【鈴鹿】鍋尻山、リョウシ しんどかった(20.2.24)
Posted: 2020年2月25日(火) 22:19
【 日 付 】2020.2.24
【 山 域 】【鈴鹿】鍋尻山、リョウシ
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴【 ルート 】アケンバラ6:16-7:28ダケの畑7:39-8:19鍋尻山ー8:35保月登山口ー9:16アサハギ谷ー
9:55白谷出合ー11:21リョウシー11:21霊仙山展望台11:42-12:19重谷ー12:36行者谷出合ー
12:59権現谷林道ー13:24アケンバラ
この連休は両日ともどこかへ行って花の写真を撮りたかったのですが、23日は期待できず五月山を4時間10分
歩きました。24日は鈴鹿の福寿草を撮るつもりで、御池か鍋尻か迷いましたが確実な鍋尻にしました。ここだけでは
少し軟弱なのでネットを調べると、ここからリョウシ、コザト、霊仙山と周回したレポがあります。羨望のコースですが
さすがにこれは無謀なので、リョウシから行者谷へ降り、水平道でアケンバラへ帰る周回ができるのではないか、
しんどかったら鍋尻山だけでもいいし、白谷出合でリョウシがしんどかったらそのまま林道で帰ればいいとしました。
6:16にアケンバラを出発するとすぐに急登がはじまり、やや粘土質なので滑りやすく意外と足の負担になります。
尾根に登りつくと岩尾根が始まりますが、いつもならよく見る花が全くありません。右上に見える鍋尻山も雪をか
ぶっています。しまった選択を誤ったかと不安になりますが、頂上付近はだめでも保月の集落内の福寿草は大丈夫だろうと
心を宥めます。岩尾根が終わって植林を通り抜けると傾斜の急な自然林になりますが、落ち葉の下が粘土質で滑りやすく、
道もはっきりしないので、方向を見定めるためにも神経を使い、滑らないように腿に力が入って時間と体力を消耗しました。
ダケの畑に登りついてそのまま頂上へ向かおうとも考えましたが、やはり霊仙山の展望を外すわけにはいきません。
北へ歩いて展望地へ行くと最高峰方面は雲がかかっていますが近江展望は雪をかぶって真っ白に輝いています。これなら
リョウシの霊仙山展望台からは素晴らしい霊仙山の雪景色がとれるなと楽しみが出てきました。頂上方面への急坂は
雪をかぶっており、アイゼンもおいてきたので登山靴をけり込みながらの登りですからますます疲れますが、途中の木のない
所から振り返る雪の霊仙山の素晴らしい景色が励みになります。
頂上では保月から登ってこられた中年のご夫婦がおられ、挨拶して早々に福寿草を見に行きますが、雪をかぶって
だめです。保月集落内の福寿草は大丈夫だろうと急いで下りますが、多くは雪をかぶっており、何とか咲いているところも
つぼみが多く、咲いている花もくしゃくしゃで絵になりません。暖冬なので咲こうとしてもこのような寒気が間欠的に
来るためきれいに咲けないようです。ここなら花の写真が撮れるだろうという当てが外れました。こうなったらリョウシが
最後の希望だけれど、ここまで体力気力を使ってしまったので林道を長々と歩いた後登れるだろうか、いっそのこと
このまま戻ろうかと弱気がもたげました。しかしそれでは情けない。前から気になっていたアサハギ谷と権現谷の出会いの
ヘアピンカーブのところで、保月林道から権現谷林道へのショートカットができないかの確認くらいはしておきたいと
思いなおしました。保月からアサハギ谷へおりて保月林道に出ると、道は雪が残っており、溶けた水が完全に凍結して
歩行者でも滑らないよう注意が必要でした。ヘアピンにきて降りられないか覗くととても降りられそうにはありません。
ところが大回りをして権現谷出合に来て見ると道路端の木にテープが巻いてあり、誰かがショートカットに使った可能性が
出てきました。テープの意味が違うのかもしれませんが。
保月林道からは雪をかぶった霊仙山が良く見えリョウシへ登りたい気持ちが強くなりますが、林道歩きが長いと
気持ちは萎縮してきます。やっと白谷出合へ着きました。そこからのリョウシへの登りはえらい急です。一度登ったことが
あるはずですが、こんなに急だったとは。記憶とはあてにならないものです。展望台からの雪の霊仙山の展望を諦めて
帰るかと弱気も出ますが、いやいやこのままおめおめと帰るわけにはいかないという意地も出て、しばらくの逡巡のあと
足は尾根へむかいます。まだまだ意地が残っていました。登り始めると人が登った足跡があり誰かが同じことを
