【京都北山】オグロ谷から峰床山
Posted: 2020年10月01日(木) 21:53
【日 付】2020年9月26日(土)
【山 域】京都北山 峰床山周辺
【天 候】曇り
【メンバー】sato、山日和
【コース】林道入口8:30---9:55オグロ坂分岐---11:40峰床山13:40---14:10八丁平新心荘跡---14:50オグロ坂峠
---15:40分岐---16:15駐車地
40年以上前の記録を見て入渓したのは、久多下の町から峰床山へ突き上げるオグロ谷。
西尾寿一氏が編纂した「渓谷」という、沢登りルートの集大成のような本に載っていた谷である。
この谷にはオグロ坂峠を経て八丁平へ至る鯖街道の古道が並行して延びている。
林道が左岸から右岸へ渡るところで流れに下りた。平凡な渓相が続いて、その内堰堤に行く手を阻まれてしま
った。一旦林道へ上がって再び入渓。右からの支流が入ったところでようやく滝が現われて顔がほころぶ。
5m足らずだが、真ん中に丸っこい大岩を配した、なかなか雰囲気のある滝である。
気を良くして進むとまたもや堰堤に突き当たってガックリ。これがもう一回繰り返された。遡行図には堰堤は
まったく描かれていなかったが、大昔のままと思っている方が甘いのだろう。
谷に戻っても左側には林道の側壁があったりして、風情も何もあったものではない。
鯖街道が右岸斜面を上がって行く少し先から渓相が変わった。大きな二俣を左に取ったちころに幹周6mはあり
そうなトチの巨木が鎮座していた。思わず感嘆の声が上がる。
ずいぶん大きな木の割には、落ちているトチの実が小さいのが不思議だ。
さらに進むと渓相が急変した。谷筋は植林が切れて自然林となり、これまでの広々とした谷はV字を刻むように
なった。苔むした岩盤を走るナメが美しい。
細かいブロックを積み重ねたような赤い岩肌はフリクションも良く、現れる小滝はすべて快適に直登して行ける。
これまでの退屈さを補って余りある、美しい渓相が続いた。トチの巨木までの鬱憤を晴らすように心が浮き立つ。
両岸をトチやサワグルミの大木が彩り、なんとも言えず落ち着いた、それでいて心躍る風景を形作っていた。
時折霧雨の落ちる生憎の天気だが、そのおかげで霧に烟る樹林が浮かび上がる源頭部の風情は、より印象の強い
ものになっている。
最後は急傾斜の泥溝状となったので、左岸の小尾根に逃げてそのまま尾根を目指す。
こちらは青息吐息で立ち止まりながらの登行だが、satoさんは息ひとつ切らさず、涼しい顔で歩いている。
強烈な登りを我慢して山頂の少し北側に出れば、ここからは登山道だ。
峰床山を訪れるのは学生時代以来、40年以上振りだろうか。その頃はこんなに開けた山頂ではなかったような
気がする。
誰もいない静かな山頂でランチタイムを楽しんでいると、トレランの一団がやって来て、すぐに下山して行った。
わずかに覗く青空の下に見えるピークは江賀谷山あたりだろうか。
やがてその青空も消え、霧雨模様になったのを潮に腰を上げた。
下山は八丁平経由とする。山頂南のベンチのあるピーク手前の鞍部から谷へ下りて行く。ほどなく八丁平の一
角、かつて同志社大学ワンゲルの新心荘という名の山小屋跡に到着。
八丁平の湿原をグルっと一周してオグロ坂峠に向かう。雨で濡れた木道はツルツル滑るので注意が必要だ。
周りの美しい樹林には鹿除けの柵が張り巡らされて景観を損ねている。「防鹿柵(ぼうろくさく)」という言葉は
初めて見た。
切通しにお地蔵さんが納められた祠のあるオグロ坂峠は、深く刻まれた切通しになった峠らしい峠だ。
この峠の久多側の佇まいが素晴らしい。勾配が最小になるように、幾重にも折り返して付けられた峠越えの古道
は、斜面を包む樹林の美しさと相まって、一幅の絵画の中の旅人になったような気分にさせてくれる。
この道を早足で駆け抜けるのはあまりにももったいない。幾度も立ち止まり、振り返りしながらこの芸術的な造
作の峠道を味わった。
