濃俣丸だ。
快晴が約束された今日は、広野ダム近辺は賑わうのだろうか。
 一面雪に覆われた畑を、スノーシューを手にぶら下げて歩く。雪はボソボソでガボリまくる(福井弁で潜るという
意味)。最初から履けばよかったのだが、向こうに見える尾根の取付きあたりに地肌が見えたので我慢したのが失敗
だった。常日頃からライトニングエクスプローラーの着脱性の良さを喧伝しているくせに、こういう時に変に我慢
してイライラを昂じさせてしまうのだからお粗末な話だ。


P2140002_1_1.JPG

 雪のない尾根の末端でスノーシューを装着した。アホ丸出しである。
積雪は少なく、地肌が出ているところも多いが、履いて歩く方が精神衛生上はいい。
 やがて植林が切れると雪も繋がり始めた。今日は気温が高く、冬用ではない薄手のシャツでも暑いぐらいだ。
休憩を取るのも日陰を探すような始末である。まだ2月の半ばだというのにどうなっているのだろう。


P2140017_1.JPG

 Ca510mあたりで傾斜が緩んで、ゆったりとした雪尾根歩きとなった。
船ヶ洞山から下谷山へ伸びる長い尾根は、ゆるゆると高度を上げて江越国境稜線へと続く。船ヶ洞山は以前から気
にはなっていたのだが、この山に登るコースのイメージが湧かず、ずっと後回しになっていた。
去年、美土路川を遡行した時に下山した左岸尾根を使えば周回ルートが取れる。

 尾根の痩せた部分でところどころ地肌が出ているのを見れば、無雪期でも歩ける道があるようだ。
タムシバの花芽が春の訪れを感じさせる。降り注ぐ日差しも、どこか生暖かいような風も、とても厳冬期のそれと
は思えない。グサグサの湿った重い雪でラッセルを強いられるかもと思っていたが、意外に沈みは少なく、足にか
かる負担も少ないのがありがたい。


P2140069_1.JPG

 標高600mを超えるとブナが姿を見せ始めた。正直なところ、林相については大して期待をしていなかった。
しかし、目の前に展開するブナ林は期待を大きく超えるものだった。特に船ヶ洞山頂直手前の、左から食い込む谷
と尾根が絶妙なカーブで交わるあたりの造形がこころを揺さぶった。
 4mクラスの巨木が立つ斜面を上がると、いよいよ山頂である。直下の複雑な地形も面白く、隣の谷を越えて対岸
の尾根を登ろうか、あるいはもう一つ谷を越えて北東からの尾根に乗ろうかと、いろんな思いが頭の中を駆け巡る。
現実には、今歩いている尾根の快適さに満足してしまい、そのまま山頂へ飛び出してしまうのだった。

P2140117_1.JPG

 船ヶ洞山の山頂は広大な疎林の雪原となっている。やぶこぎのオフ会を開催したいぐらいの気持ちのいい広場だ
った。
 ここからの尾根はさらに伸びやかで広々としている。緩やかに続く雪尾根は、江越国境稜線まで3.5キロほどの間
にわずか150mしか高度を上げない。まさに稜線漫歩である。しかもそのほとんどがブナ林だ。若いブナが多いが、
時折そこそこの大木が彩りを沿えている。
越美国境稜線方面の展望も良く、わずかに沈むスノーシューを引きずりながらのんびり歩くことができた。
ただ、東側は地形図にある通り林道が縦横に走っており、皆伐後の杉林が広がっている。上谷山に伸びる江美国境
稜線も同様に、杉の黒っぽい影で風采が上がらないのが残念だ。
しかし、杉が固まって立つ真っ黒な林ではなく、点描のように白い雪の中にポツポツと立っている姿が面白い。


