【若狭】地形図の謎を解く 庄部谷山桃源郷散歩

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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【若狭】地形図の謎を解く 庄部谷山桃源郷散歩

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2019年4月21日(日)
【山 域】若狭 庄部谷山
【天 候】曇り時々晴れ
【コース】新庄どんぐり倶楽部8:00---9:10桃源郷9:35---10:25庄部谷山12:40---13:00ブナ並木13:30---14:25駐車地

 若狭美浜の耳川支流、クズレ谷の右岸尾根には桃源郷(自分にとってだが)がある。頭上の岩峰を巻いて尾根の
急登を終え、傾斜が緩んだところに現われるのは、歩いて来た尾根のすぐ横にまったく高低差無しで小川が流れ
ているという奇跡のような風景だ。
これまで積雪期にしか訪れたことがなかったこの場所は無雪期にはどんな表情を見せてくれるのか。
さらにもうひとつ疑問があった。自分の目で見た地形と地形図の描写がまったく一致しないのだ。それを確かめ
るのが今日の最大にして唯一の目的である。

 どんぐり倶楽部の手前に駐車して歩き出す。最初は末端から巡視路を辿ってみようと県道を歩いてみた。
巡視路の入口をさっき確かめておいたのだ。しかし入口付近の空き地に先ほど通過して行った2台の車の主と思わ
れる10人ぐらいの大パーティーが出発の準備をしているところだった。
これはいかん。踵を返していつもの谷沿いの道に入った。こちらも来るたびに様子が変わっていて、何がなんや
らわからなくなってしまう。斜面に取り付くとイカリソウが今を盛りと咲き乱れていた。
IMG_5265_1_1.JPG
 尾根に乗ってしまえば伐採された巡視路となる。上の鉄塔まで上がると意外なことにさっきのパーティーが下
の方に見えた。自分が考えていたのは上の鉄塔から分岐する巡視路を登って来るのではないかということだった
のである。
IMG_5275_1.JPG
 上の鉄塔を過ぎると自然林に突入する。この高度ではまだ雑木が主体だが、やはり自然林は気持ちがいい。
無雪期はもう少しヤブっぽいと思っていたのだが、まったく下生えのないスッキリした尾根だった。おそらく以
前はこうではなかったはずだ。若狭の山ではシカの食べないユズリハやアセビ以外の下草は丸裸になってしまっ
ている。このスッキリした景観も手放しで喜ぶべきものではないのだろう。
IMG_5278_1.JPG
 
 ここで驚いたことがある。この尾根の中盤までは巡視路が通っているのだが、この登りにかかる前に右へトラ
バースして谷を渡り、送電線が走る隣の尾根に乗り換えるはずだった。
ところが目の前の尾根へ一直線に黒いプラ階段が続いているではないか。これでこの桃源郷も白日の下に晒され
てしまうというわけである。実際、ここで休んでいる時に先ほどの大パーティーが通過して行った。しかしこの
尾根と谷が近接した風景に何を感じる風でもなく、足を止めずに行ってしまった。もったいないことである。
流れがあることにも気付いていなかったのかもしれない。
さらに少しバックするように岩峰に立てば美浜の町と海が一望にできるのだが。
IMG_5299_1.JPG
 ここで地形図と実際の地形を照らし合わせてみる。右から上がってきた谷は地形図では行き場を失って斜面に
吸収されている。ところが実際にはその谷は尾根の右側を進んで地形図上の広い谷に繋がっているのである。
地形図ではその広い谷は尾根の北側に落ちていることになっている。つまり上がってきた尾根を横切っていると
いうわけだ。そんなことはあり得ないので、これは明らかに地形図の誤りである。
まあ、こんなことを気にする人間もなかなかいないだろうから仕方のないことなのかもしれない。地形図に表現
し切れない地形や実際の地形と異なる描写というのはよくある話だ。
この謎が解けただけでも今日ここへ来た甲斐があったというものである。
IMG_5300_1.JPG
水色が実際の水線。青はスノー衆の軌跡。黄緑は巡視路
水色が実際の水線。青はスノー衆の軌跡。黄緑は巡視路
 真っすぐ稜線に向かわず、谷の落ち口を見物したり、対岸の台地に上がってゆったりとした起伏で構成される
複雑に入り組んだ谷を散策してみる。桃源郷のまわりはいいブナ林で構成されていた林相は、奥へ入ってみると
さほどではなかった。これはちょっと期待外れである。
IMG_5326_1.JPG
 かなりのんびりしたつもりだったが、庄部谷山手前の804mピークへの登りで大パーティーに追い着いてしまっ
た。先行して山頂へ向かう。カタクリとイワウチワが咲き始めていた。
登山口近くではイチリンソウとイカリソウの群落もあり、たいして期待していなかった花の出迎えを受けたのが
もうひとつの収穫だ。

