【台高】風折滝の滝口に立つ
Posted: 2020年10月25日(日) 17:11
【日 付】2020年10月24日(土)
【山 域】台高
【コース】宮ノ谷駐車場8:00---9:35風折滝---11:05風折滝滝口---12:15823m二俣---13:23滝見尾根合流---15:20宮ノ谷駐車場
【メンバー】単独
山には行っているが、山釣りにキノコと忙しくレポが上げられない。こんなことしているうちに、沢納めの時期になってしまった。そこで、以前より気になっていた風折滝周辺を探索することにした。
宮の谷駐車場には見慣れたグーさんの車が停まっている。テン泊に出かける前に知り合いの人と待ち合わせをしていたようだが、結局出会えなかったみたいだ。宮ノ谷登山道を進み、途中で左俣にあたる風折谷に入る。小尾根を越えようとすると目のまえに動物がおり、最初はイノシシかと身構えたがカモシカだった。右岸の支谷から流れるヒトマゲ滝もしっかりと流れている。胎内くぐりのアトラクションはずぶ濡れになりそうなので、大岩を上った。
テン場に最適な場所をすぎると風折滝はすぐで、瀑音が聞こえてくる。広い屏風のような威圧感のある一枚岩から70mの滝が一筋に落ちている。前衛10m斜瀑を合わせると100mちかくになり今日は水量も多く迫力がある。ここは風がよく吹く場所だが、この水量では折れようがない。落下した水が大岩に砕けて辺りはミスト状態になっている。
当初、風折滝と10m滝の間のバンドを使い草付きのルンゼに取りつこうと考えていたが、この水量では厳しい。いつもどうり少し戻った小尾根から取りついた。やせ尾根が広がりだしたあたりからトラバースしていくが行き詰ってしまう。滝口の高さにある岩場の手前に古びた布が巻かれている。以前はここからトラバースしたが、追い返されてしまった。調べてみると、滝口に下りる尾根を使うようなので、とりあえず岩場を上り尾根に取りつくことにした。岩場を上っていくと同じ布テープがあり巻き道のようだ。ただ、土の斜面で手掛かりの無い所もあり、ここはハンマーを打ち込んで上っていく。岩場は左に追いやられるように進み、最後に緊張感のある岩場をクリアすると尾根に出てホッと一息。
傾斜がゆるやかになった尾根を上っていくと右手から枝尾根がきている。これが滝口に続く尾根のようだ。尾根を慎重に下り最後は左手からきているガレたルンゼを使い谷に下りた。少し下った所が滝口で、柱状節理の岩を切り裂いてスラローム状に流れ落ちていた。ここが屏風の上かと思うと不思議な感じがした。
すぐに二俣になり、右俣が砥石谷で滝を見に行く。広がりのある明るい谷で気持ちがいい。これから進む左俣の水越谷は廊下状の険悪な谷で、10m滝はすごい水量で巻くしかない。左手から巻くが水を含んだズルズル斜面で、ここでもハンマーが大活躍。滝口の尾根を越えるも微妙な感じで、ロープを出して下りた。ロープを片付けているとハンマーが無い。ロープを出したところに忘れたようだ。そのまま空身で取りに行き事なきを得た。
続く二段6m滝は右手を上ると、谷は広がり明るくなる。穏やかな谷を進むと美しい10m滝で、ここで昼食をとる。豊かな森を象徴する好きな滝だ。左岸の落葉におおわれた斜面をトラバースする。雨の影響で下部は不鮮明だが、上部には獣道があるのでこれを使うといい。どのみち滝口の尾根を下れば下降点は同じだ。
巻き終えると823mの二俣に着く。ここに下りて来ている北西尾根に乗り、しばらく上るとトロッコの車輪に線路、ウインチが散乱した平地に着く。風折滝に下りてくる西尾根にもウインチがあるので、架線でこことつながっていたのだろう。ただ、トロッコはどこからどこまでつながり、何を運んだのかわからない。よくもまあこんな奥地までトロッコを運び上げたもんだ。823mの左俣には飯場があったようだが、飯場跡は今でも残っているのだろうか。
尾根は途中で南西尾根と合流し最後は滝見尾根に行きつく。尾根に出ると風が強く、カッパを着て行動した。木枯らし1号がこの日吹いたようだ。P1024まで尾根を下り、そこから宮ノ谷に向かって植林を下る。
