【湖北】トチの巨木探訪と雪のない土蔵岳から猫ヶ洞を歩く
Posted: 2019年12月03日(火) 21:07
【日 付】2019年12月1日(日)
【山 域】湖北 土蔵岳周辺
【天 候】晴れ一時曇り
【メンバー】sato、山日和
【コース】奥土倉谷出合8:10---9:30トチの巨木群9:50---10:30 P937m 11:00---12:10土蔵岳13:40---14:40猫ヶ洞15:05
---16]35奥土倉谷二俣---17:10駐車地
金居原のはずれから土倉谷出合方面へ分岐する旧国道には、土倉鉱山跡を示す立派な標識ができていて驚いた。
すっかりメジャーなスポットになったようである。
林道は路面も良く、問題なく奥土倉谷出合の二俣まで入ることができた。用意をしていると、少し間をおいて
車が2台やってきた。ハンターだ。荷台には犬を乗せたケージを積んでいる。聞けば、こちらが入る方向とは違
うようでひと安心。クマが出るので注意してとやさしく脅かされた。
奥土倉谷の左岸尾根はこれまで積雪期に2回使っている。土蔵岳への最短ルートとして、未踏だった頃に歩い
たのだが、その2回とも結局山頂には届かなかった。
最近得た情報では、無雪期でも十分歩けるらしい。ここから見上げる尾根にもヤブはなく、一見スッキリとした
印象である。急斜面に取付いてやせた尾根に乗ると、なるほど、ほとんどヤブのない尾根が続いていた。
4,5日前は思わしくなかった天気予報が、昨日から終日晴れに変わっていた。ようやく谷間に差し込み始めた
初冬の遅い日差しが対岸の山腹を金色に輝かせている。今朝は身震いするような寒い一日の始まりだったが、
明るい日差しは物理的な体感温度だけでなく、こころの中の温度も上げてくれる。
高度を上げると尾根は広がりを見せた。これほど歩きやすくていいのだろうかと思うほどの極楽尾根だ。
林相も文句の付けようがない。低い高度では今シーズン最後であろう色付きを楽しませてくれた。
尾根上に唐突に3本のブナの巨木が現れた。すべすべの木肌ですっくと立つ美人ブナではなく、筋骨隆々とし
た古武士のような風格のあるブナたちだった。若いブナばかりの森の中で、この三匹の侍はどれだけの歳月を
ここで立ち尽くしてたきたのだろう。
今日はただ山に登るだけでなく、別の目的があった。金居原のトチの巨木群の探訪である。樹齢何百年とい
う湖北のトチの巨木が伐採されてしまうという危機があった。それを救ったのが、滋賀県や長浜市への働きか
けとカンパによる資金集めで、その巨木群を買い取ることに成功した環境保護団体だ。この活動によって貴重
なトチの巨木の森は伐採の危機から脱することができたのである。
概念図でおおよその場所はわかっていたものの、詳しいことはわからなかった。satoさんは以前来たことが
あるらしいが、人に連れられて来たので正確な場所はわからないと言う。尾根の右斜面に何本かのトチが現れ
たがどうも違うようだ。
ふとピンクのテープに気が付いた。そのテープは左側斜面に続いている。薄い踏み跡を辿って行くと、数十
メートル下った急斜面に、それはあった。
株立ちしているので巨木感は少し薄いが、文句なしにでかいトチの木だ。その下にも一列に並ぶようにトチの
巨木が数本佇んでいた。ここは奥土倉谷へ入って最初に左岸から合流する支谷の源頭だろう。
一番上のトチには「この木は嘉田由紀子(前滋賀県知事)が取得しており、無断で伐採すると法的に罰せられる」
旨のカードが付けられていた。実はこのカードは4年前にsatoさんが付けたものだと聞いて驚いた。だいぶよれ