 山頂下の庄部谷源頭がお気に入りのランチ場だ。ブナに囲まれたここで時間を過ごすのは何度目だろう。
曇りがちだった空も少し日が差していい感じになってきた。
 ほどなくさっきのパーティーもやって来て山頂で店開き、ずいぶん賑やかな山頂になった。
今日はこの15年間にここで会った人数を一日で超えてしまった。
やがてパーティーが下山して行くと再び静寂が訪れた。ホッとして3週連続で昼寝を楽しんでいるうちに、2時間
以上まったりとしてしまった。
IMG_5345_1.JPG
 下山は804mピークの西尾根。ここのブナ林も素晴らしい。
特に804mピークから一段下った台地はブナ並木があり、さらにこの山域でもトップクラスの一本がある。
山頂からいくらも歩いていないのにまたここでまったりとした時間を過ごしてしまう。
 ここから先はやや平凡な雑木の尾根となる。途中からはモノレールが現われてびっくり。荒れた山肌を整備す
る作業用らしい。そう言えば駐車地の真ん前に事業説明の看板があったのだった。

                    山日和
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【若狭】地形図の謎を解く 庄部谷山桃源郷散歩

投稿記事 by 柳川洞吹 »

山日和さん こんばんは

  若狭美浜の耳川支流、カクレ谷の右岸尾根には桃源郷(自分にとってだが)がある。

ほう、こんなところにも桃源郷が?

  頭上の岩峰を巻いて尾根の急登を終え、傾斜が緩んだところに現われるのは、
  歩いて来た尾根のすぐ横にまったく高低差無しで小川が流れているという
  奇跡のような風景だ。


これは、以前スノー衆で庄部谷山に登ったとき、途中で休憩した場所ですか?
尾根のすぐ横に水の流れがあったところ。

  これまで積雪期にしか訪れたことがなかったこの場所は
  無雪期にはどんな表情を見せてくれるのか。
  さらにもうひとつ疑問があった。
  自分の目で見た地形と地形図の描写がまったく一致しないのだ。
  それを確かめるのが今日の最大にして唯一の目的である。


こういう謎解きのようなミッションはワクワクしますね。 :P

  しかし入口付近の空き地に先ほど通過して行った2台の車の主と思われる
  10人ぐらいの大パーティーが出発の準備をしているところだった。
  これはいかん。踵を返していつもの谷沿いの道に入った。


静かな山を味わおうと思っていたのに、急に多人数が現れると、
どうしても「これはいかん」の気分になってしまいますよね。

  上の鉄塔まで上がると意外なことにさっきのパーティーが下の方に見えた。
  自分が考えていたのは上の鉄塔から分岐する巡視路を登って来るのではないか
  ということだったのである。


なんか追いかけられてるみたいで、これはいかん感が増し増しですが。

  無雪期はもう少しヤブっぽいと思っていたのだが、
  まったく下生えのないスッキリした尾根だった。
  おそらく以前はこうではなかったはずだ。
  若狭の山ではシカの食べないユズリハやアセビ以外の下草は丸裸になってしまっている。
  このスッキリした景観も手放しで喜ぶべきものではないのだろう。


