【鈴鹿】 御在所バリルート 一ノ谷本谷から大黒尾根
Posted: 2019年5月17日(金) 13:25
日本にいるうちにこのレポを書き上げてアップしようと思っていたのだが、案の定出発前のどたばたで長春にまで持ってきてしまった。中国ではグーグルは全く使えず、ヤフーブログもつながらない。やぶこぎネットは中国では無害と判断されているのか何の問題もなくつながる。これも管理者である通さんの人徳というものだろう。
長春は戦時中の満州国の首都であり、当時は新京と呼ばれていた町である。当時の満州国の政府機関の建物がそのまま残っており、今も共産党の建物として現役で使われている。中国国内でも反日感情の強い地域ではあるが、直接反日的なことを言われたのはこれまで1回しかない。
こちらでは吉林農業大学の大学院生の研究指導をボランティアでやっている。中国人学生は日本人の学生に比べるとあけっぴろげで、積極的に質問をしてくれるので付き合いやすい。英語力は日本人学生と同じくらいかやや低いのだが、たどたどしい英語でいろいろ話しかけてくれて、彼らにとっても英語で会話をするいい機会になっているのだと思う。
吉林農業大学は学生数約3万人。中国全土から集まっており、地元長春に住む学生以外はほとんどが学内の学生寮で暮らしている。そのため学生寮の数はものすごく多いし、キャンパスも日本の大学とは比べ物にならないほど広い。学生寮は8人部屋と4人部屋がある。日本では最近は一人部屋になっているよというとうらやましがっていたが、友達ができやすいというメリットもあるようだ。同じ場所に若い男女が一緒に暮らしていることもありカップルができやすいようで、学生同士で仲良く手をつないでキャンパス内を歩いている姿もよく見かける。
洞吹さん流のどうでもいい話を書いてしまったが、22日には帰国し、オフ会に参加する予定なので、またその時にでもお話しできればと思っている。
【 日 付 】2019年5月12日(日)
【 山 域 】鈴鹿・御在所岳
【メンバー】亀仙人、キミ、シュークリーム
【 天 候 】快晴
【 ルート 】御在所山の家 8:14 --- 8:58 不動滝 --- 10:09 ジョーズ岩 --- 11:00大黒岩 12:00 --- 13:24 御在所山の家
亀仙人は有徳人である。長年,滋賀県某市のゆるーい山グループのまとめ役をしており,しかもあのびわ爺の介護人なのである。しかもしかも,奥さんのキミさんと仲睦まじくいつも一緒に山登りをしている。自己中心的で,人のお世話なんか真っ平という私なんか,どこを取ってもかないっこない人である。
亀仙人が御在所の聞いたこともないバリルートを歩いていたので,ちょいとちょっかいを出したら,「来週もバリルート行くけど,一緒に来る?」というので,つい乗っかってしまった。
二日前の5月10日はSHIGEKIさんとえっちゃんの3人で絵馬小屋谷を遡行。下山が闇下寸前の6時半になり,すっかりばててしまう。翌日の11日朝は疲れ切っていたが,テニスの練習日なので出かける。最初は疲れていい加減にやっていたのだが,筋肉がほぐれてくると俄然やる気になり,いつものように全力投球してしまう。連チャン最終日の12日朝はすっかりばてていたが,約束なので出かける。まあ,一ノ谷本谷から御在所まで登るだけなんで,ナントカなるっしょ。筋肉さえほぐれればどうにでもなるのは目に見えている。
集合時間30分前の7時半に中道登山口の駐車場に着くと,案の定登山客ですでに満車である。まあ,これは織り込み済みなので,御在所山の家の方へ行くと駐車スペースがまだ空いていた。ラッキー!!
