【鈴鹿】サヨナラの御池岳は定番のコースで
Posted: 2020年9月26日(土) 16:19
【日付】2020年9月21日(月)
【山域】鈴鹿
【メンバー】サポさん、K氏、副館長、kasaya
【天候】晴
【ルート】
鞍掛峠駐車地7:59---8:14コグルミ谷—-9:14カタクリ峠---10:19P1241---10:24南峰---10:56南端11:35---
12:08ボタンブチ---12:50丸池---13:05西のボタンブチ---13:16元池---13:37鈴北岳---14:17鞍掛峠---
14:26鉄塔15:02---15:10駐車地
10月半ばの転勤が決まった。鈴鹿から宇都宮に移る自分にとってはおそらく最後の御池岳である。大学のワンゲルで一緒だったサポさんと副館長それに久しぶりのK氏を誘っての山行となった。なかなか会えないK氏には是非一度御池を案内したかったのだ。
7時30分藤原簡易駐車場で待ち合わせ。同じ部活ではあったがK氏とサポさんや副館長は30年以上会っていないはずだが、全然変わらないねという挨拶で始まりすぐにいつも通りの雰囲気となる。自分の車で鞍掛峠に向かう。ちょっと遅いかなと心配したが峠の駐車場は2台分の余裕があった。まずはヤレヤレ。天気もいいのでそこそこ人は来ているなあ。
準備をして出発。まずは準備運動がてらにコグルミ谷まで降りていく。今日はさわやかな秋晴れの日。いい日になったなあと思いつつコグルミ谷登山口に到着。さあ登りの始まりだ。幾度も通ったこの道を上がっていくとすぐにアケボノソウが現れた。見たかった花がこんなところにあった。一昨日の藤原岳でも見たし今年は多いのかもしれない。登山は久しぶりというK氏に調子を聞くと大丈夫とのことで、最初の休憩は長命水とした。ゆっくり歩いて到着すると先客がいた。カタクリ峠まで休憩なしで上がるのもしんどいのでその脇で休憩。副館長から早速大福餅をいただく。彼との山行ではこれが定番となって久しい。冷やされたこの餅は胃袋にスッと収まる。長命水は樋が壊れてなくなっていて水がうまく飲めない。ここはよく壊れるなあ。「2杯飲むと1歳若返る」と書かれた看板が以前は合ったがもうそれを知る人も少ないのではないか。
しばしの休憩の後、カタクリ峠に上がる。ここでまた小休止。他のパーティの人も休んでいる。ここから尾根を行くのが正規ルートだが自分たちはいつものように真の谷ルートへ行く。勝手知ったる谷道をP1241へ直接上がる尾根の末端に進んで行く。
御池が初めてのK氏にここから上がるよと言えば、はっきりした道が無くても躊躇なく後をついてくる。この尾根はもう何回登ったことだろう。10回や20回ではないだろう。それでも飽きもせずやってきた。ここを冬にスノーシューを履いて降りるとすごく気持ちいいとK氏に説明し副館長も同意してくれる。K氏には是非冬の御池も味わってほしいなあ。 大量の苔が付着している岩が集まっている場所でちょっと休憩。この岩と苔はいつからあったのだろうかと皆に投げかける。初めてこの景色を見たときはちょっと感動しそれがここに通うきっかけになったのだ。何度も写真に撮るがその雰囲気はなかなか出せなくて残念だ。
さらに登り始めると傾斜が緩やかになってP1241に飛び出す。いつもの風景だが今日は空気が澄んでいて細部にわたり眺められる。壊れかけた柵が風景の邪魔ではあるが、御池台地の広がりがしっかり見られてうれしい。初めてのK氏にも見せたかった風景だ。 そして次は南峰。案内したかった場所だ。そういえばFBに載せている写真はここで山日和さんに撮ってもらったものであることをふと思い出す。せっかくなので同じ場所から自分の写真を撮ってもらう。最後だからなあ。でもFBの写真にはしない。お気に入りの場所なので休憩し凍らせてきたゼリーを出す。よく冷えているので美味しく食べてくれる。
さあここからは御池巡り。南に向かって歩くと意外に踏み跡がしっかりしている。時計回りに進み青のドリーネの説明。いくら口で言っても実物を見ないと分からないだろうなあ。久しぶりに御池の南端まで行くと、そこは開けていて風もない場所だったのでランチを提案する。時刻は11時だ。いい頃だ。定番のラーメンを出す中、K氏はタッパに入れたおにぎりを取り出した。奥さんが作ったのかと思いきや自分で作ったとのこと。コンビニでもないんだ。ちょっと新鮮な感じ。