沢納めで、念願の風折滝の滝口にも立てたし、久々に満足のいく山歩きができた。
【山 域】台高
【コース】宮ノ谷駐車場8:00---9:35風折滝---11:05風折滝滝口---12:15823m二俣---13:23滝見尾根合流---15:20宮ノ谷駐車場
【メンバー】単独
山には行っているが、山釣りにキノコと忙しくレポが上げられない。こんなことしているうちに、沢納めの時期になってしまった。そこで、以前より気になっていた風折滝周辺を探索することにした。
宮の谷駐車場には見慣れたグーさんの車が停まっている。テン泊に出かける前に知り合いの人と待ち合わせをしていたようだが、結局出会えなかったみたいだ。宮ノ谷登山道を進み、途中で左俣にあたる風折谷に入る。小尾根を越えようとすると目のまえに動物がおり、最初はイノシシかと身構えたがカモシカだった。右岸の支谷から流れるヒトマゲ滝もしっかりと流れている。胎内くぐりのアトラクションはずぶ濡れになりそうなので、大岩を上った。
テン場に最適な場所をすぎると風折滝はすぐで、瀑音が聞こえてくる。広い屏風のような威圧感のある一枚岩から70mの滝が一筋に落ちている。前衛10m斜瀑を合わせると100mちかくになり今日は水量も多く迫力がある。ここは風がよく吹く場所だが、この水量では折れようがない。落下した水が大岩に砕けて辺りはミスト状態になっている。
当初、風折滝と10m滝の間のバンドを使い草付きのルンゼに取りつこうと考えていたが、この水量では厳しい。いつもどうり少し戻った小尾根から取りついた。やせ尾根が広がりだしたあたりからトラバースしていくが行き詰ってしまう。滝口の高さにある岩場の手前に古びた布が巻かれている。以前はここからトラバースしたが、追い返されてしまった。調べてみると、滝口に下りる尾根を使うようなので、とりあえず岩場を上り尾根に取りつくことにした。岩場を上っていくと同じ布テープがあり巻き道のようだ。ただ、土の斜面で手掛かりの無い所もあり、ここはハンマーを打ち込んで上っていく。岩場は左に追いやられるように進み、最後に緊張感のある岩場をクリアすると尾根に出てホッと一息。
傾斜がゆるやかになった尾根を上っていくと右手から枝尾根がきている。これが滝口に続く尾根のようだ。尾根を慎重に下り最後は左手からきているガレたルンゼを使い谷に下りた。少し下った所が滝口で、柱状節理の岩を切り裂いてスラローム状に流れ落ちていた。ここが屏風の上かと思うと不思議な感じがした。
すぐに二俣になり、右俣が砥石谷で滝を見に行く。広がりのある明るい谷で気持ちがいい。これから進む左俣の水越谷は廊下状の険悪な谷で、10m滝はすごい水量で巻くしかない。左手から巻くが水を含んだズルズル斜面で、ここでもハンマーが大活躍。滝口の尾根を越えるも微妙な感じで、ロープを出して下りた。ロープを片付けているとハンマーが無い。ロープを出したところに忘れたようだ。そのまま空身で取りに行き事なきを得た。
続く二段6m滝は右手を上ると、谷は広がり明るくなる。穏やかな谷を進むと美しい10m滝で、ここで昼食をとる。豊かな森を象徴する好きな滝だ。左岸の落葉におおわれた斜面をトラバースする。雨の影響で下部は不鮮明だが、上部には獣道があるのでこれを使うといい。どのみち滝口の尾根を下れば下降点は同じだ。
巻き終えると823mの二俣に着く。ここに下りて来ている北西尾根に乗り、しばらく上るとトロッコの車輪に線路、ウインチが散乱した平地に着く。風折滝に下りてくる西尾根にもウインチがあるので、架線でこことつながっていたのだろう。ただ、トロッコはどこからどこまでつながり、何を運んだのかわからない。よくもまあこんな奥地までトロッコを運び上げたもんだ。823mの左俣には飯場があったようだが、飯場跡は今でも残っているのだろうか。
尾根は途中で南西尾根と合流し最後は滝見尾根に行きつく。尾根に出ると風が強く、カッパを着て行動した。木枯らし1号がこの日吹いたようだ。P1024まで尾根を下り、そこから宮ノ谷に向かって植林を下る。
沢納めで、念願の風折滝の滝口にも立てたし、久々に満足のいく山歩きができた。