とはいえ、これも自然の摂理・輪廻と思えば、
まさに「あるがまま」ということなのでしょう。

  ここで驚いたことがある。
  この尾根の中盤までは巡視路が通っているのだが、
  この登りにかかる前に右へトラバースして谷を渡り、
  送電線が走る隣の尾根に乗り換えるはずだった。
  ところが目の前の尾根へ一直線に黒いプラ階段が続いているではないか。
  これでこの桃源郷も白日の下に晒されてしまうというわけである。


巡視路が付け変わったのですか。
それとも巡視路がトラバースしていくのは積雪下での思い込みで、
元から尾根筋のままが巡視路だったとか。
あるいは複線化されていて、どっちも巡視路があるのかな。

  実際、ここで休んでいる時に先ほどの大パーティーが通過して行った。
  しかしこの尾根と谷が近接した風景に何を感じる風でもなく、足を止めずに行ってしまった。
  もったいないことである。
  流れがあることにも気付いていなかったのかもしれない。


普通の人は、興味の対象が違うのかもしれませんね。

  さらに少しバックするように岩峰に立てば美浜の町と海が一望にできるのだが。

これは、この桃源郷でゆっくりしてまわりを探索するか、
ここを知っている人に言われないとわからない。
普通の人は、うしろに目がついてませんから。

  ここで地形図と実際の地形を照らし合わせてみる。
  右から上がってきた谷は地形図では行き場を失って斜面に吸収されている。
  ところが実際にはその谷は尾根の右側を進んで地形図上の広い谷に繋がっているのである。
  地形図ではその広い谷は尾根の北側に落ちていることになっている。
  つまり上がってきた尾根を横切っているというわけだ。
  そんなことはあり得ないので、これは明らかに地形図の誤りである。


この桃源郷では谷が浅いので、
図上で尾根筋と水流が同じ高さの等高線内に収まってもおかしくないけど、
やっぱりここの部分は、谷も尾根も繋がり方が変ですね。

  まあ、こんなことを気にする人間もなかなかいないだろうから
  仕方のないことなのかもしれない。


普通の人は、こんなこと気にしませんぜ。 :mrgreen:

  地形図に表現し切れない地形や実際の地形と異なる描写というのはよくある話だ。
  この謎が解けただけでも今日ここへ来た甲斐があったというものである。


文学や詩歌では「行間を読む」という表現がありますが、
地形図の世界では「等高線の隙間を読む」とでもいうのでしょうか。
微妙な表現の地形図と現地風景の対比の妙は、たいへん興味深いものがあります。

  真っすぐ稜線に向かわず、谷の落ち口を見物したり、
  対岸の台地に上がってゆったりとした起伏で構成される複雑に入り組んだ谷を散策してみる。


ワクワクする大人の探検ごっこですね。

  桃源郷のまわりはいいブナ林で構成されていた林相は、奥へ入ってみると
  さほどではなかった。これはちょっと期待外れである。


ウロウロしてみたら、ここはパート桃源郷だったというわけですか。
三国山の山頂の裏、西尾根にある最初のブナ林みたいなものですね。

  かなりのんびりしたつもりだったが、
  庄部谷山手前の804mピークへの登りで大パーティーに追い着いてしまった。
  山頂下の庄部谷源頭がお気に入りのランチ場だ。
  ブナに囲まれたここで時間を過ごすのは何度目だろう。
  曇りがちだった空も少し日が差していい感じになってきた。
  ほどなくさっきのパーティーもやって来て山頂で店開き、ずいぶん賑やかな山頂になった。


なんと、静かなはずの山頂が……
信じられナーイ! :roll:

  今日はこの15年間にここで会った人数を一日で超えてしまった。

これはギネスものです。

  下山は804mピークの西尾根。ここのブナ林も素晴らしい。

804mピークってどこですか。
地理院地図に標高点がないんだけど。
ひょっとして804mピークの西尾根は、スノー衆で下った尾根?

