【若狭】マザーツリーに抱かれて 新雪の大御影山

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山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【若狭】マザーツリーに抱かれて 新雪の大御影山

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2020年2月11日(火)
【山 域】若狭 大御影山
【天 候】晴れ
【コース】松屋7:55---9:05 P597---11:15ノロ尾の高12:40---13:00大御影山---14:35三重嶽分岐---
     15:15イヤ谷左岸尾根分岐---16:30能登又谷林道---17:10松屋

 夜半、熊川のあたりで降っていた雪は、三方まで来ると止んでいた。と言うより、路面が濡れていない。
もともとこの付近では降っていなかったのか。
明けた土曜日の朝。耳川の奥にかかる雲はピンクに染まっている。今日は安定した天気のようだ。
この2日ほどの降雪で、異常に雪の少なかった耳川流域の山々にも少しは積もっただろう。

 松屋の駐車場に車を止めて出発。能登又谷への林道は竹竿で通せんぼしてあるのかと思ったら、ただ竹が倒れ
ていただけだった。
最初から雪を踏んで歩けるとは思っていなかった。せいぜい10センチ程度の積雪ではあるが、土の上を歩くより
は雪山気分が出ていい。標高が低いのでこのあたりは雨だったのか、グズグズの腐れ雪だ。

P2110020_1.JPG

 標高500mを超えたあたりからしっかりと積もり始めた。スノーシューを履いてもいい雪量だが、止まりたく
ないので597m標高点まではとノンストップで歩く。
積雪は50センチオーバーというところか。
煩わしいヤブは雪の下に隠れるだけは積もっているので、意外にスッキリしている。
 シャーベット状になった小さな池を横目で見て、コルから急登にかかる。この登りの途中にあるブナの巨木は
一見の価値がある。腕をL字に上げたような枝を持つブナは、私が「剛腕ブナ」と呼んでいる、力強い立ち姿の
ブナである。(剛腕ブナというネーミングはハリマオさんのパクリだが)

P2110047_1.JPG

 今日は昨年新調してから一度も使っていなかったスノーシュー、「LIGHTNING EXPLORER」のデビュー戦である。
このスノーシューのバインディングシステムは素晴らしい。踵側を一度靴に合わせて調節すれば、次からはつま
先側のベルトを差し込んで、レバーをカチャカチャと動かすだけで締めてくれる、ラチェット式と呼ばれるシス
テムだ。装着の簡単さ、確実に締まっていることを実感できるレバーの操作性は申し分なく、感動的ですらある。
ベルト式のように引っ張る力も必要ない。外す時もリリースレバーを押して、前のベルトを抜くだけである。
ベルト式の「LIGHTNING ASSENT」と比較すると、脱着に要する時間は四分の一程度で済むのではないだろうか。

P2110018_1.JPG

 このあたりでは新雪が20センチぐらい積もったようだが、湿った雪で重い。
沈みはくるぶしから足首程度なのでさほどの負担にはならないが、もう少し潜ると今の体力では厳しいだろう。
 ヒールリフターを利かせて急斜面にステップを刻む。ブナとスギの混交林を抜けると、ねじ曲がった潅木が尾
根芯に繁る緩やかな尾根となる。頭上には申し分のない青空が広がっている。

P2110087_1.JPG

 積雪は1メートルはあるだろうか。潅木の方へ寄ると、まだ固まっていない雪に股までボソっとはまり込むこ
とがあるので注意が必要だ。ここは展望を捨てて、北側斜面のブナ林を楽しみながら歩く方が得策と言える。
 その展望はまさに全開。やや霞がちで遠望は利かないものの、野坂山地の山並み、伊吹から金糞、越美国境、
鈴鹿北部の山々を手中にすることができる。山に区切られた狭い範囲ながら、琵琶湖の湖面も光を帯びていた。
 雪のノロ尾の高は実にいい。もともと下生えの少ない場所ではあるが、雪の上にスックと立つブナの饗宴は素
晴らしい。
 時間は少し早いが、マザーツリーの下でランチタイムとしよう。ちょうど根元の窪みに腰掛けられるスペース
があり、風を除けるのにおあつらえ向きだ。ここで大御影山の反射板方向を眺めながら昼飯を食うのが自分の作
法。美浜トレイルの標識はわずかに頭を出している程度で、思ったよりも雪が多いのがうれしい。

