【越美国境】金ヶ丸谷源流から三周ヶ岳
Posted: 2020年11月24日(火) 23:18
【日 付】2020年11月22日(日)
【山 域】越美国境 三周ヶ岳周辺
【天 候】晴れ時々曇り
【コース】夜叉ヶ池登山口7:15---10:00 P1144m---10:40金ヶ丸谷12:35---13:35三周ヶ岳13:55---
14:45夜叉ヶ池15:00---16:05登山口
紅葉シーズンが終わったせいか、まだ時間が早いのか、登山口の駐車場には車の影はなかった。
出発の準備をしていると1台の車がやってきた。この時間から登るのなら三周ヶ岳まで行くのだろう。
こちらも最終目的「地」は同じだが、目的が違う。
大カツラの裏側から急斜面に取り付いた。浮き石が多く、いつもと違って石を落とすと駐車場の車を直撃
する恐れがあるので、細心の注意を払いながら静かに足を踏み出して行った。ある意味、ここが本日最大の
核心部だったかもしれない。
この尾根は、やぶこぎネットが誇るヤブコギストのokuちゃん推奨のルートだ。なるほど、ヤブも薄く、歩
くのになんの支障もない。以前から話を聞いていて、いつかは辿ろうと思っていた尾根だが、SHIGEKIさんに
先を越されてしまった。
しばらく登ると雑木林がブナ林に変わった。振り返ると上谷山から手倉山への山稜が朝日に輝いている。
越美国境稜線越しの太陽がようやく姿を現わし始めた。
okuちゃんの話の通り、ブナ林の中にはしっかりした踏み跡が続いている。この尾根にはコンクリート製の
国有林の境界標石がある。この踏み跡は標石を設置した時の名残なのだろう。
いつの間にか、岩谷キャンプ場からの尾根に合流していた。左の斜面を見ると、大きなトチが何本も立つ緩
やかな谷状の地形がある。ここは2年前、わしたかさんと雪の三周を登った後、滑り降りたところだ。
広大な緩斜面に何本もの巨木が立つ、実にいい場所だった。
ここから越美国境稜線の1144mピークまでは勝手知ったる尾根なのだが、雪のない時に歩いたことはない。
ヤセ尾根の尾根芯には潅木がはびこって歩けないので、左側斜面の獣道を利用する。
ここでまだ新しそうな手拭いを拾った。okuちゃんのものか、はたまた最近後追いしたSHIGEKIさんのものか。
いずれかの可能性が高いので、一応回収しておいた。(その後、SHIGEKIさんのものと判明した)
積雪期には雪のドームとなる1144mピークは潅木の中。気持ちのいい山頂の片鱗すら窺うことがことができ
ない。潅木越しに三周ヶ岳の巨体が横たわる。今日は国境稜線を辿るのではなく、一旦金ヶ丸谷へ下って源頭を
遡ろうというのが大きな目的である。
金ヶ丸谷の滝場を避けるために少し国境稜線を進み、適当なところから谷に飛び込んだ。目論見通り、滝も
なんにもない、溝のような谷だ。ちょっと急な登山道といった印象で、ヤブを漕いで尾根を下るよりはるかに
効率がいい。3mほどの滝が出てきたところで左手の斜面へトラバース。このあたりまで来ると、尾根の斜面に
もほとんどヤブはなく、好きなところを歩くことができる。
ほどなく金ヶ丸谷の本流に到着。谷は大きく開け、まわりには豊かなブナ林が広がる。まさにパラダイスだ。
金ヶ丸谷は2度遡行している。テント泊を要する長い谷だが、原生の森に包まれ、ゆったりと蛇行しながら流れ
る、奥美濃を代表する名溪である。
22年前に初めて遡行した時は、このパラダイスの印象が残っていない。もっとヤブっぽかったのかもしれない。
11年前の2回目は、時間が押して余裕がなかったのか。
今日はたっぷり時間がある。まだ11時にもなっていないが、ここでランチタイムにする以外の選択肢はない。
無雪期の三周ヶ岳の山頂は、はっきり言って面白い場所ではないし、今日は風も強い。風もなく、ぽかぽかと