  ここから先はやや平凡な雑木の尾根となる。
  途中からはモノレールが現われてびっくり。
  荒れた山肌を整備する作業用らしい。


モノレールが設置されてるんですか。
荒れた山肌整備って何をするんだ?
たいそう大掛かりなことをやるのかな?
お疲れさまでした。

よい桃源郷の山旅を!
                洞吹(どうすい)
SHIGEKI
記事: 1031
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【若狭】地形図の謎を解く 庄部谷山桃源郷散歩

投稿記事 by SHIGEKI »

[/color]山日和さん こんばんは。

【日 付】2019年4月21日(日)
【山 域】若狭 庄部谷山
【天 候】曇り時々晴れ
【コース】新庄どんぐり倶楽部8:00---9:10桃源郷9:35---10:25庄部谷山12:40---13:00ブナ並木13:30---14:25駐車地

 若狭美浜の耳川支流、カクレ谷の右岸尾根には桃源郷(自分にとってだが)がある。頭上の岩峰を巻いて尾根の
急登を終え、傾斜が緩んだところに現われるのは、歩いて来た尾根のすぐ横にまったく高低差無しで小川が流れ
ているという奇跡のような風景だ。
これまで積雪期にしか訪れたことがなかったこの場所は無雪期にはどんな表情を見せてくれるのか。

無雪期のこの周辺 興味津々ですね~


さらにもうひとつ疑問があった。自分の目で見た地形と地形図の描写がまったく一致しないのだ。それを確かめ
るのが今日の最大にして唯一の目的である。

確認後のビールも何割かはあるでしょう :mrgreen:


 どんぐり倶楽部の手前に駐車して歩き出す。最初は末端から巡視路を辿ってみようと県道を歩いてみた。
巡視路の入口をさっき確かめておいたのだ。しかし入口付近の空き地に先ほど通過して行った2台の車の主と思わ
れる10人ぐらいの大パーティーが出発の準備をしているところだった。

この山域で、大パーティーと相前後しながら歩くのは勘弁して欲しいですね・・・


斜面に取り付くとイカリソウが今を盛りと咲き乱れていた。

いいですね~ 長いことお目にかかってませんわ。イカリちゃん


上の鉄塔を過ぎると自然林に突入する。この高度ではまだ雑木が主体だが、やはり自然林は気持ちがいい。
無雪期はもう少しヤブっぽいと思っていたのだが、まったく下生えのないスッキリした尾根だった。おそらく以
前はこうではなかったはずだ。若狭の山ではシカの食べないユズリハやアセビ以外の下草は丸裸になってしまっ
ている。このスッキリした景観も手放しで喜ぶべきものではないのだろう。

全くもっておっしゃる通り、鹿さんはお顔に似合わずエグい奴らです。

ところが目の前の尾根へ一直線に黒いプラ階段が続いているではないか。これでこの桃源郷も白日の下に晒され
てしまうというわけである。実際、ここで休んでいる時に先ほどの大パーティーが通過して行った。しかしこの
尾根と谷が近接した風景に何を感じる風でもなく、足を止めずに行ってしまった。もったいないことである。
流れがあることにも気付いていなかったのかもしれない。

雰囲気より、三角点、登ったと言える山名が目的でしょうか??


さらに少しバックするように岩峰に立てば美浜の町と海が一望にできるのだが。

ここは、季節を違えて再訪しますわ。


まあ、こんなことを気にする人間もなかなかいないだろうから仕方のないことなのかもしれない。地形図に表現
し切れない地形や実際の地形と異なる描写というのはよくある話だ。
この謎が解けただけでも今日ここへ来た甲斐があったというものである。

このrepの地形図と解説で現地の情景が浮かんできます。雪被ってますが・・

自分で歩いたように楽しめました。


 ほどなくさっきのパーティーもやって来て山頂で店開き、ずいぶん賑やかな山頂になった。
今日はこの15年間にここで会った人数を一日で超えてしまった。

庄部谷山もびっくりしているでしょう :mrgreen:

やがてパーティーが下山して行くと再び静寂が訪れた。ホッとして3週連続で昼寝を楽しんでいるうちに、2時間
以上まったりとしてしまった。

山での昼寝は最高の癒やしですよね。


下山は804mピークの西尾根。ここのブナ林も素晴らしい。
特に804mピークから一段下った台地はブナ並木があり、さらにこの山域でもトップクラスの一本がある。
山頂からいくらも歩いていないのにまたここでまったりとした時間を過ごしてしまう。

このまったり感、まるで不肖Sの山行を見ているようですがな~

      では また 源頭のお昼寝コバで

            SHIGEKI
20190422-P4220536.jpg
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【若狭】地形図の謎を解く 庄部谷山桃源郷散歩

投稿記事 by 山日和 »

洞吹さん、どうもです。

ほう、こんなところにも桃源郷が?

