【奥美濃】錦繍の徳山を歩く 鳥木谷から磯谷、寺尾へ
Posted: 2020年11月11日(水) 23:22
【日 付】2020年11月8日(日)
【山 域】奥美濃 徳山ダム湖左岸
【天 候】曇り時々晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】磯谷ベロリ橋7:25---9:15 P855m---10:15三角点鳥木谷10:30---10:55磯谷---11:55池畔ランチ場13:10---
13:35磯谷右岸尾根---13:50 P823m 14:10---15:40三角点寺尾---16:20駐車地
いつもなら車を見掛けることの少ない、磯谷ベロリ橋の駐車場に次々と車が集まってきた。
何事かと思っていたら、女性が近付いてきて「ひょっとして山日和さんですか?」と声を掛けられた。「reiです」
なんと私がいつも見ているブログ「山だもんね」のreiさんだった。
6月にクマに襲われてケガをした彼女の復帰戦で、ヤマレコの仲間が集まってきたのである。
その中には最近、桧尾峠で初めて会った「晴れ時々山へ」のmasaさんや、以前HPをチェックしていたARIさんの顔
もあった。あとの二人は、なんと2年ほど前にsatoさんと高丸で出会った人だという。世の中広いようで狭いもの
である。とは言え、奥美濃のほとんど顧みられないような山へ向かう人間は限られているので、この出会いは必然
と言えるのかもしれない。
「お先に」と手を振って出発。ベロリ橋の袂から国道の擁壁沿いに急登して行く。
昨日の雨でヤブはたっぷり水を含んでおり、レインパンツを履いて正解だった。
磯谷の左岸尾根は、2年前の春にある目的で辿ったことがある。最初のヤブを抜ければ、後はブナのプロムナード
が延々と続く極楽尾根だ。紅黄葉は最高潮を迎えている。全身が黄色く染まってしまいそうな森の中を行く気分は
最高だ。
徳山ダム湖左岸の山々は、標高はせいぜい800m程度しかない。いつくもの谷に区切られた尾根は、磯倉や若丸山
といった越美国境稜線のメジャーピークに収斂されて行く。ここで周回コースを取ろうと思えば、尾根だけで考え
ると越美国境稜線まであがらないといけないが、日帰りでは不可能である。
そこで選択肢になるのが、一旦谷に下って、対岸の尾根に登り返すというプランだ。
スタート地点の標高が400m以上あるので、登り返しを入れても累積標高差は1000mに満たない。どの尾根を下って、
どの尾根で登り返すかだけがキーポイントとなるのである。
黄葉を満喫しながら鳥木谷の三角点に到着。ほぼ予定通りの時間だ。
問題の下りの尾根の下降点に立つと、想像以上に歩きやすそうだ。これなら問題ない。ほとんどヤブ無しの尾根を
急降下して、30分ほどで磯谷の本流に着地した。対岸の尾根を見ると、こちらもヤブ無しの快適な尾根だった。
これは楽勝と喜んだが、よく考えるとこの尾根に乗ってはいけないのだ。目的の823m標高点より上に出てしまい、
遠回りとなるのである。(と言っても大した遠回りではないので、こちらを選んでもよかったかもしれないが)
少し下流へ歩いて、支流を一つ渡ったところが目的の尾根の取付き点だ。このあたりは徳山ダムができる前には
林業が盛んだったのだろう。広い河岸台地にはその頃の名残りの田畑跡が見られる。
意外に枝打ちされた植林の中を登り始めると、すぐに自然林に変わった。
そして、下ってきた尾根同様に、ほとんどヤブ無しの快適な尾根となった。多少のヤブ漕ぎは覚悟していたのだが、
うれしい誤算の連続である。
Ca700mあたりに二重山稜が現われ、その間に水溜まりに毛の生えたような池があった。山の中で出会う池には
何とも言えない穏やかな風情が漂っている。錦繍の森に包まれた池はなおさらだ。
ここを知っている人はどれぐらいいるのだろうか。磯谷右岸尾根まで100mほど残すばかり。食後の重い体でも持
ち上げるのに苦労はないだろう。ここはランチ場所のシチュエーションを優先してザックを降ろした。
ランチとビールが入った後でも、この豪華絢爛黄葉絵巻の下では体が軽い。ほどなく主尾根に登り着いた。
尾根上は風が強く、あの場所でのんびりした判断が正しかったことに満足。この尾根は去年の今頃も歩いており、
823mピークには何があるわけでもないが、ブナの森を少しでも長く楽しむために足を延ばす。
快晴のはずだった天気は晴れたり曇ったり。しかし曇り空の下でもブナやタカノツメの黄葉の森は明るい。
紅葉が主体だと、曇り空の下では全体的に赤黒く、少し暗い印象となってしまう。もちろん日が差せば、こころ
の中までも照らしてくれるような明るい森に包まれる。
どこまでも続く紅黄葉の森。いつまでも歩いていたいが、そういうわけにもいかない。
心ゆくまで錦繍のブナの森を堪能しながら、最後のピーク、三角点寺尾に到着。
ここからは磯谷ベロリ橋の西詰へ一直線の下降である。この尾根も予想外に良かった。左側に植林が見られるも
のの、尾根芯より右側はこれまで同様の自然林。ダム湖に向かって一気に下って行く。
勢い余って湖水まで下りそうになったが、橋のラインで左へトラバースしなければいけない。
最後はベロリ橋を渡ってスタート地点の東詰へ。
橋から見るダム湖の広がりは絶景と呼んでもいい風景だが、この湖水の下には旧徳山村が国策によって消えてし
まった悲しい歴史が眠っている。
