【台高】赤ゾレ山、明神平、薊岳周回。霧氷天国(ver. 山猫)

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yamaneko0922
記事: 539
登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
お住まい: 京都市左京区

【台高】赤ゾレ山、明神平、薊岳周回。霧氷天国(ver. 山猫)

投稿記事 by yamaneko0922 »

【 日 付 】2020年1月2日(木曜日)
【 山 域 】台高
【メンバー】単独
【 天 候 】曇り時々晴れ
【 ルート 】大又バス停9:11〜9:27七滝八壺〜10:44三度小屋辻〜11:03伊勢辻山11:13〜11:28赤ゾレ山〜12:13国見山〜12:45明神平13:00〜13:09三ツ塚〜13:17明神岳〜13:28前山〜14:09薊岳〜14:51大鏡池〜15:32大又バス停

今年の元旦の初山登りは高見山から北尾根にかけての縦走でった。晴天の予報ではあったが、明神岳を中心とする周囲の山々はギリギリ雲の下のようだ。元旦の日は冬型の気圧配置であったが、翌日は冬型が緩み西から高気圧が張り出すとあらば、大峰や台高でも晴天が期待できそうだ。朝に家内が車を使う予定があるため、公共交通機関を使っての山行を考えることになる。残念ながら大普賢岳の登山口、和佐又へと向かうゆうゆうバスは年末年始は運休。山上ヶ岳の登山口、洞川温泉行きのバスは早朝の便は冬季は運行していない。年末年始でも運行してくれる東吉野町のコミュニティー・バスで大又に向かうことにする。このバスに乗るには前日の19時までに予約が必要なのであるが、東吉野村の役場に電話してみると「予約があれば運行します」と明るい声で対応して下さる。

大又を帰りのバスは15時35分なので、6時間で可能な行程を考える。先日のkandoさんが辿った赤ゾレ山〜明神平〜薊岳というコースを考えたいが、大又から林道終点の登山口までは歩く必要が生じる。以前に車がノーマル・タイヤを履いていた時に凍結のために林道を上がることができず、登山口まで歩いがことがあるが、何台もの車に追い抜かれながら延々と舗装路を歩くのはどうも気が進まない。

一方、和左羅の滝から登り伊勢辻山を経て赤ゾレ山に至るコースはかなり長い。地図を眺めると七滝八壺から三度小屋辻に登る高台ノ尾と記された長い尾根が目に入るが、ヤマレコでは記録が見当たらない。この尾根に対する興味がムクムクと頭を擡げる。後半のコースは明神平に到着した時間次第で考えることにしよう。

榛原に8時06分に到着すると、寒々とした駅前のバス停にはリュックにMSRのスノーシューを括り付けた一人の若者がバス停を探している。「大又までですか?」と尋ねると「そうです、8時16分発の菟田野行きです」とお答えされる。「ではバス停はあそこからですね」と右手のバス乗り場を指す。出発まで駅前のコンビニで買い物をしつつ店内で温める。バスに乗り込んだのは先ほどの若者の他にはもう一人の男性の乗客がいるばかりだった。

菟田野に到着するとすぐさま東吉野町のコミュニティー・バスが到着する。正月休みにも関わらず私一人のために運転手がわざわざこの菟田野から大又またバスを運転してくれるかと思うと心苦しいことこの上なかったが、先ほどの若者が一緒だと心苦しさは半減する。バスは予約制なので途中のバス停の通過時間を気にする必要がないのであろう、所要時間を大幅に短縮し、大又には30分ほど早い9時10分に到着する。この30分の時間短縮は極めて有難い。

降車時に運転手から運賃を聞いて耳を疑った。思わず運転手に聞き返してしまった。「200円!そんなに安くていいんですか?』。渡した百円玉二枚に対して「有難うございます」と丁重な対応をされる運転手に対して、私が出来る精一杯のことは「正月三賀日にも関わらずわざわざ運転して下さり有難うございます」とお礼を申し上げることくらいであった。

