【中国】好展望の山 櫃ヶ山(湯原富士)
Posted: 2018年11月06日(火) 18:25
【日 付】 2018/11/5(月)
【山域山名】 中国山地/ 櫃ヶ山 (岡山県真庭市)
【地形図】(1/25000)横部
【メンバー】 単独
【天 候】 霧のち快晴
【ルート】 櫃ヶ山登山口8:10---六合目9:45/9:55---天狗の森分岐点10:20
---八合目11:00---櫃ヶ山11:30/12:20---下山道分岐点12:35—登山口14:50
■■■登山の足たるクルマについての教訓の件■■■
7年前の11月のことだ。
もう少し乗るはずだった先代のクルマが突然壊れて、急遽、今のクルマを買うことになった。
そのため、車検の期限が11月10日になってしまった。
この秋は3回目の車検になる。
検査は1ヵ月前から受けられるとはいうものの、
これではどうしても一番天気のいいシーズンに、クルマを車検に出さないといけない。
車検が梅雨時期の6月~7月になるようにクルマを買いたかったのに、うまくいかなかった。
そして、明日から雨だから今日から車検に出そうか……などというわけにはいかず、
1ヵ月くらい前から車検受けの予約をしておかないといけない。
突然行って、ピットは空いてないわ、代車もないというのでは、お話にならないだろう。
1ヵ月先が晴れだか雨だかわからないけど、この日程は決め打ちの賭けみたいなものだ。
それで、今回は10月19日に入庫する予約をしていた。
普通なら整備込みで3~4日あれば出来上がってくるが、
今回は、夏頃から左後部座席のフロアカーペットが水浸しになるという不具合が起こっていたので、
ついでにその修理も依頼した。
最初、車底部やドアまわりからの雨水浸入を調べたが問題なく、
それではと助手席のフロアカーペットも剥がしてみると、そこもビショビショ。
結局、前部コンソール中央奥にあるエバポレータの排水管接続部の劣化で、
エアコンのドレンが車外に排出されずに室内に流れ込んでいたのが原因と判明。
ドレンは助手席床カーペットの下の断熱防音材に浸透して、後部席の足元まで流れ、
フロアカーペットの切れ目から、後部席のカーペットの上に水が上がってきていた。
もっと簡単に解決すると思っていたのに、案に相違して、
原因調査・特定、部品手配、床材乾燥などで予想外の時間がかかってしまった。
9月から10月前半まで、台風が立て続けに来たり、グズグズした天気が続いていたのが、
車検に出した10/19頃から一転、晴天の日々がずっと続くも、肝心の足は無し。
足がないと山に登れないし、登らないと話にもならない。
話にならないから別の話を持ち出すわけだが、
クルマがいつ戻ってくるのやら、さっぱりわからぬ日だけが過ぎて行く。
そして半月も続いた好天も、あと2日ほどで終わるという11/3の夕方、やっとクルマが戻ってきた。
これで山に行けるぞ。
【今回の教訓】……クルマは11月に買うもんじゃないよ。
ここまで、どうでもええ話しにお付き合いいただいたついでに、あともう少しね。
■■■登る山を選ぶのにやたらと時間がかかる件■■■
行きたい山はいくつかあったんだけど、石川県、岐阜県、長野県方面なので、
こちらのほうはどうも天気がすぐ悪くなりそう。
あと2日間好天が続くのは中国・四国地方みたいだから、今回はそちらにしよう。
でも愛媛県はちょっと遠いしなあ、徳島なら三嶺や天狗塚もいいけど。
あっちにしようか、こっちにしようか、どこにしようかと、
11/3の夜から考え始めて、11/4の朝になっても決まらず、昼になっても決まらず、
ぐずぐず、ぐずぐず、ぐずぐずう、ぐずぐずう。
そのうち居眠りの舟漕ぎが始まった。
いかんぞ、めんどくさいサイ病にかかってしまった。
