【日 付】2020年9月26日(土)
【山 域】京都北山 峰床山周辺
【天 候】曇り
【メンバー】sato、山日和
【コース】林道入口8:30---9:55オグロ坂分岐---11:40峰床山13:40---14:10八丁平新心荘跡---14:50オグロ坂峠
---15:40分岐---16:15駐車地
40年以上前の記録を見て入渓したのは、久多下の町から峰床山へ突き上げるオグロ谷。
西尾寿一氏が編纂した「渓谷」という、沢登りルートの集大成のような本に載っていた谷である。
この谷にはオグロ坂峠を経て八丁平へ至る鯖街道の古道が並行して延びている。
林道が左岸から右岸へ渡るところで流れに下りた。平凡な渓相が続いて、その内堰堤に行く手を阻まれてしま
った。一旦林道へ上がって再び入渓。右からの支流が入ったところでようやく滝が現われて顔がほころぶ。
5m足らずだが、真ん中に丸っこい大岩を配した、なかなか雰囲気のある滝である。
気を良くして進むとまたもや堰堤に突き当たってガックリ。これがもう一回繰り返された。遡行図には堰堤は
まったく描かれていなかったが、大昔のままと思っている方が甘いのだろう。
谷に戻っても左側には林道の側壁があったりして、風情も何もあったものではない。
鯖街道が右岸斜面を上がって行く少し先から渓相が変わった。大きな二俣を左に取ったちころに幹周6mはあり
そうなトチの巨木が鎮座していた。思わず感嘆の声が上がる。
ずいぶん大きな木の割には、落ちているトチの実が小さいのが不思議だ。
さらに進むと渓相が急変した。谷筋は植林が切れて自然林となり、これまでの広々とした谷はV字を刻むように
なった。苔むした岩盤を走るナメが美しい。
細かいブロックを積み重ねたような赤い岩肌はフリクションも良く、現れる小滝はすべて快適に直登して行ける。
これまでの退屈さを補って余りある、美しい渓相が続いた。トチの巨木までの鬱憤を晴らすように心が浮き立つ。
両岸をトチやサワグルミの大木が彩り、なんとも言えず落ち着いた、それでいて心躍る風景を形作っていた。
時折霧雨の落ちる生憎の天気だが、そのおかげで霧に烟る樹林が浮かび上がる源頭部の風情は、より印象の強い
ものになっている。
最後は急傾斜の泥溝状となったので、左岸の小尾根に逃げてそのまま尾根を目指す。
こちらは青息吐息で立ち止まりながらの登行だが、satoさんは息ひとつ切らさず、涼しい顔で歩いている。
強烈な登りを我慢して山頂の少し北側に出れば、ここからは登山道だ。
峰床山を訪れるのは学生時代以来、40年以上振りだろうか。その頃はこんなに開けた山頂ではなかったような
気がする。
誰もいない静かな山頂でランチタイムを楽しんでいると、トレランの一団がやって来て、すぐに下山して行った。
わずかに覗く青空の下に見えるピークは江賀谷山あたりだろうか。
やがてその青空も消え、霧雨模様になったのを潮に腰を上げた。
下山は八丁平経由とする。山頂南のベンチのあるピーク手前の鞍部から谷へ下りて行く。ほどなく八丁平の一
角、かつて同志社大学ワンゲルの新心荘という名の山小屋跡に到着。
八丁平の湿原をグルっと一周してオグロ坂峠に向かう。雨で濡れた木道はツルツル滑るので注意が必要だ。
周りの美しい樹林には鹿除けの柵が張り巡らされて景観を損ねている。「防鹿柵(ぼうろくさく)」という言葉は
初めて見た。
切通しにお地蔵さんが納められた祠のあるオグロ坂峠は、深く刻まれた切通しになった峠らしい峠だ。
この峠の久多側の佇まいが素晴らしい。勾配が最小になるように、幾重にも折り返して付けられた峠越えの古道
は、斜面を包む樹林の美しさと相まって、一幅の絵画の中の旅人になったような気分にさせてくれる。
この道を早足で駆け抜けるのはあまりにももったいない。幾度も立ち止まり、振り返りしながらこの芸術的な造
作の峠道を味わった。
やがて植林の中のジグザグが始まると、林道は近い。
山日和
【京都北山】オグロ谷から峰床山
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】
【メンバー】
【 天 候 】
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※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
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※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
Re: 【京都北山】オグロ谷から峰床山
山日和さん こんばんは。
【日 付】2020年9月26日(土)
【山 域】京都北山 峰床山周辺
【天 候】曇り
【メンバー】sato、山日和
【コース】林道入口8:30---9:55オグロ坂分岐---11:40峰床山13:40---14:10八丁平新心荘跡---14:50オグロ坂峠
---15:40分岐---16:15駐車地
40年以上前の記録を見て入渓したのは、久多下の町から峰床山へ突き上げるオグロ谷。
西尾寿一氏が編纂した「渓谷」という、沢登りルートの集大成のような本に載っていた谷である。
この谷にはオグロ坂峠を経て八丁平へ至る鯖街道の古道が並行して延びている。
峰床、八丁をに向けて溯行した沢ってどこやろ?