人生、至る所に桃源郷ありです。 :lol:

これは、以前スノー衆で庄部谷山に登ったとき、途中で休憩した場所ですか?
尾根のすぐ横に水の流れがあったところ。

その通りです。
IMG_5290_1.JPG
こういう謎解きのようなミッションはワクワクしますね。 :P

ずっと確認するのをサボっていて、やっと実現しました。 :D

静かな山を味わおうと思っていたのに、急に多人数が現れると、
どうしても「これはいかん」の気分になってしまいますよね。


ホンマに「これはいかん」ですわ。

なんか追いかけられてるみたいで、これはいかん感が増し増しですが。

意外に速くて実際追いかけられてるみたいでしたわ。 :oops:

とはいえ、これも自然の摂理・輪廻と思えば、
まさに「あるがまま」ということなのでしょう。

まあ、そうなんでしょうけどねえ。
IMG_5274_1.JPG
巡視路が付け変わったのですか。
それとも巡視路がトラバースしていくのは積雪下での思い込みで、
元から尾根筋のままが巡視路だったとか。
あるいは複線化されていて、どっちも巡視路があるのかな。


そこがよくわからないんです。7年前の秋に巡視路を下ってきた時にはプラ階段はなかったように思うんですが・・・
それに以前どこかで見た案内文では黄緑色の巡視路を辿ってました。

普通の人は、興味の対象が違うのかもしれませんね。

そうなんでしょうね。「ええブナ林やなあ」とブナ林じゃない方を見て歓声を上げてましたが。 :mrgreen:

これは、この桃源郷でゆっくりしてまわりを探索するか、
ここを知っている人に言われないとわからない。
普通の人は、うしろに目がついてませんから。

これは私も初回は気付かなかったところ。スノー衆の時にたまたま発見したグーさんに教えてもらったんです。
IMG_5293_1.JPG
この桃源郷では谷が浅いので、
図上で尾根筋と水流が同じ高さの等高線内に収まってもおかしくないけど、
やっぱりここの部分は、谷も尾根も繋がり方が変ですね。

普通の人は、こんなこと気にしませんぜ。 :mrgreen:

そうでしょうねえ。でもどうしても納得いかなかったんです。 :lol:

文学や詩歌では「行間を読む」という表現がありますが、
地形図の世界では「等高線の隙間を読む」とでもいうのでしょうか。
微妙な表現の地形図と現地風景の対比の妙は、たいへん興味深いものがあります。

そうそう。等高線の間隔の広いところにはドラマがあります。 :mrgreen:

ウロウロしてみたら、ここはパート桃源郷だったというわけですか。
三国山の山頂の裏、西尾根にある最初のブナ林みたいなものですね。

まあ、人生そううまい話ばかりはありません。
IMG_5308_1.JPG
なんと、静かなはずの山頂が……
信じられナーイ! :roll:

>今日はこの15年間にここで会った人数を一日で超えてしまった。

これはギネスものです。

来るのがわかっていたから心の準備もできましたが、意表を突かれたら心臓が止まってたかも。

804mピークってどこですか。
地理院地図に標高点がないんだけど。
ひょっとして804mピークの西尾根は、スノー衆で下った尾根?