よれになっていたが、自分が付けたカードがまだ残っているのを見て感慨深げなsatoさんだった。
急斜面ではあるが、閉塞感の無い広い谷を見下ろすように立つトチの森から漂う空気は、厳粛な中にも明るさ
を感じさせるものがあった。
元の尾根に登り返して、「登山」を続行する。土倉谷出合から伸びる長い尾根との合流点はもうすぐだ。
最後までヤブなしで来てしまった。ところがその尾根と合流したとたんに下生えが林床を覆い始めた。
日当たりのいいブナ林でゆっくり休憩をという目論見は外れてしまった。
937m標高点のあたりは背の低い杉も出てきて、お世辞にも雰囲気のいい場所とは言えない。
ヤブを突っ切って再びブナ林に入る。このあたりは尾根芯は杉の植林が入っており、尾根の西側斜面を拾って
進む方がはるかに楽しい。ここから土蔵岳の山頂まで、ほぼブナの純林が続く。
何度も歩いている尾根だが、無雪期の風景は初めてだ。真っ白な雪の上しか歩いたことのないブナ林の尾根を、
今日は落ち葉の絨毯を踏みしめながら、カサカサと音を立てて歩く。
最後の急登をこなせば1008mの土蔵岳山頂だ。雪の時期でもとんでもなく高いところに付けられていた、今
はもうかすれて読めない山名標識が、今日はまた一段と高いところにある。
驚いたのは見たことのない大きなブナがあったことだ。積雪期には細いブナが2本立っているように見えたのだ
が、その2本は根元が繋がっており、幹周3mを超すような大ブナだったのである。いつもは雪の下で、この2本
の幹が同じ木だとは想像もしなかった。何度も登っている雪の土蔵岳も、季節が変われば新しい発見があるのだ。
積雪期と違ってヤブっぽいのであまり落ち着かない山頂だが、地肌の露出したわずかな空間に陣取った。
いつもなら金糞岳の堂々とした姿を眺めながら雪原に腰を降ろす場面だ。正面には烏帽子から高丸、三周へと
続く灰色の山並みが横たわる。葉の繁る時期には楽しめない展望だ。気温もそこそこ上がってきたようで、用
意してきた防寒装備もあまり出番がなく、ビールが美味い。
時間が早いので、予定通り猫ヶ洞へ向かう。もちろんこちらも無雪期は初見参だ。
この江美国境稜線上のブナ林の林床はササで覆われているが、そこそこ明瞭な踏み跡があるのでなんの苦労もな
い。唯一、次の小さなピークへの登りがシャクナゲジャングルとなっていた。密度の薄そうなところを狙って突
っ込む。ここは積雪期には展望抜群の白いドームになっているピークだということを思い出した。
下りにかかったところでジャングルを抜けて、稜線の左側面を目がけて落ちて行く。
あまりうまく行きすぎても面白くないので、このシャクナゲはいいスパイスだった。
鞍部からは再びブナ林が始まる。少し複雑な起伏のある地形だが、踏み跡を辿れば問題はない。
猫ヶ洞山頂手前のブナのコバは、積雪期に2度ランチを楽しんだ場所。雪がないとずいぶん平凡なところに見えた。
山頂手前の小ピークがまたシャクナゲの要塞になっていた。今度は密度が濃く、ちょっと手強そうである。帰路
のことも考えて正面突破は回避、左から回り込んで行ったが下はガケ状になっている。少しだけシャクナゲを漕
いで復帰すれば山頂は目の前だ。
積雪期の猫ヶ洞の山頂直下はいつも雪の壁ができている。雪壁に靴を蹴り込んで、ブナの木を抱きかかえるよ
うにして這い上がるのが常なのだが、雪のない時はどんな顔で迎えてくれるのだろうとsatoさんが楽しみにして
いた。結論から言うと、「えっ、ここ?」というような平凡な斜面だった。とりたてて急な斜面でもなく段差も
ない。あの雪壁は雪と風が作り出す季節限定の芸術作品なのだろう。