早く決めてさっさと出ればいいものを、
だんだん時間がなくなってくるので、遠方から却下していくと、まあ岡山県あたりにしとくかな。
思い腹を上げて15時頃から準備を始めて、17時に出発。
高速は久世ICまで走る。
今日は日曜だから、高速道路は何時に乗り降りしても休日割引だぜい。
■■■櫃ヶ山に登った件■■■
今回登った山は「櫃ヶ山」。
中国地方の山名のお約束で「ひつがせん」と読む。
地理院地図には「ひつがぜん」と、「ぜ」が濁ったルビが振られているが、
ガイドブック類はどれも「ひつがせん」ばかりで「ひつがぜん」は見たことがない。
この山は湯原富士とも呼ばれているようで、
その名のとおり岡山県の名湯、湯原温泉の南南西約5kmのところにある標高953.4mの低山だ。
櫃ヶ山は、登山道・道標完備のお気楽登山のため、
あんまりレポートすることがないので、まあ適当に書いておくことにする。
久納の国道脇にある小さい登山者用駐車場にクルマを止めた。
1台だけ地元ナンバーの車が止めてある。
目の前の道は国道313号で、湯原ICも近いし、昼間は車がひっきりなしにブンブン通る道だ。
今日は快晴のはずだが、あたりは濃霧が漂っていて、空はネズミ色だ。
霧の底は少しずつ上がっているようなので、そのうち晴れてくるのだろう。
登山道の標識に従って登り始める。
集落の下から右の山道に入り、少し高度を増すと霧の上に出た。
中腹を走る林道を横切り、山腹のトラバース道に入ると、
旭川の谷間はきれいな雲海で覆われているのが見える。
尾根に乗ると5合目の標識がある広場に着いた。
ここからは、笹がきれいに刈られた急登の道になる。
振り返ると展望抜群で、もう旭川の谷の霧は完全に消えて車の往来も見える。
6合目で山頂手前のピークが見えた。
ca785mの天狗の森分岐点で右折し、天狗の森経由で進む。
天狗の森は、854mPを巻いた北側の樹林帯で、ブナ、ミズナラ、カツラの原生林ということで、
ミズナラの巨木もあったけど、まあそれなりの森だった。
ca830mの鞍部、8合目で稜線道に復帰。
相変わらず急登の道をジリジリと進み、櫃ヶ山に到着。
なるほど、展望良好。
360度見渡せるのだが、残念ながら大山・蒜山あたりの山の名がわかるだけで、
前に登った広戸仙や泉山も見えているはずだが、あれがそうかもしれないなという程度で同定できず、
あとはどれが何山やらさっぱりわからない。
大山や烏ヶ山のあたりは雲に隠れている。
天気予報では中国地方は全域快晴のはずなのだが、
これでは、あっちのほうへ行った人は「話が違う」とか言っているのだろう。
展望を楽しみながら昼食を食べたあとは、星山への縦走路を進む。
山肌の紅葉と、笹原の草色とが美しい景観を見せてくれている。
計画では、条件が許せば星山縦走も念頭にあったが、
稜線を見るとけっこうなアップダウンが続いているし、時間も足りないようなので、
予定ルートで降りることにする。
500mほど進んだ最初の鞍部から、竜頭の滝方面へ下山する。
この道、ca650mあたりまではすごい急降下の道で、えらい疲れました。
ca430mで竜頭の滝への分岐点。
竜頭の滝へは山道崩壊のため通行止めということで、久納の集落に向かう道を進む。
集落の下で朝の道に合流して坂道を下り、駐車場着。
■■■寄り道して帰る件■■■
さあ帰り道だが、続くイベントは林道走行。
湯原温泉から北へ走り、旧中和村の津黒高原から林道美作北2号線で人形峠へ向かう。
林道の紅葉は素晴らしい色付きを見せていた。
さらに鳥ヶ乢経由で恩原湖~遠藤根知林道(新線)~倉見から県道~美作加茂~津山と走り、
18:00津山ICから高速に乗った。
日によってはまだこの先、美作か佐用か山崎か福崎まで下道を走ることもあるけど、
