【京都北山/白倉3山】行きはよいよい、帰りは…、橋のない川を遠回り
Posted: 2019年12月30日(月) 23:05
【日付】2019年12月29日(日)
【山域】京都北山/白倉3山
【ルート】朽木小川松原橋~送電線尾根~p858~co910烏帽子岳~▲949.7白倉岳~南岳~県境尾根~キャンプ場跡~朽木小川P
【天候】晴れ
【メンバー】単独
秋のオフ会でDr.yamanekoにサジェッションを受けたこの山。気がついたら年末だ。今年最後のやり残しを片付けてしまおう。残された好天は29日だけみたいなので、とにかく行ってみよう。
ちょっと寝坊してしまい、小川集落のはずれに駐車して、Dr.nekoちゃんに聞いてた松原橋まで県道歩き。端手前の林道入り口をちょうど9時に出発となった。
林道終点から巡視路の尾根に登り、最初の鉄塔で一休み。振り返ると、並行した2本の高圧電線はいったん朝のガスの中に沈み、対岸の経ヶ岳~イチゴ谷山からの尾根に浮き上がって、その向こうへ消えていく。 ここからは鉄塔を繋ぎながら、烏帽子岳へのJctとなる・858ピークをめざす。巡視路だけあって足元はしっかりしているし、尾根通しで迷う心配もなし。おまけに眺望も抜群とあって、三拍子揃った遊歩道。co700mを越えた辺りから残雪がチラホラ。
・858ピークは植林の斜面を左から巻くようにすすむとコル状交差点に出る。鉄塔が立つ右上のピークへ登ってみる。初めて北方の眺望が開ける。 左手最奥に真っ白の山塊!白山だ。前座を務める奥越、奥美濃の山々が一望。ひときわ大きいのは能郷白山だろうか? 経ヶ岳や蕎麦粒山などの名峰も視野には入っているのだろう。容易に同定できないのは白内障が進むこの目のせいだけではないのが実に恥ずかしい。いや、もったいない!
送電線とはここでお別れ、尾根は右へ折れて烏帽子岳へ向かう。のだけれど、進路はいきなり豹変だ。倒木とアセビなどのバリケードを避けながら雪に隠れた踏み跡を探り探り進む。・858ピークでチェーンスパイクとテムレスで手足を武装?しておいて良かった! 判断ミスだらけの昨今だけど、これは久々のヒットだ。 最後の急斜面を登りきると烏帽子岳に登頂。地図上に標高表記はないがco910mの鋭鋒である。もう12時半、ここでランチに。あまり時間がないけれど、持ち帰りは重いだけ…というわけで、久しぶりに肉野菜卵餅入りアツアツラーメンにアワワをいただく。 ここは眺望もないので早めにリスタート。早めと言ってももう13時過ぎ。少し下った烏帽子峠には小川集落へ下る戸谷ルートのプレートがある。一瞬、時間遅れのことが頭をよぎるが、スル―。だって、白倉岳くらい踏んでおきたいもんね。30分で白倉岳。一応今回のメインなんだけれど、ここも眺望は良くないのでスル―。 中岳、南岳とラクダの背のようなアップダウンにアップアップだわ。
白倉岳からの尾根はブナの巨木も多い。南岳ピークは3本のゲートブナが迎えてくれた。 nekoちゃんは南岳から西尾根を下っているが、なんだか県境線に惹かれてそのまま南下してしまう。
栃生分岐(東尾根)は左折のみ可。直進の県境稜線方向にはロープが張ってある。「入るな」ということだろう。東方に武奈ヶ岳など比良の山が近い。ここを下ればR367出る。 ところで、ここまで来て引き返すタイムロスはムリ。ロープを跨いで稜線に突入する。
その先の細川分岐もスルーして、・717標高点はまだかな? 歩きやすい尾根だがが広がってルートロスしそうだ。もう15時を過ぎ、ロスしている場合ではない。頻繁にGPSで確認しながら尾根芯を外さないように下る。
最後は植林帯をチェーンスパイクのグリップを効かせて一気に下ると、谷沿いの林道跡へ降り立った。県境尾根の東側の谷だ。16時を回ったところ。「やれやれ、明るいうちに下れた」と一安心ではあるが、果たしてここから県道に出るには?
大きな勘違いである。ここからは後で落ち着いてから確認して分ったことなんですが…。
県境線が県道と交わるのは渓流センター(移転閉鎖)のあたり。県道に出るには針畑川に架かる橋を渡ればいいが、駐車した小川集落外れまではかなりある。ところが降り立ったのは、渓流センターとは逆の下流地点。川の左岸に林道跡が続いているが、もちろん地形図にも載っていない。その時は全体地形が頭に描けず、迷ったあげく下流に向かって進む(これが大間違い)。
川に沿っていた林道はだんだん登りになり、山の中に入って行く。不安は募るが行くしかない。ダメなら最後は針畑川を渡渉したらええんや…(と、半分ヤケクソ気分)。
林道歩き20分、ついに林道が尾根に出て、右に折れ下りに。この下はオートキャンプ場(これも閉鎖中)だ。 キャンプ場進入路の橋を渡り県道へ。16時40分、ほんとうのヤレヤレである。まだ辺りは明るい。
県道を歩いて、街灯の照明がだんだん眩しくなる中、駐車地に17時15分。
nekoちゃんのアドバイスには、ラストのアトラクションはなかったなあ…(@_@;)
またまた、自責の念に苛まれた山納めとなったのでした。
みなさん、良いお年と弛まぬ山歩きを!