P2110114_1_1.JPG

 ここからの下山路は自由自在。いろんなオプションがある。時間も早いので、大日方面へできるだけ進んでみ
るか。
 大御影山頂とノロ尾の高を結ぶ尾根は大雪原となっている。先ほどはわずかしか見えなかった琵琶湖は、その
面積を広げている。北には若狭の海や青葉山の姿が美しい。
雪の少なさゆえ、雪庇がほとんどできていないのがやや物足りないのと、霧氷があればというところだが、スノ
ーシューハイクを楽しめるだけでも今年の場合は満足すべきかもしれない。
大御影山の大きな看板はなくなっていた。あれが埋まるほど雪は積もっていないはずだが。

P2110133_1.JPG

 9月に来た時は荒れて雑然とした印象だった近江坂も、「色の白いは七難隠す」で、掘り込まれた道がまるで
ボブスレーコースのように滑らかな曲線を描いて、美しい風景を作り出していた。
左に目をやると、三重嶽の堂々たる姿が印象的だ。

P2110195_1.JPG

 ブナ林はどこまでも続く。下山ポイントを2カ所通過して、三重嶽の分岐までやってきた。
大日まで行くのも面倒なので、イヤ谷の左岸尾根を下ろう。さらに続くブナのプロムナードを堪能しながら、お
なじみの巨木に挨拶をして進む。おっと、尾根の分岐点を過ぎてしまった。
少し戻ってイヤ谷左岸尾根に入る。この尾根は特段素晴らしいというわけではないが、無雪期でもまずまず歩き
やすい、いいルートである。この山域には素晴らしい尾根が多過ぎるので、つい辛口の採点になってしまうのか
もしれないが。

 尾根の下部はユズリハジャングルと杉林。
茗荷谷出合に着地するよう気を付けていたつもりだったが、何をトチ狂ったのか真東への尾根に乗ってしまった。
このまま進めば林道法面の高いガケに出てしまう。右へトラバースして林道の上部へソフトランディング。事な
きを得た。

IMG_20200211_163545_resized_20200212_091629322_1.jpg
 
 これで今日の山旅も終わったと安堵したところで、最後に思わぬハプニングが待っていた。
林道を歩いているとシカが横切った。と思ったら、何やら重そうなものを引きずっている。
どうやらワナに掛かってしまったらしい。逃げようとするが、進むに進めないシカ。足首にはワイヤーががっち
り食い込んでいて、ワイヤーの先には十字に組んだ丸太があった。かわいそうだが仕方がない。
ワナを仕掛けた方にも事情があり、ゆきずりの登山者の感傷でどうこう言うべきものでもない。
後ろ髪を引かれる思いでその場を立ち去るが、振り返った時、「行かないで」という目でじっとこちらを見つめ
ていたシカが哀れだった。

                      山日和
sato
記事: 417
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【若狭】マザーツリーに抱かれて 新雪の大御影山

投稿記事 by sato »

山日和さま

こんにちは。
まっさらな雪の大御影山に出会えたのですね。

つるりとした雪原に佇み、雪化粧した数かずの思い出の詰まった山を目で辿っていく。
見上げると、吸い込まれていきそうな青い空に、鼻歌を口ずさんでいるような白い雲・・・。
踏み跡のまったくないノロ尾の高(というのですね。たか?こう?どう読むのでしょうか?)はスノーシュー山旅のよろこびに浸れる場所ですね。
静かに世界を見つめるマザーツリーの写真に見入ってしまいました。
950mの大御影山は、小さな輝きを無数に秘めた、大きくて深い山なのだなぁと、あらためて感じさせてくれました。
四季を通じて味わえる山ですね。

新しいスノーシュー、使い心地が抜群のようで、私も欲しくなってしまいました。
何年間も履いているのに、未だ、左右を間違える時があるし(桐ヶ平山でも逆に履いていたような(汗))、装着に時間がかかる。
ヒールリフター(というのですね)も使いにくくて使っていない。
でもいろいろな思い出を共にし、愛着があるので、もう駄目だという時まで履き続けます(笑)。

最後の鹿の写真を見て、ちょっと胸が痛くなりました。
私の短絡的な感情ですが。

1メートルも雪が積もったとは。
木曜日と日曜日に雪が降り、晴れの予報の火曜日は絶好の雪山日和だなぁと思っていました。
仕事日と重なり、地元の雪で飾られた湖西の山を訪ねることが出来ず、ちょっと残念でした。
山日和さんのレポを読み、ノロ尾から大御影山を訪ねたくなりましたが、来シーズンのお楽しみにとっておきます。
せっかく積もってくれたのに、昨日今日と暖かすぎます。明日も天気は良さそうですが気温も高そう。
湖北の雪山はどのくらい雪が残っているのかしら。

sato
biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【若狭】マザーツリーに抱かれて 新雪の大御影山

