【四国】床鍋谷から東赤石山 ~ 雷雨と閉鎖前の小屋で涼しぃ~
Posted: 2019年8月03日(土) 17:36
【日時】2019/07/29、30
【天 候】曇りのち晴れ2日とも雷雨
【コース】
7/29 P 6:53-斜漠9m8:45-岩屑の滝2条7m12:50/13:20-2段40mの滝14:55/15:15-権現越17:20-赤石山荘19:10
7/30 赤石山荘8:50-東赤石山9:48/10:10-瀬場谷13:46-車道15:00-P15:16
四国は島国でありその山地は、中央部を東西に貫く四国山地だけだろうと勝手に思い込んでいたが、実際は高峰が連なる
険しい山脈が幾重にも重なっている。
今回の目的地の床鍋谷は、石鎚山脈から北東部に出た支脈の法皇山脈の一角で西赤石山、東赤石山など東へ延びた
稜線から南方へと流下する谷である。
四国の谷ではメジャーでかつ初級であるらしい。
せっかくなので、ゆっくり渓を歩いて山中で夜を過ごすべく、近くにあった赤石山荘に予約電話を入れたところ、
今夏で営業は終了するとのことだった。
前夜は「別子山森林公園揺らぎの森」で天ノ川を眺めながら杯を重ね、早朝、床鍋へと向かった。
集落の車道から直ぐに入渓するとナメのウェーブが続くなかなかの渓相だ。
しばらくで大堰堤 本来この上から渓へ入るのだろう。
下部で2条に分かれた美しい斜漠を右から登ると小滝が連続した。
気持ちよく登っていけるが、少し暗い感じがいなめない。 ちょっとしたゴルジュの連漠を越えるとやっと陽が射してきて、段々ナメと浅い釜がグリーンに輝く。 さらに、ナメと小滝が次々に現れ、半シャワーで快適に登っていく。 幅の広い岩屑の2条7mの滝前で一本立てる。
四国ネイティブアメゴは口元しか見せてくれなかった。 まだまだある小滝をいくつか越えると鉄橋が渡っている。巡視路だ。
その先は、ナメの連続であの「2段40mの滝」がお待ちかねだ。
2段目のルーファイ中、ポツリポツリと滴が落ちてきた。滝の落水ではない。
遠くで空が鳴っている。雲行きも怪しくなってきた。
何とか1段目の登り終える頃には、土砂降りの雷雨となった。 1段目下の大岩に雨宿とし、ゆっくり流れを見ていた。
1段目の落水は少し多くなったが大したことはない。そのまま傘を差して佇む。
すると、3分もしないうちに目印としていた釜の石が水没してしまい、見上げる滝の水は恐ろしい位の勢いとなっていた。
雷は山を轟き、滝の大岩をも砕け散らせるような大音響だ。大水も怖いが大岩が火花を散らしながら転がってきそうだ。 逃げ出した左岸の尾根は、針葉樹のは葉っぱでブカブカ、石楠花の薄いヤブだった。
しかも、浅い枯れ谷は立派な水量の沢と化している。
1時間30分右往左往して、これも沢と化した登山道に出て権現越の稜線に立った。
稜線に立ったとは言え、ここから赤石山荘まではまだまだ遠かった。
夕焼けの最終場面を迎えた山荘に到着し、湧水シャワーを浴びて真っ暗な広間でまずは祝杯を挙げた。
続く