【鈴鹿】23回目のやぶオフは初の秋の鈴鹿の上高地
Posted: 2019年11月12日(火) 20:19
【日 付】2019年11月10日(日)
【山 域】鈴鹿中部
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】朝明8:00---8:55ブナ清水入口---930ブナ清水---10:10キノコ岩---10:55上水晶谷二俣---11:15上高地14:00
---15:10県境稜線---15:55ブナ清水16:30---17:30朝明
今回のやぶオフは春に続いて鈴鹿の上高地に設定した。同じ場所で年2回もやるのは初めてのことだ。しかし
鈴鹿の上高地では春にしか開催したことがない。錦繍の上高地も良かろうと、通さんと相談して決めたのである。
朝明の駐車場は7時半を過ぎるとほぼ満車状態となっていた。なんとか滑り込んでホッとする。
8時以降に来たメンバーはかなり下の方に止めされられたようだ。
誘導されたスペースは、出発の準備中だった洞吹さんの隣だった。前日に「座骨神経痛で行けるかどうかわか
らん」と聞いていたのだが、歩けるようで良かった。
当初はカクレ谷右岸尾根を登るつもりだったが、少し出遅れたので予定のコースを省略してブナ清水へ向かっ
た。通い慣れた伊勢谷の道を行く。
今日はまったく天気の心配のない快晴だが、やや風が強い。根の平峠の手前からブナ清水への道に入った。
伊勢谷の大滝を過ぎたところで、以前から気になっていた右岸の尾根を辿ることにした。伊勢谷を渡って対岸の
尾根に取り付く。鈴鹿の大抵の尾根がそうであるように、この尾根にも明瞭な踏み跡がある。
しばらくはちょっとしたヤセ尾根で、伊勢平野の展望が開けてなかなか面白いルートだった。このまま最後まで
登ってもよかったのだが、右下に実にいい雰囲気の場所が見えたので再び谷へ下りた。
まだ少し早いのか、今年はダメなのかわからないが、それでもそれなりに色付いた木々の赤や黄が、谷間に差し
込む光に煌めいて美しい。下りついた場所はブナ清水まで5分ばかりのところだった。
ちょうどやって来た老夫婦のパーティーに「ブナ清水」はこっちでいいんですかと聞かれた。昔のブナ清水はこ
んな質問をする登山者には会わない秘境だったが、今では菰野町名所のひとつになっているようだ。
ブナ清水の名水でコーヒータイムを楽しんでから行くつもりだったが、時間が押している。主催者のひとりと
しては遅刻は許されないのである。
ブナ清水が湧き出ている大岩の上を直登して、キノコ岩へ向かう。春のオフ会ではキノコ岩ダイレクトを目指
して失敗し、隣の岩へ出てしまった。今回は是が非でもダイレクトにキノコ岩に飛び出したい。谷を渡り、斜面
をトラバースし、少し尾根に乗ってはまた谷を渡りして、頭上にキノコ岩の雄姿が見えた。
今回は成功したようだ。satoさんはこういう場面でもまったく遅れることなく付いてきてくれるので頼もしい。
キノコ岩では先着していた人が、どこから来たのかと驚いていた。キノコ岩からの展望は全開。遠く御嶽や白
山も望むことができたが、まだ真っ黒だった。この時期に雪化粧していないとは、気温の高さを物語っているよ
うである。眼下には茫洋とした樹林が広がっているが、大半はグレーで彩りは少ない。
ブナ清水から30分で上がれたので少し余裕ができた。ここからは予定通り上水晶谷の左俣を下ろう。
この谷はお気に入りの谷で、滝があるわけでもなく、見事な樹林に包まれているわけでもないが、何気ない穏や
かな流れといかにも鈴鹿らしい二次林の佇まいが豊かな気持ちにさせてくれる。
両岸にそこはかとない踏み跡もあり、流れに靴を浸す必要もない。