投稿記事 by biwaco »

こんにちは~(^^♪
いつもfbで先読みしてしまい、こちらのレスをスルーしてしまいます。いけませんねえ、反省(^_-)

大御影は予定候補にしてたんですが、9日は天気予報が悪くて、坂内が浮上しました。
そういえば、スノー衆でも岩籠山の予定が天候の都合で西美濃に転進したことありましたね。あまり変わらないお天気でしたけど(>_<)
 松屋の駐車場に車を止めて出発。
若狭まで回り込むのはなんだか遠回りっぽくて、箱館山か石田ダムあたりからのルート取りばかりです。河内林道から三重嶽~大御影の周回を考えていたのですが、新雪が多すぎたらとても無理やろ?と思い、それも落選の要因でした。
 シャーベット状になった小さな池を横目で見て、コルから急登にかかる。この登りの途中にあるブナの巨木は一見の価値がある。腕をL字に上げたような枝を持つブナは、私が「剛腕ブナ」と呼んでいる、力強い立ち姿の ブナである。
ブナほど千差万別、百樹百様の樹木は少ないですね。この辺り、日本海由来の重たい雪を背負うせいか、奇特なお姿によく出会います。剛腕さんのお返しに、何年か前に高島トレイルで挨拶したブナ(導師ならきっとご存じかと…)をどうぞ(^^♪
PB120098.jpg
PB120098.jpg (82.57 KiB) 閲覧された回数 1646 回
今日は昨年新調してから一度も使っていなかったスノーシュー、「LIGHTNING EXPLORER」のデビュー戦である。
私のアクシスはアクセク働いてくれましたが、間もなく息切れしてアスシス…運命かも(>_<)
買い替えてもデビュー戦までに宿主がもつかどうか…。
ここで大御影山の反射板方向を眺めながら昼飯を食うのが自分の作
法。美浜トレイルの標識はわずかに頭を出している程度で、思ったよりも雪が多いのがうれしい。
気象庁の積雪マップでも8日現在で大御影周辺は20~50cmエリアでした。なんと、その北の野坂岳は無印0cmだったのにです!
大御影山の大きな看板はなくなっていた。あれが埋まるほど雪は積もっていないはずだが。
案外、埋もれてたりして…? たしか1.5mくらいだったですね。
左に目をやると、三重嶽の堂々たる姿が印象的だ。
Fbで画像拝見しました。さすがミエゴク(^^♪ ドッシリと存在感ありますね!
茗荷谷出合に着地するよう気を付けていたつもりだったが、何をトチ狂ったのか真東への尾根に乗ってしまった。
このまま進めば林道法面の高いガケに出てしまう。右へトラバースして林道の上部へソフトランディング。事な きを得た。
なに?ブナだけでなくトチにまで狂った!
ま、これも計算内のことなんでしょうね(^_-)
これで今日の山旅も終わったと安堵したところで、最後に思わぬハプニングが待っていた。
これはさすがに計算外か? 言葉が分れば助けてもやれるのに、シカたないですね。哀願の目を見つめ返すシカないとは、なんともやるせないエンディングでしたね。
今度は投げ縄か投網を持って行きましょう。

            ~雪山にあと何回行けるか不安なbiwa爺
アバター
山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【若狭】マザーツリーに抱かれて 新雪の大御影山

投稿記事 by 山日和 »

satoさん、どうもです。

まっさらな雪の大御影山に出会えたのですね。

前日の降雪で、予想外の新雪の山に出会えました。 :D

踏み跡のまったくないノロ尾の高(というのですね。たか?こう?どう読むのでしょうか?)はスノーシュー山旅のよろこびに浸れる場所ですね。
静かに世界を見つめるマザーツリーの写真に見入ってしまいました。

「たか」ですね。雪のノロ尾を歩くのは3度目でしたが、いずれも好天に恵まれています。
今年は雪の量は物足りませんが、それでも楽しく歩けるいい尾根ですね。
マザーツリーは雪があっても無くても、私にとっては特別な場所です。 :D