暖かいこのブナと清流の別天地で時間を費やすのは当然のことである。
ビールとメシの後は体が重いのはわかっているが、山頂までは標高差300m足らず。1時間も頑張れば着くだろう。
しかしこんな場所が山頂まで1時間ばかりのところにあるというのは驚きである。
豊かな時間を堪能して源流を目指す。念のため渓流シューズも持って来たが、登山靴でも十分歩ける谷だ。
心配のタネは稜線の登山道手前のヤブのみである。
国境JPへ向かう谷のひとつ手前の谷へ入り、高度を上げて行く。小さな滝が出てきたところで斜面に逃げて、
ひたすら上を目指す。幸いなことに、ほとんどヤブはなかった。最後にササをひと泳ぎすれば登山道だ。
高速道路とまではいかないが、県道レベルの歩きやすさだろう。ここまで来て三周ヶ岳の山頂を踏まなければ、
その方がオシャレかもしれないが、とりあえず踏んでおこう。
何度となく訪れた三周ヶ岳の山頂。積雪期なら毎回新鮮な感動を与えてくれるのだが、潅木に囲まれた今は
どうということもない。
夜叉ヶ池への道は、踏み跡はハッキリしているものの、ササが被っている箇所も多く、手を使わずに歩くこ
とは不可能だ。跳ねたササが目を直撃して一瞬ウっとなる。当たる瞬間にちゃんと目を閉じているのだから、
人間の反射神経は素晴らしい。
ササの背の低いところでは胸のすくような展望が得られる縦走路だ。見渡す山並みはすべて葉を落としたブ
ナで、曇り空の下の霧氷を見るようなグレーの樹林が延々と続いている。
午後3時ともなると、池のまわりに人影はなかった。
ここしばらくは積雪期しか訪れていなかったので、池の水面を見るのは11年振りだ。
木道で整備され、管理された池には、夜叉ヶ池が本来持つ幽邃さは感じられない。
ここから登山口までは1時間ばかり。ブナの尾根と美しい谷を楽しみながら、のんびり下ろう。
山日和
【山 域】越美国境 三周ヶ岳周辺
【天 候】晴れ時々曇り
【コース】夜叉ヶ池登山口7:15---10:00 P1144m---10:40金ヶ丸谷12:35---13:35三周ヶ岳13:55---
14:45夜叉ヶ池15:00---16:05登山口
紅葉シーズンが終わったせいか、まだ時間が早いのか、登山口の駐車場には車の影はなかった。
出発の準備をしていると1台の車がやってきた。この時間から登るのなら三周ヶ岳まで行くのだろう。
こちらも最終目的「地」は同じだが、目的が違う。
大カツラの裏側から急斜面に取り付いた。浮き石が多く、いつもと違って石を落とすと駐車場の車を直撃
する恐れがあるので、細心の注意を払いながら静かに足を踏み出して行った。ある意味、ここが本日最大の
核心部だったかもしれない。
この尾根は、やぶこぎネットが誇るヤブコギストのokuちゃん推奨のルートだ。なるほど、ヤブも薄く、歩
くのになんの支障もない。以前から話を聞いていて、いつかは辿ろうと思っていた尾根だが、SHIGEKIさんに
先を越されてしまった。
しばらく登ると雑木林がブナ林に変わった。振り返ると上谷山から手倉山への山稜が朝日に輝いている。
越美国境稜線越しの太陽がようやく姿を現わし始めた。
okuちゃんの話の通り、ブナ林の中にはしっかりした踏み跡が続いている。この尾根にはコンクリート製の
国有林の境界標石がある。この踏み跡は標石を設置した時の名残なのだろう。
いつの間にか、岩谷キャンプ場からの尾根に合流していた。左の斜面を見ると、大きなトチが何本も立つ緩
やかな谷状の地形がある。ここは2年前、わしたかさんと雪の三周を登った後、滑り降りたところだ。
広大な緩斜面に何本もの巨木が立つ、実にいい場所だった。
ここから越美国境稜線の1144mピークまでは勝手知ったる尾根なのだが、雪のない時に歩いたことはない。
