【湖北】カナ山と夜叉ヶ妹池、鳥越山周回
Posted: 2020年12月08日(火) 22:55
【日 付】2020年12月6日(日)
【山 域】湖北 鳥越山(三角点栗ヶ谷)周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】温見親水園地8:15---9:55市境尾根---10:15夜叉ヶ妹池10:40---10:50カナ山---12:05 Ca1040m13:30ランチ場
---13:55江美国境稜線---14:30鳥越山---16:10甲津原---16:40駐車地
山本武人氏著の「近江 湖北の山」を読んで、ずっと心に引っ掛かっていた山。カナ山と夜叉ヶ妹池もそんな山のひ
とつである。その解説の中でもそうであるが、いろんな記録を見ても西側の草野川白谷の方から登ったものしか見当
たらない。最近OSKのmasa氏が姉川の方から登ったのを見て、鳥越山との周回を思いついた。
姉川ダムを過ぎたところにある温見親水園地に車を止めた。園地は冬期休園中で人影はない。
橋を渡って姉川の右岸へ。目の前の尾根が目的のコースだが、鬱蒼とした植林で、いかにも食指が動かないもっさり
した雰囲気である。杣道があるのでヤブを漕ぐよりはマシか。
少し登ると自然林になった。潅木が少々煩わしいが、ヤブ漕ぎというほどでもない。
その後再び植林が出てきた後、今度は潅木オンリーのヤブ尾根となった。あまり期待してはいなかったとは言え、も
う少し目を細めるような場所が出てくるかと思っていたのだが・・・
ヤブも密ではないので、右へ左へかわしながら進む。それなりに急なおかげで気持ち良く?高度を稼ぐことができた。
登り着いた稜線は、米原市と長浜市の境界尾根だ。ここは歩く人がそこそこ居るので、まあまあ明瞭な踏み跡があ
り、テープ類もうるさいぐらい付けられている。
水溜まりのような小さな池があった。まさかこれが夜叉ヶ妹池ではないだろう。越美国境の本家夜叉ヶ池と絡む伝説
の池にしては、いかにも貧相である。
しばらく進んで二重山稜になった真ん中に、その池はあった。渇水期で水量が少ないのが残念だが、稜線上に佇む
池の風情はなかなかのものがある。
池からひと登りでカナ山(三角点大洞)の山頂だ。小さく切り開かれた平地に三角点だけがポツンと鎮座している、
何ということもない山頂である。
ここから先は歩く人もグッと減るはずだが、迷わない程度の踏み跡が続いている。期待していたブナはまだ姿を見
せず、雑木林のプロムナードといった雰囲気。やたらクリの木が多く、足元には空っぽのイガが地表を埋めるように
散乱していた。
小さなアップダウンを繰り返してP1057mに到着。と言っても、山頂はヤブの中だ。鳥越山からここまでは積雪期に
来ている。山頂から東に伸びる尾根を甲津原へ下りたものだ。
ここから先は既知の尾根なのだが、ヤブが雪の下に埋もれた積雪期と今ではまったく印象が違う。
それも、曇天で夕暮れが迫った雪山だったのが、今日は日がさんさんと降り注ぐ初冬の山である。
まったく別の山を歩いているような感覚だ。
次のP1071mあたりからブナ林が始まるはずだ。前方には金糞岳がひときわ高く聳えている。
ランチは鳥越山まで行ってからと思っていたが、P1071m先の、尾根が90度左折する部分に最適の場所があった。
下生えの少ないブナ林で、正面に金糞岳を望む絶好のロケーションである。
残りの行程の時間を計算しても、ここでゆっくりランチを楽しんで大丈夫だろう。
唯一の気掛かりは、鳥越山からの南尾根のヤブの状況だけだ。こちらの尾根も積雪期には歩いているが、無雪期の
記録が見当たらないのである。
余裕をかまして時間が押してくるという得意のパターンになりかけてしまった。先を急ごう。
と思ったところへ現れたのが見事なブナ林だった。こういうところでは、自然と歩みが遅くなってしまうのは必然
だ。大木はないが、ほぼブナの純林が稜線と向山谷側の斜面を埋め尽くしている。
この景色を味わうために山に登っているようなものである。もう少し早ければ、体が黄色く染まるような黄葉の森
