【奥美濃】錦繍の根尾を歩く 藤谷山・西宮・角二俣
Posted: 2020年11月16日(月) 21:22
【日 付】2020年11月14日(土)
【山 域】奥美濃 根尾西谷川流域
【天 候】快晴
【メンバー】sato、山日和
【コース】358m標高点駐車地7:55---9:35藤谷山9:50---11:15三角点西宮13:20---14:40藤谷山---15:15茶屋峠---
15:40三角点角二俣---16:05 P758m---16:45国道157号---17:00駐車地
先週の徳山に続いて、今日は根尾の山に向かう。稜線上はもう遅いかもしれないが、中腹域の紅黄葉はまだ
見頃だろう。
能郷から黒津へ「酷道」とも呼ばれている国道157号を走る。
358m標高点のある(地図上だけの話だが)ところから急斜面に取り付いた。谷が入って、ちょうど国道の法面が
切れている。15分ほどの頑張りで自然林に入った。いきなり目の覚めるような赤と黄の饗宴に包まれる。
特に朝日の当たる南側斜面寄りの樹林が美しい。
それにしてもヤブのない、歩きやすい尾根である。先週同様、極楽尾根の称号を与えられる資格十分だ。
標高700mあたりからブナも散見されるようになる。黄色と淡いオレンジの衣装を全面にまとった黄葉のブナは、
緑の季節の少しクールな表情と違い、精一杯着飾ったような華やかさを押し出している。
振り返ると根尾西谷川の対岸に、865mの台金(おおがね)の三角錐の上半分が、朝の光を受けて燃えるように輝
いていた。その横には高屋山から大白木山の山稜が続く。こちらもいずれ行かなくてはと思いながら20年以上
の歳月が経過してしまった。
まったくヤブ無しのまま、藤谷山への尾根に到達した。能郷白山の前山から南東に延びる支稜だ。
雲ひとつないとは今日の天気のことを言うのだろう。「青い」としか表現のしようのない空はどこまでも澄み
切って、ただでさえ心浮き立つ紅黄葉の森歩きを、一段と心浮き立つものにしてくれる。
このあたりから太いブナが目立ち始めた。少し下生えはあるが踏み跡は明瞭。平坦な尾根をわずかに進めば
藤谷山の山頂である。ここには三角点は無いのだが、地形図に山名が記されている。
ここから前山方面に進んで、1140.3mの三角点「西宮」を目指す。藤谷山から下った鞍部からは植林帯となり、
モチベーションが一気に下がってしまった。ずいぶんいい杣道があって、行程が捗るのはありがたいのだが。
928m標高点を過ぎて、西宮への登りにかかると再び自然林が戻ってきた。細い踏み跡を辿って高度を上げて
行く。このあたりまで来ると、ブナも落葉しているものが多く、もう初冬の風情を醸し出している。
かと思えば、黄葉真っ盛りのブナもあったりして、この違いはなんなのだろうと不思議な気持ちになる。
1060mまで登ると、西宮から東へ伸びる山頂台地の一角に出た。いつも遠望する三角錐の屏風山ではなく、
「屏風」山らしい姿の屏風山が見られる。その奥にはかのこまだらの白山の姿が。この時期に白くない白山を
見るのはちょっと寂しいものがある。別山はまだ真っ黒のままだ。
この台地も含めて、このあたりのブナ林は一度伐採された後の二次林だ。木材を搬出した時の古いワイヤーが
放置されていた。原始の森の頃はどれほど素晴らしいブナ林だったのだろう。もっとも、その頃は林床も賑や
かで、とても歩けたものではなかったかもしれないが。
「西宮」山頂に着くと、三角点の保護石は見えるが肝心の三角点がない。石の真ん中の土を払うと三角点の
頭が出てきた。少し早いがランチタイムとしよう。
西側斜面に陣取って、前山と磯倉を眺めながらビールを楽しむ。
残念ながら、能郷白山の本峰は前山の陰になって見えない。今日は気温が高く、風がなければポカポカ陽気だ。