~biwa爺
【山域】京都北山/白倉3山
【ルート】朽木小川松原橋~送電線尾根~p858~co910烏帽子岳~▲949.7白倉岳~南岳~県境尾根~キャンプ場跡~朽木小川P
【天候】晴れ
【メンバー】単独
秋のオフ会でDr.yamanekoにサジェッションを受けたこの山。気がついたら年末だ。今年最後のやり残しを片付けてしまおう。残された好天は29日だけみたいなので、とにかく行ってみよう。
ちょっと寝坊してしまい、小川集落のはずれに駐車して、Dr.nekoちゃんに聞いてた松原橋まで県道歩き。端手前の林道入り口をちょうど9時に出発となった。
林道終点から巡視路の尾根に登り、最初の鉄塔で一休み。振り返ると、並行した2本の高圧電線はいったん朝のガスの中に沈み、対岸の経ヶ岳~イチゴ谷山からの尾根に浮き上がって、その向こうへ消えていく。 ここからは鉄塔を繋ぎながら、烏帽子岳へのJctとなる・858ピークをめざす。巡視路だけあって足元はしっかりしているし、尾根通しで迷う心配もなし。おまけに眺望も抜群とあって、三拍子揃った遊歩道。co700mを越えた辺りから残雪がチラホラ。
・858ピークは植林の斜面を左から巻くようにすすむとコル状交差点に出る。鉄塔が立つ右上のピークへ登ってみる。初めて北方の眺望が開ける。 左手最奥に真っ白の山塊!白山だ。前座を務める奥越、奥美濃の山々が一望。ひときわ大きいのは能郷白山だろうか? 経ヶ岳や蕎麦粒山などの名峰も視野には入っているのだろう。容易に同定できないのは白内障が進むこの目のせいだけではないのが実に恥ずかしい。いや、もったいない!
送電線とはここでお別れ、尾根は右へ折れて烏帽子岳へ向かう。のだけれど、進路はいきなり豹変だ。倒木とアセビなどのバリケードを避けながら雪に隠れた踏み跡を探り探り進む。・858ピークでチェーンスパイクとテムレスで手足を武装?しておいて良かった! 判断ミスだらけの昨今だけど、これは久々のヒットだ。 最後の急斜面を登りきると烏帽子岳に登頂。地図上に標高表記はないがco910mの鋭鋒である。もう12時半、ここでランチに。あまり時間がないけれど、持ち帰りは重いだけ…というわけで、久しぶりに肉野菜卵餅入りアツアツラーメンにアワワをいただく。 ここは眺望もないので早めにリスタート。早めと言ってももう13時過ぎ。少し下った烏帽子峠には小川集落へ下る戸谷ルートのプレートがある。一瞬、時間遅れのことが頭をよぎるが、スル―。だって、白倉岳くらい踏んでおきたいもんね。30分で白倉岳。一応今回のメインなんだけれど、ここも眺望は良くないのでスル―。 中岳、南岳とラクダの背のようなアップダウンにアップアップだわ。
白倉岳からの尾根はブナの巨木も多い。南岳ピークは3本のゲートブナが迎えてくれた。 nekoちゃんは南岳から西尾根を下っているが、なんだか県境線に惹かれてそのまま南下してしまう。
栃生分岐(東尾根)は左折のみ可。直進の県境稜線方向にはロープが張ってある。「入るな」ということだろう。東方に武奈ヶ岳など比良の山が近い。ここを下ればR367出る。 ところで、ここまで来て引き返すタイムロスはムリ。ロープを跨いで稜線に突入する。
その先の細川分岐もスルーして、・717標高点はまだかな? 歩きやすい尾根だがが広がってルートロスしそうだ。もう15時を過ぎ、ロスしている場合ではない。頻繁にGPSで確認しながら尾根芯を外さないように下る。
最後は植林帯をチェーンスパイクのグリップを効かせて一気に下ると、谷沿いの林道跡へ降り立った。県境尾根の東側の谷だ。16時を回ったところ。「やれやれ、明るいうちに下れた」と一安心ではあるが、果たしてここから県道に出るには?
大きな勘違いである。ここからは後で落ち着いてから確認して分ったことなんですが…。
県境線が県道と交わるのは渓流センター(移転閉鎖)のあたり。県道に出るには針畑川に架かる橋を渡ればいいが、駐車した小川集落外れまではかなりある。ところが降り立ったのは、渓流センターとは逆の下流地点。川の左岸に林道跡が続いているが、もちろん地形図にも載っていない。その時は全体地形が頭に描けず、迷ったあげく下流に向かって進む(これが大間違い)。
川に沿っていた林道はだんだん登りになり、山の中に入って行く。不安は募るが行くしかない。ダメなら最後は針畑川を渡渉したらええんや…(と、半分ヤケクソ気分)。
林道歩き20分、ついに林道が尾根に出て、右に折れ下りに。この下はオートキャンプ場(これも閉鎖中)だ。 キャンプ場進入路の橋を渡り県道へ。16時40分、ほんとうのヤレヤレである。まだ辺りは明るい。
県道を歩いて、街灯の照明がだんだん眩しくなる中、駐車地に17時15分。
nekoちゃんのアドバイスには、ラストのアトラクションはなかったなあ…(@_@;)
またまた、自責の念に苛まれた山納めとなったのでした。
みなさん、良いお年と弛まぬ山歩きを!
~biwa爺