身支度をして駐車場へ歩いて行くと「キミさんめっけ」。「あれ,さっきは満車だったのになあ」。駐車場に入ったらちょうど1台の車が出て行ったので,そこにすっぽり入れたらしい。これも人徳というものなのだろうか。
私は一ノ谷をバシャバシャと歩くつもりで沢ぐつを履いてきたのだが,亀仙人とキミさんは通常の登山靴。「まあ,どっちでもいけるっしょ。でも,ヘルメットはつけてきてね。」コースを聞くと登攀用具は必要なさそうなので,ガチャ類は全て置いていく。あ〜,軽くなってよかった。
無雪期の一ノ谷に入るのは初めてである。一度,無雪期にこの谷で沢登りをしたいと思っていたのである。私は沢中をバチャバチャと,亀仙人とキミさんは杣道を歩いたり,乾いた岩の上を歩いたり。花崗岩質の御在所の谷らしく水はきれいだ。アオダモが花盛りである。 やっぱ水がサラサラと流れる谷を歩くのは気持ちがいい。これまでヨーロッパやオーストラリアのトレッキングコースを歩いたが,あちらのほうではこんなに気持ちのいい谷を見たことがない。 ジョーズ岩の上で休憩。さらに一ノ谷を上がるのかと思ったら,ここから小尾根に乗って,直接大黒尾根に乗るのだった。これまで気がつかなかったが,ジョーズ岩のすぐ左にルートがある。直登ルートなので,あっという間に高度が上がり,菰野,四日市方面が一望になる。キミさんは?と見ると、岩場の急登も問題なく、嬉々として登っていく。「一般道を歩くよりよっぽどいいわ」とキミさん。なる ほど、これなら亀仙人のいいパートナーだわ。
大黒岩のすぐ下の岩場に来ると、なんか見覚えのある場所だった。調べてみると2014年3月8日にテープに導かれてきて、ここで行き詰まって撤退したのだった。その時はただの道迷いだと思ったのだが、それなりにバリルートがあったようだ。 ちょっと早いが大黒岩で昼食休憩。眼下に伊勢平野と伊勢湾を眺めながらの昼食。歩いて登ってならではのご褒美である。すぐ目の前をロープウエーのゴンドラが通っていく。快晴の日曜日とあって御在所ロープウエーは大盛況のようだ。ゴンドラの家族連れが我々を見つけて手を振る。我々も手を振り返す。いつもの大黒岩での風景。 キミさんが岩の先端部に腰掛けている。「落ちないでね。見ているこっちが怖いわ。」と私。キミさんはどうも高度感のあるところが好きな女性のようだ。 大黒岩を辞し、大黒尾根を登りかけると「クラブツーリズム」のワッペンをつけたグループとすれ違う。「クラブツーリズム」のツアーで、一ノ谷を登ってきたらしい。へえ、「クラブツーリズム」ってこんなバリルート歩きツアーもやってるんだ。いったいこのツアーでいくら払っているんだろう?
一ノ谷新道に出て御在所方面に上っていこうとすると、「えっ、頂上へ行くの?もう頂上にはなんども行ってるから、このまま降りる。」とのキミさんのリクエスト。ほんならということで、そのまま下山する。約1時間半で下山。ちょっと早いが、連チャン三日目なのでこれくらいでちょうどいいかも。
帰りはいつものグリーンホテルの露天風呂にのんびり浸かってから帰宅する。ちょうどこの日は大相撲5月場所の初日である。私の故郷出身力士の遠藤や輝についで、同郷の炎鵬が新入幕で土俵を沸かせている。三重県出身では、怪我をした千代の山に代わって志摩の海が入幕してきたし、しばらく土俵から目が離せなくなりそうだ。
長春は戦時中の満州国の首都であり、当時は新京と呼ばれていた町である。当時の満州国の政府機関の建物がそのまま残っており、今も共産党の建物として現役で使われている。中国国内でも反日感情の強い地域ではあるが、直接反日的なことを言われたのはこれまで1回しかない。
こちらでは吉林農業大学の大学院生の研究指導をボランティアでやっている。中国人学生は日本人の学生に比べるとあけっぴろげで、積極的に質問をしてくれるので付き合いやすい。英語力は日本人学生と同じくらいかやや低いのだが、たどたどしい英語でいろいろ話しかけてくれて、彼らにとっても英語で会話をするいい機会になっているのだと思う。
吉林農業大学は学生数約3万人。中国全土から集まっており、地元長春に住む学生以外はほとんどが学内の学生寮で暮らしている。そのため学生寮の数はものすごく多いし、キャンパスも日本の大学とは比べ物にならないほど広い。学生寮は8人部屋と4人部屋がある。日本では最近は一人部屋になっているよというとうらやましがっていたが、友達ができやすいというメリットもあるようだ。同じ場所に若い男女が一緒に暮らしていることもありカップルができやすいようで、学生同士で仲良く手をつないでキャンパス内を歩いている姿もよく見かける。
洞吹さん流のどうでもいい話を書いてしまったが、22日には帰国し、オフ会に参加する予定なので、またその時にでもお話しできればと思っている。
【 日 付 】2019年5月12日(日)
【 山 域 】鈴鹿・御在所岳
【メンバー】亀仙人、キミ、シュークリーム
【 天 候 】快晴
【 ルート 】御在所山の家 8:14 --- 8:58 不動滝 --- 10:09 ジョーズ岩 --- 11:00大黒岩 12:00 --- 13:24 御在所山の家
亀仙人は有徳人である。長年,滋賀県某市のゆるーい山グループのまとめ役をしており,しかもあのびわ爺の介護人なのである。しかもしかも,奥さんのキミさんと仲睦まじくいつも一緒に山登りをしている。自己中心的で,人のお世話なんか真っ平という私なんか,どこを取ってもかないっこない人である。
亀仙人が御在所の聞いたこともないバリルートを歩いていたので,ちょいとちょっかいを出したら,「来週もバリルート行くけど,一緒に来る?」というので,つい乗っかってしまった。
二日前の5月10日はSHIGEKIさんとえっちゃんの3人で絵馬小屋谷を遡行。下山が闇下寸前の6時半になり,すっかりばててしまう。翌日の11日朝は疲れ切っていたが,テニスの練習日なので出かける。最初は疲れていい加減にやっていたのだが,筋肉がほぐれてくると俄然やる気になり,いつものように全力投球してしまう。連チャン最終日の12日朝はすっかりばてていたが,約束なので出かける。まあ,一ノ谷本谷から御在所まで登るだけなんで,ナントカなるっしょ。筋肉さえほぐれればどうにでもなるのは目に見えている。
集合時間30分前の7時半に中道登山口の駐車場に着くと,案の定登山客ですでに満車である。まあ,これは織り込み済みなので,御在所山の家の方へ行くと駐車スペースがまだ空いていた。ラッキー!!
