【湖北/武奈ヶ嶽】晴れた日は残雪の山を気ままに小回り

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biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

【湖北/武奈ヶ嶽】晴れた日は残雪の山を気ままに小回り

投稿記事 by biwaco »

【日付】2020年2月21日(金)
【山域】湖北/武奈ヶ嶽
【ルート】石田ダム~赤岩山~武奈ヶ嶽~ワサ谷左岸尾根~ワサ谷橋~石田ダム
【天候】晴れ
【メンバー】単独


週末は所用で詰まっている。偶然にも空いているこの日の天候は晴れマーク。さて、どこにするか? 前夜、悩んだあげくの選択がここだった。
5時起きで6時前に自宅を出る。R161からR303に入り県境のトンネル手前から石田ダムへ。朝ぼらけの集落は立ち込める霧に包まれている。昨日の温るい雨が放射冷却の地表の空気と触れて霧になり、幽玄の世界をつくりあげているのだろう。
P2210058.jpg
村を過ぎると凍った雪が道路を埋めている。せいぜい数cmだが、ギアを4駆に切り替え、ガリガリ音を立てながら轍を外さないように進む。
ダム擁壁手前の九十九折れを注意して登ると管理棟のある広場。人も車も皆無の静まり返った駐車場の端っこに車を止めて仕度にかかる。
地図を覗けばここからでも斜面に取り付けそうだが、見上げると傾斜はきつそうだ。上流に続く林道を少し進むと、ダム湖に半島のように突き出した尾根を乗越してしまう。ん?行き過ぎたか…! 引き返すとすぐ登山口を発見。地形図に引かれた破線の入り口だ。標柱まであるのに、なんで見落とすのか、自分の目を疑いたくなる。

残雪は5~10cmほど。登山路ではあるのだが、連続する倒木のバリケードを乗り越えたり潜ったりが堪える。破線路は右の植林帯へ迂回しているが、尾根芯を直登する。登りきったところにブナの大木1本。標高点・588の手前で、先の破線路が合流してきている。登山口から1時間。大汗を拭って一休み。
木立の向こうに聳える山は、三重嶽だろうか? あそこまで行けるかどうか確信はないが、拘りもないので、油断も落胆もない。体力と時間、天気に合わせて進退を考えよう。
雪が深くなってきたのでここでスノーシューを履く。足が重くなった分、背中が軽くなった。重くなったのはシューの重みだけじゃない。まだ午前中というのに日射で融け始めた雪がブレーキとなって足を引っ張る。
それでも三重嶽や近づいてくる武奈ヶ嶽が手招きして励ましてくれる。広い植林帯の尾根は踏み跡はないが少し低くなった夏道を探りながらの登行。
赤岩山△740.1mに10時半。杉林の中の山頂は見晴らしゼロ。角川集落からのルートとのJCT。ここからは稜線伝いなのでピッチも上がるだろう。
少し下り気味に進むとまた分岐ピークに出る。赤岩山西峰だ。高島トレイルは赤岩山本峰は通らず、この西峰から南下して水坂トンネルを越える。古い木製板に「光明寺」の文字。その時は分らなかったが角川ルート起点の寺院のようだ。
JCTの南のピークへ行ってみた。ほんの20mくらいなので。南側の眺望が開け、北部比良、琵琶湖が視野に入る。
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さあ、武奈ヶ嶽はすぐそこだ! この調子なら三重嶽までも行けそうだな…と歩きだすが、これがなかなか(@_@。
標高差はたったの120m、ヤブもないのにテンポが上がらない。
そのもう一つの理由は眺望の良さ! 左には若狭湾、右手は伊吹山の左右に湖北、鈴鹿の山々が連なる。何度も足休めしながら見とれていると、時間は冷厳に経過していく。武奈ヶ嶽まで30分もあれば…との考えは甘かった。結果、山頂には12時前になってしまった。
P2210121.jpg
目の前に三重嶽がどっしりとした山容をみせている。「どうや、ここまで来れるか?」と挑発しているのか? お誘いには載りたいけれど、もう針は「撤退」へ90%振れている。(>_<)
とにかくメシだ。幸い快晴に近い陽射しが暖かい。風も微風。こんな好コンディションは今季初めてだ。遠く白山の純白ドレス姿も拝ませてもらいながら、まずはアワワのプルタブを開ける。いつもは寒さと時間の制約で、開封を躊躇させられるのだが、(ここで撤退と決めた以上)今日は心配することは何もない。
カレー味ヌードルに保温ボトルの湯を入れて昼食。朝もカレーパンだったなあ…。華麗なる食生活(^^♪
P2210152.jpg
西側の若狭湾は雪のない周りの山とともに黒々と横たわり、真冬というよりすっかり春の装い。この山頂も吹きだまりで50~60cm、風の強い稜線は10cmほどしか雪がない。