P2140147_1.JPG

 江越国境稜線が近付いてきた。国境を目の前にして一旦下るのだが、その鞍部付近の樹林も素晴らしい。
そして少し登り返せば国境稜線に合流である。遮られていた南側の展望が一気に開けるが、ゆっくり眺めるのは山
頂まで取っておこう。
 先ほどから少し風が出てきた。本来なら山頂でランチタイムといきたいところだが、南からの風がまともに吹き
抜けて落ち着けないだろう。
山頂直下の鞍部にお誂え向きの場所があった。ここは以前来た時に、いいブナ林を見た記憶があった。
緩やかに上がってくる美土路川の源頭を見下ろし、大きく手を広げたようなブナの巨樹の向こうに白く輝く連なり
は、加越国境の山々だろう。
展望だけを取れば限られた範囲しか見えないが、これだけ落ち着ける場所は他にはなさそうである。
先週の縫ヶ原と違い、まずまずの時間で来れたので、今日はのんびりできる。とは言え、帰路もそれなりの長丁場
なのだが。

パノラマ2_1.jpg

 ゆっくりとランチタイムを楽しんだ後は、下谷山への無木立の白い斜面に最後のステップを刻む。
山頂からは遮るもののない大展望が広がった。わが愛する若狭、湖北の山々。野坂岳の右手には敦賀湾も見える。
快晴の予報の割には雲が多いが、思ったより暑くないのでちょうどいいだろう。
北に目を転ずれば、越美国境稜線と、部子山の奥には白山の姿を捉えることができた。
 ヤブ山ならどこでもそうだろうが、この下谷山は無雪期と積雪期で印象がガラッと変わる。
何度も立っている山頂だが、やはり雪の時期はいいなと思う。無雪期にはあれほど風采の上がらない山頂が、純白
のドームに生まれ変わってしまうのである。
 山頂北側のブナ林は、ここまでとまったく違う。行儀よく整列した若いブナではなく、一本一本が違う表情を持
ち、幾星霜の間風雪に耐えて生きてきたのだろう風格を湛えている。
林床を潅木に覆われた無雪期と違って、滑らかな雪面からスックと立つブナの立ち姿は、美しいという言葉が陳腐
に思えるほどの気品に満ちているのである。

P2140210_1.JPG

 最低鞍部まで下れば、越前側と近江側からの谷が合流しそうな、稜線でありながら周りの方が高いという不思議
な地形に出会うことができる。何度訪れても飽きることのない場所である。
ここで周りのブナに見下ろされながらランチタイムを楽しむのも一興だ。

 栃ノ木峠への稜線もずっとブナ林が続くが、ほとんどが若い木ばかりなので見劣りがしてしまうのはやむを得な
いところか。あと50年もすれば素晴らしい森になるだろう。自分の孫に確かめてもらうしかない。
若いブナ林にも段階があるのが面白い。幼生と思われるヒョロヒョロした背の低いブナ林だなと思っていたら、い
つの間にかスラっと伸びた青年の姿になっている。

P2140260_1.JPG

 P902の先で北への尾根に入った。ここは美土路川右俣の左岸尾根。昨年の遡行時の下山に使った尾根で、問題な
く下山できるという安心感がある。時刻はもう3時だが、暗くなる前には下山できるだろう。
 この尾根も前半は見事なブナ林が続く。夕刻前の斜光線を浴びたブナが雪面に描き出す縞模様が、なんとも言え
ず美しい。
昨年やや苦労した伐採跡のヤブも、苦も無く通過することができた。さすがに雪は腐り気味になってきたが、これ
は想定の範囲内。
 508.9mからは地形図にない林道を北東に向けて歩く。林道に積もった雪がまるで雪稜のようなラインを描いてい
て面白い。こんな林道なら大歓迎だ。
最後の下りはさすがに雪がなくなってきたが、植林の中に明瞭な杣道が続いた。今日はアトラクションは抜きと思
っていたが、最後の最後で伐採跡のとんでもない急斜面を転げるように下りて、美土路川の林道に下り立った。
出発する時、逆光の中に聳えていた美濃俣丸は、今日最後の陽光を浴びて輝いていた。

                     山日和
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【江越国境】ブナの回廊 船ヶ洞山から下谷山

投稿記事 by biwaco »