猫ヶ洞の三角点は初めて見た。標石は5センチぐらい頭を出しているだけで、ほとんど土の中に埋もれていた。
少し先の展望地はどんな感じなのだろう。少し気になったが時間が押している。今からすんなり下れたとしても
闇下ギリギリのタイミングだろう。
先ほどのブナのコバまで戻る。シャクナゲの要塞は、右側の急斜面を少し下ったところからガケを上がって、
ヤブ漕ぎ無しでクリアできた。
ここから奥土倉谷の奥の二俣へ落ちる尾根は、積雪期に一度往復している。雪の少ない年だったが、ヤブで苦
労した記憶がないのでなんとか歩けるだろう。
ところが出だしの尾根芯はシャクナゲジャングル。右手の谷を下って行くと、しっかり形の残った炭焼窯跡を
見つけたのは収穫だった。やっかいなのはそこだけで、尾根芯を遮る大きな岩場も記憶通り左から巻いて行く。
こちらの尾根も若いながらブナの樹林が続いた。
微妙な尾根の分岐に注意しながら、二俣への主尾根を忠実に辿る。
読み通り、猫ヶ洞の山頂から1時間半足らずで二俣に着地した。後は谷沿いの杣道を辿り、奥土倉の鉱山跡から
は林道で楽勝だろう。だが好事魔多し。林道手前で谷を渡るところに木橋が見えた。喜んで近づいてみると、橋
は流れの上に掛かっておらず、対岸に投げ出すように置かれていた。これでは橋の役目は果たせない。
仕方なく流れに足を浸して渡渉しかけたところで、ポーチからGPS専用のスマホが水中に落下してしまった。油
断してポーチのファスナーを閉めていなかったのだ。なんたる失態。しかしスマホは重量があるので流されるこ
となく水底に沈んでくれていた。水深30センチぐらいの落下地点に手を突っ込んで探ると、あった。
引き上げて操作してみると問題なく動作した。さすが水中撮影もできる防水・防塵スマホである。
なにか儲かったような気分で、夕闇の迫る林道を急いだ。
山日和
【山 域】湖北 土蔵岳周辺
【天 候】晴れ一時曇り
【メンバー】sato、山日和
【コース】奥土倉谷出合8:10---9:30トチの巨木群9:50---10:30 P937m 11:00---12:10土蔵岳13:40---14:40猫ヶ洞15:05
---16]35奥土倉谷二俣---17:10駐車地
金居原のはずれから土倉谷出合方面へ分岐する旧国道には、土倉鉱山跡を示す立派な標識ができていて驚いた。
すっかりメジャーなスポットになったようである。
林道は路面も良く、問題なく奥土倉谷出合の二俣まで入ることができた。用意をしていると、少し間をおいて
車が2台やってきた。ハンターだ。荷台には犬を乗せたケージを積んでいる。聞けば、こちらが入る方向とは違
うようでひと安心。クマが出るので注意してとやさしく脅かされた。
奥土倉谷の左岸尾根はこれまで積雪期に2回使っている。土蔵岳への最短ルートとして、未踏だった頃に歩い
たのだが、その2回とも結局山頂には届かなかった。
最近得た情報では、無雪期でも十分歩けるらしい。ここから見上げる尾根にもヤブはなく、一見スッキリとした
印象である。急斜面に取付いてやせた尾根に乗ると、なるほど、ほとんどヤブのない尾根が続いていた。
4,5日前は思わしくなかった天気予報が、昨日から終日晴れに変わっていた。ようやく谷間に差し込み始めた
初冬の遅い日差しが対岸の山腹を金色に輝かせている。今朝は身震いするような寒い一日の始まりだったが、
明るい日差しは物理的な体感温度だけでなく、こころの中の温度も上げてくれる。
高度を上げると尾根は広がりを見せた。これほど歩きやすくていいのだろうかと思うほどの極楽尾根だ。