地形図を見たらなくなってますね。山旅倶楽部の地図にはまだ載っています。
2つあるポコの東側が804mピークです。
IMG_5373_1.JPG
モノレールが設置されてるんですか。
荒れた山肌整備って何をするんだ?
たいそう大掛かりなことをやるのかな?
お疲れさまでした。

結構大規模にやってましたよ。

                  山日和
oku
記事: 240
登録日時: 2011年3月07日(月) 22:52

Re: 【若狭】地形図の謎を解く 庄部谷山桃源郷散歩

投稿記事 by oku »

山日和さん こんばんは


>【コース】新庄どんぐり倶楽部8:00---9:10桃源郷9:35---10:25庄部谷山12:40---13:00ブナ並木13:30---14:25駐車地
> 若狭美浜の耳川支流、クズレ谷の右岸尾根には桃源郷(自分にとってだが)がある。頭上の岩峰を巻いて尾根の
>急登を終え、傾斜が緩んだところに現われるのは、歩いて来た尾根のすぐ横にまったく高低差無しで小川が流れ
>ているという奇跡のような風景だ。

こんなところがあったんですね。そのうち後追いしてみようかなって思います。

>しかし入口付近の空き地に先ほど通過して行った2台の車の主と思われる10人ぐらいの大パーティーが出発の準備をしているところだった。

この界隈もネット効果で?お客さん増えてきたと思います。

> 上の鉄塔を過ぎると自然林に突入する。この高度ではまだ雑木が主体だが、やはり自然林は気持ちがいい。
>無雪期はもう少しヤブっぽいと思っていたのだが、まったく下生えのないスッキリした尾根だった。おそらく以
>前はこうではなかったはずだ。若狭の山ではシカの食べないユズリハやアセビ以外の下草は丸裸になってしまっ
>ている。このスッキリした景観も手放しで喜ぶべきものではないのだろう。

放置植林部以外はどこでもそれなりに快適?に歩ける状態になっていますね。

> ここで驚いたことがある。この尾根の中盤までは巡視路が通っているのだが、この登りにかかる前に右へトラ
>バースして谷を渡り、送電線が走る隣の尾根に乗り換えるはずだった。
>ところが目の前の尾根へ一直線に黒いプラ階段が続いているではないか。これでこの桃源郷も白日の下に晒され
>てしまうというわけである。

このレポで白日の下に????

>この謎が解けただけでも今日ここへ来た甲斐があったというものである。

そのあたりの感覚、よくわかります。

>真っすぐ稜線に向かわず、谷の落ち口を見物したり、対岸の台地に上がってゆったりとした起伏で構成される
>複雑に入り組んだ谷を散策してみる。桃源郷のまわりはいいブナ林で構成されていた林相は、奥へ入ってみると
>さほどではなかった。これはちょっと期待外れである。

過剰に期待してしまう感覚もよくわかります。(^^;

> かなりのんびりしたつもりだったが、庄部谷山手前の804mピークへの登りで大パーティーに追い着いてしまった。

洞吹さんの書き込みにありましたが、国土地理院のWebサイトと紙の地形図とカシミールでは
更新タイミングでぽつぽつ違いがありますよね。高さも1m違うときありますし。

>登山口近くではイチリンソウとイカリソウの群落もあり、たいして期待していなかった花の出迎えを受けたのが
>もうひとつの収穫だ。

この界隈ではカタクリの花は少ないですね。葉っぱはちらほら見ますが。鹿かなって思います。

>今日はこの15年間にここで会った人数を一日で超えてしまった。

この勢いで山ガールさん巡礼地にでもなってくれれば(^^;

> 下山は804mピークの西尾根。ここのブナ林も素晴らしい。
>特に804mピークから一段下った台地はブナ並木があり、さらにこの山域でもトップクラスの一本がある。

P804界隈は分かるのですが、この一本。沢とあわせて探索に。。

お疲れさまでした。

oku
 
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【若狭】地形図の謎を解く 庄部谷山桃源郷散歩

投稿記事 by 山日和 »

SHIGEKIさん、どうもです。

無雪期のこの周辺 興味津々ですね~

SHIGEKIさんはこの冬初めて訪れたんでしたね。 :D

>さらにもうひとつ疑問があった。自分の目で見た地形と地形図の描写がまったく一致しないのだ。それを確かめ
るのが今日の最大にして唯一の目的である。

確認後のビールも何割かはあるでしょう :mrgreen:

ご明察でございます :lol:

この山域で、大パーティーと相前後しながら歩くのは勘弁して欲しいですね・・・

そういうのが嫌でこの辺をウロウロしてるんですからね。
しかしスノー衆と遭遇した人の気持ちを思うと勝手なものなのかも。

いいですね~ 長いことお目にかかってませんわ。イカリちゃん

私も久々に見たような気が・・・
IMG_5259_1.JPG
全くもっておっしゃる通り、鹿さんはお顔に似合わずエグい奴らです。

クルマには体当たりしてくるし。 :mrgreen:

雰囲気より、三角点、登ったと言える山名が目的でしょうか??