目を反対側に転じると、今日辿ってきた山稜が一日最後の残照を受けて、赤く燃えるように輝いていた。
山日和
【山 域】奥美濃 徳山ダム湖左岸
【天 候】曇り時々晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】磯谷ベロリ橋7:25---9:15 P855m---10:15三角点鳥木谷10:30---10:55磯谷---11:55池畔ランチ場13:10---
13:35磯谷右岸尾根---13:50 P823m 14:10---15:40三角点寺尾---16:20駐車地
いつもなら車を見掛けることの少ない、磯谷ベロリ橋の駐車場に次々と車が集まってきた。
何事かと思っていたら、女性が近付いてきて「ひょっとして山日和さんですか?」と声を掛けられた。「reiです」
なんと私がいつも見ているブログ「山だもんね」のreiさんだった。
6月にクマに襲われてケガをした彼女の復帰戦で、ヤマレコの仲間が集まってきたのである。
その中には最近、桧尾峠で初めて会った「晴れ時々山へ」のmasaさんや、以前HPをチェックしていたARIさんの顔
もあった。あとの二人は、なんと2年ほど前にsatoさんと高丸で出会った人だという。世の中広いようで狭いもの
である。とは言え、奥美濃のほとんど顧みられないような山へ向かう人間は限られているので、この出会いは必然
と言えるのかもしれない。
「お先に」と手を振って出発。ベロリ橋の袂から国道の擁壁沿いに急登して行く。
昨日の雨でヤブはたっぷり水を含んでおり、レインパンツを履いて正解だった。
磯谷の左岸尾根は、2年前の春にある目的で辿ったことがある。最初のヤブを抜ければ、後はブナのプロムナード
が延々と続く極楽尾根だ。紅黄葉は最高潮を迎えている。全身が黄色く染まってしまいそうな森の中を行く気分は
最高だ。
徳山ダム湖左岸の山々は、標高はせいぜい800m程度しかない。いつくもの谷に区切られた尾根は、磯倉や若丸山
といった越美国境稜線のメジャーピークに収斂されて行く。ここで周回コースを取ろうと思えば、尾根だけで考え
ると越美国境稜線まであがらないといけないが、日帰りでは不可能である。
そこで選択肢になるのが、一旦谷に下って、対岸の尾根に登り返すというプランだ。
スタート地点の標高が400m以上あるので、登り返しを入れても累積標高差は1000mに満たない。どの尾根を下って、
どの尾根で登り返すかだけがキーポイントとなるのである。
黄葉を満喫しながら鳥木谷の三角点に到着。ほぼ予定通りの時間だ。
問題の下りの尾根の下降点に立つと、想像以上に歩きやすそうだ。これなら問題ない。ほとんどヤブ無しの尾根を
急降下して、30分ほどで磯谷の本流に着地した。対岸の尾根を見ると、こちらもヤブ無しの快適な尾根だった。
これは楽勝と喜んだが、よく考えるとこの尾根に乗ってはいけないのだ。目的の823m標高点より上に出てしまい、
遠回りとなるのである。(と言っても大した遠回りではないので、こちらを選んでもよかったかもしれないが)
少し下流へ歩いて、支流を一つ渡ったところが目的の尾根の取付き点だ。このあたりは徳山ダムができる前には
林業が盛んだったのだろう。広い河岸台地にはその頃の名残りの田畑跡が見られる。
意外に枝打ちされた植林の中を登り始めると、すぐに自然林に変わった。
そして、下ってきた尾根同様に、ほとんどヤブ無しの快適な尾根となった。多少のヤブ漕ぎは覚悟していたのだが、
うれしい誤算の連続である。
Ca700mあたりに二重山稜が現われ、その間に水溜まりに毛の生えたような池があった。山の中で出会う池には
何とも言えない穏やかな風情が漂っている。錦繍の森に包まれた池はなおさらだ。
ここを知っている人はどれぐらいいるのだろうか。磯谷右岸尾根まで100mほど残すばかり。食後の重い体でも持
ち上げるのに苦労はないだろう。ここはランチ場所のシチュエーションを優先してザックを降ろした。
ランチとビールが入った後でも、この豪華絢爛黄葉絵巻の下では体が軽い。ほどなく主尾根に登り着いた。
尾根上は風が強く、あの場所でのんびりした判断が正しかったことに満足。この尾根は去年の今頃も歩いており、
823mピークには何があるわけでもないが、ブナの森を少しでも長く楽しむために足を延ばす。
快晴のはずだった天気は晴れたり曇ったり。しかし曇り空の下でもブナやタカノツメの黄葉の森は明るい。
紅葉が主体だと、曇り空の下では全体的に赤黒く、少し暗い印象となってしまう。もちろん日が差せば、こころ
の中までも照らしてくれるような明るい森に包まれる。
どこまでも続く紅黄葉の森。いつまでも歩いていたいが、そういうわけにもいかない。
心ゆくまで錦繍のブナの森を堪能しながら、最後のピーク、三角点寺尾に到着。
ここからは磯谷ベロリ橋の西詰へ一直線の下降である。この尾根も予想外に良かった。左側に植林が見られるも
のの、尾根芯より右側はこれまで同様の自然林。ダム湖に向かって一気に下って行く。
勢い余って湖水まで下りそうになったが、橋のラインで左へトラバースしなければいけない。
最後はベロリ橋を渡ってスタート地点の東詰へ。
橋から見るダム湖の広がりは絶景と呼んでもいい風景だが、この湖水の下には旧徳山村が国策によって消えてし
まった悲しい歴史が眠っている。
目を反対側に転じると、今日辿ってきた山稜が一日最後の残照を受けて、赤く燃えるように輝いていた。
山日和
【山 域】奥美濃 徳山ダム湖左岸