食後は土倉岳の降り口、T字尾根への降り口を見てから幸助の池、ボタンブチと歩きここで記念撮影。ボタンブチにはたくさんの人。カタクリ峠を過ぎてからは人に会わなかったがここは一般コースなのだ。しかしここからは直ぐに西回りにコースに入る。こちらはトレースが少ない。ここで人に会うことはめったにないよと言いつつ風池、丸池と歩きここで休憩。副館長がいつもここに来るなあとつぶやく。そうなんだ。なぜかいつもここへ来てしまう。
この後は西のボタンブチ辺りまで行ってから日本庭園に出ようかななどと思いつつ歩く。踏み跡がなく草の深い台地は石も多く不安定なのだが、あまりそれを意識せずに進んで行くと不意に足元が滑った。ありゃっと思ってとっさに手を突こうとしたが、手は深い草の上に置かれただけで、次の瞬間胸に激しいい痛みを覚えた。一瞬息ができなくなりのたうち回る。最後の御池でやってしまったか。皆が心配して周りに集まってくるがなんともしようがない。30秒から1分ぐらいだろうかようやく息ができるようになりハーハー言いつつしばらく突っ伏したままだ。その後上体を起こし打ち付けた胸を見てみるが特に出血もない。胸をそらしてみても痛みはない。特に骨折もしていないようだ。何もなくて良かった。副館長は僕の苦しそうな状態を見て一瞬担いで降りなきゃいけないかと思ったそうだ。御心配をおかけしました。
西のボタンブチと思われる辺りから日本庭園を目指して右折。この辺りも踏み跡がほとんどない。先ほどの失敗を又しないように慎重に足元を探りながら進むとやがて日本庭園に飛び出す。苔で地面の覆われた場所。最近はずいぶんシダが繁茂しているがそれでもこの風景は素晴らしい。そしてその向こうには多くの登山者が歩いているのが見える。御池岳から鈴北につながるメインルートがすぐそこだ。 ここで自分らは元池に向かう。ルートをちょっと外れるだけだがこの池に寄る人は少ない。今回も自分らだけ。この池はイモリが沢山いるのでいつもそれを確認するが、今日はいない。どこへ行ったのだろう。そして数は少ないがオタマジャクシが結構泳いでいる。この時期にオタマジャクシのままでは果たして越年できるのだろうか。ちょっと気になる。今日は急ぐこともないのでここで持参のグレープフルーツを皆で食べる。これも暑い時期の定番の差し入れ。いつも通りの行動だ。 その後鈴北岳に上がると、やはりいい展望が待っていた。御岳や北アルプスは見えないものの伊吹や霊仙、琵琶湖などはくっきりと見えている。この時刻であれば十分な展望だ。サポさんが最後の休憩場所としていいところがあるかと聞いてくるので鞍掛峠を下ったところにいい場所がありますと答える。ではそこでコーヒータイムにしようと目標をもって下りだす。
下ってすぐのタテ谷への分岐には以前あった難路を示す表示そのものがなくなっている。相当荒れているので通さないようにしているのだろう。昨年通ったときもやはり道をたどることができず、最期は適当に下ったのだ。
この鞍掛尾根をいいペースで下っていき鞍掛峠の地蔵に最後の挨拶をして急坂を下る。この道に休憩場所があるなんて思えんと副館長は言うがいいところがあるのです。しばらく下るとやがて巡視路への分岐が現れる。ほんの少しそこを登ると登山道からは全く見えない平地に出る。誰にも邪魔されないいいところで過去に何度か使わせてもらっている。ここに壊れた小屋があるのは何だろうか。まあいずれにしても最後の休憩だ。お湯を沸かしてコーヒを飲みサポさん差し入れのどら焼きをいただく。もう後ここから10分もかからずに駐車地である。ゆっくりとして共通の知人の話や何かで盛り上がる。30分余の休憩後、おもむろに腰を上げて歩けばすぐに駐車地。その手前にまたアケボノソウがあり最後の写真を撮る。 自分の好きなコースをいつものメンバーと歩き最後のティータイムもできた。名残は惜しいが今後なかなか来ることのできない御池にちゃんと挨拶ができたかなと思いつつ、此れも最後の温泉に向かった。