あまりの心地良さにのんびりし過ぎてしまった。藤谷山まで戻ってから、さらに次のピークを目指さなけれ
ばいけないのである。
ブナと展望を楽しみながらペースを上げて往路を戻る。藤谷山からさらに南へ尾根を辿って行く。
次の目的地は855.6mの三角点「角二俣(つのふたまた)」。こちらの尾根も今まで同様、しっかりした踏み跡の
ある快適な尾根だ。足早に通り過ぎるのが惜しい。
茶屋峠の手前のピークで直角に折れる尾根を見逃してしまい、隣の尾根に入ってしまったが、このまま下り
ても峠のすぐ下の遊び谷源頭に出るので問題はない。
「遊び谷」や「茶屋峠」という名前は妙に心惹かれるものがある。古の人々はどうしてこういう名前を付けた
のだろう。何か理由があるはずだ。しかし現実の遊び谷源頭と茶屋峠は、無味乾燥な植林の中にあった。
この先の尾根もほとんどが植林がちで、角二俣はわざわざ足を延ばすほどの場所ではないのではという思い
が頭をよぎる。その思いは山頂寸前までいい方に裏切られることなく続いた。
山頂の直前まで来て、やっと左側斜面に美しい樹林が現われた。三角点は植林との境界線。その西側に雰囲
気のいい台地があり、西日を受けて輝く黄葉の森が待っていた。
これを味わうのには些か長いアプローチだったが、来た甲斐があったというものである。
下山は785mピークまで戻って北東に延びる尾根を選ぶ。距離的には短く、仕事は速いだろう。
出だしのヤブっぽさに少し不安になったが、すぐに下生えのないスッキリした尾根に変わってひと安心。
ただ植林だったので、今日のコースの締めくくりとしては物足りないような気がしたが、やがて自然林に変わっ
て、ルート選択が間違っていなかったことに満足する。
深く掘り込まれた道が現われたのには驚いた。峠越えの古道のように蛇行する道は風格を感じさせるものがある。
これは茶屋峠越えの道なのだろうか。
最後は343m標高点にピンポイントで着地。上を見回すと、ここだけが国道の擁壁が切れた場所だった。
山日和
【山 域】奥美濃 根尾西谷川流域
【天 候】快晴
【メンバー】sato、山日和
【コース】358m標高点駐車地7:55---9:35藤谷山9:50---11:15三角点西宮13:20---14:40藤谷山---15:15茶屋峠---
15:40三角点角二俣---16:05 P758m---16:45国道157号---17:00駐車地
先週の徳山に続いて、今日は根尾の山に向かう。稜線上はもう遅いかもしれないが、中腹域の紅黄葉はまだ
見頃だろう。
能郷から黒津へ「酷道」とも呼ばれている国道157号を走る。
358m標高点のある(地図上だけの話だが)ところから急斜面に取り付いた。谷が入って、ちょうど国道の法面が
切れている。15分ほどの頑張りで自然林に入った。いきなり目の覚めるような赤と黄の饗宴に包まれる。
特に朝日の当たる南側斜面寄りの樹林が美しい。
それにしてもヤブのない、歩きやすい尾根である。先週同様、極楽尾根の称号を与えられる資格十分だ。
標高700mあたりからブナも散見されるようになる。黄色と淡いオレンジの衣装を全面にまとった黄葉のブナは、
緑の季節の少しクールな表情と違い、精一杯着飾ったような華やかさを押し出している。
振り返ると根尾西谷川の対岸に、865mの台金(おおがね)の三角錐の上半分が、朝の光を受けて燃えるように輝
いていた。その横には高屋山から大白木山の山稜が続く。こちらもいずれ行かなくてはと思いながら20年以上
の歳月が経過してしまった。
まったくヤブ無しのまま、藤谷山への尾根に到達した。能郷白山の前山から南東に延びる支稜だ。
雲ひとつないとは今日の天気のことを言うのだろう。「青い」としか表現のしようのない空はどこまでも澄み
切って、ただでさえ心浮き立つ紅黄葉の森歩きを、一段と心浮き立つものにしてくれる。