林相も文句の付けようがない。低い高度では今シーズン最後であろう色付きを楽しませてくれた。
尾根上に唐突に3本のブナの巨木が現れた。すべすべの木肌ですっくと立つ美人ブナではなく、筋骨隆々とし
た古武士のような風格のあるブナたちだった。若いブナばかりの森の中で、この三匹の侍はどれだけの歳月を
ここで立ち尽くしてたきたのだろう。
今日はただ山に登るだけでなく、別の目的があった。金居原のトチの巨木群の探訪である。樹齢何百年とい
う湖北のトチの巨木が伐採されてしまうという危機があった。それを救ったのが、滋賀県や長浜市への働きか
けとカンパによる資金集めで、その巨木群を買い取ることに成功した環境保護団体だ。この活動によって貴重
なトチの巨木の森は伐採の危機から脱することができたのである。
概念図でおおよその場所はわかっていたものの、詳しいことはわからなかった。satoさんは以前来たことが
あるらしいが、人に連れられて来たので正確な場所はわからないと言う。尾根の右斜面に何本かのトチが現れ
たがどうも違うようだ。
ふとピンクのテープに気が付いた。そのテープは左側斜面に続いている。薄い踏み跡を辿って行くと、数十
メートル下った急斜面に、それはあった。
株立ちしているので巨木感は少し薄いが、文句なしにでかいトチの木だ。その下にも一列に並ぶようにトチの
巨木が数本佇んでいた。ここは奥土倉谷へ入って最初に左岸から合流する支谷の源頭だろう。
一番上のトチには「この木は嘉田由紀子(前滋賀県知事)が取得しており、無断で伐採すると法的に罰せられる」
旨のカードが付けられていた。実はこのカードは4年前にsatoさんが付けたものだと聞いて驚いた。だいぶよれ
よれになっていたが、自分が付けたカードがまだ残っているのを見て感慨深げなsatoさんだった。
急斜面ではあるが、閉塞感の無い広い谷を見下ろすように立つトチの森から漂う空気は、厳粛な中にも明るさ
を感じさせるものがあった。
元の尾根に登り返して、「登山」を続行する。土倉谷出合から伸びる長い尾根との合流点はもうすぐだ。
最後までヤブなしで来てしまった。ところがその尾根と合流したとたんに下生えが林床を覆い始めた。
日当たりのいいブナ林でゆっくり休憩をという目論見は外れてしまった。
937m標高点のあたりは背の低い杉も出てきて、お世辞にも雰囲気のいい場所とは言えない。
ヤブを突っ切って再びブナ林に入る。このあたりは尾根芯は杉の植林が入っており、尾根の西側斜面を拾って
進む方がはるかに楽しい。ここから土蔵岳の山頂まで、ほぼブナの純林が続く。
何度も歩いている尾根だが、無雪期の風景は初めてだ。真っ白な雪の上しか歩いたことのないブナ林の尾根を、
今日は落ち葉の絨毯を踏みしめながら、カサカサと音を立てて歩く。
最後の急登をこなせば1008mの土蔵岳山頂だ。雪の時期でもとんでもなく高いところに付けられていた、今
はもうかすれて読めない山名標識が、今日はまた一段と高いところにある。
驚いたのは見たことのない大きなブナがあったことだ。積雪期には細いブナが2本立っているように見えたのだ
が、その2本は根元が繋がっており、幹周3mを超すような大ブナだったのである。いつもは雪の下で、この2本
の幹が同じ木だとは想像もしなかった。何度も登っている雪の土蔵岳も、季節が変われば新しい発見があるのだ。
積雪期と違ってヤブっぽいのであまり落ち着かない山頂だが、地肌の露出したわずかな空間に陣取った。
いつもなら金糞岳の堂々とした姿を眺めながら雪原に腰を降ろす場面だ。正面には烏帽子から高丸、三周へと