ひょっとしてあの林道沿い? とエアリア見て再確認しました。
林道が左岸から右岸へ渡るところで流れに下りた。平凡な渓相が続いて、その内堰堤に行く手を阻まれてしま
った。一旦林道へ上がって再び入渓。右からの支流が入ったところでようやく滝が現われて顔がほころぶ。
5m足らずだが、真ん中に丸っこい大岩を配した、なかなか雰囲気のある滝である。
気を良くして進むとまたもや堰堤に突き当たってガックリ。これがもう一回繰り返された。遡行図には堰堤は
まったく描かれていなかったが、大昔のままと思っている方が甘いのだろう。
谷に戻っても左側には林道の側壁があったりして、風情も何もあったものではない。[/color]
ですよね~
昔のことを知らない不肖Sは植林地帯からの林道したの流れにはいる発想はなかったですが、
これもありですね!!
鯖街道が右岸斜面を上がって行く少し先から渓相が変わった。大きな二俣を左に取ったちころに幹周6mはあり
そうなトチの巨木が鎮座していた。思わず感嘆の声が上がる。
ずいぶん大きな木の割には、落ちているトチの実が小さいのが不思議だ
さらに進むと渓相が急変した。谷筋は植林が切れて自然林となり、これまでの広々とした谷はV字を刻むように
なった。苔むした岩盤を走るナメが美しい。
細かいブロックを積み重ねたような赤い岩肌はフリクションも良く、現れる小滝はすべて快適に直登して行ける。
これまでの退屈さを補って余りある、美しい渓相が続いた。トチの巨木までの鬱憤を晴らすように心が浮き立つ。
両岸をトチやサワグルミの大木が彩り、なんとも言えず落ち着いた、それでいて心躍る風景を形作っていた。
時折霧雨の落ちる生憎の天気だが、そのおかげで霧に烟る樹林が浮かび上がる源頭部の風情は、より印象の強い
ものになっている。
いいですね~
去年の冬に八丁平へこの林道から行ったときに林道から右岸へ登る時に、その先の流れが気になってました。
ゆったり、癒やし川歩きができそうですね。
八丁平へ繋がってるものいいです。
最後は急傾斜の泥溝状となったので、左岸の小尾根に逃げてそのまま尾根を目指す。
こちらは青息吐息で立ち止まりながらの登行だが、satoさんは息ひとつ切らさず、涼しい顔で歩いている。
これはかなりご謙遜してますな~
下山は八丁平経由とする。山頂南のベンチのあるピーク手前の鞍部から谷へ下りて行く。ほどなく八丁平の一
角、かつて同志社大学ワンゲルの新心荘という名の山小屋跡に到着。
学生時代に泊まったことあるんですか??
切通しにお地蔵さんが納められた祠のあるオグロ坂峠は、深く刻まれた切通しになった峠らしい峠だ。
この峠の久多側の佇まいが素晴らしい。勾配が最小になるように、幾重にも折り返して付けられた峠越えの古道
は、斜面を包む樹林の美しさと相まって、一幅の絵画の中の旅人になったような気分にさせてくれる。
この道を早足で駆け抜けるのはあまりにももったいない。幾度も立ち止まり、振り返りしながらこの芸術的な造
作の峠道を味わった。
あ~ここはホンマいいですね、雪の斜面を登って峠から八丁平へとほんわか、しみじみでした。
「絵画の中の旅人になった様な気分」 ですか うまいですね~
座布団 10枚!!
SHIGEKI
【日 付】2020年9月26日(土)
【山 域】京都北山 峰床山周辺
【天 候】曇り
【メンバー】sato、山日和
【コース】林道入口8:30---9:55オグロ坂分岐---11:40峰床山13:40---14:10八丁平新心荘跡---14:50オグロ坂峠
---15:40分岐---16:15駐車地
40年以上前の記録を見て入渓したのは、久多下の町から峰床山へ突き上げるオグロ谷。
西尾寿一氏が編纂した「渓谷」という、沢登りルートの集大成のような本に載っていた谷である。
この谷にはオグロ坂峠を経て八丁平へ至る鯖街道の古道が並行して延びている。
峰床、八丁をに向けて溯行した沢ってどこやろ?
ひょっとしてあの林道沿い? とエアリア見て再確認しました。
林道が左岸から右岸へ渡るところで流れに下りた。平凡な渓相が続いて、その内堰堤に行く手を阻まれてしま
った。一旦林道へ上がって再び入渓。右からの支流が入ったところでようやく滝が現われて顔がほころぶ。
5m足らずだが、真ん中に丸っこい大岩を配した、なかなか雰囲気のある滝である。
気を良くして進むとまたもや堰堤に突き当たってガックリ。これがもう一回繰り返された。遡行図には堰堤は
まったく描かれていなかったが、大昔のままと思っている方が甘いのだろう。
谷に戻っても左側には林道の側壁があったりして、風情も何もあったものではない。[/color]
ですよね~
昔のことを知らない不肖Sは植林地帯からの林道したの流れにはいる発想はなかったですが、
これもありですね!!