今回は勝央SAで晩飯を食うため、津山から奮発でした。
洞吹(どうすい)
【山域山名】 中国山地/ 櫃ヶ山 (岡山県真庭市)
【地形図】(1/25000)横部
【メンバー】 単独
【天 候】 霧のち快晴
【ルート】 櫃ヶ山登山口8:10---六合目9:45/9:55---天狗の森分岐点10:20
---八合目11:00---櫃ヶ山11:30/12:20---下山道分岐点12:35—登山口14:50
■■■登山の足たるクルマについての教訓の件■■■
7年前の11月のことだ。
もう少し乗るはずだった先代のクルマが突然壊れて、急遽、今のクルマを買うことになった。
そのため、車検の期限が11月10日になってしまった。
この秋は3回目の車検になる。
検査は1ヵ月前から受けられるとはいうものの、
これではどうしても一番天気のいいシーズンに、クルマを車検に出さないといけない。
車検が梅雨時期の6月~7月になるようにクルマを買いたかったのに、うまくいかなかった。
そして、明日から雨だから今日から車検に出そうか……などというわけにはいかず、
1ヵ月くらい前から車検受けの予約をしておかないといけない。
突然行って、ピットは空いてないわ、代車もないというのでは、お話にならないだろう。
1ヵ月先が晴れだか雨だかわからないけど、この日程は決め打ちの賭けみたいなものだ。
それで、今回は10月19日に入庫する予約をしていた。
普通なら整備込みで3~4日あれば出来上がってくるが、
今回は、夏頃から左後部座席のフロアカーペットが水浸しになるという不具合が起こっていたので、
ついでにその修理も依頼した。
最初、車底部やドアまわりからの雨水浸入を調べたが問題なく、
それではと助手席のフロアカーペットも剥がしてみると、そこもビショビショ。
結局、前部コンソール中央奥にあるエバポレータの排水管接続部の劣化で、
エアコンのドレンが車外に排出されずに室内に流れ込んでいたのが原因と判明。
ドレンは助手席床カーペットの下の断熱防音材に浸透して、後部席の足元まで流れ、
フロアカーペットの切れ目から、後部席のカーペットの上に水が上がってきていた。
もっと簡単に解決すると思っていたのに、案に相違して、
原因調査・特定、部品手配、床材乾燥などで予想外の時間がかかってしまった。
9月から10月前半まで、台風が立て続けに来たり、グズグズした天気が続いていたのが、
車検に出した10/19頃から一転、晴天の日々がずっと続くも、肝心の足は無し。
足がないと山に登れないし、登らないと話にもならない。
話にならないから別の話を持ち出すわけだが、
クルマがいつ戻ってくるのやら、さっぱりわからぬ日だけが過ぎて行く。
そして半月も続いた好天も、あと2日ほどで終わるという11/3の夕方、やっとクルマが戻ってきた。
これで山に行けるぞ。
【今回の教訓】……クルマは11月に買うもんじゃないよ。
ここまで、どうでもええ話しにお付き合いいただいたついでに、あともう少しね。
■■■登る山を選ぶのにやたらと時間がかかる件■■■
行きたい山はいくつかあったんだけど、石川県、岐阜県、長野県方面なので、
こちらのほうはどうも天気がすぐ悪くなりそう。
あと2日間好天が続くのは中国・四国地方みたいだから、今回はそちらにしよう。
でも愛媛県はちょっと遠いしなあ、徳島なら三嶺や天狗塚もいいけど。
あっちにしようか、こっちにしようか、どこにしようかと、
11/3の夜から考え始めて、11/4の朝になっても決まらず、昼になっても決まらず、
ぐずぐず、ぐずぐず、ぐずぐずう、ぐずぐずう。
そのうち居眠りの舟漕ぎが始まった。
いかんぞ、めんどくさいサイ病にかかってしまった。
早く決めてさっさと出ればいいものを、