まずは七滝八壺の滝を訪れる。大又川に架けられた吊橋を渡るとすぐに七段もの見事な滝が現れる。まずは滝の左岸の急斜面に取りつく。左岸の斜面はかなりの急傾斜ではあるが、植林地の作業道のかすかな踏み跡が目に入ったので、ここから取りつくことにした。馬酔木の藪を避けながら急斜面を50mほど登っただろうか、左手から登ってくる明瞭な踏み跡に合流した。滝を右岸から高巻きして、落ち口の上流を徒渉すると良かったのだろうか。

踏み跡に導かれるままに尾根を登って行くと尾根の正面は金網のフェンスが出現する。踏み跡は右側の谷筋に入ったところで消えている。金網のフェンスが谷を跨ぐところではフェンスを乗り越えることが可能なようだが、この時はそれはあまり良くない選択であるような第6感が強く働いた。谷を徒渉すると再び金網のフェンスに沿って踏み跡を見出す。踏み跡はどうやら隣の尾根筋を目指すようだ。

尾根を乗り換えて上へと辿るとフェンスは尾根から離れてゆく。尾根の取付きを登りきったたところで振り返ると先ほどの選択が正しかったことを悟る。というのも、谷筋で無理やりフェンスを越えて上に辿ったところで完全にフェンスで囲まれたこの杉の幼木の植林地から脱出することが出来なかったであろう。

地形図から予想される通り、ここからは途端になだらかな尾根が延々と続く。下生のない植林地の尾根はまるで林道を歩いているかのような快適な速度で進むことが出来る。単調な光景が続くが、樹間の広々とした植林地は登りの息苦しさを感じさせない。

所々で踏み跡は薄くなるものの尾根上には植林作業道と思われる踏み跡が続いている。稜線も近づいた頃になってようやく植林地は終わり、自然林に変わる。途端に踏み跡も跡形もなく消え失せるが、下生もなく傾斜の緩い尾根は快適に登ることが出来る。稜線に出ると和左羅の滝から登ってくる明瞭な登山道と合流しするとわずかに歩いて三度小屋辻に至る。

伊勢辻に向けて東に辿るとここからはいよいよ植林の中の霧氷が見られる。伊勢辻にたどり着くとここから山毛欅の樹林となり、景色は一変し、早速にも壮麗な霧氷の樹林となる。
伊勢辻山へ.jpg

伊勢辻山の山頂は南から東にかけて展望が大きく広がり、これから巡る赤ゾレ山から明神岳へとピークが見事な霧氷を纏って連なっている様は壮観だ。雲の合間から溢れ落ちる光が霧氷の稜線にスポットライトを当ててゆく様に時間をこれから辿る縦走路の長い行程を忘れてし見入ることになる。白い山肌に当たる光が高速で移動してゆく様はまるで白銀の山肌が波打っているかのごとくだ。ここまでは雪の上には足跡はなかったが、伊勢辻山からは雪の上には複数の真新しい足跡が現れる。大又林道終点の駐車場から登って来られた登山者達のものだろう。
伊勢辻山より.jpg

赤ゾレ山でも草地に覆われた山頂部からは好展望が広がる。明神岳から西に延びる稜線の先には薊岳も霧氷のピークを戴いている。

薊岳を望んで.jpg
山頂の東側の鞍部へと下るとすぐに小さな池が現れる。曇り空を映す凍りついた水面は鈍い金属的な輝きを見せていたが、池のほとりを巡るうちに雲の合間には蒼空が現れると池のモノクロームの水面には青い光沢が広がってゆく。凍りついた水面の反映する青空を追って池のほとりをグルグルと池を周回する。
赤ゾレの池.jpg