鯖街道が右岸斜面を上がって行く少し先から渓相が変わった。大きな二俣を左に取ったちころに幹周6mはあり
そうなトチの巨木が鎮座していた。思わず感嘆の声が上がる。
ずいぶん大きな木の割には、落ちているトチの実が小さいのが不思議だ
さらに進むと渓相が急変した。谷筋は植林が切れて自然林となり、これまでの広々とした谷はV字を刻むように
なった。苔むした岩盤を走るナメが美しい。
細かいブロックを積み重ねたような赤い岩肌はフリクションも良く、現れる小滝はすべて快適に直登して行ける。
これまでの退屈さを補って余りある、美しい渓相が続いた。トチの巨木までの鬱憤を晴らすように心が浮き立つ。
両岸をトチやサワグルミの大木が彩り、なんとも言えず落ち着いた、それでいて心躍る風景を形作っていた。
時折霧雨の落ちる生憎の天気だが、そのおかげで霧に烟る樹林が浮かび上がる源頭部の風情は、より印象の強い
ものになっている。
いいですね~
去年の冬に八丁平へこの林道から行ったときに林道から右岸へ登る時に、その先の流れが気になってました。
ゆったり、癒やし川歩きができそうですね。
八丁平へ繋がってるものいいです。
最後は急傾斜の泥溝状となったので、左岸の小尾根に逃げてそのまま尾根を目指す。
こちらは青息吐息で立ち止まりながらの登行だが、satoさんは息ひとつ切らさず、涼しい顔で歩いている。
これはかなりご謙遜してますな~
下山は八丁平経由とする。山頂南のベンチのあるピーク手前の鞍部から谷へ下りて行く。ほどなく八丁平の一
角、かつて同志社大学ワンゲルの新心荘という名の山小屋跡に到着。
学生時代に泊まったことあるんですか??
切通しにお地蔵さんが納められた祠のあるオグロ坂峠は、深く刻まれた切通しになった峠らしい峠だ。
この峠の久多側の佇まいが素晴らしい。勾配が最小になるように、幾重にも折り返して付けられた峠越えの古道
は、斜面を包む樹林の美しさと相まって、一幅の絵画の中の旅人になったような気分にさせてくれる。
この道を早足で駆け抜けるのはあまりにももったいない。幾度も立ち止まり、振り返りしながらこの芸術的な造
作の峠道を味わった。
あ~ここはホンマいいですね、雪の斜面を登って峠から八丁平へとほんわか、しみじみでした。
「絵画の中の旅人になった様な気分」 ですか うまいですね~
座布団 10枚!!
SHIGEKI
Re: 【京都北山】オグロ谷から峰床山
山日和さま
こんにちは。
曇天の、紅葉前のオグロ谷、八丁平、オグロ坂の情景は、しみじみとこころに響くものがありました。
時折降る小糠雨が、より深く山を味わわせてくれました。
言い得て妙、「一幅の絵画の中の旅人」になったような山旅でした。一幅の絵画の中の、幾重にも折り重なった色彩への旅。
「渓谷」は、手に取った人それぞれが、何かを感じるのではと思います。
私は、沢靴を履き始めたころは、美しい、面白いといわれる谷の沢登りに惹かれていましたが、
「渓谷」と出会い、「わたしの沢山旅」が始まりました。
オグロ坂から眺めた、緩やかな弧を描く谷にトチが佇む美しい源頭の風景を思い出し、
オグロ谷本流への期待を胸に谷に降り立ちましたが、ひとつ、またひとつと堰堤が現れ、頭の中に「えっ?」と疑問符が並びました。
「渓谷4号」の発行は1978年だったのですね。
家に帰って遡行図を見ると、もう見ることのできない滝が三つ記されていました。
当時は林道もなく、オグロ坂は谷を右左と渡渉する道だったようです。
よく分からない人造物にため息をつきましたが、林道終点から奥は、「落ち着いた、それでいて心躍る風景」が広がっていました。
トチの巨木を見ると、駆け寄っていきたくなります(笑)。
大きな実は、育ちざかりの木がつけるのかもしれませんね。
朽木の8メートルのトチや、湯の花谷左岸尾根の巨木もあまり実を落としていませんでした。
健やかなトチが見られる割谷では、手のひらが隠れるくらい大きなトチの実が落ちていました。
最近、人には会わないだろうと思った山や、お天気の悪い日の山で会うのは、トレランの方だったりします。
鯖街道ウルトラマラソンというのがあり、峰床山も通るのですね。
八丁平は不思議な地形ですね。地図を見ているだけで宝物のような場所と感じます。関西では珍しい高層湿原だそうです。
SHIGEKIさんは雪の季節に訪れたのですね。
草が雪で覆われ、ふかふかした雪原となった晴れた日の八丁平は、あけっぴろげで、ほんわか、しみじみ、ぼけっとしてしまいますね。
紅葉前のこの時期は、しんみり、風景の奥へと導かれていきます。
オグロ坂は、足裏に伝わる感触を味わいながら歩きたい道ですね。
この日も、かつてこの道を行き来した人の目に映った風景の中を旅しているような気分になりました。
山旅の翌日、八丁平縦断の林道建設計画から中止までのお話を、反対運動に携わった方からお聞きしました。
時の流れの中で移りゆく風景、人間によって失われてしまった風景、時代時代の人々の山への想い、