このあたりから太いブナが目立ち始めた。少し下生えはあるが踏み跡は明瞭。平坦な尾根をわずかに進めば
藤谷山の山頂である。ここには三角点は無いのだが、地形図に山名が記されている。
ここから前山方面に進んで、1140.3mの三角点「西宮」を目指す。藤谷山から下った鞍部からは植林帯となり、
モチベーションが一気に下がってしまった。ずいぶんいい杣道があって、行程が捗るのはありがたいのだが。
928m標高点を過ぎて、西宮への登りにかかると再び自然林が戻ってきた。細い踏み跡を辿って高度を上げて
行く。このあたりまで来ると、ブナも落葉しているものが多く、もう初冬の風情を醸し出している。
かと思えば、黄葉真っ盛りのブナもあったりして、この違いはなんなのだろうと不思議な気持ちになる。
1060mまで登ると、西宮から東へ伸びる山頂台地の一角に出た。いつも遠望する三角錐の屏風山ではなく、
「屏風」山らしい姿の屏風山が見られる。その奥にはかのこまだらの白山の姿が。この時期に白くない白山を
見るのはちょっと寂しいものがある。別山はまだ真っ黒のままだ。
この台地も含めて、このあたりのブナ林は一度伐採された後の二次林だ。木材を搬出した時の古いワイヤーが
放置されていた。原始の森の頃はどれほど素晴らしいブナ林だったのだろう。もっとも、その頃は林床も賑や
かで、とても歩けたものではなかったかもしれないが。
「西宮」山頂に着くと、三角点の保護石は見えるが肝心の三角点がない。石の真ん中の土を払うと三角点の
頭が出てきた。少し早いがランチタイムとしよう。
西側斜面に陣取って、前山と磯倉を眺めながらビールを楽しむ。
残念ながら、能郷白山の本峰は前山の陰になって見えない。今日は気温が高く、風がなければポカポカ陽気だ。
あまりの心地良さにのんびりし過ぎてしまった。藤谷山まで戻ってから、さらに次のピークを目指さなけれ
ばいけないのである。
ブナと展望を楽しみながらペースを上げて往路を戻る。藤谷山からさらに南へ尾根を辿って行く。
次の目的地は855.6mの三角点「角二俣(つのふたまた)」。こちらの尾根も今まで同様、しっかりした踏み跡の
ある快適な尾根だ。足早に通り過ぎるのが惜しい。
茶屋峠の手前のピークで直角に折れる尾根を見逃してしまい、隣の尾根に入ってしまったが、このまま下り
ても峠のすぐ下の遊び谷源頭に出るので問題はない。
「遊び谷」や「茶屋峠」という名前は妙に心惹かれるものがある。古の人々はどうしてこういう名前を付けた
のだろう。何か理由があるはずだ。しかし現実の遊び谷源頭と茶屋峠は、無味乾燥な植林の中にあった。
この先の尾根もほとんどが植林がちで、角二俣はわざわざ足を延ばすほどの場所ではないのではという思い
が頭をよぎる。その思いは山頂寸前までいい方に裏切られることなく続いた。
山頂の直前まで来て、やっと左側斜面に美しい樹林が現われた。三角点は植林との境界線。その西側に雰囲
気のいい台地があり、西日を受けて輝く黄葉の森が待っていた。
これを味わうのには些か長いアプローチだったが、来た甲斐があったというものである。
下山は785mピークまで戻って北東に延びる尾根を選ぶ。距離的には短く、仕事は速いだろう。
出だしのヤブっぽさに少し不安になったが、すぐに下生えのないスッキリした尾根に変わってひと安心。
ただ植林だったので、今日のコースの締めくくりとしては物足りないような気がしたが、やがて自然林に変わっ
て、ルート選択が間違っていなかったことに満足する。
深く掘り込まれた道が現われたのには驚いた。峠越えの古道のように蛇行する道は風格を感じさせるものがある。
これは茶屋峠越えの道なのだろうか。
最後は343m標高点にピンポイントで着地。上を見回すと、ここだけが国道の擁壁が切れた場所だった。
山日和
相変わらず早朝から夕刻までどっぷりと精力的に歩かれていますね(^^)。