IMG_20200211_115427_resized_20200212_091630914_1.jpg

950mの大御影山は、小さな輝きを無数に秘めた、大きくて深い山なのだなぁと、あらためて感じさせてくれました。
四季を通じて味わえる山ですね。

その通りです。ほとんどの尾根と谷を歩きましたが、懐の深い山ですね。
何度登っても飽きることがありません。

P2110124_1.JPG

新しいスノーシュー、使い心地が抜群のようで、私も欲しくなってしまいました。
何年間も履いているのに、未だ、左右を間違える時があるし(桐ヶ平山でも逆に履いていたような(汗))、装着に時間がかかる。
ヒールリフター(というのですね)も使いにくくて使っていない。
でもいろいろな思い出を共にし、愛着があるので、もう駄目だという時まで履き続けます(笑)。

どうせ買うなら早い方が長い時間楽しめるという説もありますよ。 :mrgreen:
satoさんのEVOのヒールリフターは、ちょっと使い辛いですね。

最後の鹿の写真を見て、ちょっと胸が痛くなりました。
私の短絡的な感情ですが。

これは自然の摂理とは違いますが、よそ者がどうこう言うべきことでもありません。
かわいそうだと言いながら肉を食べるんですから、人間なんていい加減なものです。


P2110202_1.JPG

1メートルも雪が積もったとは。
木曜日と日曜日に雪が降り、晴れの予報の火曜日は絶好の雪山日和だなぁと思っていました。
仕事日と重なり、地元の雪で飾られた湖西の山を訪ねることが出来ず、ちょっと残念でした。

1mも積もったわけではないですよ。元々の根雪に20センチぐらい乗った感じかな。
大御影山頂の標識の隠れ具合からすれば、70~80センチというところでしょうか。

山日和さんのレポを読み、ノロ尾から大御影山を訪ねたくなりましたが、来シーズンのお楽しみにとっておきます。

来年はどっと降ってくれるといいですけどね。 :D

                    山日和
アバター
山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【若狭】マザーツリーに抱かれて 新雪の大御影山

投稿記事 by 山日和 »

biwa爺さん、どうもです。

若狭まで回り込むのはなんだか遠回りっぽくて、箱館山か石田ダムあたりからのルート取りばかりです。河内林道から三重嶽~大御影の周回を考えていたのですが、新雪が多すぎたらとても無理やろ?と思い、それも落選の要因でした。

確かに少々遠いですが、確実に除雪されているのでアプローチが保証されます。
それを考えれば、「急がば回れ」ってヤツですね。 :lol:

ブナほど千差万別、百樹百様の樹木は少ないですね。この辺り、日本海由来の重たい雪を背負うせいか、奇特なお姿によく出会います。剛腕さんのお返しに、何年か前に高島トレイルで挨拶したブナ(導師ならきっとご存じかと…)をどうぞ(^^♪

このブナは三重嶽の北尾根?三重嶽付近にはこういうブナが多いですね。

P2110214_1.JPG

私のアクシスはアクセク働いてくれましたが、間もなく息切れしてアスシス…運命かも(>_<)
買い替えてもデビュー戦までに宿主がもつかどうか…。

私のアクシスもついに分解寸前でした。
早く買い替えて、少しでも長く使う方がお得かも。 :mrgreen:

気象庁の積雪マップでも8日現在で大御影周辺は20~50cmエリアでした。なんと、その北の野坂岳は無印0cmだったのにです!

そうですよね。西の方が積雪が多かったようです。

>大御影山の大きな看板はなくなっていた。あれが埋まるほど雪は積もっていないはずだが。

案外、埋もれてたりして…? たしか1.5mくらいだったですね。

去年の無雪期の写真を見ると、標柱から40センチぐらい下に看板の上端がありました。
もうあの看板は柱が腐って立てかけてあるだけでしたね。

P2110147_1.JPG

Fbで画像拝見しました。さすがミエゴク(^^♪ ドッシリと存在感ありますね!

このちーたろーさんの名言は、未来永劫語り継がれていきそうですね。 :lol:

なに?ブナだけでなくトチにまで狂った!
ま、これも計算内のことなんでしょうね(^_-)

トチ勘は十分なはずなのに、間違えてしまいました。 :oops:

これはさすがに計算外か? 言葉が分れば助けてもやれるのに、シカたないですね。哀願の目を見つめ返すシカないとは、なんともやるせないエンディングでしたね。
今度は投げ縄か投網を持って行きましょう。

言葉が通じても無理ですわ。
と言うか、助けるのがいいことなのかどうか・・・

                  山日和
SHIGEKI
記事: 1028
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【若狭】マザーツリーに抱かれて 新雪の大御影山

投稿記事 by SHIGEKI »

山日和さん こんばんは。

寡雪の今季、ノロ尾でこれだけの雪を楽しめるタイミングを捉えられるのは

さすが、M川流域に惚れ込んだオッサンの熱意が通じたのか、はたまた長年の徳の積み重ねか??? :mrgreen:

