【鈴鹿】木原越の谷をさまよう 椿谷右俣(三国山)
Posted: 2018年11月25日(日) 12:34
【日 付】2018年11月24日(土)
【山 域】鈴鹿
【コース】椿谷駐車場8:07---10:27穴ノ谷出合------12:02新山---12:44不動滝---13:17椿谷駐車場
【メンバー】単独
寒くなってきたのでずぶ濡れになる沢登りは避けたい。エスケープルートが近くにある所を探していて鈴鹿の南端の加太川の椿谷を思いついた。左俣は兔夢さんがレポを上げているので右俣を探ることにした。
車窓からは白くなった雨乞岳が見え寒い朝だ。名阪国道板谷インターで降り国道25号を進み採石場をすぎた椿谷の入口に駐車する。林道を進むと林道終点には不動滝と東海自然歩道の看板が立っており、この先から入渓。
右俣に入ると大日滝で右に石段の跡が残っている。大きな釜を持つ5m滝が出てきたので巻く。左岸の上に立派な石垣道が見える。現在は東海自然歩道になっているが昔から使われてきた杣道だけに立派なもんだ。ここから滝の連続で楽しめる。登れる滝も多くアクロバティックに遊んでくれるが、花崗岩の大きな釜を持ちずぶ濡れにならないと取りつけない滝は巻くしかない。V字峡になった場所も深くてパス。最後の釜を持つ滝は近づいて来た石垣道から巻いた。
谷は平流になり石垣道は橋脚跡の石垣を残しながら流れの隣に続いている。植林の中だが、間伐と枝打ちがされているので明るく気持ちがいい。道具が置いてあったので現役の植林のようだ。沢沿いに歩いているとナメコどっさりの立ち枯れを発見。遅いかと思いきや今が採り時のきれいなナメコでワクワクしながら採取。こんな時のためにナイフとビニール袋のセットは持ってきていた。
破線道が分かれる二俣で東海自然歩道は右の福竈谷に向かい、本流は西に向きをかえて木原越の道となる。木原越は椿谷右俣中流と左俣中流へ越す峠で大正時代の地図にも載っている。昔はこのあたりまでバイクで人夫たちが来ていたようだが、今では橋脚の石積が残るのみで想像すらできない。
このまま木原越から帰ろうかと思っていると、右の谷から水音が聞こえる。ゴルジュを進むと滝の音で、まさかと思った。これまで平流が続いたので不思議な感じがする。「鈴鹿の山と谷」に伐採中としか記述の無かった穴ノ谷だ。花崗岩の堅い岩肌から落ちていおり、ここからナメの競演でどこまでも続く。登れる所は上ったが、10m滝が二つ出てきてともに巻いた。最後は稜線直下のナメ滝で日が差し込み虹もかかりきれいだった。このあたりで稜線に乗るのに木の根だよりで上る。自然林の岩尾根は明るく高度感を感じることなく快適に上れたが隣の植林尾根はすごい急斜面に見える。陽の光が入る広葉樹の尾根は人にも山にもやさしい気がする。
稜線には踏み跡やテープがある。尾根筋を南に歩いてくと、木原の名前入りのセメント杭があり木原越の峠だ。しばらくして南東に踏み跡は方向を変えP569の植林に囲まれた新山に着く。ここから自然林のやせた北尾根を下っていく。途中から植林に入るが放置植林でヤブがある。急激に高度を下げているのでヤブが多少あったほうがつかまる所ができて歩きやすい。水音が聞こえてくると厳しくなってきたが、最後は左俣の谷に逃げて事なきをえた。
不動滝の少し上に降り、整備された道を下る。不動滝を見に行こうとすると手前の淵のへつりが微妙で、ここまできて濡れたくない。不動滝の祠までロープにつかまり上がりザレを下り見てきた。あとは右俣に合流して来た道をもどるだけだ。
予期していなかった穴ノ谷のナメの競演は楽しかった。「鈴鹿の山と谷」にもくわしい記載が無かった所だけに行けて満足だ。
