【加越】火燈山・小倉谷山
Posted: 2011年9月27日(火) 16:25
【日 付】 2011/9/23(金)
【山 域】 加越国境 火燈山・小倉谷山 (福井県坂井市、石川県加賀市)
【メンバー】 単独
【天 候】 晴れのち曇り 一時雨
【ルート】 林道駐車地9:55---登山口10:15---廃林道横断10:55/11:00---火燈山11:55/12:00
---小倉谷山12:30/13:00---火燈山13:25/13:30---登山口14:35---駐車地14:55
[attachment=1]s-R0015108.jpg[/attachment]
タイトルの「火燈山」は「ひともしやま」と読む。
福井平野に近い、福井と石川の県境にある標高803mの低山だ。
福井北インターを出て、深夜の国道364号を北上する。
県境の大内峠あたりまで行って寝ようと思い、丸岡町の「たけくらべ温泉」まで走って来ると、
峠越えの旧道はおろか、長大トンネルで県境をぶち抜く新道までもが、
「台風の影響による土砂崩れの恐れあり」で通行止めになっている。
これでは石川県側には行けない。
これで、明日の山の選択肢から富士写ヶ岳が消えた。
それでは龍ヶ鼻湖のあたりで寝るかと思い、少し戻ってみると、「龍ヶ鼻ダム方面全面通行止」の表示が現れる。
これで、明日の山の選択肢から丈競山が消えた。
それではと、近くにあった火燈山登山口への林道を入る。
ここはなんともなかった。
結局、明日は火燈山に登ることにする。
久しぶりの山登りだから、山だったら何でもよかった……というのでは、あまりにも通り魔のようで言い過ぎだが、
この火燈山は前々から興味があり一度登ってみたかった山だから、ちょうどいい。
道端の空地にクルマを止め、助手席にシュラフを広げ寝る用意をして運転席でビールを飲んでいるうちに、
そのまま眠ってしまったようだ。
安らかな目覚めの朝が来た。
青空が広がっている。
真っ先に時計を見て、自分で笑ってしまった。
もう9時やがな。
身に染みついた癖は、なかなかなおらんなあ。
6時30分にかけておいた目覚まし時計のアラーム。
絶対に「入り」にしたアラームのスイッチは、ちゃんと「切り」になっていた。
スイッチがそうなるまでにはスヌーズちゃんと何度かバトルをしているはず……と思うのだが、全く記憶にございません。
こうなったらあせっても仕方がないし、あせるほど時間のかかる山でもない。
この時点で火燈山~小倉谷山~不惑新道~富士写ヶ岳~大内峠の周回プランは消滅したが、
これはあくまでプランであって、言わば見せ金みたいなもので、
ほんとに実行しようなんて最初からこれっぽっちも思っていないから、なんの後悔もないところがミソだ。
ゆっくりと朝食をすませ、山の支度をして林道を歩きだす。
林道を15分ほど歩くと道端に1台駐車してあって、右手の斜面に「火燈山登山口」と書かれた大きな看板が立っていた。
ここが登山口か……とあたりを見回すが、登山道のようなものは見当たらない。
草のかぶった斜面に薄い踏み跡のように見える部分があったので、道はこれかと踏み込んでみたが、
ただの雨の流れの跡でしかなかった。
林道に戻って行く手を見ると、林道は右にターンしてこの斜面の上部を通っているようだ。
つまり、この看板から登っても上で林道に出るだけだ。
ここは違う。
それにしても立派な看板だが、ただの予告だったのか。
[attachment=3]s-R0015128.jpg[/attachment]
林道をさらに5分進むと分岐があって、こんどは左側に「火燈山登山口」と書かれた標識が立っている。
位置からして左の道がそうかと思えるが、分岐の真ん中にも「火燈山登山道入口」と書かれた高札ふうの標識が立っている。
それが微妙な位置なので、登山口は分岐の左か右か、よくわからない。
すると、分岐先の右側に古い看板が見えたので行ってみると「火燈山登山口 ←この先1.5km」と書いてある。
なんだ、こっちなのかと思ったが、ここから1.5kmも奥に進んだらへんなところへ行ってしまう。
山頂までの距離表示なら、それなりの書き方があるだろうに……と思っていると、
そこの反対側に「熊出没注意!」の看板が立っていて、すぐ横に登山道らしき山道がある。
どうやらこれらしい。
やっと登山口があった。
これで火燈山に登ったも同然だ。
しかし、まわりにあれだけ「登山口」の標識があるのに、的確に方向を示す表示が一切ないし、
肝心の場所には「登山口」ともなんとも書かれていない、不思議な登山口だった。