実は不肖Sも「2007/01/20 ノロ尾再発見の旅」を目論んでいましたが、無雪のノロ尾を歩くリスク?を越えられなかった

のです~


【日 付】2020年2月11日(火)
標高500mを超えたあたりからしっかりと積もり始めた。スノーシューを履いてもいい雪量だが、止まりたく
ないので597m標高点まではとノンストップで歩く。
積雪は50センチオーバーというところか。
煩わしいヤブは雪の下に隠れるだけは積もっているので、意外にスッキリしている。

気象庁積雪深では、昨日 0 本日 20時には 5cm となってますので、一旦とけて今からつもり始めているようですね。



積雪は1メートルはあるだろうか。潅木の方へ寄ると、まだ固まっていない雪に股までボソっとはまり込むこ
とがあるので注意が必要だ。ここは展望を捨てて、北側斜面のブナ林を楽しみながら歩く方が得策と言える。
 その展望はまさに全開。やや霞がちで遠望は利かないものの、野坂山地の山並み、伊吹から金糞、越美国境、
鈴鹿北部の山々を手中にすることができる。山に区切られた狭い範囲ながら、琵琶湖の湖面も光を帯びていた。
 雪のノロ尾の高は実にいい。もともと下生えの少ない場所ではあるが、雪の上にスックと立つブナの饗宴は素
晴らしい。
 時間は少し早いが、マザーツリーの下でランチタイムとしよう。ちょうど根元の窪みに腰掛けられるスペース
があり、風を除けるのにおあつらえ向きだ。ここで大御影山の反射板方向を眺めながら昼飯を食うのが自分の作
法。

13年前の微かな記憶がよみがえってきますね~  (ホンマカイナ・・)
s-20070120-IMG_0956_6.jpg
[/color]

 大御影山頂とノロ尾の高を結ぶ尾根は大雪原となっている。先ほどはわずかしか見えなかった琵琶湖は、その
面積を広げている。北には若狭の海や青葉山の姿が美しい。
雪の少なさゆえ、雪庇がほとんどできていないのがやや物足りないのと、霧氷があればというところだが、スノ
ーシューハイクを楽しめるだけでも今年の場合は満足すべきかもしれない。


「・・・かもしれない。」 と言うこと自体が今季は贅沢そのものでしょ :mrgreen:

今降り積もってるだろう雪、と言ってもその賞味期限は2~3日か・・・

早春のグッドタイミングのドカ雪に期待するしかないかなぁ~

         SHIGEKI
果報は寝て待て?
果報は寝て待て?
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アバター
山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【若狭】マザーツリーに抱かれて 新雪の大御影山

投稿記事 by 山日和 »

SHIGEKIさん、どうもです。

寡雪の今季、ノロ尾でこれだけの雪を楽しめるタイミングを捉えられるのは

さすが、M川流域に惚れ込んだオッサンの熱意が通じたのか、はたまた長年の徳の積み重ねか??? :mrgreen:

まあ、両方でしょうか。 :lol:

実は不肖Sも「2007/01/20 ノロ尾再発見の旅」を目論んでいましたが、無雪のノロ尾を歩くリスク?を越えられなかった

のです~

こりゃ懐かしい~。あれは「スノー衆」と銘打った最初の山行だったんです。命名者は矢問さんでした。 :D

P2110105_1.JPG

気象庁積雪深では、昨日 0 本日 20時には 5cm となってますので、一旦とけて今からつもり始めているようですね。

元々根雪のないところでは、融けるのも早そう。

13年前の微かな記憶がよみがえってきますね~  (ホンマカイナ・・)

私はよく覚えてますよ。ザックの中から取り出した「菊水」。これが美味いんですわ~と。 :mrgreen:

>雪の少なさゆえ、雪庇がほとんどできていないのがやや物足りないのと、霧氷があればというところだが、スノ
ーシューハイクを楽しめるだけでも今年の場合は満足すべきかもしれない。

「・・・かもしれない。」 と言うこと自体が今季は贅沢そのものでしょ :mrgreen:

その通りです。 :lol:

P2110224_1.JPG

今降り積もってるだろう雪、と言ってもその賞味期限は2~3日か・・・

早春のグッドタイミングのドカ雪に期待するしかないかなぁ~

ちょっと遠征しないと、近場の雪山はもう期待できないでしょう。
最後の写真は、菊水を飲み過ぎてひっくり返ってるオッサンの図ですね。 :mrgreen:

                   山日和
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