上水晶谷の右俣に出合うと国見峠からの登山道に合流する。この少し下にある唯一の滝もまたお気に入りのひ
とつだ。花崗岩を噛んで流れ落ちる幅広のナメ滝は美しい。
ここから下流、神崎川本流と合して続く右岸台地の樹林は素晴らしい。本流が左の方へ離れていくと、これぞ
「ザ・鈴鹿」という二次林が視界いっぱいに広がっている。この道は朝明から伊勢谷、根の平峠を経て杉峠、フ
ジキリ谷、甲津畑へと続く千種街道である。往時は伐採後の二次林になる前だったのだろうが、樹林はどんな佇
まいを見せ、街道を往く人はどんな思いを抱いてこの道を歩いていたのだろう。
会場が近づくと、登山道を捨てて本流方向へ向かう。台地に色とりどりの花が咲いていた。もう20人ぐらいは
集まっているだろうか。なんとか間に合ったようだ。
オフ会の様子は省略。
帰路は上水晶谷左俣の右岸尾根から再びブナ清水を目指す。途中まで手前の谷沿いを進んで新規開拓をしたつ
もりだったが、家に帰ってGPSの軌跡を確認すると、春に歩いたルートとぴったり重なっていた・・・
尾根に乗ってからは一般道でブナ清水へ向かった。この時間帯、もう歩いている登山者はいない。
ヤシオ尾根からブナ清水への下降路に入ると、見事に色付いた二次林が出迎えてくれた。
本日二度目のブナ清水でコーヒータイムを楽しんでいると、一人の登山者が下りてきた。夕暮れも迫ったこん
な時間に歩いているのはやぶこぎメンバーしかいない。見たことのあるバンダナだと思ったら、案の定グーさん
だった。グーさんはそそくさとコーヒータイムを済ませて、温泉の時間に間に合わないからと急いで下って行っ
た。
やぶオフ最後の余韻を楽しんだ後、暮れなずむ伊勢谷を下る。傾く日と競うように早足で歩けば、なんとかヘ
ッデン不要のギリギリの時間に車道へ下りついた。
駐車場へ戻ると、あれだけ賑わっていた朝が嘘のように、ポツンと2台の車だけが残されていた。
山日和
【山 域】鈴鹿中部
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】朝明8:00---8:55ブナ清水入口---930ブナ清水---10:10キノコ岩---10:55上水晶谷二俣---11:15上高地14:00
---15:10県境稜線---15:55ブナ清水16:30---17:30朝明
今回のやぶオフは春に続いて鈴鹿の上高地に設定した。同じ場所で年2回もやるのは初めてのことだ。しかし
鈴鹿の上高地では春にしか開催したことがない。錦繍の上高地も良かろうと、通さんと相談して決めたのである。
朝明の駐車場は7時半を過ぎるとほぼ満車状態となっていた。なんとか滑り込んでホッとする。
8時以降に来たメンバーはかなり下の方に止めされられたようだ。
誘導されたスペースは、出発の準備中だった洞吹さんの隣だった。前日に「座骨神経痛で行けるかどうかわか
らん」と聞いていたのだが、歩けるようで良かった。
当初はカクレ谷右岸尾根を登るつもりだったが、少し出遅れたので予定のコースを省略してブナ清水へ向かっ
た。通い慣れた伊勢谷の道を行く。
今日はまったく天気の心配のない快晴だが、やや風が強い。根の平峠の手前からブナ清水への道に入った。
伊勢谷の大滝を過ぎたところで、以前から気になっていた右岸の尾根を辿ることにした。伊勢谷を渡って対岸の
尾根に取り付く。鈴鹿の大抵の尾根がそうであるように、この尾根にも明瞭な踏み跡がある。
しばらくはちょっとしたヤセ尾根で、伊勢平野の展望が開けてなかなか面白いルートだった。このまま最後まで
登ってもよかったのだが、右下に実にいい雰囲気の場所が見えたので再び谷へ下りた。