導師サマ、またまた垂涎の至福エリアへ日帰り遠征でしたか(^_-)
【山 域】江美国境 下谷山周辺
いきなりですが、これ、「江越」国境なんじゃあ…校閲ミス?(^_-)
 八飯と宇津尾の集落の間で駐車地を探した。広野ダムへの県道は車線分だけしか除雪されていない。
雪解けで路肩に少し広がった空きスペースに車を止めた。朝の眩しい光に目を細めて見る白いピークは美濃俣丸だ。
快晴が約束された今日は、広野ダム近辺は賑わうのだろうか。
週末に笹ヶ峰界隈に…と、画策してたんです。広野ダム管理事務所に雪情報を聞くと、
「除雪は事務所までで、ダム湖の奥には入れない。今夜、また積もるでしょう」
ってことで、アッサリ断念。
ならば上谷山?と頭に浮かび、さらにこのレポを思い出し、再読しました。
上谷山は、広谷川の右岸、左岸尾根、滝ヶ谷川左岸の送電線下尾根は歩きましたが、それより西は未踏。2年前のスノー衆で八飯から栃木峠を周回させてもらったくらいです。
常日頃からライトニングエクスプローラーの着脱性の良さを喧伝しているくせに、こういう時に変に我慢してイライラを昂じさせてしまうのだからお粗末な話だ。
写真、若狭の原発が火を噴いたのかと思いましたがな!(@_@。
今日はアッセントでなくエクスプローラーなんですね? 長い緩斜面歩きがあるからかな。
着脱特性を言いながら億劫がるとは…イラつく自分が許せない?(^_-)
今日は気温が高く、冬用ではない薄手のシャツでも暑いぐらいだ。
休憩を取るのも日陰を探すような始末である。まだ2月の半ばだというのにどうなっているのだろう。
今朝(19日)は市中も積雪がありましたが、しょせん春の淡雪で昼前の現在は殆ど消えてしまいました。
最近、週末の好天が続いてますね。次の山行は21日になりそうですが、緩んだ雪が重くて苦労するかも(@_@;)
 尾根の痩せた部分でところどころ地肌が出ているのを見れば、無雪期でも歩ける道があるようだ。
植林用の作業道でしょうか? ホントに地形図の上部は林道だらけですね(゜o゜)
船ヶ洞山の山頂は広大な疎林の雪原となっている。やぶこぎのオフ会を開催したいぐらいの気持ちのいい広場だった。
雪に覆われているからこそのたおやかな雪原♪ 無雪期はヤブの中なんでしょうね(゜o゜)
 先ほどから少し風が出てきた。本来なら山頂でランチタイムといきたいところだが、南からの風がまともに吹き抜けて落ち着けないだろう。
風はランチタイムにはお呼びでない代表みたいなもんです。
風を避ける場所は見晴らしが悪いし、ランチ場探しはなかなか難しい(゜o゜)
この下谷山は無雪期と積雪期で印象がガラッと変わる。
何度も立っている山頂だが、やはり雪の時期はいいなと思う。無雪期にはあれほど風采の上がらない山頂が、純白のドームに生まれ変わってしまうのである。
数年前、針川から巡視路の「リフト尾根」から下谷山をめざしたものの、ヤブに阻まれ、△滝ヶ谷の先の送電塔でリターンしました。上谷山にも下谷山にも進めない稜線は、雪が乗った今こそ歩き時なんでしょうね。
 P902の先で北への尾根に入った。ここは美土路川右俣の左岸尾根。昨年の遡行時の下山に使った尾根で、問題なく下山できるという安心感がある。時刻はもう3時だが、暗くなる前には下山できるだろう。
さすがにこの時刻になると焦ってしまいそうですが、既踏尾根だけに計算できて安心できるんですね。
△岩滝へ立ち寄ろうとは考えませんでした(^_-)
今日はアトラクションは抜きと思っていたが、最後の最後で伐採跡のとんでもない急斜面を転げるように下りて、美土路川の林道に下り立った。
お疲れさま~(^^)/ 
ま、少しはドッキリ場面がないと締まるに締まらないってことで~!

