【台高】庵の谷を遡行し冬枯れのダイラへ
Posted: 2019年12月08日(日) 20:20
【日 付】2019年12月8日(日)
【山 域】台高
【コース】庵の谷架線場7:50---9:10コウセン滝---10:10ダイラ---11:45檻と窯跡---12:55庵の谷架線場
【メンバー】単独
以前より気になっていたダイラに庵の谷を遡行して行くことにした。庵の谷架線場に駐車すると、新たな堰堤工事のために林道が伸びていた。堰堤を左から越えるのだが、林道が伸びたために現在は使われておらず荒れ始めている。両岸が立ってきて暗い印象だった8m滝の上に林道が来ていて妙に明るくなんか変な感じだ。左岸の植林から次の5m滝と合わせて巻き終えると、ここまで林道が来ていた。先に進もうとするが目の前は巨大な水たまりで、堰堤工事にそなえて両岸が削り取られている。やれやれ、これを巻いてようやく堰堤工事の呪縛から逃れた。
カツラの木が3段25m滝を見守るように立っている。奥行きがありなかなか見栄えのする滝だ。左岸の植林から巻くが滝口に登って行くあたりが微妙で慎重に越えた。こうした所ではラバーソールの沢靴はグリップが効いてありがたい。大岩の間を小滝がいくつも出てくるが、できるだけ濡れないように進む。凍っている所もあり、そろそろ沢じまいの季節が来ている。
倒木をかわしながら進むと植林帯を抜けた二俣で、右俣には斜瀑の奥に10m滝が流れていた。本流の左俣を進むと嵓が立ってくる。右に天から降り注ぐ巨大な滝が突然見えた。コウセン滝で、40m落下する間に霧になってしまうので滝壺は無い。風に流され降り注いでくるので写真を撮って引き返した。コウセン滝は右俣にあり滝の手前で二俣になっている。対岸の嵓も50mを越えており迫力がある。
左俣を進んでいくと最後の二俣で、ここには一升瓶が残された炭焼窯跡があった。ダイラに住んでいた人の窯なんだろう。その先にはワイヤをくわえたトチノキがあり、ここから50m嵓の高さを使って木材を搬出したのだろう。冬枯れの斜面を見ながら右俣をいくとトチノキの巨木が鎮座している。周りの木は伐採される中でこの木だけが残された。まさに庵の谷の主と言っていい風格だ。
水も枯れたので、ダイラに向かう。残された目印の木を追いながらトラバースしていくと下に平らな場所が見えるので下るとダイラだった。ここには昔、炭焼きの家族が住んでいてのちに山を下りたようだ。石積みの道や窯跡が残されていた。グーさんの辿った道を追うと窯跡にいくつか出くわす。この道は当時の生活の道であり炭焼窯をつなぐ杣道でもあったようだ。
今日は周回コースなので、道の探索は切り上げて布引谷左岸尾根に上っていく。稜線は風が吹き寒そうだ。先っぽの切れた沢手袋では手先が冷える。ちゃんとした手袋も持ってこれば良かった。途中に岩と木に囲まれた心地よいコバがあったので、ここで休憩。いい所で人も来ない、こんな出会いがあるから山登りは止められない。
尾根の迷い大池跡のある二重山稜を下る。ここは布引滝の周回コースなのでテープがあるがそれもP1195まで。ここから派生する西尾根を1070mあたりまで下り、降りられそうな尾根から南西に下っていくと植林が出てくる。植林をトラバースしていくと小さな崩壊地の下部に着き、ここには閉められた檻と窯跡がある。
植林地は途中で途切れ崩壊地をすぎ再び植林に入りここの尾根が架線場に下る尾根だ。途中でフェンスが出てくるがこれに沿って下れば問題はない。植林を上手に使った下山ルートだった。
数年前の正月に架線場で山主さんと雨子庵さんと三人で一升瓶を空けたことがあった。この時に、昔は夜這いの風習がこのあたりにも残っていたことを聞いた。夜這い先の家の者が気づいても気づかぬふりをするもので騒ぎ立てることは無かったようだ。夜這いをしたからといって色恋につながる訳でもなく、お互いに素知らぬふりをするものだったようだ。閉ざされた村の中でのコミュニケーションの一つだったのだろう。こんなことを思い出しながら帰路についた。