変な登山口のおかげで、今日もなかなか山に登れないぞ。
木々の間から龍ヶ鼻ダムを見下ろしながら、道はゆっくりと登り、古い林道を横切る。
ここにも「火燈山登山口」の標識があった。
ここで、最初の登山口看板前に駐車していた人が下っきてすれ違う。
[attachment=2]s-R0015122.jpg[/attachment]
道が支尾根の上に出ると、眼下に福井平野の展望が広がった。
蛇行した九頭竜川が日本海に注ぐのが見える。
河口の右手は東尋坊のあたりだろう。
雄大な景色だ。
海の見える山。
なかなかいいじゃないか。
その先、道は一部分、足元が表面ヌルヌルの岩盤帯になっているところがあって、
不用意に足を置くとツルンと滑って、えらいことになるので注意。
そこを過ぎると、最後の頂上稜線は天空漫歩の道だった。
積雪期には面白い雪稜になりそうだ。
一段上の高みに着くと、そこが火燈山だった。
福井平野の展望がすばらしい。
北に富士写ヶ岳も見える。
しかし、東にはここより100m高い小倉谷山があるので、白山はその陰になっていて見えない。
小倉谷山へは、一旦コルへ下ってから登って行く。
途中には、雰囲気のいいブナの森があった。
30分ほどで小倉谷山に着く。
案内板には、「三等三角点・点名 伏拝(ふしおがみ)」と書いてある。
勝山の報恩寺山のそばに伏拝というピークがあるが、それと同じように、このあたりも白山遙拝の地だったのだろう。
ただ、白山方面は雲がかかっていてよく見えないのが残念だ。
[attachment=0]s-R0015115.jpg[/attachment]
三角点のそばに坐って昼メシにする。
きょうもビールとおにぎりのシンプルメニューだ。
食べているうちに、富士写ヶ岳のほうから真っ黒な雲の塊がこちらに向かって進んでくるのが見えたので、
食事をそそくさと切り上げ、帰り支度をして歩き出す。
とたんにザーッと雨が降り出した。
きょうは晴れじゃなかったんかい。
しかたなく雨具着用。
けっこう降ったが、黒雲が通り過ぎると雨は止んだ。
濡れたヌルヌル岩の下り道のところで1回滑ったが、
用心して立木を掴んでいたのでかろうじて転倒を免れて、無事に下って行きましたとさ。
静かな山のひとときでした。
さあ、今夜は蕎麦を食べよう。
洞吹(どうすい)
【山 域】 加越国境 火燈山・小倉谷山 (福井県坂井市、石川県加賀市)
【メンバー】 単独
【天 候】 晴れのち曇り 一時雨
【ルート】 林道駐車地9:55---登山口10:15---廃林道横断10:55/11:00---火燈山11:55/12:00
---小倉谷山12:30/13:00---火燈山13:25/13:30---登山口14:35---駐車地14:55
[attachment=1]s-R0015108.jpg[/attachment]
タイトルの「火燈山」は「ひともしやま」と読む。
福井平野に近い、福井と石川の県境にある標高803mの低山だ。
福井北インターを出て、深夜の国道364号を北上する。
県境の大内峠あたりまで行って寝ようと思い、丸岡町の「たけくらべ温泉」まで走って来ると、
峠越えの旧道はおろか、長大トンネルで県境をぶち抜く新道までもが、
「台風の影響による土砂崩れの恐れあり」で通行止めになっている。
これでは石川県側には行けない。
これで、明日の山の選択肢から富士写ヶ岳が消えた。
それでは龍ヶ鼻湖のあたりで寝るかと思い、少し戻ってみると、「龍ヶ鼻ダム方面全面通行止」の表示が現れる。
これで、明日の山の選択肢から丈競山が消えた。
それではと、近くにあった火燈山登山口への林道を入る。
ここはなんともなかった。
結局、明日は火燈山に登ることにする。
久しぶりの山登りだから、山だったら何でもよかった……というのでは、あまりにも通り魔のようで言い過ぎだが、
この火燈山は前々から興味があり一度登ってみたかった山だから、ちょうどいい。
道端の空地にクルマを止め、助手席にシュラフを広げ寝る用意をして運転席でビールを飲んでいるうちに、
そのまま眠ってしまったようだ。
安らかな目覚めの朝が来た。
青空が広がっている。
真っ先に時計を見て、自分で笑ってしまった。
もう9時やがな。
身に染みついた癖は、なかなかなおらんなあ。
6時30分にかけておいた目覚まし時計のアラーム。
絶対に「入り」にしたアラームのスイッチは、ちゃんと「切り」になっていた。
スイッチがそうなるまでにはスヌーズちゃんと何度かバトルをしているはず……と思うのだが、全く記憶にございません。