池を後にすると二重尾根となり、広い尾根には複数のトレースがあるようだが、下生のない自然林は広々とした林間を闊歩するのに不自由はない。樹林の霧氷はますます大きく成長したものとなる。台高では触れると痛そうなくらい鋭く尖った棘状の霧氷を目にすることが多いように思われる。まるで新種の有棘植物のようだ。

馬駆ヶ辻のピークからは北東へ展望が開け、霧氷を纏った尾根の先に木梶山を望む。霧氷の尾根とその下の冬枯れの樹林のコントラストを見季節の境界線を見るような気がする。霧氷の回廊が続く尾根を国見山にかけてなだらかに辿ると東に大きく展望がひらけた広地が現れる。ここで初めてやはり見事な霧氷を纏った桧塚と奥峰を展望する。三人のパーティーがランチ休憩をされておられたが、ランチには格好の場所だろう。

国見山への稜線では随所で霧氷の樹間から桧塚と奥峰を眺めながら歩くことになる。彼方の桧塚でも白銀の尾根に光が波打っている。
桧塚.jpg

明神平に降りるとこれまでに訪れた冬の明神平では最も雪が少ない。あしび山荘の傍らには数名の登山客が休憩しておられる。あしび山荘の脇に佇んでいるのは今朝方、バスに同乗した若者であった。気の毒だがリュックに括り付けてきたスノーシューの出番はないだろう。

山荘の前の四阿(あずまや)で義理の母親が用意してくれたおせち料理の弁当を広げる。立ち止まっていると途端に寒さを感じるようになる。箸を持つ手は手袋を脱いでいたら途端に指が悴み始めた。

明神平を後にすると千石山、赤グラ山の姿を眺めに三ツ塚へと寄り道する。明神岳への尾根の展望地から眺める千石山にも霧氷は見えるが、やはり記憶の中にある千石山の冬の姿に比べると霧氷が薄いように思われた。大又からのバスの時間を考えると明神岳に立ち寄るのは後半の時間が厳しくなるが、折から日差しに輝く白銀の霧氷に魅せられて、足は自然と明神岳の山頂へと向かう。

明神岳で折り返すとかつての明神平の前山に到着する。スキー場跡地から北に望む赤ゾレ山から国見山への稜線には早くも雲がかかり始める。
UNADJUSTEDNONRAW_thumb_330f.jpg

この前山の南斜面からは遥かに昨年の冬に中奥川流域を周回した際に、辿った両仏、そして赤グラ山から白髭岳への長大な尾根を正面に望む。前回の周回では薊岳からこの前山への稜線では強い風雪とガスの中をひたする

薊岳にかけての尾根へと入ると霧氷の回廊はまだまだ続く。こちらの稜線んでも赤ゾレ山から国見山の尾根や明神岳ほの霧氷に全く引けを取らない。正面左手に望む薊岳の山頂にも雲がかかり始めた。薊岳への手前のピーク、p1334からなだらかに左手に弯曲する尾根にさしかかると霧氷を纏った鋭鋒が再びくっきりとその姿を見せる。
薊岳へ.jpg

雲が晴れてくれたお陰だろう、薊岳の山頂の手前からは赤ゾレ山から国見山、さらに右手には明神岳から笹ヶ峰を経て千石山、赤グラ山への稜線を展望することが出来る。千石山より南は山頂部分以外はほとんど霧氷も雪もついていないようだ。

薊岳山頂で時間を確認すると14時10分、大又発のバスの時間まで後1時間25分。時間を調整しながら下るには程よい時間だ。小さなアップダウンの連続する西尾根を下ると、いつしか雲空から青空が広がり始めた。霧氷の回廊もそろそろ最終章だろうか。周囲からは雨が降るようなシャーという連続音が聞こえ始めた。本当に雨が降り始めたか思ったが、青空からは燦々と陽射しが霧氷の木々に降り注いでいる。音も雨にしては乾いた音に聞こえる。陽射しに暖められたせいで、雨のように絶え間なく霧氷が落下する霧氷の音であった。降りしきる霧氷に向けて何度もカメラのシャッターを切るがカメラでは捉えることの出来ない光景であった。
降りしきる霧氷.jpg