北尾根を少し進み、・812手前のピークから南東に伸びるワサ谷左岸尾根を下る。北尾根は両サイドの眺望と併せ、大小のブナが雄姿、奇形、異種コラボの楽しさを堪能させてくれる。ただ見とれていると、下る尾根を間違えそうになるので、GPSで確認を忘れない。
P2210166.jpg
P2210169.jpg
分岐には案内板や目印があって、間違えようもなかった。「わさ谷橋3.8
K」の表示を横目に北尾根と別れ、右へ折れる。ハッキリとした道型が尾根芯に付いていて、傾斜も緩いため歩きやすい尾根である。ただ、ほとんどが植林の中で眺望はないのが残念。調子に乗り過ぎて、一回だけコースアウトしそうになるがすぐ気付いて復帰。
ラストの九十九折れではショートカットに失敗して崖っぷちに出てしまい、泣く泣く登り返すアトラクションもあったが、ワサ谷橋に15時半。林道を「半島」を越えて下ればダム駐車場はすぐ。
P2210191.jpg
三重嶽は宿題となったが、現在の自分の体力を確認できた山行だった。あと何回雪のフィールドを歩けるか…?、マイペースを忘れず、好奇心を旺盛に安全登山を楽しんでいきたい。

                        ~びわ爺
kando1945
記事: 402
登録日時: 2013年1月02日(水) 09:28

Re: 【湖北/武奈ヶ嶽】晴れた日は残雪の山を気ままに小回り

投稿記事 by kando1945 »

biwaco さん、こんばんは。

   村を過ぎると凍った雪が道路を埋めている。せいぜい数cmだが、ギアを4駆に切り替え、
   ガリガリ音を立てながら轍を外さないように進む。

比良の方は、武奈ヶ岳くらいであまり行ったことがありません。
やはり雪が多いのですね。4駆は心強いですね、5年前に4駆を手放したのが残念です。


   ん?行き過ぎたか…! 引き返すとすぐ登山口を発見。地形図に引かれた破線の入り口だ。
   標柱まであるのに、なんで見落とすのか、自分の目を疑いたくなる。

よくあることです。テニスをやっていてもいつもカウントを間違え、指摘されますがもう開き直っています。 :mrgreen:

   木立の向こうに聳える山は、三重嶽だろうか? あそこまで行けるかどうか確信はないが、拘りもないので、
   油断も落胆もない。体力と時間、天気に合わせて進退を考えよう。

融通無碍の登山ですね。私はコースを設定したら予定通り完遂したく、特攻登山です。 :lol:

   標高差はたったの120m、ヤブもないのにテンポが上がらない。
   そのもう一つの理由は眺望の良さ! 左には若狭湾、右手は伊吹山の左右に湖北、鈴鹿の山々が連なる。
   何度も足休めしながら見とれていると、時間は冷厳に経過していく。