を逍遥することができただろう。しかし、すっかり葉を落とした底抜けに明るいブナ林も、これはこれで違った味
わいがある。
鳥越峠への分岐まで来ると、踏み跡は道に変わった。村道から県道に格上げされたような感じである。
この江美国境稜線上には、例のトレラン大会絡みの切り開きが作られており、完全な登山道レベルの道が続いてい
る。特に最低鞍部へ下って行く部分では、古い仕事道であろう、深く掘り込まれた道が残っていて味わい深い。
鳥越山ジャンクションの手前のブナ林もいい。高丸や烏帽子、蕎麦粒、能郷白山に真っ白な白山も頭を出している。
こういう展望が得られるのは、ブナが葉を落とした季節ならではだろう。
ジャンクションから北へはブナ林が続く。
鳥越山(向山、三角点栗ヶ谷)の山頂自体は平凡だが、そこから北に伸びる国境稜線には延々とブナ林が続いている
のだ。そちらへ心惹かれながらも、踵を返して南に向かう。
出だしは下生えのない疎林だったが、しばらくすると尾根芯は潅木が優勢となった。
しかし、うまくしたもので、尾根の右側に明瞭な獣道が現われて、これ幸いと使わせていただく。
まさに「シカさん、ありがとう」というところである。ここでも尾根の登り方向に対して左斜面に獣道が付けられ
るという法則が実証されたようだ。
記憶よりも早く、標高800mあたりで植林が現われた。植林そのものは面白くないが、杣道で下山路が確保された
という点では安心できる。
快調に下って、鳥越山ジャンクションから1時間半足らずで甲津原の水道施設に着地できた。
ついでにこの施設の横にある544.9mの三角点を探す。施設の横は田んぼになっているが標石は見当たらなかった。
帰宅してから「点の記」を見てみると、三角点は田んぼの中ではなく、ノーマークの場所にあったようだ。
まだ夕方の4時過ぎだというのに、ひっそりと静まり返った甲津原の集落を跡に、辿ってきたカナ山の稜線を眺め
ながら県道を歩いた。ぽかぽかと暖かかった一日も、日が傾き始めると急速に気温が下がり始めたようだ。
山日和
【山 域】湖北 鳥越山(三角点栗ヶ谷)周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】温見親水園地8:15---9:55市境尾根---10:15夜叉ヶ妹池10:40---10:50カナ山---12:05 Ca1040m13:30ランチ場
---13:55江美国境稜線---14:30鳥越山---16:10甲津原---16:40駐車地
山本武人氏著の「近江 湖北の山」を読んで、ずっと心に引っ掛かっていた山。カナ山と夜叉ヶ妹池もそんな山のひ
とつである。その解説の中でもそうであるが、いろんな記録を見ても西側の草野川白谷の方から登ったものしか見当
たらない。最近OSKのmasa氏が姉川の方から登ったのを見て、鳥越山との周回を思いついた。
姉川ダムを過ぎたところにある温見親水園地に車を止めた。園地は冬期休園中で人影はない。
橋を渡って姉川の右岸へ。目の前の尾根が目的のコースだが、鬱蒼とした植林で、いかにも食指が動かないもっさり
した雰囲気である。杣道があるのでヤブを漕ぐよりはマシか。
少し登ると自然林になった。潅木が少々煩わしいが、ヤブ漕ぎというほどでもない。
その後再び植林が出てきた後、今度は潅木オンリーのヤブ尾根となった。あまり期待してはいなかったとは言え、も
う少し目を細めるような場所が出てくるかと思っていたのだが・・・
ヤブも密ではないので、右へ左へかわしながら進む。それなりに急なおかげで気持ち良く?高度を稼ぐことができた。
登り着いた稜線は、米原市と長浜市の境界尾根だ。ここは歩く人がそこそこ居るので、まあまあ明瞭な踏み跡があ
り、テープ類もうるさいぐらい付けられている。
水溜まりのような小さな池があった。まさかこれが夜叉ヶ妹池ではないだろう。越美国境の本家夜叉ヶ池と絡む伝説
の池にしては、いかにも貧相である。
しばらく進んで二重山稜になった真ん中に、その池はあった。渇水期で水量が少ないのが残念だが、稜線上に佇む