続く灰色の山並みが横たわる。葉の繁る時期には楽しめない展望だ。気温もそこそこ上がってきたようで、用
意してきた防寒装備もあまり出番がなく、ビールが美味い。
時間が早いので、予定通り猫ヶ洞へ向かう。もちろんこちらも無雪期は初見参だ。
この江美国境稜線上のブナ林の林床はササで覆われているが、そこそこ明瞭な踏み跡があるのでなんの苦労もな
い。唯一、次の小さなピークへの登りがシャクナゲジャングルとなっていた。密度の薄そうなところを狙って突
っ込む。ここは積雪期には展望抜群の白いドームになっているピークだということを思い出した。
下りにかかったところでジャングルを抜けて、稜線の左側面を目がけて落ちて行く。
あまりうまく行きすぎても面白くないので、このシャクナゲはいいスパイスだった。
鞍部からは再びブナ林が始まる。少し複雑な起伏のある地形だが、踏み跡を辿れば問題はない。
猫ヶ洞山頂手前のブナのコバは、積雪期に2度ランチを楽しんだ場所。雪がないとずいぶん平凡なところに見えた。
山頂手前の小ピークがまたシャクナゲの要塞になっていた。今度は密度が濃く、ちょっと手強そうである。帰路
のことも考えて正面突破は回避、左から回り込んで行ったが下はガケ状になっている。少しだけシャクナゲを漕
いで復帰すれば山頂は目の前だ。
積雪期の猫ヶ洞の山頂直下はいつも雪の壁ができている。雪壁に靴を蹴り込んで、ブナの木を抱きかかえるよ
うにして這い上がるのが常なのだが、雪のない時はどんな顔で迎えてくれるのだろうとsatoさんが楽しみにして
いた。結論から言うと、「えっ、ここ?」というような平凡な斜面だった。とりたてて急な斜面でもなく段差も
ない。あの雪壁は雪と風が作り出す季節限定の芸術作品なのだろう。
猫ヶ洞の三角点は初めて見た。標石は5センチぐらい頭を出しているだけで、ほとんど土の中に埋もれていた。
少し先の展望地はどんな感じなのだろう。少し気になったが時間が押している。今からすんなり下れたとしても
闇下ギリギリのタイミングだろう。
先ほどのブナのコバまで戻る。シャクナゲの要塞は、右側の急斜面を少し下ったところからガケを上がって、
ヤブ漕ぎ無しでクリアできた。
ここから奥土倉谷の奥の二俣へ落ちる尾根は、積雪期に一度往復している。雪の少ない年だったが、ヤブで苦
労した記憶がないのでなんとか歩けるだろう。
ところが出だしの尾根芯はシャクナゲジャングル。右手の谷を下って行くと、しっかり形の残った炭焼窯跡を
見つけたのは収穫だった。やっかいなのはそこだけで、尾根芯を遮る大きな岩場も記憶通り左から巻いて行く。
こちらの尾根も若いながらブナの樹林が続いた。
微妙な尾根の分岐に注意しながら、二俣への主尾根を忠実に辿る。
読み通り、猫ヶ洞の山頂から1時間半足らずで二俣に着地した。後は谷沿いの杣道を辿り、奥土倉の鉱山跡から
は林道で楽勝だろう。だが好事魔多し。林道手前で谷を渡るところに木橋が見えた。喜んで近づいてみると、橋
は流れの上に掛かっておらず、対岸に投げ出すように置かれていた。これでは橋の役目は果たせない。
仕方なく流れに足を浸して渡渉しかけたところで、ポーチからGPS専用のスマホが水中に落下してしまった。油
断してポーチのファスナーを閉めていなかったのだ。なんたる失態。しかしスマホは重量があるので流されるこ
となく水底に沈んでくれていた。水深30センチぐらいの落下地点に手を突っ込んで探ると、あった。
引き上げて操作してみると問題なく動作した。さすが水中撮影もできる防水・防塵スマホである。
なにか儲かったような気分で、夕闇の迫る林道を急いだ。
山日和