【山 域】台高
【コース】庵の谷架線場7:50---9:10コウセン滝---10:10ダイラ---11:45檻と窯跡---12:55庵の谷架線場
【メンバー】単独
以前より気になっていたダイラに庵の谷を遡行して行くことにした。庵の谷架線場に駐車すると、新たな堰堤工事のために林道が伸びていた。堰堤を左から越えるのだが、林道が伸びたために現在は使われておらず荒れ始めている。両岸が立ってきて暗い印象だった8m滝の上に林道が来ていて妙に明るくなんか変な感じだ。左岸の植林から次の5m滝と合わせて巻き終えると、ここまで林道が来ていた。先に進もうとするが目の前は巨大な水たまりで、堰堤工事にそなえて両岸が削り取られている。やれやれ、これを巻いてようやく堰堤工事の呪縛から逃れた。
カツラの木が3段25m滝を見守るように立っている。奥行きがありなかなか見栄えのする滝だ。左岸の植林から巻くが滝口に登って行くあたりが微妙で慎重に越えた。こうした所ではラバーソールの沢靴はグリップが効いてありがたい。大岩の間を小滝がいくつも出てくるが、できるだけ濡れないように進む。凍っている所もあり、そろそろ沢じまいの季節が来ている。
倒木をかわしながら進むと植林帯を抜けた二俣で、右俣には斜瀑の奥に10m滝が流れていた。本流の左俣を進むと嵓が立ってくる。右に天から降り注ぐ巨大な滝が突然見えた。コウセン滝で、40m落下する間に霧になってしまうので滝壺は無い。風に流され降り注いでくるので写真を撮って引き返した。コウセン滝は右俣にあり滝の手前で二俣になっている。対岸の嵓も50mを越えており迫力がある。
左俣を進んでいくと最後の二俣で、ここには一升瓶が残された炭焼窯跡があった。ダイラに住んでいた人の窯なんだろう。その先にはワイヤをくわえたトチノキがあり、ここから50m嵓の高さを使って木材を搬出したのだろう。冬枯れの斜面を見ながら右俣をいくとトチノキの巨木が鎮座している。周りの木は伐採される中でこの木だけが残された。まさに庵の谷の主と言っていい風格だ。
水も枯れたので、ダイラに向かう。残された目印の木を追いながらトラバースしていくと下に平らな場所が見えるので下るとダイラだった。ここには昔、炭焼きの家族が住んでいてのちに山を下りたようだ。石積みの道や窯跡が残されていた。グーさんの辿った道を追うと窯跡にいくつか出くわす。この道は当時の生活の道であり炭焼窯をつなぐ杣道でもあったようだ。
今日は周回コースなので、道の探索は切り上げて布引谷左岸尾根に上っていく。稜線は風が吹き寒そうだ。先っぽの切れた沢手袋では手先が冷える。ちゃんとした手袋も持ってこれば良かった。途中に岩と木に囲まれた心地よいコバがあったので、ここで休憩。いい所で人も来ない、こんな出会いがあるから山登りは止められない。
尾根の迷い大池跡のある二重山稜を下る。ここは布引滝の周回コースなのでテープがあるがそれもP1195まで。ここから派生する西尾根を1070mあたりまで下り、降りられそうな尾根から南西に下っていくと植林が出てくる。植林をトラバースしていくと小さな崩壊地の下部に着き、ここには閉められた檻と窯跡がある。
植林地は途中で途切れ崩壊地をすぎ再び植林に入りここの尾根が架線場に下る尾根だ。途中でフェンスが出てくるがこれに沿って下れば問題はない。植林を上手に使った下山ルートだった。
数年前の正月に架線場で山主さんと雨子庵さんと三人で一升瓶を空けたことがあった。この時に、昔は夜這いの風習がこのあたりにも残っていたことを聞いた。夜這い先の家の者が気づいても気づかぬふりをするもので騒ぎ立てることは無かったようだ。夜這いをしたからといって色恋につながる訳でもなく、お互いに素知らぬふりをするものだったようだ。閉ざされた村の中でのコミュニケーションの一つだったのだろう。こんなことを思い出しながら帰路についた。
【台高】庵の谷を遡行しダイラへ