            ~びわ爺
sato
記事: 420
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【江越国境】ブナの回廊 船ヶ洞山から下谷山

投稿記事 by sato »

山日和さま

こんばんは。
昨年、美土呂川を遡り左岸尾根を下る沢山旅で、越前側から下谷山を味わわせていただきました。
のびやかな源頭、下りの尾根上部のうつくしいブナ林を眺めながら、
たっぷりの雪で覆われた時の風景も見てみたいなぁ、とお話ししていましたね。
美土呂川をくるりと囲む尾根を辿るお話が出た時、うれしかったです。

広野ダムへと向かう日野川沿いの道を山日和さんは何回往復したのでしょうか。
わたしは何回通ったのだろう。
真直ぐに延びる道の先、朝日に照り輝く白い峰に、ふっと吸い込まれていきそうになりました。美濃俣丸でした。
山日和さん、という方の存在を知ったのは美濃俣丸を訪れた時だったなぁ、と思い出しました。
あの時は、どなたが山日和さんか分かりませんでしたが(笑)。

雪が多いと車を置く場所に困りますね。前回置いた神社の前は除雪されていなくて、路肩に停めることに。
線からはみ出さなかったら大丈夫なのですね。

田んぼでは、山日和さんガボリ(初めて聞く言葉!)まくっていましたね。
何故スノーシューを履かないのかと思っていました。
わたしがつぼ足のまま尾根に取りつこうとしたら、スノーシューを履くと。またまた、何故?でした。
わたしは、地肌が出ているところをスノーシューで歩くのは「精神衛生上」よくないです(笑)。
まだ新しいので。

尾根には仕事道がついていて、ヤブも無く、雪の量が増えてもほとんど潜らず、順調に歩みを重ねていきました。
標高610mから先はルンルン気分でしたね。
「谷と尾根が絶妙なカーブで交わるあたりの造形」、「山頂直下の複雑な地形」
気になっていた地形を確認して笑みがこぼれました。雨粒でぽつぽつした雪面がまた趣きがありました。
谷間にヤマザクラが多かったのも印象的でした。

船ヶ洞山の山頂は穏やかな空気に包まれた広場でしたね。
やぶこぎのみなさまの平均年齢が70歳になったら、スノー衆で訪れ、童心に返り、
ここで、だるまさんがころんだをする予定ですね。

ここからのゆるゆるとした尾根も気になっていました。
でも、山腹に林道が走っているので、植林が目立つのかなぁ、と期待はしていませんでした。
ここでもにっこりでしたね。健やかなブナ林、たおやかな江越国境稜線の眺望と、まさに稜線漫歩の尾根でした。

国境稜線に着く手前の地形も面白かったですね。
山頂直下の見土呂川源頭の佇まいも素晴らしかったです。

下谷山山頂。上谷山や三国岳とくらべ、目立たぬお山に、山日和さんとは三回訪れました。
昨冬は、一日違い、2月15日に訪れました。
あの日は木々の枝の間から白い峰々を望みましたが、
今回は、まっ白な雪原に立ち、遮るもののない大展望を味わい尽くしました。
越美国境、越前、そして白山の、白く輝く峰々のお姿にきゅっと胸が痛くなり、
若狭、湖北のわたしを包みこむやわらかな山並みに、静かな感動を覚えました。

山頂北側の不思議な地形は、何度歩いてもどきどきするお気に入りの場所です。
美土呂川を遡った時は、ここに出たのですね。
・902辺りのブナ林は、ブナの成長を見ているようで面白かったです。
少年ブナ林の中を歩いていたら、木々の背が高くなり、青年ブナになっていると。
伐採された時期が異なるからなのですね。

楽しみにしていた左岸尾根は期待通りでしたね。
「夕刻前の斜線光を浴びたブナが雪面に描き出す縞模様」は、
しみじみとうつくしく、何度も立ち止まり見入っていました。
山日和さんとご一緒させていただくと、
夕方の穏やかな光に包まれ、夢を見ているようなブナ林に出会えます(笑)。
ひとりの時は夕方には下山していなきゃ、と思うので。

潅木やいばらで歩きにくかった痩せ尾根、味気ない林道も、雪で覆われると楽しい道になるのですね。
△508・9から前回は神社に向かって下りましたね。
北東の尾根沿いの雪稜のような林道は、山の神様からのうれしいプレゼントでした。
と喜んだら、最後の最後は「やっぱり」でした(笑)。