こうなったらあせっても仕方がないし、あせるほど時間のかかる山でもない。
この時点で火燈山~小倉谷山~不惑新道~富士写ヶ岳~大内峠の周回プランは消滅したが、
これはあくまでプランであって、言わば見せ金みたいなもので、
ほんとに実行しようなんて最初からこれっぽっちも思っていないから、なんの後悔もないところがミソだ。
ゆっくりと朝食をすませ、山の支度をして林道を歩きだす。
林道を15分ほど歩くと道端に1台駐車してあって、右手の斜面に「火燈山登山口」と書かれた大きな看板が立っていた。
ここが登山口か……とあたりを見回すが、登山道のようなものは見当たらない。
草のかぶった斜面に薄い踏み跡のように見える部分があったので、道はこれかと踏み込んでみたが、
ただの雨の流れの跡でしかなかった。
林道に戻って行く手を見ると、林道は右にターンしてこの斜面の上部を通っているようだ。
つまり、この看板から登っても上で林道に出るだけだ。
ここは違う。
それにしても立派な看板だが、ただの予告だったのか。
[attachment=3]s-R0015128.jpg[/attachment]
林道をさらに5分進むと分岐があって、こんどは左側に「火燈山登山口」と書かれた標識が立っている。
位置からして左の道がそうかと思えるが、分岐の真ん中にも「火燈山登山道入口」と書かれた高札ふうの標識が立っている。
それが微妙な位置なので、登山口は分岐の左か右か、よくわからない。
すると、分岐先の右側に古い看板が見えたので行ってみると「火燈山登山口 ←この先1.5km」と書いてある。
なんだ、こっちなのかと思ったが、ここから1.5kmも奥に進んだらへんなところへ行ってしまう。
山頂までの距離表示なら、それなりの書き方があるだろうに……と思っていると、
そこの反対側に「熊出没注意!」の看板が立っていて、すぐ横に登山道らしき山道がある。
どうやらこれらしい。
やっと登山口があった。
これで火燈山に登ったも同然だ。
しかし、まわりにあれだけ「登山口」の標識があるのに、的確に方向を示す表示が一切ないし、
肝心の場所には「登山口」ともなんとも書かれていない、不思議な登山口だった。
変な登山口のおかげで、今日もなかなか山に登れないぞ。
木々の間から龍ヶ鼻ダムを見下ろしながら、道はゆっくりと登り、古い林道を横切る。
ここにも「火燈山登山口」の標識があった。
ここで、最初の登山口看板前に駐車していた人が下っきてすれ違う。
[attachment=2]s-R0015122.jpg[/attachment]
道が支尾根の上に出ると、眼下に福井平野の展望が広がった。
蛇行した九頭竜川が日本海に注ぐのが見える。
河口の右手は東尋坊のあたりだろう。
雄大な景色だ。
海の見える山。
なかなかいいじゃないか。
その先、道は一部分、足元が表面ヌルヌルの岩盤帯になっているところがあって、
不用意に足を置くとツルンと滑って、えらいことになるので注意。
そこを過ぎると、最後の頂上稜線は天空漫歩の道だった。
積雪期には面白い雪稜になりそうだ。
一段上の高みに着くと、そこが火燈山だった。
福井平野の展望がすばらしい。
北に富士写ヶ岳も見える。
しかし、東にはここより100m高い小倉谷山があるので、白山はその陰になっていて見えない。
小倉谷山へは、一旦コルへ下ってから登って行く。
途中には、雰囲気のいいブナの森があった。
30分ほどで小倉谷山に着く。
案内板には、「三等三角点・点名 伏拝(ふしおがみ)」と書いてある。
勝山の報恩寺山のそばに伏拝というピークがあるが、それと同じように、このあたりも白山遙拝の地だったのだろう。
ただ、白山方面は雲がかかっていてよく見えないのが残念だ。
[attachment=0]s-R0015115.jpg[/attachment]
三角点のそばに坐って昼メシにする。
きょうもビールとおにぎりのシンプルメニューだ。
食べているうちに、富士写ヶ岳のほうから真っ黒な雲の塊がこちらに向かって進んでくるのが見えたので、
食事をそそくさと切り上げ、帰り支度をして歩き出す。
とたんにザーッと雨が降り出した。
きょうは晴れじゃなかったんかい。
しかたなく雨具着用。
けっこう降ったが、黒雲が通り過ぎると雨は止んだ。
濡れたヌルヌル岩の下り道のところで1回滑ったが、
用心して立木を掴んでいたのでかろうじて転倒を免れて、無事に下って行きましたとさ。
静かな山のひとときでした。
さあ、今夜は蕎麦を食べよう。
洞吹(どうすい)
タイトルの「火燈山」は「ひともしやま」と読む。