尾根上の小ピーク、小屋ノ尾の頭のあたりで植林が始まる。霧氷の樹々もついに終わりかと思いきや、植林の向こう側には再び霧氷が陽光に煌めいてる。まだ霧氷が見られると思い、霧氷に釣られるように尾根を辿るが、途端に足元の踏み跡が薄くなった。GPSを取り出して確認をすると小屋ノ尾と呼ばれる尾根に入りかけたようだ。本来の登山路はここで大きく方向を変えて、植林の中を下ってゆくことになる。

植林の中は単調ではあるが道は明瞭であり、下りやすい。登山路んは「大鏡池→」と記された道標がいくつか現れる。果たして鏡のような水を湛えた綺麗な池があるのだろうかと期待していたが、植林の中の伐採された広地に忽然と出現した池は水面は凍りついていたが、半ば枯れかけていいるようだった。最後の斜面を下っていると、伐採地からは真正面に行きに登った高台ノ尾の尾根が見える。真正面から見たせいだろうか、登っている最中は緩やかに思われた尾根も意外にも傾斜があるように思われた。

林道に出ると右手の斜面を下り、壮麗な笹屋神社に登山の無事をお礼参りする。バス停に到着したのはバスの予定出発時刻の2分前であった。勿論、乗客は私一人しかいない。行きと同様、菟田野のバス停には30分ほどで到着してしまったので、榛原行きの奈良交通の時間までは30分の時間がある。R166を少し歩くとローソンがあるので、バスの時間まで店内のmachi cafeで温まりながらビールを飲むことが出来たのはなんとも有難い。

バスが榛原に向かうと雲のない西の空に日が沈んでゆくところだった。霧氷の台高を堪能した一日であった。
山猫 🐾
kando1945
記事: 402
登録日時: 2013年1月02日(水) 09:28

Re: 【台高】赤ゾレ山、明神平、薊岳周回。霧氷天国(ver. 山猫)

投稿記事 by kando1945 »

yamanekoさんおはようございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

大又を起点とする大周回、いですね。以前から興味ありましたが距離を考えると実行できませんでした。


   朝に家内が車を使う予定があるため、公共交通機関を使っての山行を考えることになる。

奥さんを大事にされていますね。私だったら自己中心です。その代わり体が弱った時は怖いですが。 :mrgreen:
大又までザック担いでよく公共交通機関で来られますね、それだけで疲れます。2004年に山登りを始めて
3回目くらいにふらっとチャレンジ登山に参加してしまい、天見駅ではもうふらふら、難波、梅田、千里中央の
駅の上り下りがどれだけつらかったことか、二度と公共機関を使っておりません。
:lol:

   東吉野村の役場に電話してみると「予約があれば運行します」と明るい声で対応して下さる。

村とはいえガチガチのお役所にしてはなかなか柔軟な対応ですね。

   一方、和左羅の滝から登り伊勢辻山を経て赤ゾレ山に至るコースはかなり長い。地図を眺めると七滝八壺から
   三度小屋辻に登る高台ノ尾と記された長い尾根が目に入るが、ヤマレコでは記録が見当たらない。この尾根に
   対する興味がムクムクと頭を擡げる。

こういう情報の少ないコースのレポは貴重ですのでこれからも期待しています。 :D

   正月休みにも関わらず私一人のために運転手がわざわざこの菟田野から大又またバスを運転してくれるかと
   思うと心苦しいことこの上なかったが、先ほどの若者が一緒だと心苦しさは半減する。

   降車時に運転手から運賃を聞いて耳を疑った。思わず運転手に聞き返してしまった。「200円!そんなに安くて
   いいんですか?』。渡した百円玉二枚に対して「有難うございます」と丁重な対応をされる運転手に対して、
   私が出来る精一杯のことは「正月三賀日にも関わらずわざわざ運転して下さり有難うございます」とお礼を
   申し上げることくらいであった。