まあ、そう決めつけるのも良くないかもしれません。

>さらに少しバックするように岩峰に立てば美浜の町と海が一望にできるのだが。

ここは、季節を違えて再訪しますわ。

ホンマ、ええとこです。 :D
IMG_5294_1.JPG
このrepの地形図と解説で現地の情景が浮かんできます。雪被ってますが・・
自分で歩いたように楽しめました。

ここは行ったことがないと想像できないでしょう~

>今日はこの15年間にここで会った人数を一日で超えてしまった。

庄部谷山もびっくりしているでしょう :mrgreen:

「オレ、急に人気者になったのかな?」と勘違いしてるかも。 :mrgreen:
IMG_5336_1.JPG
山での昼寝は最高の癒やしですよね。

ビールとコーヒーの後は昼寝しかないですね。 :lol:

このまったり感、まるで不肖Sの山行を見ているようですがな~

私もSHIGEKIさんになった気分ですわ~ :mrgreen:

                山日和
アバター
山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【若狭】地形図の謎を解く 庄部谷山桃源郷散歩

投稿記事 by 山日和 »

okuちゃん、どうもです。

こんなところがあったんですね。そのうち後追いしてみようかなって思います。

あらっ、okuちゃんの超地元なのに未踏でしたか。これは意外。 :lol:

この界隈もネット効果で?お客さん増えてきたと思います。

そうなんでしょうねえ。やぶこぎネットも寄与してるんやろか?
IMG_5297_1.JPG
放置植林部以外はどこでもそれなりに快適?に歩ける状態になっていますね。

その通りですね。たまに放置植林にぶち当たるとガックリしてしまいます。

このレポで白日の下に????

いやいや、階段が続いているからですよ。 :mrgreen:

>この謎が解けただけでも今日ここへ来た甲斐があったというものである。

そのあたりの感覚、よくわかります。

ですよね~ :lol:

過剰に期待してしまう感覚もよくわかります。(^^;

ですよね~ :mrgreen:

洞吹さんの書き込みにありましたが、国土地理院のWebサイトと紙の地形図とカシミールでは
更新タイミングでぽつぽつ違いがありますよね。高さも1m違うときありますし。

山旅倶楽部の地図ではさらに開きがありますね。更新頻度が低いので。
庄部谷山の標高も20センチ低くなってました。

この界隈ではカタクリの花は少ないですね。葉っぱはちらほら見ますが。鹿かなって思います。

野坂~三国の稜線へ向かうCa850mピーク近辺には結構ありますね。
IMG_5339_1.JPG
>今日はこの15年間にここで会った人数を一日で超えてしまった。

この勢いで山ガールさん巡礼地にでもなってくれれば(^^;

それは空しい願望なのでは? :mrgreen:

P804界隈は分かるのですが、この一本。沢とあわせて探索に。。

ひょっとしてここも未踏? :o

                  山日和
野坂とブナの巨木
野坂とブナの巨木
グー(伊勢山上住人)
記事: 2227
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
連絡する:

Re: 【若狭】地形図の謎を解く 庄部谷山桃源郷散歩

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

山日和さん、こんにちは。レスご無沙汰ばっかりのグーです。

さらに少しバックするように岩峰に立てば美浜の町と海が一望にできるのだが。
これは私も初回は気付かなかったところ。スノー衆の時にたまたま発見したグーさんに教えてもらったんです。


グーは全く記憶にございません。山日和さんの案内で展望台に行ったと思っているのですが?