ラッセルが無かったのに、縫ヶ原山より遅い下山時刻。
ゆっくりとお山の声に耳を傾けながら歩いた一日でした。
山を辿る愉しみを満喫した一日でした。
ありがとうございます。

sato
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【江越国境】ブナの回廊 船ヶ洞山から下谷山

投稿記事 by 山日和 »

biwacoさん、どうもです。

>【山 域】江美国境 下谷山周辺

いきなりですが、これ、「江越」国境なんじゃあ…校閲ミス?(^_-)

ありゃまあ、こっそり直しておきました :mrgreen:

週末に笹ヶ峰界隈に…と、画策してたんです。広野ダム管理事務所に雪情報を聞くと、
「除雪は事務所までで、ダム湖の奥には入れない。今夜、また積もるでしょう」
ってことで、アッサリ断念。

そりゃそうでしょうねえ。二ツ屋まで入れるのは1ヶ月ぐらい先では?

ならば上谷山?と頭に浮かび、さらにこのレポを思い出し、再読しました。
上谷山は、広谷川の右岸、左岸尾根、滝ヶ谷川左岸の送電線下尾根は歩きましたが、それより西は未踏。2年前のスノー衆で八飯から栃木峠を周回させてもらったくらいです。


送電線尾根から先は、ハッキリ言って面白くないですよ :lol:

写真、若狭の原発が火を噴いたのかと思いましたがな!(@_@。
今日はアッセントでなくエクスプローラーなんですね? 長い緩斜面歩きがあるからかな。
着脱特性を言いながら億劫がるとは…イラつく自分が許せない?(^_-)


去年アクシスが壊れてからずっとエクスプローラーですよ。
アッセントの25インチはずっと眠ったままです。
ザックに着けてるならともかく、手にぶら下げてながら履かないとは情けない・・・・ :oops:

今朝(19日)は市中も積雪がありましたが、しょせん春の淡雪で昼前の現在は殆ど消えてしまいました。
最近、週末の好天が続いてますね。次の山行は21日になりそうですが、緩んだ雪が重くて苦労するかも(@_@;)

天気の巡り合わせがよくなってきたのはうれしいんですが、えらい高温の日が増えてきました。 :shock:

植林用の作業道でしょうか? ホントに地形図の上部は林道だらけですね(゜o゜)

この尾根には植林がないので違うと思いますが。
江越国境稜線の越前側は林道に蹂躙されてますね。

雪に覆われているからこそのたおやかな雪原♪ 無雪期はヤブの中なんでしょうね(゜o゜)

たぶんそうでしょう。 :D

P2140077_1.JPG

風はランチタイムにはお呼びでない代表みたいなもんです。
風を避ける場所は見晴らしが悪いし、ランチ場探しはなかなか難しい(゜o゜)

そうそう、風が一番の敵ですね。
ランチ場選定には命を懸けてます。 :mrgreen:

数年前、針川から巡視路の「リフト尾根」から下谷山をめざしたものの、ヤブに阻まれ、△滝ヶ谷の先の送電塔でリターンしました。上谷山にも下谷山にも進めない稜線は、雪が乗った今こそ歩き時なんでしょうね。

滝ヶ谷の先でUターンなら、目指したのは上谷山では?
上谷山から送電線尾根、下谷山から送電線尾根と、どちらも雪の消えかかった遅い残雪期に歩きました。
上谷山側は一部潅木の濃いヤブがありますね。植林がちのところは山腹に杣道があります。
下谷山側は、まあ歩けますがって感じ。


P2140262_1.JPG

さすがにこの時刻になると焦ってしまいそうですが、既踏尾根だけに計算できて安心できるんですね。
△岩滝へ立ち寄ろうとは考えませんでした(^_-)


3時ごろに山頂や稜線にいることは珍しくないんですが、知ってる場所に限りますね。
岩滝は隣の尾根ですよ。 :mrgreen:
10年前の音波のスノー衆で通りました。

お疲れさま~(^^)/ 
ま、少しはドッキリ場面がないと締まるに締まらないってことで~!