こういう微妙な感情は日本人特有ではないかと思いますが、外国人と交流の多いyamanekoさんから見てどうなんでしょう。 :roll:

   滝の左岸の急斜面に取りつく。左岸の斜面はかなりの急傾斜ではあるが、植林地の作業道のかすかな踏み跡が
   目に入ったので、ここから取りつくことにした。馬酔木の藪を避けながら急斜面を50mほど登っただろうか、
   左手から登ってくる明瞭な踏み跡に合流した。滝を右岸から高巻きして、落ち口の上流を徒渉すると良かった
   のだろうか。
   踏み跡に導かれるままに尾根を登って行くと尾根の正面は金網のフェンスが出現する。踏み跡は右側の谷筋に
   入ったところで消えている。金網のフェンスが谷を跨ぐところではフェンスを乗り越えることが可能なようだが、
   この時はそれはあまり良くない選択であるような第6感が強く働いた。谷を徒渉すると再び金網のフェンスに
   沿って踏み跡を見出す。踏み跡はどうやら隣の尾根筋を目指すようだ。
   尾根の取付きを登りきったたところで振り返ると先ほどの選択が正しかったことを悟る。というのも、谷筋で
   無理やりフェンスを越えて上に辿ったところで完全にフェンスで囲まれたこの杉の幼木の植林地から脱出する
   ことが出来なかったであろう。

コースの的確な描写ありがとうございます。後追いをもくろむ者にとっては大いに参考になります。 :lol:

   伊勢辻に向けて東に辿るとここからはいよいよ植林の中の霧氷が見られる。伊勢辻にたどり着くとここから
   山毛欅の樹林となり、景色は一変し、早速にも壮麗な霧氷の樹林となる。

こういう樹氷のトンネルを歩くのは素晴らしいです。まさに天国の回廊です。私の時は、赤ゾレ山からずっとガスが
絶えず流れてきて晴れたのは明神平へ着いた時でした。私の中では桧塚から東へ、P1214までの回廊が最高ですが。


   山荘の前の四阿(あずまや)で義理の母親が用意してくれたおせち料理の弁当を広げる。立ち止まっていると
   途端に寒さを感じるようになる。箸を持つ手は手袋を脱いでいたら途端に指が悴み始めた。

元日2日に明神平で樹氷に囲まれておせち料理とは最高の年初めですね。  :lol:

   大又からのバスの時間を考えると明神岳に立ち寄るのは後半の時間が厳しくなるが、折から日差しに輝く白銀の
   霧氷に魅せられて、足は自然と明神岳の山頂へと向かう。

こんなに歩いてきて薊岳経由の道もまだまだ長く、下山時刻もバスで限られている中で足を延ばしますか。 :o

   尾根上の小ピーク、小屋ノ尾の頭のあたりで植林が始まる。霧氷の樹々もついに終わりかと思いきや、
   植林の向こう側には再び霧氷が陽光に煌めいてる。まだ霧氷が見られると思い、霧氷に釣られるように
   尾根を辿るが、途端に足元の踏み跡が薄くなった。GPSを取り出して確認をすると小屋ノ尾と呼ばれる尾根に
   入りかけたようだ。本来の登山路はここで大きく方向を変えて、植林の中を下ってゆくことになる。

この尾根を下るときはこの辺りが注意なんですね。

   バスが榛原に向かうと雲のない西の空に日が沈んでゆくところだった。霧氷の台高を堪能した一日であった。

お疲れ様でした。興味あるコースで大いに参考になりありがとうございます。
グー(伊勢山上住人)
記事: 2223
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
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Re: 【台高】赤ゾレ山、明神平、薊岳周回。霧氷天国(ver. 山猫)

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

P1110637-1.jpg


yamanekoさん、こんばんは。久々の台高へのご来場、ありがとうございます。

(kandoさんのレポにはグーの変なスイッチが入ってしまい、
 kandoさん及びヤブの皆さんに不快な思いをさせてしまいました。
 繰り返しでうんざりでしょうが、この場もお借りしてお詫び申し上げます。)

何台もの車に追い抜かれながら延々と舗装路を歩くのはどうも気が進まない。

その時はどの車も「乗っていきませんか?」の声をかけてくれませんでしたか?
それとも「ありがとうございます。歩いていきます」とyamanekoさんが断ったのですか?