そして、森羅万象を包み込んだ変わらぬ光を感じた沢山旅でした。ありがとうございます。
sato
こんにちは。
曇天の、紅葉前のオグロ谷、八丁平、オグロ坂の情景は、しみじみとこころに響くものがありました。
時折降る小糠雨が、より深く山を味わわせてくれました。
言い得て妙、「一幅の絵画の中の旅人」になったような山旅でした。一幅の絵画の中の、幾重にも折り重なった色彩への旅。
「渓谷」は、手に取った人それぞれが、何かを感じるのではと思います。
私は、沢靴を履き始めたころは、美しい、面白いといわれる谷の沢登りに惹かれていましたが、
「渓谷」と出会い、「わたしの沢山旅」が始まりました。
オグロ坂から眺めた、緩やかな弧を描く谷にトチが佇む美しい源頭の風景を思い出し、
オグロ谷本流への期待を胸に谷に降り立ちましたが、ひとつ、またひとつと堰堤が現れ、頭の中に「えっ?」と疑問符が並びました。
「渓谷4号」の発行は1978年だったのですね。
家に帰って遡行図を見ると、もう見ることのできない滝が三つ記されていました。
当時は林道もなく、オグロ坂は谷を右左と渡渉する道だったようです。
よく分からない人造物にため息をつきましたが、林道終点から奥は、「落ち着いた、それでいて心躍る風景」が広がっていました。
トチの巨木を見ると、駆け寄っていきたくなります(笑)。
大きな実は、育ちざかりの木がつけるのかもしれませんね。
朽木の8メートルのトチや、湯の花谷左岸尾根の巨木もあまり実を落としていませんでした。
健やかなトチが見られる割谷では、手のひらが隠れるくらい大きなトチの実が落ちていました。
最近、人には会わないだろうと思った山や、お天気の悪い日の山で会うのは、トレランの方だったりします。
鯖街道ウルトラマラソンというのがあり、峰床山も通るのですね。
八丁平は不思議な地形ですね。地図を見ているだけで宝物のような場所と感じます。関西では珍しい高層湿原だそうです。
SHIGEKIさんは雪の季節に訪れたのですね。
草が雪で覆われ、ふかふかした雪原となった晴れた日の八丁平は、あけっぴろげで、ほんわか、しみじみ、ぼけっとしてしまいますね。
紅葉前のこの時期は、しんみり、風景の奥へと導かれていきます。
オグロ坂は、足裏に伝わる感触を味わいながら歩きたい道ですね。
この日も、かつてこの道を行き来した人の目に映った風景の中を旅しているような気分になりました。
山旅の翌日、八丁平縦断の林道建設計画から中止までのお話を、反対運動に携わった方からお聞きしました。
時の流れの中で移りゆく風景、人間によって失われてしまった風景、時代時代の人々の山への想い、
そして、森羅万象を包み込んだ変わらぬ光を感じた沢山旅でした。ありがとうございます。
sato
Re: 【京都北山】オグロ谷から峰床山
SHIGEKIさん、どうもです。
峰床、八丁をに向けて溯行した沢ってどこやろ?
ひょっとしてあの林道沿い? とエアリア見て再確認しました。
なかなかパッと思い浮かびませんよね。
私も「渓谷」を見るまでノーマークでした。
>谷に戻っても左側には林道の側壁があったりして、風情も何もあったものではない。
ですよね~
昔のことを知らない不肖Sは植林地帯からの林道したの流れにはいる発想はなかったですが、
これもありですね!!
林道が並走しているところはいつもカットなんですが、何かあると信じて・・・
去年の冬に八丁平へこの林道から行ったときに林道から右岸へ登る時に、その先の流れが気になってました。
ゆったり、癒やし川歩きができそうですね。
八丁平へ繋がってるのもいいです。
ここから先が本番でした。芦生が近いこともあり、通じるものがありますね。
>こちらは青息吐息で立ち止まりながらの登行だが、satoさんは息ひとつ切らさず、涼しい顔で歩いている。
これはかなりご謙遜してますな~
いやいや、これは本音です。
やっぱりひと回り違うと差が出ますねえ。
先日は大日ヶ岳と荒島岳の2山を一日で登ったらしいです。
>下山は八丁平経由とする。山頂南のベンチのあるピーク手前の鞍部から谷へ下りて行く。ほどなく八丁平の一
角、かつて同志社大学ワンゲルの新心荘という名の山小屋跡に到着。
学生時代に泊まったことあるんですか??
私はワンゲルじゃなかったもんで
あ~ここはホンマいいですね、雪の斜面を登って峠から八丁平へとほんわか、しみじみでした。
「絵画の中の旅人になった様な気分」 ですか うまいですね~
座布団 10枚!!
ありがとうございます。
山田クン、早よ持って来て~
山日和
峰床、八丁をに向けて溯行した沢ってどこやろ?
ひょっとしてあの林道沿い? とエアリア見て再確認しました。
なかなかパッと思い浮かびませんよね。
私も「渓谷」を見るまでノーマークでした。
>谷に戻っても左側には林道の側壁があったりして、風情も何もあったものではない。
ですよね~
昔のことを知らない不肖Sは植林地帯からの林道したの流れにはいる発想はなかったですが、
これもありですね!!