Kasaya
【山域】鈴鹿
【メンバー】サポさん、K氏、副館長、kasaya
【天候】晴
【ルート】
鞍掛峠駐車地7:59---8:14コグルミ谷—-9:14カタクリ峠---10:19P1241---10:24南峰---10:56南端11:35---
12:08ボタンブチ---12:50丸池---13:05西のボタンブチ---13:16元池---13:37鈴北岳---14:17鞍掛峠---
14:26鉄塔15:02---15:10駐車地
10月半ばの転勤が決まった。鈴鹿から宇都宮に移る自分にとってはおそらく最後の御池岳である。大学のワンゲルで一緒だったサポさんと副館長それに久しぶりのK氏を誘っての山行となった。なかなか会えないK氏には是非一度御池を案内したかったのだ。
7時30分藤原簡易駐車場で待ち合わせ。同じ部活ではあったがK氏とサポさんや副館長は30年以上会っていないはずだが、全然変わらないねという挨拶で始まりすぐにいつも通りの雰囲気となる。自分の車で鞍掛峠に向かう。ちょっと遅いかなと心配したが峠の駐車場は2台分の余裕があった。まずはヤレヤレ。天気もいいのでそこそこ人は来ているなあ。
準備をして出発。まずは準備運動がてらにコグルミ谷まで降りていく。今日はさわやかな秋晴れの日。いい日になったなあと思いつつコグルミ谷登山口に到着。さあ登りの始まりだ。幾度も通ったこの道を上がっていくとすぐにアケボノソウが現れた。見たかった花がこんなところにあった。一昨日の藤原岳でも見たし今年は多いのかもしれない。登山は久しぶりというK氏に調子を聞くと大丈夫とのことで、最初の休憩は長命水とした。ゆっくり歩いて到着すると先客がいた。カタクリ峠まで休憩なしで上がるのもしんどいのでその脇で休憩。副館長から早速大福餅をいただく。彼との山行ではこれが定番となって久しい。冷やされたこの餅は胃袋にスッと収まる。長命水は樋が壊れてなくなっていて水がうまく飲めない。ここはよく壊れるなあ。「2杯飲むと1歳若返る」と書かれた看板が以前は合ったがもうそれを知る人も少ないのではないか。
しばしの休憩の後、カタクリ峠に上がる。ここでまた小休止。他のパーティの人も休んでいる。ここから尾根を行くのが正規ルートだが自分たちはいつものように真の谷ルートへ行く。勝手知ったる谷道をP1241へ直接上がる尾根の末端に進んで行く。
御池が初めてのK氏にここから上がるよと言えば、はっきりした道が無くても躊躇なく後をついてくる。この尾根はもう何回登ったことだろう。10回や20回ではないだろう。それでも飽きもせずやってきた。ここを冬にスノーシューを履いて降りるとすごく気持ちいいとK氏に説明し副館長も同意してくれる。K氏には是非冬の御池も味わってほしいなあ。 大量の苔が付着している岩が集まっている場所でちょっと休憩。この岩と苔はいつからあったのだろうかと皆に投げかける。初めてこの景色を見たときはちょっと感動しそれがここに通うきっかけになったのだ。何度も写真に撮るがその雰囲気はなかなか出せなくて残念だ。
さらに登り始めると傾斜が緩やかになってP1241に飛び出す。いつもの風景だが今日は空気が澄んでいて細部にわたり眺められる。壊れかけた柵が風景の邪魔ではあるが、御池台地の広がりがしっかり見られてうれしい。初めてのK氏にも見せたかった風景だ。 そして次は南峰。案内したかった場所だ。そういえばFBに載せている写真はここで山日和さんに撮ってもらったものであることをふと思い出す。せっかくなので同じ場所から自分の写真を撮ってもらう。最後だからなあ。でもFBの写真にはしない。お気に入りの場所なので休憩し凍らせてきたゼリーを出す。よく冷えているので美味しく食べてくれる。
さあここからは御池巡り。南に向かって歩くと意外に踏み跡がしっかりしている。時計回りに進み青のドリーネの説明。いくら口で言っても実物を見ないと分からないだろうなあ。久しぶりに御池の南端まで行くと、そこは開けていて風もない場所だったのでランチを提案する。時刻は11時だ。いい頃だ。定番のラーメンを出す中、K氏はタッパに入れたおにぎりを取り出した。奥さんが作ったのかと思いきや自分で作ったとのこと。コンビニでもないんだ。ちょっと新鮮な感じ。