ヤマレコでは記録が見当たらない。この尾根に対する興味がムクムクと頭を擡げる。

ヤブコギ魂ですね。

「正月三賀日にも関わらずわざわざ運転して下さり有難うございます」

全くそう思います。地元住民のための施策でしょうけど、地区外の利用にも暖かいですね。
出来れば地元の経済が潤うといいのでしょうが、バス停前に地酒を売っているお店はなかったですか。

フェンスを乗り越えることが可能なようだが、この時はそれはあまり良くない選択であるような第6感が強く働いた。

的確な第6感をお持ちです。グーは勘が働かなくって・・・賭け事はダメです。

伊勢辻にたどり着くとここから山毛欅の樹林となり、景色は一変し、早速にも壮麗な霧氷の樹林となる。

ここの霧氷のトンネルは素晴らしいですね。

池を後にすると二重尾根となり、広い尾根には複数のトレースがあるようだが、
下生のない自然林は広々とした林間を闊歩するのに不自由はない。


はい。ここの正しい歩き方です。
池から南東方向へトラバース気味に緩やかに巻いて行くのも見所です。

台高では触れると痛そうなくらい鋭く尖った棘状の霧氷を目にすることが多いように思われる。

そうなんですよね。
桧塚奥峰ではエビの尻尾が多いのにこの辺りは刺さりそうに尖った霧氷が見られます。

馬駆ヶ辻のピークからは北東へ展望が開け、霧氷を纏った尾根の先に木梶山を望む。

そうですか? 南東方向の展望が開けるのじゃなかったっけ?
グーは木梶山には気付かなかった。いつも桧塚方向ばっかり見ています。

バスに同乗した若者であった。気の毒だがリュックに括り付けてきたスノーシューの出番はないだろう。

早くスノー衆の募集が発表されないか心待ちにしているのですが・・・・

薊岳にかけての尾根へと入ると霧氷の回廊はまだまだ続く。

ここの霧氷も素晴らしいですよね。グーはあまり訪ねていませんが。

薊岳山頂で時間を確認すると14時10分、大又発のバスの時間まで後1時間25分。
時間を調整しながら下るには程よい時間だ。


わぁスゴイ! グーはこの時間の読みができません。

バス停に到着したのはバスの予定出発時刻の2分前であった。

グルっと周回の時間の読みもお見事ですが、
それ以上にそのスピードにはたまげます。
kandoさんには参考になったようですが、グーの参考にはなりません。
素晴らしい脚力に賞賛を送ります。


                    グー(伊勢山上住人)
yamaneko0922
記事: 539
登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
お住まい: 京都市左京区

Re: 【台高】赤ゾレ山、明神平、薊岳周回。霧氷天国(ver. 山猫)

投稿記事 by yamaneko0922 »

kando1945さん コメント有難うございます。秘かにこのrepのご本家からレスを頂けますことを期待しておりました。

>大又を起点とする大周回、いですね。以前から興味ありましたが距離を考えると実行できませんでした。

車で大又林道の駐車場にまで入れる方にはあまり縁のないコースではないかと思うのですが、駐車場からの赤ゾレ山、薊岳への直登コースに比べて距離は長いものの、最初の取付きさえ上手くいけばあとは驚くほど傾斜が緩くて、駐車場からのコースタイムと意外と時間が変わらないのではないかと思います。

