【若狭】杖をついて・大滝川から駒ヶ岳
Posted: 2020年8月23日(日) 22:37
「大滝川に行きませんか?」
水嫌いのナズナさんから「沢登り」のお誘いがあった。
「ん?」と頭に一瞬浮かんだ不思議もすぐに解決した。
自然林の中を静かに流れる渓流の佇まいは心惹かれるものがありますね。
別に滝もゴルジュも必要としない。激しい谷の風景とは別の次元の魅力があります。
この山日和さんのつぶやきがナズナさんの心に響いたのだろう。
【 日 付 】 令和2年8月22日(土)
【 山 域 】 若狭 駒ヶ岳周辺
【 天 候 】 晴れたり 曇ったり
【 ルート】 落合橋7:45---8:30入渓---12:10Ca690ランチ13:30
14:05駒ケ岳---14:35Ca730m分岐---16:40駐車地
【メンバー】 ナズナさん グー
グ「陸歩きが長いですね。替え靴を入れたらザックに必要なものが入らない」
ナ「沢靴で危うくなったらチェーンスパイクで対応しましょう」
大滝林道を歩く。全く荒れていない現役の林道だ。
進んでいくと道のふくらみに神戸ナンバーの軽トラック。
渓流釣りかな?大滝川遡行かな?
暑い!! 体から湯気が立ち上る。すぐ横に谷。水の中を歩きたい。
ナ「ここからの谷歩きは夕方までに下山できないですよ」
進入禁止のテープの先で道全面が草で覆われた。
グ「ここから入渓しましょう」
ナ「林道終点も近いからそうしましょうか」
しばらく進むと大きなえん堤が行く手を遮った。
グ「山日和さんsatoさんのレポには出てこなかったですよ」
ナ「林道終点はまだ先だからですよ」
ズルズルの斜面に神経をすり減らしながら右岸を巻き上がる。
「ふ~」時間の浪費はグーの山旅の特徴です。
ナズナさんもよく付き合いしてくれるものです。
やっと1つ目の観光名所に着いた。いい眺めです。素晴らしい!
でもね、山日和さんの画像を越す写真が撮れない。
「このアングルより他に魅力的に撮りようがないですね」
チャプチャプと歩いて「大滝」まで来た。
ナズナさんは右岸の岩のバンドで巻けると言うが滑落したら命にかかわる。
左岸のズルズルを登ると(たぶん鹿に)よく踏まれた杣道があった。
大滝上の炭窯跡の石組に大木が生えている。古い昔の営みに思いをはせる。
そしてこの谷のメインとなる観光名所が目の前に現れた。
右俣の斜瀑の水量は多いが、本流の幅広滝は全く見えない。
しずくが滴っているだけだ。集水域の差なのだろう。
カツラの幹が真っすぐに滝下まで続いているように見える。
近づいて見ると細かな根が何千何万と束になって伸びているのだった。
次の観光名所はすぐにあった。
カツラの根を越えて谷水が流れ落ちている。
いつまでも残って欲しい、いい風景です。
入渓してからまだ1/3の200mしか登っていない。
源頭部も緩やかとなると何処かで急登をして帳尻を合わさなきゃならない。
小さな水たまりで足を冷やしながら時折ヤブを分け細い流れを登る。
グ「山日和さんもsatoさんもレポに書いてないやん」
ナ「グーさんとの感性の違いですよ」
急登が終わるとなんと伸びやかな広々とした空間となった。
グ「お腹が空いた~。ランチにして~」
ナ「山日和さんのランチ場でないかもしれないけどいい所ですね」
雰囲気のいい空間に包まれながらナズナさんの手作りランチに舌鼓を打つ。
「美味しい~」ご馳走様でした。
水のなくなった谷中はワラビに埋め尽くされている。
「ここまで来たら谷芯にこだわらなくてもいいでしょう」
すぐ上に稜線が見えているがワラビを踏み分けている鹿道が無い。
鹿道を辿り遠回りをしながら駒ケ岳の山頂に着いた。
Ca730m分岐から北西尾根で下山する。長く緩やかな下りだ。
林相もいいし、何より吹いてくる風が心地よい。
2/3ほど下ったところでアカガシの落ち葉で両足が宙に浮き尻餅をついた。
しばらくでナズナさんも積もった松の落ち葉に足を滑らせた。
チェーンスパイクを装着する。途端に歩きやすくなった。
「持って来ているのだから使わなきゃね」
期待をしなければ裏切られることもない。
期待して行きましたが裏切られませんでした。
少しの間の急登を除いては。
ブナの木陰で昼寝だ。時間はまだ早い。
時間は目いっぱいかかりました。鈍足グーです。
澄んだ水が滑らかな飛沫を上げ、気持ちよさ気に流れ落ちていく。
少雨で谷底には泥が溜まり、グーの後ろを歩くナズナさんは濁り水で苦労していました。
なんということもない風景なのかもしれないが、なんてこころに沁みいる風景なのだろうと思う。
こんな詩情を書きたかったのですが・・・・・
グー(伊勢山上住人)
>自然林の中を静かに流れる渓流の佇まいは心惹かれるものがありますね。