また yamanekoさんの【江若国境】望外の雲海に恵まれた雪解けの百里ヶ岳 の中で

この尾根は以前グーさんとナズナさんが積雪期に歩いていたと思います。
グーさんやナズナさんの感想を聞いてみたいところです。


ともあるのですが、歩いたことは覚えていますが山の情景は????アルツです。

ただ

問題は最後の麻生川の渡渉である。こちら側に下ってくることを考えていなかったので、渡渉可能なところを注意しておけばよかったと後悔する。

には「ん?ナゼ?」の感想を持ちました。
地形図を見れば渡渉の必要のない歩き方が出来ることは見てとれるのに。
グー達はバス停の裏に下りました。ナズナさんはもう少し東に下りるつもりだったようですが。

前置きが長くなりました。本題です。

【若狭】地形図の謎を解く 庄部谷山桃源郷散歩
 若狭美浜の耳川支流、クズレ谷の右岸尾根には桃源郷(自分にとってだが)がある。
 自分の目で見た地形と地形図の描写がまったく一致しないのだ。


この命題はかってグーもヤブレポに上げたことがありました。
山日和さんのように太い尾根を横切ってはいないですが。

20190501-99.jpg

千石山から千石林道に下りるルートの丸で囲まれた谷はドウ流れていると見えますか?
中央下から緩やかに右にカーブしながら流れているように見えませんか?
ところが現地で確かめると ・1096 の西を流れ落ちているのです。不思議でしょ。
「地形図が間違っている」と国土地理院に投稿しようと思っていたら
TWさんから次の図が送られてきました。

20160116-96.jpg

赤線がTWさんの等高補助線、黒線が登山テープ道、水色が谷の流れです。

標高差10m以内を地形図に描写することは不可能なんだと理解しました。
ただ宮の谷のドッサリ滝は正しい位置に修正して欲しいな。


                    グー(伊勢山上住人)
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【若狭】地形図の謎を解く 庄部谷山桃源郷散歩

投稿記事 by 山日和 »

グーさん、どうもです。

グーは全く記憶にございません。山日和さんの案内で展望台に行ったと思っているのですが?

あれっ、そうでした?私の記憶違いかも。誰かに教えてもらったのを洞吹さんに教えたのは覚えてるんだけど。 :lol:

>この尾根は以前グーさんとナズナさんが積雪期に歩いていたと思います。
グーさんやナズナさんの感想を聞いてみたいところです。

ともあるのですが、歩いたことは覚えていますが山の情景は????アルツです。

あらあら。 :oops:

には「ん?ナゼ?」の感想を持ちました。
地形図を見れば渡渉の必要のない歩き方が出来ることは見てとれるのに。
グー達はバス停の裏に下りました。ナズナさんはもう少し東に下りるつもりだったようですが。

渡渉を余儀なくされそうな場所を選んだ下りたような感じですよね。

この命題はかってグーもヤブレポに上げたことがありました。
山日和さんのように太い尾根を横切ってはいないですが。

千石山から千石林道に下りるルートの丸で囲まれた谷はドウ流れていると見えますか?
中央下から緩やかに右にカーブしながら流れているように見えませんか?
ところが現地で確かめると ・1096 の西を流れ落ちているのです。不思議でしょ。
「地形図が間違っている」と国土地理院に投稿しようと思っていたら
TWさんから次の図が送られてきました。

この話は前にもしてますよ。私のレポの中でも話題に登ってましたしね。
viewtopic.php?f=4&t=3214
ひょっとして忘れてる? :mrgreen:

標高差10m以内を地形図に描写することは不可能なんだと理解しました。
ただ宮の谷のドッサリ滝は正しい位置に修正して欲しいな。

滝の位置間違いはよくありますよね。
白山北方の開津谷の魚留滝の位置もまったく違います。
添付地図の青ラインの折り返し点が実際の魚留滝。赤ラインは雪に埋もれた開津谷を下って来た時の軌跡です。
青ラインは谷を上がろうとした時に雪渓から滝が露出していて退却を余儀なくされた時のものです。

               山日和

s-開津谷.jpg
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