林道が並走しているところはいつもカットなんですが、何かあると信じて・・・
去年の冬に八丁平へこの林道から行ったときに林道から右岸へ登る時に、その先の流れが気になってました。
ゆったり、癒やし川歩きができそうですね。
八丁平へ繋がってるのもいいです。
ここから先が本番でした。芦生が近いこともあり、通じるものがありますね。
>こちらは青息吐息で立ち止まりながらの登行だが、satoさんは息ひとつ切らさず、涼しい顔で歩いている。
これはかなりご謙遜してますな~
いやいや、これは本音です。
やっぱりひと回り違うと差が出ますねえ。
先日は大日ヶ岳と荒島岳の2山を一日で登ったらしいです。
>下山は八丁平経由とする。山頂南のベンチのあるピーク手前の鞍部から谷へ下りて行く。ほどなく八丁平の一
角、かつて同志社大学ワンゲルの新心荘という名の山小屋跡に到着。
学生時代に泊まったことあるんですか??
私はワンゲルじゃなかったもんで
あ~ここはホンマいいですね、雪の斜面を登って峠から八丁平へとほんわか、しみじみでした。
「絵画の中の旅人になった様な気分」 ですか うまいですね~
座布団 10枚!!
ありがとうございます。
山田クン、早よ持って来て~
山日和
Re: 【京都北山】オグロ谷から峰床山
sato ちゃん、どうもです。
曇天の、紅葉前のオグロ谷、八丁平、オグロ坂の情景は、しみじみとこころに響くものがありました。
時折降る小糠雨が、より深く山を味わわせてくれました。
この谷はスカッと晴れた日よりああいう天気の方が味わい深いですね。
言い得て妙、「一幅の絵画の中の旅人」になったような山旅でした。一幅の絵画の中の、幾重にも折り
重なった色彩への旅。
実際に絵の中に入ったら、絵にならんかもしれんけど。
「渓谷」は、手に取った人それぞれが、何かを感じるのではと思います。
私は、沢靴を履き始めたころは、美しい、面白いといわれる谷の沢登りに惹かれていましたが、
「渓谷」と出会い、「わたしの沢山旅」が始まりました。
私も沢を始めた頃は、ガイドブック的な本の遡行図の滝の数ばかり数えてましたよ。
10m以下の滝は滝と思わなかったり。
「渓谷4号」の発行は1978年だったのですね。
家に帰って遡行図を見ると、もう見ることのできない滝が三つ記されていました。
当時は林道もなく、オグロ坂は谷を右左と渡渉する道だったようです。
そりゃ変わるはずですね。往時の谷沿いの道は、美しい流れを何度も渡ってオグロ坂への
思いを高揚させてくれる道だったんでしょうね。
よく分からない人造物にため息をつきましたが、林道終点から奥は、「落ち着いた、それでいて心
躍る風景」が広がっていました。
当然ですが、ホッとしましたね。
トチの巨木を見ると、駆け寄っていきたくなります(笑)。
まあ、気持ちはわかります。
最近、人には会わないだろうと思った山や、お天気の悪い日の山で会うのは、トレランの方だった
りします。
鯖街道ウルトラマラソンというのがあり、峰床山も通るのですね。
走るのが悪いとは言わないけれど、なんか落ち着かないですね。
八丁平は不思議な地形ですね。地図を見ているだけで宝物のような場所と感じます。関西では珍しい
高層湿原だそうです。
昔から京都の岳人の宝箱みたいな場所でした。他には箱館山あたりが有名ですね。
オグロ坂は、足裏に伝わる感触を味わいながら歩きたい道ですね。
この日も、かつてこの道を行き来した人の目に映った風景の中を旅しているような気分になりました。
足早に通り過ぎるのは、あまりにもったいない風情のある道です。五感を研ぎ澄ませると言うより開放して、
心を無にして歩きたいような道ですね。
時の流れの中で移りゆく風景、人間によって失われてしまった風景、時代時代の人々の山への想い、
そして、森羅万象を包み込んだ変わらぬ光を感じた沢山旅でした。ありがとうございます。
もう少し早く訪れてたらなあと思ったりしても詮無いことですが。
オグロ坂の道は48年前に歩いてるはず(高校時代の合宿で)なのに、峠越えの古道の印象がまるで残ってないんです。
若い頃はああいう風景に興味が湧かなかったんでしょうね。
そう思えば、歳を重ねるのも悪いことばかりではないのかな?