やがて植林の中のジグザグが始まると、林道は近い。
山日和
【山 域】京都北山 峰床山周辺
【天 候】曇り
【メンバー】sato、山日和
【コース】林道入口8:30---9:55オグロ坂分岐---11:40峰床山13:40---14:10八丁平新心荘跡---14:50オグロ坂峠
---15:40分岐---16:15駐車地
40年以上前の記録を見て入渓したのは、久多下の町から峰床山へ突き上げるオグロ谷。
西尾寿一氏が編纂した「渓谷」という、沢登りルートの集大成のような本に載っていた谷である。
この谷にはオグロ坂峠を経て八丁平へ至る鯖街道の古道が並行して延びている。
林道が左岸から右岸へ渡るところで流れに下りた。平凡な渓相が続いて、その内堰堤に行く手を阻まれてしま
った。一旦林道へ上がって再び入渓。右からの支流が入ったところでようやく滝が現われて顔がほころぶ。
5m足らずだが、真ん中に丸っこい大岩を配した、なかなか雰囲気のある滝である。
気を良くして進むとまたもや堰堤に突き当たってガックリ。これがもう一回繰り返された。遡行図には堰堤は
まったく描かれていなかったが、大昔のままと思っている方が甘いのだろう。
谷に戻っても左側には林道の側壁があったりして、風情も何もあったものではない。
鯖街道が右岸斜面を上がって行く少し先から渓相が変わった。大きな二俣を左に取ったちころに幹周6mはあり
そうなトチの巨木が鎮座していた。思わず感嘆の声が上がる。
ずいぶん大きな木の割には、落ちているトチの実が小さいのが不思議だ。
さらに進むと渓相が急変した。谷筋は植林が切れて自然林となり、これまでの広々とした谷はV字を刻むように
なった。苔むした岩盤を走るナメが美しい。
細かいブロックを積み重ねたような赤い岩肌はフリクションも良く、現れる小滝はすべて快適に直登して行ける。
これまでの退屈さを補って余りある、美しい渓相が続いた。トチの巨木までの鬱憤を晴らすように心が浮き立つ。
両岸をトチやサワグルミの大木が彩り、なんとも言えず落ち着いた、それでいて心躍る風景を形作っていた。
時折霧雨の落ちる生憎の天気だが、そのおかげで霧に烟る樹林が浮かび上がる源頭部の風情は、より印象の強い
ものになっている。
最後は急傾斜の泥溝状となったので、左岸の小尾根に逃げてそのまま尾根を目指す。
こちらは青息吐息で立ち止まりながらの登行だが、satoさんは息ひとつ切らさず、涼しい顔で歩いている。
強烈な登りを我慢して山頂の少し北側に出れば、ここからは登山道だ。
峰床山を訪れるのは学生時代以来、40年以上振りだろうか。その頃はこんなに開けた山頂ではなかったような
気がする。
誰もいない静かな山頂でランチタイムを楽しんでいると、トレランの一団がやって来て、すぐに下山して行った。
わずかに覗く青空の下に見えるピークは江賀谷山あたりだろうか。
やがてその青空も消え、霧雨模様になったのを潮に腰を上げた。
下山は八丁平経由とする。山頂南のベンチのあるピーク手前の鞍部から谷へ下りて行く。ほどなく八丁平の一
角、かつて同志社大学ワンゲルの新心荘という名の山小屋跡に到着。
八丁平の湿原をグルっと一周してオグロ坂峠に向かう。雨で濡れた木道はツルツル滑るので注意が必要だ。
周りの美しい樹林には鹿除けの柵が張り巡らされて景観を損ねている。「防鹿柵(ぼうろくさく)」という言葉は
初めて見た。
切通しにお地蔵さんが納められた祠のあるオグロ坂峠は、深く刻まれた切通しになった峠らしい峠だ。
この峠の久多側の佇まいが素晴らしい。勾配が最小になるように、幾重にも折り返して付けられた峠越えの古道
は、斜面を包む樹林の美しさと相まって、一幅の絵画の中の旅人になったような気分にさせてくれる。
この道を早足で駆け抜けるのはあまりにももったいない。幾度も立ち止まり、振り返りしながらこの芸術的な造
作の峠道を味わった。
やがて植林の中のジグザグが始まると、林道は近い。
山日和
峰床、八丁をに向けて溯行した沢ってどこやろ?