食後は土倉岳の降り口、T字尾根への降り口を見てから幸助の池、ボタンブチと歩きここで記念撮影。ボタンブチにはたくさんの人。カタクリ峠を過ぎてからは人に会わなかったがここは一般コースなのだ。しかしここからは直ぐに西回りにコースに入る。こちらはトレースが少ない。ここで人に会うことはめったにないよと言いつつ風池、丸池と歩きここで休憩。副館長がいつもここに来るなあとつぶやく。そうなんだ。なぜかいつもここへ来てしまう。
この後は西のボタンブチ辺りまで行ってから日本庭園に出ようかななどと思いつつ歩く。踏み跡がなく草の深い台地は石も多く不安定なのだが、あまりそれを意識せずに進んで行くと不意に足元が滑った。ありゃっと思ってとっさに手を突こうとしたが、手は深い草の上に置かれただけで、次の瞬間胸に激しいい痛みを覚えた。一瞬息ができなくなりのたうち回る。最後の御池でやってしまったか。皆が心配して周りに集まってくるがなんともしようがない。30秒から1分ぐらいだろうかようやく息ができるようになりハーハー言いつつしばらく突っ伏したままだ。その後上体を起こし打ち付けた胸を見てみるが特に出血もない。胸をそらしてみても痛みはない。特に骨折もしていないようだ。何もなくて良かった。副館長は僕の苦しそうな状態を見て一瞬担いで降りなきゃいけないかと思ったそうだ。御心配をおかけしました。
西のボタンブチと思われる辺りから日本庭園を目指して右折。この辺りも踏み跡がほとんどない。先ほどの失敗を又しないように慎重に足元を探りながら進むとやがて日本庭園に飛び出す。苔で地面の覆われた場所。最近はずいぶんシダが繁茂しているがそれでもこの風景は素晴らしい。そしてその向こうには多くの登山者が歩いているのが見える。御池岳から鈴北につながるメインルートがすぐそこだ。 ここで自分らは元池に向かう。ルートをちょっと外れるだけだがこの池に寄る人は少ない。今回も自分らだけ。この池はイモリが沢山いるのでいつもそれを確認するが、今日はいない。どこへ行ったのだろう。そして数は少ないがオタマジャクシが結構泳いでいる。この時期にオタマジャクシのままでは果たして越年できるのだろうか。ちょっと気になる。今日は急ぐこともないのでここで持参のグレープフルーツを皆で食べる。これも暑い時期の定番の差し入れ。いつも通りの行動だ。 その後鈴北岳に上がると、やはりいい展望が待っていた。御岳や北アルプスは見えないものの伊吹や霊仙、琵琶湖などはくっきりと見えている。この時刻であれば十分な展望だ。サポさんが最後の休憩場所としていいところがあるかと聞いてくるので鞍掛峠を下ったところにいい場所がありますと答える。ではそこでコーヒータイムにしようと目標をもって下りだす。
下ってすぐのタテ谷への分岐には以前あった難路を示す表示そのものがなくなっている。相当荒れているので通さないようにしているのだろう。昨年通ったときもやはり道をたどることができず、最期は適当に下ったのだ。
この鞍掛尾根をいいペースで下っていき鞍掛峠の地蔵に最後の挨拶をして急坂を下る。この道に休憩場所があるなんて思えんと副館長は言うがいいところがあるのです。しばらく下るとやがて巡視路への分岐が現れる。ほんの少しそこを登ると登山道からは全く見えない平地に出る。誰にも邪魔されないいいところで過去に何度か使わせてもらっている。ここに壊れた小屋があるのは何だろうか。まあいずれにしても最後の休憩だ。お湯を沸かしてコーヒを飲みサポさん差し入れのどら焼きをいただく。もう後ここから10分もかからずに駐車地である。ゆっくりとして共通の知人の話や何かで盛り上がる。30分余の休憩後、おもむろに腰を上げて歩けばすぐに駐車地。その手前にまたアケボノソウがあり最後の写真を撮る。 自分の好きなコースをいつものメンバーと歩き最後のティータイムもできた。名残は惜しいが今後なかなか来ることのできない御池にちゃんと挨拶ができたかなと思いつつ、此れも最後の温泉に向かった。
Kasaya