うれしい悩みですね。私は見とれるより写真を撮りまくりつつ先へ急ぎます。

   目の前に三重嶽がどっしりとした山容をみせている。「どうや、ここまで来れるか?」と挑発しているのか?
   お誘いには載りたいけれど、もう針は「撤退」へ90%振れている。(>_<)

地元で少々遅くなってもいいのですからもっと粘ってもいいのでは。 :mrgreen:

   とにかくメシだ。幸い快晴に近い陽射しが暖かい。風も微風。こんな好コンディションは今季初めてだ。
   遠く白山の純白ドレス姿も拝ませてもらいながら、まずはアワワのプルタブを開ける。いつもは寒さと時間の制約で、
   開封を躊躇させられるのだが、(ここで撤退と決めた以上)今日は心配することは何もない。

ここがやぶこぎのベテランの方々と私の違いですね。私の昼食は簡単、短時間がモットーです。 :mrgreen:

   カレー味ヌードルに保温ボトルの湯を入れて昼食。朝もカレーパンだったなあ…。華麗なる食生活(^^

あれ簡単な昼食ですね。アワワを失くせばザックはずっと軽くなるじゃないですか。

   北尾根は両サイドの眺望と併せ、大小のブナが雄姿、奇形、異種コラボの楽しさを堪能させてくれる。
   ただ見とれていると、下る尾根を間違えそうになるので、GPSで確認を忘れない。

GPS、現代の技術についていっていますね。私はいまだにGPSを持たずアナログの地図頼みです。 :lol:

   三重嶽は宿題となったが、現在の自分の体力を確認できた山行だった。
   あと何回雪のフィールドを歩けるか…?、マイペースを忘れず、好奇心を旺盛に安全登山を楽しんでいきたい。

御意。                       
biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【湖北/武奈ヶ嶽】晴れた日は残雪の山を気ままに小回り

投稿記事 by biwaco »

kandoさん、どうもレスありがとうです。
比良の方は、武奈ヶ岳くらいであまり行ったことがありません。
やはり雪が多いのですね。4駆は心強いですね、5年前に4駆を手放したのが残念です。
場合にもよりますが、高島の奥の県境近くまで行くと比良とは雪の量が違いますね。比良の武奈ヶ岳がやっと白くなったくらいでも、700~800mでしっかり雪が載っています。
雪道はやはり4駆でないと不安になりますね。
よくあることです。テニスをやっていてもいつもカウントを間違え、指摘されますがもう開き直っています。
暗算はもう一ケタでもムリ(>_<) 記憶もアイマイ、見えてるはずのものも認識できていない…。これ、ア●ツの始まりかも(@_@。
融通無碍の登山ですね。私はコースを設定したら予定通り完遂したく、特攻登山です。
それ、危険です!(^_-) 最近は自分のプランニングに自信が持てず、途中断念、山頂を前に撤退ばかり。もう、こんなもんか…とプランに拘らなくなりました。
地元で少々遅くなってもいいのですからもっと粘ってもいいのでは。
いえいえ、前科?がありますから、慎重居士を決め込んでおります。
ここがやぶこぎのベテランの方々と私の違いですね。私の昼食は簡単、短時間がモットーです。
じつはぼくもそのパターンなんです。時間がなくて、汗が冷えて寒くてたまらん時など、そそくさと次へ急ぎます。
あれ簡単な昼食ですね。アワワを失くせばザックはずっと軽くなるじゃないですか。
山メシのメニューはもう少し工夫したいとは思います。いずれにせよ、アワワは欠かせませんけど…(^_-)
P2210150.jpg
GPS、現代の技術についていっていますね。私はいまだにGPSを持たずアナログの地図頼みです。
あれーっ! コダワリ派なんですね(゜o゜) スマホGPSですが、役立ってくれてます。ア●ツまがいに方向音痴ですから、これがないと前に進めません。もちろん紙地図とコンパスは必携しますが。