まだ少し早いのか、今年はダメなのかわからないが、それでもそれなりに色付いた木々の赤や黄が、谷間に差し
込む光に煌めいて美しい。下りついた場所はブナ清水まで5分ばかりのところだった。
ちょうどやって来た老夫婦のパーティーに「ブナ清水」はこっちでいいんですかと聞かれた。昔のブナ清水はこ
んな質問をする登山者には会わない秘境だったが、今では菰野町名所のひとつになっているようだ。
ブナ清水の名水でコーヒータイムを楽しんでから行くつもりだったが、時間が押している。主催者のひとりと
しては遅刻は許されないのである。
ブナ清水が湧き出ている大岩の上を直登して、キノコ岩へ向かう。春のオフ会ではキノコ岩ダイレクトを目指
して失敗し、隣の岩へ出てしまった。今回は是が非でもダイレクトにキノコ岩に飛び出したい。谷を渡り、斜面
をトラバースし、少し尾根に乗ってはまた谷を渡りして、頭上にキノコ岩の雄姿が見えた。
今回は成功したようだ。satoさんはこういう場面でもまったく遅れることなく付いてきてくれるので頼もしい。
キノコ岩では先着していた人が、どこから来たのかと驚いていた。キノコ岩からの展望は全開。遠く御嶽や白
山も望むことができたが、まだ真っ黒だった。この時期に雪化粧していないとは、気温の高さを物語っているよ
うである。眼下には茫洋とした樹林が広がっているが、大半はグレーで彩りは少ない。
ブナ清水から30分で上がれたので少し余裕ができた。ここからは予定通り上水晶谷の左俣を下ろう。
この谷はお気に入りの谷で、滝があるわけでもなく、見事な樹林に包まれているわけでもないが、何気ない穏や
かな流れといかにも鈴鹿らしい二次林の佇まいが豊かな気持ちにさせてくれる。
両岸にそこはかとない踏み跡もあり、流れに靴を浸す必要もない。
上水晶谷の右俣に出合うと国見峠からの登山道に合流する。この少し下にある唯一の滝もまたお気に入りのひ
とつだ。花崗岩を噛んで流れ落ちる幅広のナメ滝は美しい。
ここから下流、神崎川本流と合して続く右岸台地の樹林は素晴らしい。本流が左の方へ離れていくと、これぞ
「ザ・鈴鹿」という二次林が視界いっぱいに広がっている。この道は朝明から伊勢谷、根の平峠を経て杉峠、フ
ジキリ谷、甲津畑へと続く千種街道である。往時は伐採後の二次林になる前だったのだろうが、樹林はどんな佇
まいを見せ、街道を往く人はどんな思いを抱いてこの道を歩いていたのだろう。
会場が近づくと、登山道を捨てて本流方向へ向かう。台地に色とりどりの花が咲いていた。もう20人ぐらいは
集まっているだろうか。なんとか間に合ったようだ。
オフ会の様子は省略。
帰路は上水晶谷左俣の右岸尾根から再びブナ清水を目指す。途中まで手前の谷沿いを進んで新規開拓をしたつ
もりだったが、家に帰ってGPSの軌跡を確認すると、春に歩いたルートとぴったり重なっていた・・・
尾根に乗ってからは一般道でブナ清水へ向かった。この時間帯、もう歩いている登山者はいない。
ヤシオ尾根からブナ清水への下降路に入ると、見事に色付いた二次林が出迎えてくれた。
本日二度目のブナ清水でコーヒータイムを楽しんでいると、一人の登山者が下りてきた。夕暮れも迫ったこん
な時間に歩いているのはやぶこぎメンバーしかいない。見たことのあるバンダナだと思ったら、案の定グーさん
だった。グーさんはそそくさとコーヒータイムを済ませて、温泉の時間に間に合わないからと急いで下って行っ
た。
やぶオフ最後の余韻を楽しんだ後、暮れなずむ伊勢谷を下る。傾く日と競うように早足で歩けば、なんとかヘ
ッデン不要のギリギリの時間に車道へ下りついた。
駐車場へ戻ると、あれだけ賑わっていた朝が嘘のように、ポツンと2台の車だけが残されていた。
山日和