ナメコのお土産もあるし。
【山 域】鈴鹿
【コース】椿谷駐車場8:07---10:27穴ノ谷出合------12:02新山---12:44不動滝---13:17椿谷駐車場
【メンバー】単独
寒くなってきたのでずぶ濡れになる沢登りは避けたい。エスケープルートが近くにある所を探していて鈴鹿の南端の加太川の椿谷を思いついた。左俣は兔夢さんがレポを上げているので右俣を探ることにした。
車窓からは白くなった雨乞岳が見え寒い朝だ。名阪国道板谷インターで降り国道25号を進み採石場をすぎた椿谷の入口に駐車する。林道を進むと林道終点には不動滝と東海自然歩道の看板が立っており、この先から入渓。
右俣に入ると大日滝で右に石段の跡が残っている。大きな釜を持つ5m滝が出てきたので巻く。左岸の上に立派な石垣道が見える。現在は東海自然歩道になっているが昔から使われてきた杣道だけに立派なもんだ。ここから滝の連続で楽しめる。登れる滝も多くアクロバティックに遊んでくれるが、花崗岩の大きな釜を持ちずぶ濡れにならないと取りつけない滝は巻くしかない。V字峡になった場所も深くてパス。最後の釜を持つ滝は近づいて来た石垣道から巻いた。
谷は平流になり石垣道は橋脚跡の石垣を残しながら流れの隣に続いている。植林の中だが、間伐と枝打ちがされているので明るく気持ちがいい。道具が置いてあったので現役の植林のようだ。沢沿いに歩いているとナメコどっさりの立ち枯れを発見。遅いかと思いきや今が採り時のきれいなナメコでワクワクしながら採取。こんな時のためにナイフとビニール袋のセットは持ってきていた。
破線道が分かれる二俣で東海自然歩道は右の福竈谷に向かい、本流は西に向きをかえて木原越の道となる。木原越は椿谷右俣中流と左俣中流へ越す峠で大正時代の地図にも載っている。昔はこのあたりまでバイクで人夫たちが来ていたようだが、今では橋脚の石積が残るのみで想像すらできない。
このまま木原越から帰ろうかと思っていると、右の谷から水音が聞こえる。ゴルジュを進むと滝の音で、まさかと思った。これまで平流が続いたので不思議な感じがする。「鈴鹿の山と谷」に伐採中としか記述の無かった穴ノ谷だ。花崗岩の堅い岩肌から落ちていおり、ここからナメの競演でどこまでも続く。登れる所は上ったが、10m滝が二つ出てきてともに巻いた。最後は稜線直下のナメ滝で日が差し込み虹もかかりきれいだった。このあたりで稜線に乗るのに木の根だよりで上る。自然林の岩尾根は明るく高度感を感じることなく快適に上れたが隣の植林尾根はすごい急斜面に見える。陽の光が入る広葉樹の尾根は人にも山にもやさしい気がする。
稜線には踏み跡やテープがある。尾根筋を南に歩いてくと、木原の名前入りのセメント杭があり木原越の峠だ。しばらくして南東に踏み跡は方向を変えP569の植林に囲まれた新山に着く。ここから自然林のやせた北尾根を下っていく。途中から植林に入るが放置植林でヤブがある。急激に高度を下げているのでヤブが多少あったほうがつかまる所ができて歩きやすい。水音が聞こえてくると厳しくなってきたが、最後は左俣の谷に逃げて事なきをえた。
不動滝の少し上に降り、整備された道を下る。不動滝を見に行こうとすると手前の淵のへつりが微妙で、ここまできて濡れたくない。不動滝の祠までロープにつかまり上がりザレを下り見てきた。あとは右俣に合流して来た道をもどるだけだ。
予期していなかった穴ノ谷のナメの競演は楽しかった。「鈴鹿の山と谷」にもくわしい記載が無かった所だけに行けて満足だ。
ナメコのお土産もあるし。