これはやらずもがなでした。 :lol:

                 山日和
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【江越国境】ブナの回廊 船ヶ洞山から下谷山

投稿記事 by 山日和 »

satoちゃん、どうもです。

昨年、美土呂川を遡り左岸尾根を下る沢山旅で、越前側から下谷山を味わわせていただきました。
のびやかな源頭、下りの尾根上部のうつくしいブナ林を眺めながら、
たっぷりの雪で覆われた時の風景も見てみたいなぁ、とお話ししていましたね。
美土呂川をくるりと囲む尾根を辿るお話が出た時、うれしかったです。


美土路川そのものは「ハズレ谷」みたいな感じでしたが、源頭部のブナ林がすべて良しにしてくれましたね。

広野ダムへと向かう日野川沿いの道を山日和さんは何回往復したのでしょうか。

さあ~、20数年前から何回通ったことでしょう? :lol:

山日和さん、という方の存在を知ったのは美濃俣丸を訪れた時だったなぁ、と思い出しました。
あの時は、どなたが山日和さんか分かりませんでしたが(笑)。


こちらも「草川さんと一緒にいた人」という認識だけでした。 :mrgreen:

雪が多いと車を置く場所に困りますね。前回置いた神社の前は除雪されていなくて、路肩に停めることに。
線からはみ出さなかったら大丈夫なのですね。


特に降雪直後は除雪が追い付かなくて困ります。
線からはみ出さなければ大丈夫というわけでもないんだけど。


P2140006_1.JPG

田んぼでは、山日和さんガボリ(初めて聞く言葉!)まくっていましたね。
何故スノーシューを履かないのかと思っていました。
わたしがつぼ足のまま尾根に取りつこうとしたら、スノーシューを履くと。またまた、何故?でした。
わたしは、地肌が出ているところをスノーシューで歩くのは「精神衛生上」よくないです(笑)。
まだ新しいので。


「ガボる」という福井弁は実感がこもっているでしょう~ :lol:
あの時の状況はひと言で言えば「アホ」でした。 :oops:

気になっていた地形を確認して笑みがこぼれました。雨粒でぽつぽつした雪面がまた趣きがありました。
谷間にヤマザクラが多かったのも印象的でした。

この尾根は複雑な起伏が多そうで、地形図を見てると惹かれますよね。
ヤマザクラはよく観察してましたね。 :D


P2140072_1.JPG

船ヶ洞山の山頂は穏やかな空気に包まれた広場でしたね。
やぶこぎのみなさまの平均年齢が70歳になったら、スノー衆で訪れ、童心に返り、
ここで、だるまさんがころんだをする予定ですね。


みんな転んだら起き上がれないかも。 :mrgreen:

ここからのゆるゆるとした尾根も気になっていました。
でも、山腹に林道が走っているので、植林が目立つのかなぁ、と期待はしていませんでした。
ここでもにっこりでしたね。健やかなブナ林、たおやかな江越国境稜線の眺望と、まさに稜線漫歩の尾根でした。


隣の尾根、その隣の尾根と並んで気にはなっていた尾根でした。
林道が走り過ぎてあまり期待はしてなかったけど、想像を超えるいい尾根でしたね。

P2140117_1.JPG

下谷山山頂。上谷山や三国岳とくらべ、目立たぬお山に、山日和さんとは三回訪れました。
昨冬は、一日違い、2月15日に訪れました。
あの日は木々の枝の間から白い峰々を望みましたが、
今回は、まっ白な雪原に立ち、遮るもののない大展望を味わい尽くしました。
越美国境、越前、そして白山の、白く輝く峰々のお姿にきゅっと胸が痛くなり、
若狭、湖北のわたしを包みこむやわらかな山並みに、静かな感動を覚えました。


去年の冬は山頂の木も雪に埋もれてなくて、もっさりした山頂でしたね。
雪面からボソボソと潅木が出てるのでスッキリしないことこの上ない。

P2140147_1.JPG


山頂北側の不思議な地形は、何度歩いてもどきどきするお気に入りの場所です。
美土呂川を遡った時は、ここに出たのですね。


ここは湖北、江越国境のあたりでも最高の場所のひとつです。
何回訪れたやろ? :D


P2140203_1.JPG

・902辺りのブナ林は、ブナの成長を見ているようで面白かったです。
少年ブナ林の中を歩いていたら、木々の背が高くなり、青年ブナになっていると。
伐採された時期が異なるからなのですね。