池の風情はなかなかのものがある。
池からひと登りでカナ山(三角点大洞)の山頂だ。小さく切り開かれた平地に三角点だけがポツンと鎮座している、
何ということもない山頂である。
ここから先は歩く人もグッと減るはずだが、迷わない程度の踏み跡が続いている。期待していたブナはまだ姿を見
せず、雑木林のプロムナードといった雰囲気。やたらクリの木が多く、足元には空っぽのイガが地表を埋めるように
散乱していた。
小さなアップダウンを繰り返してP1057mに到着。と言っても、山頂はヤブの中だ。鳥越山からここまでは積雪期に
来ている。山頂から東に伸びる尾根を甲津原へ下りたものだ。
ここから先は既知の尾根なのだが、ヤブが雪の下に埋もれた積雪期と今ではまったく印象が違う。
それも、曇天で夕暮れが迫った雪山だったのが、今日は日がさんさんと降り注ぐ初冬の山である。
まったく別の山を歩いているような感覚だ。
次のP1071mあたりからブナ林が始まるはずだ。前方には金糞岳がひときわ高く聳えている。
ランチは鳥越山まで行ってからと思っていたが、P1071m先の、尾根が90度左折する部分に最適の場所があった。
下生えの少ないブナ林で、正面に金糞岳を望む絶好のロケーションである。
残りの行程の時間を計算しても、ここでゆっくりランチを楽しんで大丈夫だろう。
唯一の気掛かりは、鳥越山からの南尾根のヤブの状況だけだ。こちらの尾根も積雪期には歩いているが、無雪期の
記録が見当たらないのである。
余裕をかまして時間が押してくるという得意のパターンになりかけてしまった。先を急ごう。
と思ったところへ現れたのが見事なブナ林だった。こういうところでは、自然と歩みが遅くなってしまうのは必然
だ。大木はないが、ほぼブナの純林が稜線と向山谷側の斜面を埋め尽くしている。
この景色を味わうために山に登っているようなものである。もう少し早ければ、体が黄色く染まるような黄葉の森
を逍遥することができただろう。しかし、すっかり葉を落とした底抜けに明るいブナ林も、これはこれで違った味
わいがある。
鳥越峠への分岐まで来ると、踏み跡は道に変わった。村道から県道に格上げされたような感じである。
この江美国境稜線上には、例のトレラン大会絡みの切り開きが作られており、完全な登山道レベルの道が続いてい
る。特に最低鞍部へ下って行く部分では、古い仕事道であろう、深く掘り込まれた道が残っていて味わい深い。
鳥越山ジャンクションの手前のブナ林もいい。高丸や烏帽子、蕎麦粒、能郷白山に真っ白な白山も頭を出している。
こういう展望が得られるのは、ブナが葉を落とした季節ならではだろう。
ジャンクションから北へはブナ林が続く。
鳥越山(向山、三角点栗ヶ谷)の山頂自体は平凡だが、そこから北に伸びる国境稜線には延々とブナ林が続いている
のだ。そちらへ心惹かれながらも、踵を返して南に向かう。
出だしは下生えのない疎林だったが、しばらくすると尾根芯は潅木が優勢となった。
しかし、うまくしたもので、尾根の右側に明瞭な獣道が現われて、これ幸いと使わせていただく。
まさに「シカさん、ありがとう」というところである。ここでも尾根の登り方向に対して左斜面に獣道が付けられ
るという法則が実証されたようだ。
記憶よりも早く、標高800mあたりで植林が現われた。植林そのものは面白くないが、杣道で下山路が確保された
という点では安心できる。
快調に下って、鳥越山ジャンクションから1時間半足らずで甲津原の水道施設に着地できた。
ついでにこの施設の横にある544.9mの三角点を探す。施設の横は田んぼになっているが標石は見当たらなかった。
帰宅してから「点の記」を見てみると、三角点は田んぼの中ではなく、ノーマークの場所にあったようだ。
まだ夕方の4時過ぎだというのに、ひっそりと静まり返った甲津原の集落を跡に、辿ってきたカナ山の稜線を眺め
ながら県道を歩いた。ぽかぽかと暖かかった一日も、日が傾き始めると急速に気温が下がり始めたようだ。
山日和
カナ山??どっかで見たような記憶が・・・