山日和
曇天の、紅葉前のオグロ谷、八丁平、オグロ坂の情景は、しみじみとこころに響くものがありました。
時折降る小糠雨が、より深く山を味わわせてくれました。
この谷はスカッと晴れた日よりああいう天気の方が味わい深いですね。
言い得て妙、「一幅の絵画の中の旅人」になったような山旅でした。一幅の絵画の中の、幾重にも折り
重なった色彩への旅。
実際に絵の中に入ったら、絵にならんかもしれんけど。
「渓谷」は、手に取った人それぞれが、何かを感じるのではと思います。
私は、沢靴を履き始めたころは、美しい、面白いといわれる谷の沢登りに惹かれていましたが、
「渓谷」と出会い、「わたしの沢山旅」が始まりました。
私も沢を始めた頃は、ガイドブック的な本の遡行図の滝の数ばかり数えてましたよ。
10m以下の滝は滝と思わなかったり。
「渓谷4号」の発行は1978年だったのですね。
家に帰って遡行図を見ると、もう見ることのできない滝が三つ記されていました。
当時は林道もなく、オグロ坂は谷を右左と渡渉する道だったようです。
そりゃ変わるはずですね。往時の谷沿いの道は、美しい流れを何度も渡ってオグロ坂への
思いを高揚させてくれる道だったんでしょうね。
よく分からない人造物にため息をつきましたが、林道終点から奥は、「落ち着いた、それでいて心
躍る風景」が広がっていました。
当然ですが、ホッとしましたね。
トチの巨木を見ると、駆け寄っていきたくなります(笑)。
まあ、気持ちはわかります。
最近、人には会わないだろうと思った山や、お天気の悪い日の山で会うのは、トレランの方だった
りします。
鯖街道ウルトラマラソンというのがあり、峰床山も通るのですね。
走るのが悪いとは言わないけれど、なんか落ち着かないですね。
八丁平は不思議な地形ですね。地図を見ているだけで宝物のような場所と感じます。関西では珍しい
高層湿原だそうです。
昔から京都の岳人の宝箱みたいな場所でした。他には箱館山あたりが有名ですね。
オグロ坂は、足裏に伝わる感触を味わいながら歩きたい道ですね。
この日も、かつてこの道を行き来した人の目に映った風景の中を旅しているような気分になりました。
足早に通り過ぎるのは、あまりにもったいない風情のある道です。五感を研ぎ澄ませると言うより開放して、
心を無にして歩きたいような道ですね。
時の流れの中で移りゆく風景、人間によって失われてしまった風景、時代時代の人々の山への想い、
そして、森羅万象を包み込んだ変わらぬ光を感じた沢山旅でした。ありがとうございます。
もう少し早く訪れてたらなあと思ったりしても詮無いことですが。
オグロ坂の道は48年前に歩いてるはず(高校時代の合宿で)なのに、峠越えの古道の印象がまるで残ってないんです。
若い頃はああいう風景に興味が湧かなかったんでしょうね。
そう思えば、歳を重ねるのも悪いことばかりではないのかな?
山日和
-
- 記事: 539
- 登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
- お住まい: 京都市左京区
Re: 【京都北山】オグロ谷から峰床山
山日和さん 遅コメで失礼いたします。
ふと自分の山行記録を振り返ってみると峰床山は私が最もよく訪れる山でした。勿論、峰床山のピークそのものよりもその東西南北に広がる尾根や谷に魅力を感じるので、様々なルートから訪れているつもりだったのですが、このオグロ谷は訪れたことはありませんでした。
>鯖街道が右岸斜面を上がって行く少し先から・・・
しばらく前まで、この登り口になんとも場違いに思われる「鯖街道ウルトラマラソン」の標識があったのですが、流石に撤去されたのでしょうか?
>大きな二俣を左に取ったちころに幹周6mはありそうなトチの巨木が鎮座していた。
時に魅力的な光景ですね。是非、訪れてみたいのですが、果たして渓流用の靴が必要な谷でしょうか?あるいは普通の登山靴で歩けそうなところでしょうか?
ずいぶん大きな木の割には、落ちているトチの実が小さいのが不思議だ。
今年はトチやブナの実が大凶作らしいですね。そのせいでクマの餌がなくて、クマが非常に気が荒立っているとか
>峰床山を訪れるのは学生時代以来、40年以上振りだろうか。その頃はこんなに開けた山頂ではなかったような気がする
私は40年前の景色は知らないのですが、山頂の北西に電波塔を作るのにこの山頂をかなり切り開かれたようです。
それから一昨年の台風のせいで山頂のすぐ南側に立っていたリョウブの二本の木がいずれも倒れてしまい、山頂が寒々しく感じられるようになりました。
>かつて同志社大学ワンゲルの新心荘という名の山小屋跡に到着。
かつてオグロ坂峠を通り、京都市が八丁平を南北に縦断する林道を計画した時に、その反対派の急先鋒だったのが同志社のワンゲル部だったそうですね。林道の計画が廃止に追い込まれた京都市はすぐさま新心荘の撤去を命じたらしいですが、それは子供じみた報復措置あるいは腹いせのようにしか思えませんね。
>周りの美しい樹林には鹿除けの柵が張り巡らされて景観を損ねている。「防鹿柵(ぼうろくさく)」という言葉は
初めて見た。
ここも防鹿柵のせいで急速に景観が変化して、残念なことになっています。柵の内側では低木が密生してるのをご覧になったかと思いますが、果たして既に鹿の餌になるとは思えないう藪を果たして京都市は今後、どうするつもりなのか。
> 切通しにお地蔵さんが納められた祠のあるオグロ坂峠は、深く刻まれた切通しになった峠らしい峠だ。
この峠の久多側の佇まいが素晴らしい。
ここから見上げると山毛欅の高木が際立って、一層の壮麗さを感じるような気がします。
>この道を早足で駆け抜けるのはあまりにももったいない。幾度も立ち止まり、振り返りしながらこの芸術的な造
作の峠道を味わった。
御意です。林道は八丁平のすぐ南まで完成していますが、オグロ坂峠より北側の風情ある峠道が八丁平から南側では残っていないのもこの林道に置換されてしまったせいでしょうか。でも、オグロ坂峠よりも北側にこの峠道が残っていることを、八丁平を林道が貫かなったことを同志社のワンゲル部のOB達に感謝したくなります。
ふと自分の山行記録を振り返ってみると峰床山は私が最もよく訪れる山でした。勿論、峰床山のピークそのものよりもその東西南北に広がる尾根や谷に魅力を感じるので、様々なルートから訪れているつもりだったのですが、このオグロ谷は訪れたことはありませんでした。
>鯖街道が右岸斜面を上がって行く少し先から・・・
しばらく前まで、この登り口になんとも場違いに思われる「鯖街道ウルトラマラソン」の標識があったのですが、流石に撤去されたのでしょうか?