考えたようです。しかし、この急坂には疲れた足は重く、ただひたすら一歩一歩と動かすのみです。やっと尾根端に
登りついたと思えば、石灰岩の岩ゴロの尾根で踏み跡などなく歩きにくいし、先には小ピークが次から次へと出てきます。
もはや引き返すこともできず先へ進むしかありません。ところどころで見かける福寿草が鍋尻山より意外ときれいに咲いて
いるのが救いです。
やっとの思いでリョウシに着き、すぐに展望地へ降りて行きます。その方向へは雪が積もっていますが足跡はなく、
先行者はそのままコザトへ向かったようで、展望台は私の独占のようです。そこから見る雪をかぶった霊仙山の展望は
素晴らしいの一言です。この時期にこの方向から霊仙山を見ることはやぶこぎのメンバーと言えどもめったにないでしょう。
ここで昼食を済ませてリョウシの頂上から北東の尾根を重谷へ降ります。初めてならこんな雪が積もった未知の尾根を
下るのは心配ですが、以前ここを下って何ら危険はなかったので安心して降りて行けます。谷底へ近づくとかなり傾斜が
急になってきました。前はそのまま真っ直ぐ谷へ降りたはずなのに、少し心配なる傾斜です。左を見ると小さな枯れ谷の
先の尾根が傾斜が緩いのでそちらへ移動しますが、少し下るとすぐに傾斜が急になりまた元の尾根に戻り、そのまま
最初の尾根を下るとすんなり谷底へ着地しました。そこには廃林道があり下って行くとすぐに行者谷との出会いに着きます。
すっかり疲れてしまったので、行者谷を遡って水平動でアケンバラへ戻る気力体力はもう残っていませんでした。
行者谷を渡って廃林道を下って行きますが、以前の記憶では谷を歩いたはずです。おかしいなと思いつつ林道を行くと
あるところで崩壊して先がありません。そこから20mほど谷へ下り、後は谷を降りて行きます。全くの枯沢でところどころ
ちょっとした滝がありますが、要所にロープが設置されており何ら問題ありません。一番怖いのは、権現谷林道への
コンクリートの橋です。古くて崩壊しかけており今にも崩れ落ちそうです。今回も橋が無かったら権現谷林道へ登れる
だろうかと心配したほどです。振動を与えないよう慎重に渡り終えて、今回の山登りも無事終わったとホッとしました。
後は立派な林道をゆっくりアケンバラへ歩くだけです。
【 山 域 】【鈴鹿】鍋尻山、リョウシ
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴【 ルート 】アケンバラ6:16-7:28ダケの畑7:39-8:19鍋尻山ー8:35保月登山口ー9:16アサハギ谷ー
9:55白谷出合ー11:21リョウシー11:21霊仙山展望台11:42-12:19重谷ー12:36行者谷出合ー
12:59権現谷林道ー13:24アケンバラ
この連休は両日ともどこかへ行って花の写真を撮りたかったのですが、23日は期待できず五月山を4時間10分
歩きました。24日は鈴鹿の福寿草を撮るつもりで、御池か鍋尻か迷いましたが確実な鍋尻にしました。ここだけでは
少し軟弱なのでネットを調べると、ここからリョウシ、コザト、霊仙山と周回したレポがあります。羨望のコースですが
さすがにこれは無謀なので、リョウシから行者谷へ降り、水平道でアケンバラへ帰る周回ができるのではないか、
しんどかったら鍋尻山だけでもいいし、白谷出合でリョウシがしんどかったらそのまま林道で帰ればいいとしました。
6:16にアケンバラを出発するとすぐに急登がはじまり、やや粘土質なので滑りやすく意外と足の負担になります。
尾根に登りつくと岩尾根が始まりますが、いつもならよく見る花が全くありません。右上に見える鍋尻山も雪をか
ぶっています。しまった選択を誤ったかと不安になりますが、頂上付近はだめでも保月の集落内の福寿草は大丈夫だろうと
心を宥めます。岩尾根が終わって植林を通り抜けると傾斜の急な自然林になりますが、落ち葉の下が粘土質で滑りやすく、
道もはっきりしないので、方向を見定めるためにも神経を使い、滑らないように腿に力が入って時間と体力を消耗しました。
ダケの畑に登りついてそのまま頂上へ向かおうとも考えましたが、やはり霊仙山の展望を外すわけにはいきません。
北へ歩いて展望地へ行くと最高峰方面は雲がかかっていますが近江展望は雪をかぶって真っ白に輝いています。これなら
リョウシの霊仙山展望台からは素晴らしい霊仙山の雪景色がとれるなと楽しみが出てきました。頂上方面への急坂は