身支度をして駐車場へ歩いて行くと「キミさんめっけ」。「あれ,さっきは満車だったのになあ」。駐車場に入ったらちょうど1台の車が出て行ったので,そこにすっぽり入れたらしい。これも人徳というものなのだろうか。
私は一ノ谷をバシャバシャと歩くつもりで沢ぐつを履いてきたのだが,亀仙人とキミさんは通常の登山靴。「まあ,どっちでもいけるっしょ。でも,ヘルメットはつけてきてね。」コースを聞くと登攀用具は必要なさそうなので,ガチャ類は全て置いていく。あ〜,軽くなってよかった。
無雪期の一ノ谷に入るのは初めてである。一度,無雪期にこの谷で沢登りをしたいと思っていたのである。私は沢中をバチャバチャと,亀仙人とキミさんは杣道を歩いたり,乾いた岩の上を歩いたり。花崗岩質の御在所の谷らしく水はきれいだ。アオダモが花盛りである。 やっぱ水がサラサラと流れる谷を歩くのは気持ちがいい。これまでヨーロッパやオーストラリアのトレッキングコースを歩いたが,あちらのほうではこんなに気持ちのいい谷を見たことがない。 ジョーズ岩の上で休憩。さらに一ノ谷を上がるのかと思ったら,ここから小尾根に乗って,直接大黒尾根に乗るのだった。これまで気がつかなかったが,ジョーズ岩のすぐ左にルートがある。直登ルートなので,あっという間に高度が上がり,菰野,四日市方面が一望になる。キミさんは?と見ると、岩場の急登も問題なく、嬉々として登っていく。「一般道を歩くよりよっぽどいいわ」とキミさん。なる ほど、これなら亀仙人のいいパートナーだわ。
大黒岩のすぐ下の岩場に来ると、なんか見覚えのある場所だった。調べてみると2014年3月8日にテープに導かれてきて、ここで行き詰まって撤退したのだった。その時はただの道迷いだと思ったのだが、それなりにバリルートがあったようだ。 ちょっと早いが大黒岩で昼食休憩。眼下に伊勢平野と伊勢湾を眺めながらの昼食。歩いて登ってならではのご褒美である。すぐ目の前をロープウエーのゴンドラが通っていく。快晴の日曜日とあって御在所ロープウエーは大盛況のようだ。ゴンドラの家族連れが我々を見つけて手を振る。我々も手を振り返す。いつもの大黒岩での風景。 キミさんが岩の先端部に腰掛けている。「落ちないでね。見ているこっちが怖いわ。」と私。キミさんはどうも高度感のあるところが好きな女性のようだ。 大黒岩を辞し、大黒尾根を登りかけると「クラブツーリズム」のワッペンをつけたグループとすれ違う。「クラブツーリズム」のツアーで、一ノ谷を登ってきたらしい。へえ、「クラブツーリズム」ってこんなバリルート歩きツアーもやってるんだ。いったいこのツアーでいくら払っているんだろう?
一ノ谷新道に出て御在所方面に上っていこうとすると、「えっ、頂上へ行くの?もう頂上にはなんども行ってるから、このまま降りる。」とのキミさんのリクエスト。ほんならということで、そのまま下山する。約1時間半で下山。ちょっと早いが、連チャン三日目なのでこれくらいでちょうどいいかも。
帰りはいつものグリーンホテルの露天風呂にのんびり浸かってから帰宅する。ちょうどこの日は大相撲5月場所の初日である。私の故郷出身力士の遠藤や輝についで、同郷の炎鵬が新入幕で土俵を沸かせている。三重県出身では、怪我をした千代の山に代わって志摩の海が入幕してきたし、しばらく土俵から目が離せなくなりそうだ。