【台高】20190217ヌタハラ谷コウセ滝を登る。
Posted: 2019年2月19日(火) 22:54
昨日、まだぎこちないウグイスの初鳴きを聞いた。
「明日がラストチャンスになりそうです。」
そんな声が聞こえてきた。
「そうだよな。台高の冬が終わってしまう」
【 日 付 】 平成31年2月17日(日)
【 山 域 】 台高
【 天 候 】 曇り 時々 小雪
【 ルート】 工事手前6:20---9:15不動滝---10:30コウセ滝11:45---12:15ネコ滝
---13:25桧塚奥峰---13:50桧塚---15:30・822登山口---16:50駐車地
【メンバー】 グー単独
かなり上まで雪は無いだろうな。冬靴を泥で汚したくないけどな。
氷瀑も出来ていないだろうな。でも・・・ひょっとして・・・万が一・・・
もしも・・・氷結していたらチェーンスパイクでは登れないよな。
県道蓮峡線には工事用小屋が置かれ、バリケードが厳重になっていた。
宮の谷林道分岐を過ぎた崩落現場は倒木は除去され工事が進んでいた。
蓮小学校跡から里川右岸尾根を登る。嵓を巻くと杣道に伐採屑。
ノコギリを出して作業。杣道は通りやすくなった。
作業道折り返し点直前の次の屑捨てはちょっと量が多い。
「これを整備していたら日が暮れてしまう。また今度」
夫婦滝展望作業場から見上げる稜線には霧氷が付いている。
「辿り着くころには落ちているだろうな」
不動滝の氷筍は全く形成されていない。「予想通りだな」
不動滝を巻き上がってやっと根雪が出てきた。冬靴を根雪に蹴り込んで登る。
「もうすぐコウセ滝だよな」と目をやると・・・なんと凍っている!
最下段の流れも氷のカバーに覆われているではありませんか!
ひょっとして・・・万が一・・・がまさかの氷瀑になっていました。
滝を眺めながらの休憩を終え、10本爪アイゼンを装着する。
滝横の氷にアイゼンを蹴り込むが全く歯が立たず跳ね返される。
ピッケルを打ち込みステップを刻む。欠けた氷が顔に当たってくる。
前爪だけでは体重を支えられないので大きく穿つ。
2段目は小さな氷柱の上を削り落としたが、これはまずかった。
プレートが氷柱に乗ってしまい、爪が浮いて安定が悪かった。
3段のステップを刻んで最下段の滝を越えた。
コウセ滝を4段の滝とすると、下2段はまずまずの氷瀑といえるが、
上2段の凍り方は予想していた通りの貧弱なものでした。
一応、右俣の滝を見てからネコ滝に向かう。
滝前の太い倒木が邪魔だがネコ滝は見事な氷瀑になっていた。
暖冬で諦めていたが期待以上の氷瀑が見られてよかった。
奥峰に登ると霧氷が散り落ちることもなく出迎えてくれた。
・822尾根を下ったが、モミ?の大木が折れて倒れていた。
いつも挨拶をしていたシンボルツリーがまた一つ現役を終えた。
諸行無常。寂しさを覚えた山旅でもあった。
グー(伊勢山上住人)