>大きな二俣を左に取ったちころに幹周6mはありそうなトチの巨木が鎮座していた。
時に魅力的な光景ですね。是非、訪れてみたいのですが、果たして渓流用の靴が必要な谷でしょうか?あるいは普通の登山靴で歩けそうなところでしょうか?
ずいぶん大きな木の割には、落ちているトチの実が小さいのが不思議だ。
今年はトチやブナの実が大凶作らしいですね。そのせいでクマの餌がなくて、クマが非常に気が荒立っているとか
>峰床山を訪れるのは学生時代以来、40年以上振りだろうか。その頃はこんなに開けた山頂ではなかったような気がする
私は40年前の景色は知らないのですが、山頂の北西に電波塔を作るのにこの山頂をかなり切り開かれたようです。
それから一昨年の台風のせいで山頂のすぐ南側に立っていたリョウブの二本の木がいずれも倒れてしまい、山頂が寒々しく感じられるようになりました。
>かつて同志社大学ワンゲルの新心荘という名の山小屋跡に到着。
かつてオグロ坂峠を通り、京都市が八丁平を南北に縦断する林道を計画した時に、その反対派の急先鋒だったのが同志社のワンゲル部だったそうですね。林道の計画が廃止に追い込まれた京都市はすぐさま新心荘の撤去を命じたらしいですが、それは子供じみた報復措置あるいは腹いせのようにしか思えませんね。
>周りの美しい樹林には鹿除けの柵が張り巡らされて景観を損ねている。「防鹿柵(ぼうろくさく)」という言葉は
初めて見た。
ここも防鹿柵のせいで急速に景観が変化して、残念なことになっています。柵の内側では低木が密生してるのをご覧になったかと思いますが、果たして既に鹿の餌になるとは思えないう藪を果たして京都市は今後、どうするつもりなのか。
> 切通しにお地蔵さんが納められた祠のあるオグロ坂峠は、深く刻まれた切通しになった峠らしい峠だ。
この峠の久多側の佇まいが素晴らしい。
ここから見上げると山毛欅の高木が際立って、一層の壮麗さを感じるような気がします。
>この道を早足で駆け抜けるのはあまりにももったいない。幾度も立ち止まり、振り返りしながらこの芸術的な造
作の峠道を味わった。
御意です。林道は八丁平のすぐ南まで完成していますが、オグロ坂峠より北側の風情ある峠道が八丁平から南側では残っていないのもこの林道に置換されてしまったせいでしょうか。でも、オグロ坂峠よりも北側にこの峠道が残っていることを、八丁平を林道が貫かなったことを同志社のワンゲル部のOB達に感謝したくなります。
山猫
Re: 【京都北山】オグロ谷から峰床山
yamanekoさん、どうもです。
ふと自分の山行記録を振り返ってみると峰床山は私が最もよく訪れる山でした。勿論、峰床山のピークそのものよりもその東西南北に広がる尾根や谷に魅力を感じるので、様々なルートから訪れているつもりだったのですが、このオグロ谷は訪れたことはありませんでした。
そうでしたか。私は芦生以外の京都北山は高校時代や大学1年生ぐらいの時にたまに訪れる程度で、あまり食指の動く山域ではありませんでした。
申し訳程度に雲取山や魚谷山、桟敷ヶ岳、皆子山あたりへ行ったぐらいです。
しばらく前まで、この登り口に「鯖街道ウルトラマラソン」の標識があったのですが、流石に撤去されたのでしょうか?
まだ健在でしたよ。
時に魅力的な光景ですね。是非、訪れてみたいのですが、果たして渓流用の靴が必要な谷でしょうか?あるいは普通の登山靴で歩けそうなところでしょうか?