>・・・二度と公共機関を使っておりません。 :lol:

私もバスは初めて使ったのですが、行きはともかく帰りの運転を考えるとこれは実に有難いバスだと思いました。
毎年、正月は泊りがけの山行が続いていたのですが、特に3日は翌4日から仕事の場合、帰りがUターンラッシュに巻き込まれることになりますよね。昨年は一度大阪に出てから第二名神で京都まで帰りました。

>こういう微妙な感情は日本人特有ではないかと思いますが、外国人と交流の多いyamanekoさんから見てどうなんでしょう。 :roll:

あまり考えたことはありませんでしたが、そう云われてみればそうかもしれませんね。
それにしてもバス代が安すぎますからね。

>元日2日に明神平で樹氷に囲まれておせち料理とは最高の年初めですね。

寒かったこととかなりのvolumeがあったこともあり、半分は残してしまいました。
でも確かに山の上でおせちというのは初めてだったのですが、なかなかいいですね。

>こんなに歩いてきて薊岳経由の道もまだまだ長く、下山時刻もバスで限られている中で足を延ばしますか。:o

明神岳〜薊岳は歩いたことがあったのでかかる時間もわかっていたこともあったので。
それにkandoさんも歩かれておられたことですし :lol:

>この尾根を下るときはこの辺りが注意なんですね。

道標を見落とした可能性はありますが、植林の向こう側に煌めく霧氷が見えたら、ついついそちらに足が向かってしまう人も他にはいるのではないかと思います。

>興味あるコースで大いに参考になりありがとうございます。

ご興味を示して下さり、どうも有難うございます。
ロング・コースにはなりますが、赤ゾレ山、薊岳から西には雪の上には一切、足跡がなかったので、静寂が堪能できることは間違いないと思います。

こちらこそ、本年もどうぞ宜しくお願い致します。
山猫 🐾
yamaneko0922
記事: 539
登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
お住まい: 京都市左京区

Re: 【台高】赤ゾレ山、明神平、薊岳周回。霧氷天国(ver. 山猫)

投稿記事 by yamaneko0922 »

グーさん 久々のコメントどうも有難うございます。

>その時はどの車も「乗っていきませんか?」の声をかけてくれませんでしたか?
それとも「ありがとうございます。歩いていきます」とyamanekoさんが断ったのですか?


以前、大又から林道を歩いた時は明神平でテン泊予定で、遅い時間の出発だったので林道を奥へと入る車はいませんでした。
仮にいたとしてもテン泊の重装備を背負った家内と長男もいたので、無理だったと思います。
今回は七滝八壺までの短い間に二台の車に追い越されましたが、そのような優しいお声がけもなく・・・

>全くそう思います。地元住民のための施策でしょうけど、地区外の利用にも暖かいですね。
出来れば地元の経済が潤うといいのでしょうが、バス停前に地酒を売っているお店はなかったですか。


地区外の利用に優しいというか、申し訳ない感じすらしてしまいます。
地酒の店はありませんでした。

>池から南東方向へトラバース気味に緩やかに巻いて行くのも見所です。

確かに! 霧氷を間違いなく西風に乗って着氷しますから、こちらの斜面の方が霧氷が見事でしょう。

>南東方向の展望が開けるのじゃなかったっけ?
グーは木梶山には気付かなかった。いつも桧塚方向ばっかり見ています。


失礼しました。後から確認しましたが、馬駆ヶ辻のすぐ南のピークca630mでした。

>それ以上にそのスピードにはたまげます。
kandoさんには参考になったようですが、グーの参考にはなりません。
素晴らしい脚力に賞賛を送ります。


確かに今回のコースで、大又発15時35分のバスに間に合うのは私も数年後には難しいのではないかと思います。
kandoさんにしてもグーさんにしても、お二人のご年齢に私が達した時にお二人がされているような山歩きが出来ることは私の目標であります。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。
山猫 🐾
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