これは面白かったね。
えらいヒョロヒョロした背の低いブナ林だと思ってたら、次の瞬間にはスラッとした青年のような佇まいに。 :mrgreen:

楽しみにしていた左岸尾根は期待通りでしたね。
「夕刻前の斜線光を浴びたブナが雪面に描き出す縞模様」は、
しみじみとうつくしく、何度も立ち止まり見入っていました。
山日和さんとご一緒させていただくと、
夕方の穏やかな光に包まれ、夢を見ているようなブナ林に出会えます(笑)。
ひとりの時は夕方には下山していなきゃ、と思うので。


それは、私の山では下山が遅いということですね。 :mrgreen:
決して闇下を予定しているわけではないのでご安心を。 :D


P2140257_1.JPG

潅木やいばらで歩きにくかった痩せ尾根、味気ない林道も、雪で覆われると楽しい道になるのですね。
△508・9から前回は神社に向かって下りましたね。
北東の尾根沿いの雪稜のような林道は、山の神様からのうれしいプレゼントでした。
と喜んだら、最後の最後は「やっぱり」でした(笑)。


心配していた伐採跡のヤブもすんなり通過できてよかったです。
あの林道の雪稜は面白い発見でした。いつもなら鬱陶しい林道があんな風になるなんてね。 :lol:


P2140296_1.JPG

ラッセルが無かったのに、縫ヶ原山より遅い下山時刻。
ゆっくりとお山の声に耳を傾けながら歩いた一日でした。
山を辿る愉しみを満喫した一日でした。
ありがとうございます。


行程の困難さと下山時刻は比例しませんよ。
楽に歩けても山の時間は存分に楽しまないとね。 :lol:

                 山日和
SHIGEKI
記事: 1031
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【江越国境】ブナの回廊 船ヶ洞山から下谷山

投稿記事 by SHIGEKI »

山日和さん こんばんは。

周回遅れのresになりましたが・・・



【日 付】2021年2月14日(日)
【山 域】江越国境 下谷山周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】駐車地7:45---10:20船ヶ洞山---12:15江美国境稜線---12:20下谷山直下13:45---13:55下谷山---
     15:00 Ca900m分岐---16:30 P594m---17:30駐車地

常日頃からライトニングエクスプローラーの着脱性の良さを喧伝しているくせに、こういう時に変に我慢
してイライラを昂じさせてしまうのだからお粗末な話だ。

ま、医者の不養生、紺屋の白袴 スノーシュー担いでつぼ足ガボリ!! ですかね :mrgreen:



去年、美土路川を遡行した時に下山した左岸尾根を使えば周回ルートが取れる。

resしたかったのはここ

美土路川、宇津呂谷川 は、不肖Sも歩いてみたい渓 

溯行した谷の両岸を雪上歩行 そして 源頭部の雪の曲線を無雪期を想い出しながら

ゆっくり眺める。    いいですねぇ~

   SHIGEKI
アバター
山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【江越国境】ブナの回廊 船ヶ洞山から下谷山

投稿記事 by 山日和 »

SHIGEKIさん、どうもです。

ま、医者の不養生、紺屋の白袴 スノーシュー担いでつぼ足ガボリ!! ですかね :mrgreen:

そんなとこですわ :lol:

>去年、美土路川を遡行した時に下山した左岸尾根を使えば周回ルートが取れる。

resしたかったのはここ

美土路川、宇津呂谷川 は、不肖Sも歩いてみたい渓 

溯行した谷の両岸を雪上歩行 そして 源頭部の雪の曲線を無雪期を想い出しながら

ゆっくり眺める。    いいですねぇ~


美土路川もイマイチでしたが、源頭部を知ってるのでそれなりの満足感はありました。
宇津尾谷川はちょっと?だと思いますが・・・

                山日和

無雪期の美土路川源頭
無雪期の美土路川源頭
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