雪をかぶっており、アイゼンもおいてきたので登山靴をけり込みながらの登りですからますます疲れますが、途中の木のない
所から振り返る雪の霊仙山の素晴らしい景色が励みになります。
頂上では保月から登ってこられた中年のご夫婦がおられ、挨拶して早々に福寿草を見に行きますが、雪をかぶって
だめです。保月集落内の福寿草は大丈夫だろうと急いで下りますが、多くは雪をかぶっており、何とか咲いているところも
つぼみが多く、咲いている花もくしゃくしゃで絵になりません。暖冬なので咲こうとしてもこのような寒気が間欠的に
来るためきれいに咲けないようです。ここなら花の写真が撮れるだろうという当てが外れました。こうなったらリョウシが
最後の希望だけれど、ここまで体力気力を使ってしまったので林道を長々と歩いた後登れるだろうか、いっそのこと
このまま戻ろうかと弱気がもたげました。しかしそれでは情けない。前から気になっていたアサハギ谷と権現谷の出会いの
ヘアピンカーブのところで、保月林道から権現谷林道へのショートカットができないかの確認くらいはしておきたいと
思いなおしました。保月からアサハギ谷へおりて保月林道に出ると、道は雪が残っており、溶けた水が完全に凍結して
歩行者でも滑らないよう注意が必要でした。ヘアピンにきて降りられないか覗くととても降りられそうにはありません。
ところが大回りをして権現谷出合に来て見ると道路端の木にテープが巻いてあり、誰かがショートカットに使った可能性が
出てきました。テープの意味が違うのかもしれませんが。
保月林道からは雪をかぶった霊仙山が良く見えリョウシへ登りたい気持ちが強くなりますが、林道歩きが長いと
気持ちは萎縮してきます。やっと白谷出合へ着きました。そこからのリョウシへの登りはえらい急です。一度登ったことが
あるはずですが、こんなに急だったとは。記憶とはあてにならないものです。展望台からの雪の霊仙山の展望を諦めて
帰るかと弱気も出ますが、いやいやこのままおめおめと帰るわけにはいかないという意地も出て、しばらくの逡巡のあと
足は尾根へむかいます。まだまだ意地が残っていました。登り始めると人が登った足跡があり誰かが同じことを
考えたようです。しかし、この急坂には疲れた足は重く、ただひたすら一歩一歩と動かすのみです。やっと尾根端に
登りついたと思えば、石灰岩の岩ゴロの尾根で踏み跡などなく歩きにくいし、先には小ピークが次から次へと出てきます。
もはや引き返すこともできず先へ進むしかありません。ところどころで見かける福寿草が鍋尻山より意外ときれいに咲いて
いるのが救いです。
やっとの思いでリョウシに着き、すぐに展望地へ降りて行きます。その方向へは雪が積もっていますが足跡はなく、
先行者はそのままコザトへ向かったようで、展望台は私の独占のようです。そこから見る雪をかぶった霊仙山の展望は
素晴らしいの一言です。この時期にこの方向から霊仙山を見ることはやぶこぎのメンバーと言えどもめったにないでしょう。
ここで昼食を済ませてリョウシの頂上から北東の尾根を重谷へ降ります。初めてならこんな雪が積もった未知の尾根を
下るのは心配ですが、以前ここを下って何ら危険はなかったので安心して降りて行けます。谷底へ近づくとかなり傾斜が
急になってきました。前はそのまま真っ直ぐ谷へ降りたはずなのに、少し心配なる傾斜です。左を見ると小さな枯れ谷の
先の尾根が傾斜が緩いのでそちらへ移動しますが、少し下るとすぐに傾斜が急になりまた元の尾根に戻り、そのまま
最初の尾根を下るとすんなり谷底へ着地しました。そこには廃林道があり下って行くとすぐに行者谷との出会いに着きます。
すっかり疲れてしまったので、行者谷を遡って水平動でアケンバラへ戻る気力体力はもう残っていませんでした。
行者谷を渡って廃林道を下って行きますが、以前の記憶では谷を歩いたはずです。おかしいなと思いつつ林道を行くと
あるところで崩壊して先がありません。そこから20mほど谷へ下り、後は谷を降りて行きます。全くの枯沢でところどころ
ちょっとした滝がありますが、要所にロープが設置されており何ら問題ありません。一番怖いのは、権現谷林道への
コンクリートの橋です。古くて崩壊しかけており今にも崩れ落ちそうです。今回も橋が無かったら権現谷林道へ登れる
だろうかと心配したほどです。振動を与えないよう慎重に渡り終えて、今回の山登りも無事終わったとホッとしました。
後は立派な林道をゆっくりアケンバラへ歩くだけです。