だんだん時間がなくなってくるので、遠方から却下していくと、まあ岡山県あたりにしとくかな。
思い腹を上げて15時頃から準備を始めて、17時に出発。
高速は久世ICまで走る。
今日は日曜だから、高速道路は何時に乗り降りしても休日割引だぜい。
■■■櫃ヶ山に登った件■■■
今回登った山は「櫃ヶ山」。
中国地方の山名のお約束で「ひつがせん」と読む。
地理院地図には「ひつがぜん」と、「ぜ」が濁ったルビが振られているが、
ガイドブック類はどれも「ひつがせん」ばかりで「ひつがぜん」は見たことがない。
この山は湯原富士とも呼ばれているようで、
その名のとおり岡山県の名湯、湯原温泉の南南西約5kmのところにある標高953.4mの低山だ。
櫃ヶ山は、登山道・道標完備のお気楽登山のため、
あんまりレポートすることがないので、まあ適当に書いておくことにする。
久納の国道脇にある小さい登山者用駐車場にクルマを止めた。
1台だけ地元ナンバーの車が止めてある。
目の前の道は国道313号で、湯原ICも近いし、昼間は車がひっきりなしにブンブン通る道だ。
今日は快晴のはずだが、あたりは濃霧が漂っていて、空はネズミ色だ。
霧の底は少しずつ上がっているようなので、そのうち晴れてくるのだろう。
登山道の標識に従って登り始める。
集落の下から右の山道に入り、少し高度を増すと霧の上に出た。
中腹を走る林道を横切り、山腹のトラバース道に入ると、
旭川の谷間はきれいな雲海で覆われているのが見える。
尾根に乗ると5合目の標識がある広場に着いた。
ここからは、笹がきれいに刈られた急登の道になる。
振り返ると展望抜群で、もう旭川の谷の霧は完全に消えて車の往来も見える。
6合目で山頂手前のピークが見えた。
ca785mの天狗の森分岐点で右折し、天狗の森経由で進む。
天狗の森は、854mPを巻いた北側の樹林帯で、ブナ、ミズナラ、カツラの原生林ということで、
ミズナラの巨木もあったけど、まあそれなりの森だった。
ca830mの鞍部、8合目で稜線道に復帰。
相変わらず急登の道をジリジリと進み、櫃ヶ山に到着。
なるほど、展望良好。
360度見渡せるのだが、残念ながら大山・蒜山あたりの山の名がわかるだけで、
前に登った広戸仙や泉山も見えているはずだが、あれがそうかもしれないなという程度で同定できず、
あとはどれが何山やらさっぱりわからない。
大山や烏ヶ山のあたりは雲に隠れている。
天気予報では中国地方は全域快晴のはずなのだが、
これでは、あっちのほうへ行った人は「話が違う」とか言っているのだろう。
展望を楽しみながら昼食を食べたあとは、星山への縦走路を進む。
山肌の紅葉と、笹原の草色とが美しい景観を見せてくれている。
計画では、条件が許せば星山縦走も念頭にあったが、
稜線を見るとけっこうなアップダウンが続いているし、時間も足りないようなので、
予定ルートで降りることにする。
500mほど進んだ最初の鞍部から、竜頭の滝方面へ下山する。
この道、ca650mあたりまではすごい急降下の道で、えらい疲れました。
ca430mで竜頭の滝への分岐点。
竜頭の滝へは山道崩壊のため通行止めということで、久納の集落に向かう道を進む。
集落の下で朝の道に合流して坂道を下り、駐車場着。
■■■寄り道して帰る件■■■
さあ帰り道だが、続くイベントは林道走行。
湯原温泉から北へ走り、旧中和村の津黒高原から林道美作北2号線で人形峠へ向かう。
林道の紅葉は素晴らしい色付きを見せていた。
さらに鳥ヶ乢経由で恩原湖~遠藤根知林道(新線)~倉見から県道~美作加茂~津山と走り、
18:00津山ICから高速に乗った。
日によってはまだこの先、美作か佐用か山崎か福崎まで下道を走ることもあるけど、
今回は勝央SAで晩飯を食うため、津山から奮発でした。
洞吹(どうすい)