いつもkandoさんのアグレッシブルな山行レポを憧憬の思いで見させてもらっております。安全かつドキドキの山遊び、これからもよろしく~♪
              /びわ爺
ちーたろー
記事: 245
登録日時: 2011年2月20日(日) 21:17

Re: 【湖北/武奈ヶ嶽】晴れた日は残雪の山を気ままに小回り

投稿記事 by ちーたろー »

biwacoさん、こんばんわ。

【日付】2020年2月21日(金)
【山域】湖北/武奈ヶ嶽
【ルート】石田ダム~赤岩山~武奈ヶ嶽~ワサ谷左岸尾根~ワサ谷橋~石田ダム
【天候】晴れ
【メンバー】単独


biwacoさんのレポを読ませて頂いて、去年三重嶽に行こうとして武奈ヶ嶽にしたことを思い出しました。

>村を過ぎると凍った雪が道路を埋めている。せいぜい数cmだが、ギアを4駆に切り替え、ガリガリ音を立てながら轍を外さないように進む。
ダム擁壁手前の九十九折れを注意して登ると管理棟のある広場。人も車も皆無の静まり返った駐車場の端っこに車を止めて仕度にかかる。
地図を覗けばここからでも斜面に取り付けそうだが、見上げると傾斜はきつそうだ。上流に続く林道を少し進むと、ダム湖に半島のように突き出した尾根を乗越してしまう。ん?行き過ぎたか…! 引き返すとすぐ登山口を発見。地形図に引かれた破線の入り口だ。標柱まであるのに、なんで見落とすのか、自分の目を疑いたくなる。
21日は道路に雪があったのですね~~
ここからの武奈も行ってみたいです。


>残雪は5~10cmほど。登山路ではあるのだが、連続する倒木のバリケードを乗り越えたり潜ったりが堪える。破線路は右の植林帯へ迂回しているが、尾根芯を直登する。登りきったところにブナの大木1本。標高点・588の手前で、先の破線路が合流してきている。登山口から1時間。大汗を拭って一休み。
木立の向こうに聳える山は、三重嶽だろうか? あそこまで行けるかどうか確信はないが、拘りもないので、油断も落胆もない。体力と時間、天気に合わせて進退を考えよう。
私はすぐに三重嶽あきらめました(笑)

>北尾根を少し進み、・812手前のピークから南東に伸びるワサ谷左岸尾根を下る。北尾根は両サイドの眺望と併せ、大小のブナが雄姿、奇形、異種コラボの楽しさを堪能させてくれる。ただ見とれていると、下る尾根を間違えそうになるので、GPSで確認を忘れない。

去年はここからのピストンでした。
三重嶽に行ってないのを思い出してやっと昨日行くことができました(#^^#)

ちーたろー
biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【湖北/武奈ヶ嶽】晴れた日は残雪の山を気ままに小回り

投稿記事 by biwaco »

ちーたろーさん、レスありがとう(^^♪

去年三重嶽に行こうとして武奈ヶ嶽にしたことを思い出しました。
近江側からの三重嶽は、やはり石田ダムからが最短ですね。箱館山スキー場から回り込んで落合へ出たこともありますが。
21日は道路に雪があったのですね~~
ここからの武奈も行ってみたいです。
ダムの駐車場には5cmほどの残雪がありました。その先は残雪も増え車の轍が消えたり残ったりでしたが、凍結していてかなり神経使いそうでしたよ。
私はすぐに三重嶽あきらめました(笑)
武奈ヶ嶽へはどこから登ったんですか? ワサ谷橋からの尾根かな?
去年はここからのピストンでした。
三重嶽に行ってないのを思い出してやっと昨日行くことができました(#^^#)
北尾根・812jctの標示板
北尾根・812jctの標示板
ああ、やはりここからですね。・812からは、後ろ髪を引かれる思いで三重嶽とは逆へ(>_<)
宿題は早めに片付いてホッと一安心ですね♪
次はスノー衆、楽しんできて下さいね~
           ~びわ爺
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