普通の靴だと歩けないことはないけど楽しさが削がれるでしょうね。沢靴かスパイク付きの長靴がいいでしょう。
私は40年前の景色は知らないのですが、山頂の北西に電波塔を作るのにこの山頂をかなり切り開かれたようです。
それから一昨年の台風のせいで山頂のすぐ南側に立っていたリョウブの二本の木がいずれも倒れてしまい、山頂が寒々しく感じられるようになりました。
そうなんですね。晴れてれば景色は良さそうですが、何か殺伐とした印象も拭えませんでした。
かつてオグロ坂峠を通り、京都市が八丁平を南北に縦断する林道を計画した時に、その反対派の急先鋒だったのが同志社のワンゲル部だったそうですね。林道の計画が廃止に追い込まれた京都市はすぐさま新心荘の撤去を命じたらしいですが、それは子供じみた報復措置あるいは腹いせのようにしか思えませんね。
そういう歴史がありましたか。母校のワンゲルですが、全然知りませんでした。
ここも防鹿柵のせいで急速に景観が変化して、残念なことになっています。柵の内側では低木が密生してるのをご覧になったかと思いますが、果たして既に鹿の餌になるとは思えないう藪を果たして京都市は今後、どうするつもりなのか。
これもお役所仕事というヤツですかね。
>切通しにお地蔵さんが納められた祠のあるオグロ坂峠は、深く刻まれた切通しになった峠らしい峠だ。
この峠の久多側の佇まいが素晴らしい。
ここから見上げると山毛欅の高木が際立って、一層の壮麗さを感じるような気がします。
そうですね。ここまで切り通すのもなかなか大変な作業だったでしょう。
>この道を早足で駆け抜けるのはあまりにももったいない。幾度も立ち止まり、振り返りしながらこの芸術的な造作の峠道を味わった。
御意です。林道は八丁平のすぐ南まで完成していますが、オグロ坂峠より北側の風情ある峠道が八丁平から南側では残っていないのもこの林道に置換されてしまったせいでしょうか。でも、オグロ坂峠よりも北側にこの峠道が残っていることを、八丁平を林道が貫かなったことを同志社のワンゲル部のOB達に感謝したくなります。
まったくもって、素晴らしい作りの道だと思います。北山の峠を見直してみようという思いが湧きました。
山日和
ふと自分の山行記録を振り返ってみると峰床山は私が最もよく訪れる山でした。勿論、峰床山のピークそのものよりもその東西南北に広がる尾根や谷に魅力を感じるので、様々なルートから訪れているつもりだったのですが、このオグロ谷は訪れたことはありませんでした。
そうでしたか。私は芦生以外の京都北山は高校時代や大学1年生ぐらいの時にたまに訪れる程度で、あまり食指の動く山域ではありませんでした。
申し訳程度に雲取山や魚谷山、桟敷ヶ岳、皆子山あたりへ行ったぐらいです。
しばらく前まで、この登り口に「鯖街道ウルトラマラソン」の標識があったのですが、流石に撤去されたのでしょうか?
まだ健在でしたよ。
時に魅力的な光景ですね。是非、訪れてみたいのですが、果たして渓流用の靴が必要な谷でしょうか?あるいは普通の登山靴で歩けそうなところでしょうか?
普通の靴だと歩けないことはないけど楽しさが削がれるでしょうね。沢靴かスパイク付きの長靴がいいでしょう。
私は40年前の景色は知らないのですが、山頂の北西に電波塔を作るのにこの山頂をかなり切り開かれたようです。
それから一昨年の台風のせいで山頂のすぐ南側に立っていたリョウブの二本の木がいずれも倒れてしまい、山頂が寒々しく感じられるようになりました。
そうなんですね。晴れてれば景色は良さそうですが、何か殺伐とした印象も拭えませんでした。
かつてオグロ坂峠を通り、京都市が八丁平を南北に縦断する林道を計画した時に、その反対派の急先鋒だったのが同志社のワンゲル部だったそうですね。林道の計画が廃止に追い込まれた京都市はすぐさま新心荘の撤去を命じたらしいですが、それは子供じみた報復措置あるいは腹いせのようにしか思えませんね。
そういう歴史がありましたか。母校のワンゲルですが、全然知りませんでした。
ここも防鹿柵のせいで急速に景観が変化して、残念なことになっています。柵の内側では低木が密生してるのをご覧になったかと思いますが、果たして既に鹿の餌になるとは思えないう藪を果たして京都市は今後、どうするつもりなのか。
これもお役所仕事というヤツですかね。
>切通しにお地蔵さんが納められた祠のあるオグロ坂峠は、深く刻まれた切通しになった峠らしい峠だ。
この峠の久多側の佇まいが素晴らしい。
ここから見上げると山毛欅の高木が際立って、一層の壮麗さを感じるような気がします。
そうですね。ここまで切り通すのもなかなか大変な作業だったでしょう。
>この道を早足で駆け抜けるのはあまりにももったいない。幾度も立ち止まり、振り返りしながらこの芸術的な造作の峠道を味わった。
御意です。林道は八丁平のすぐ南まで完成していますが、オグロ坂峠より北側の風情ある峠道が八丁平から南側では残っていないのもこの林道に置換されてしまったせいでしょうか。でも、オグロ坂峠よりも北側にこの峠道が残っていることを、八丁平を林道が貫かなったことを同志社のワンゲル部のOB達に感謝したくなります。
まったくもって、素晴らしい作りの道だと思います。北山の峠を見直してみようという思いが湧きました。
山日和