ヤセ尾根の尾根芯には潅木がはびこって歩けないので、左側斜面の獣道を利用する。
ここでまだ新しそうな手拭いを拾った。okuちゃんのものか、はたまた最近後追いしたSHIGEKIさんのものか。
いずれかの可能性が高いので、一応回収しておいた。(その後、SHIGEKIさんのものと判明した)
積雪期には雪のドームとなる1144mピークは潅木の中。気持ちのいい山頂の片鱗すら窺うことがことができ
ない。潅木越しに三周ヶ岳の巨体が横たわる。今日は国境稜線を辿るのではなく、一旦金ヶ丸谷へ下って源頭を
遡ろうというのが大きな目的である。
金ヶ丸谷の滝場を避けるために少し国境稜線を進み、適当なところから谷に飛び込んだ。目論見通り、滝も
なんにもない、溝のような谷だ。ちょっと急な登山道といった印象で、ヤブを漕いで尾根を下るよりはるかに
効率がいい。3mほどの滝が出てきたところで左手の斜面へトラバース。このあたりまで来ると、尾根の斜面に
もほとんどヤブはなく、好きなところを歩くことができる。
ほどなく金ヶ丸谷の本流に到着。谷は大きく開け、まわりには豊かなブナ林が広がる。まさにパラダイスだ。
金ヶ丸谷は2度遡行している。テント泊を要する長い谷だが、原生の森に包まれ、ゆったりと蛇行しながら流れ
る、奥美濃を代表する名溪である。
22年前に初めて遡行した時は、このパラダイスの印象が残っていない。もっとヤブっぽかったのかもしれない。
11年前の2回目は、時間が押して余裕がなかったのか。
今日はたっぷり時間がある。まだ11時にもなっていないが、ここでランチタイムにする以外の選択肢はない。
無雪期の三周ヶ岳の山頂は、はっきり言って面白い場所ではないし、今日は風も強い。風もなく、ぽかぽかと
暖かいこのブナと清流の別天地で時間を費やすのは当然のことである。
ビールとメシの後は体が重いのはわかっているが、山頂までは標高差300m足らず。1時間も頑張れば着くだろう。
しかしこんな場所が山頂まで1時間ばかりのところにあるというのは驚きである。
豊かな時間を堪能して源流を目指す。念のため渓流シューズも持って来たが、登山靴でも十分歩ける谷だ。
心配のタネは稜線の登山道手前のヤブのみである。
国境JPへ向かう谷のひとつ手前の谷へ入り、高度を上げて行く。小さな滝が出てきたところで斜面に逃げて、
ひたすら上を目指す。幸いなことに、ほとんどヤブはなかった。最後にササをひと泳ぎすれば登山道だ。
高速道路とまではいかないが、県道レベルの歩きやすさだろう。ここまで来て三周ヶ岳の山頂を踏まなければ、
その方がオシャレかもしれないが、とりあえず踏んでおこう。
何度となく訪れた三周ヶ岳の山頂。積雪期なら毎回新鮮な感動を与えてくれるのだが、潅木に囲まれた今は
どうということもない。
夜叉ヶ池への道は、踏み跡はハッキリしているものの、ササが被っている箇所も多く、手を使わずに歩くこ
とは不可能だ。跳ねたササが目を直撃して一瞬ウっとなる。当たる瞬間にちゃんと目を閉じているのだから、
人間の反射神経は素晴らしい。
ササの背の低いところでは胸のすくような展望が得られる縦走路だ。見渡す山並みはすべて葉を落としたブ
ナで、曇り空の下の霧氷を見るようなグレーの樹林が延々と続いている。
午後3時ともなると、池のまわりに人影はなかった。
ここしばらくは積雪期しか訪れていなかったので、池の水面を見るのは11年振りだ。
木道で整備され、管理された池には、夜叉ヶ池が本来持つ幽邃さは感じられない。
ここから登山口までは1時間ばかり。ブナの尾根と美しい谷を楽しみながら、のんびり下ろう。
山日和
この尾根は、やぶこぎネットが誇るヤブコギストのokuちゃん推奨のルートだ。