【石槌山系】 平家平、冠山再々訪 一度あることは(18.10.14)
Posted: 2018年10月17日(水) 22:20
【 日 付 】2018.10.14
【 山 域 】石槌山系
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れのち曇り
【 ルート 】大永山TN4:48ー5:05住友フォレストー7:23稜線ー7:52平家平ー8:01冠山ー10:05一の谷道分岐ー10:26ちち山別れー12:29大永山TN
10月8日の冠山南尾根の挑戦は散々な目にあい敗退しました。もうあきらめていましたが週間予報が曇りの予報から次第にいい方へ変わり、土日は晴れマーク一色になりました。金曜日の夜どうしようか迷い決心がつかないまま寝ましたが、土曜日の朝目が覚めると一気に決行の決心がつきました。もう寒諷大座礼林道はこりごりなので、5月5日に行った愛媛側の住友フォレストから周回します。いつもなら金曜日の夜には準備が全て済んでいるのですが今回は全く手つかずで、急いで準備をはじめ、仕事を終えた昼過ぎに食料を調達して3時半過ぎに出発します。もう高速代節約など言ってられません。池田ICから入り、入野PAで夕食、トイレを済ませ、新居浜ICで出て大永山TNに向かいます。夜8時前に駐車地に着き、寝る準備をしてすぐに就寝します。車外気温は8度となっておりかなり寒いので翌日の服装に悩みました。
2時半ごろ寒さで目が覚めました。小用を済ませて保温ジャケットを着てシュラフに入ると暖かくなりましたが、もうなかなか寝付けません。うだうだしながら結局4時には起きて朝食を取りゆっくり準備をします。5時に出発するつもりでしたが時間をつぶせず、4:48に出発します。
4:48大永山TNをヘッデンをつけて出発、県道47を下ります。フォレストの入り口のもっと下に登山者用の駐車スペースがありますが、疲れた帰りにはできるだけ歩きたくないので、下山口の大永山TNの近くに車を置きたいのです。フォレストの敷地を抜け、獣柵の門を通り、川沿いに折り返すと最初の橋があります。山道をしばらく歩くと二つ目の橋があります。この橋の対岸に谷道と巡視路の尾根道の分岐があります。前回は谷道を行きましたので、今回は尾根道を急に行きたくなりました。そのためこの尾根道と谷道について地図でもう一度確認することをしてこなかったためこの後えらい目にあいます。
5:42最初の鉄塔に登りつきました。この尾根道はかなりの急登で、展望もないので谷道を登ったほうがいいです。前回は谷道でしたのでこの鉄塔は初めてです。途中でかすかな鈴の音がしましたが誰とも会いませんでした。気のせいではなく明らかな現実でした。後で考えると、フォレスト近くで車泊した人がすぐ後にきて谷道を登って行ったのではないかと思います。
5:48分岐に来ました。私の記憶では谷道は尾根で合流し、しばらく先で尾根から離れて谷へ降りて行くでした。従ってここで谷道が合流したのでここは直進、細尾根を登って行くものと思いました。(後で地図を確認すると全くの記憶違いで、尾根から離れて谷へ降りて行きそこで谷道と合流するのでした。だからここを左へ降りて行かなければいけなかったのです。)また尾根沿いにはそれなりの踏み跡があったので何の疑いもなく尾根を登って行ってしまいました。
細尾根にはそれなりの踏み跡があり、まだ暗くて周りが確認できなかったので登り続け、かなり登ってきた段階でどうも道を間違っているようだと分かりました。左の東の方はっきりした尾根が見え、あっちの尾根に登山道があるだろうなと思いましたが、どうせこの尾根を登って行けばいずれ稜線の登山道へ登りつくだろうと安直に考えました。
しばらくすると笹も増えてきて、尾根も広がって方向が定めにくくなり、踏み跡もはっきりしなくなり、ちょっと心配になってきました。向こうの尾根に登山道はあるはずだから左、東へトラバースして来ると間にある大きな深い谷の左岸に来ました。この谷を登山道が横切っているはずだから道が目視できれば、急斜面ですが木につかまれば下りられそうなので探しますが見当たりません。かなり登ってきているので登山道が谷を横切るのはかなり下のようです。谷へ降りて迷ってうろうろするのは危険だし、迷ったら尾根を登れという格言もあるし、もう稜線まで直登するしかないと覚悟を決めました。(後で地図を確認するとこの谷の下の方、登山道が谷を横切るところより上に崖があるので降りなくてよかったです。)
覚悟を決めたとはいえもう踏み跡もなく、笹も背丈は低いとはいえ密になってきたので一歩一歩の腿への負担がきついのなんの、冠山南尾根の時以上の疲れが出てきました。しかし登るしかありません。辛抱。辛抱と唱えつつ這い上がります。上を見上げるとやっとのことで稜線らしき雰囲気が出てきました。しかし、急傾斜なのでまっすぐは無理、左斜め上へトラバース気味に登って行きます。
7:23 青息吐息の状態で稜線の登山道へ登りつきました。平家平方面を見、登山道の稜線分岐方向を見ると、どうやら平家平と巡視路分岐の中間あたりへ登りついたようです。ホッとすると同時に疲れもドッと来ます。もうちち山へ行くのは無理、それどころかちち山別れに登れるかどうか心配になるほどです。
7:52平家平頂上。見回すと西赤石山は雲の中、笹ヶ峰方面ちち山は見えていますが笹ヶ峰はガスの中、北の瀬戸内海方面で雲が沸き立ち、次から次へと南へ流れてきて、県境稜線の峰々は時間とともに雲に覆われそうです。高知側はまだ青空が見えていますが間もなく展望はなくなりそうで、またも天気予報に裏切られました。気分はすっかり落ち込みました。当然疲れた足の重さも倍増です。それでも雲の切れ間のチャンスに写真を撮るしかありません。
9:01冠山頂上到着。振り返ると平家平にもガスがかかるようになってきました。冠山までは地図ではなだらかのように見えますが、小さなアップダウンがありちょっとした登りでも疲れた足では速度がガクンと落ちます。頂上近くの紅葉はもう時間がたっているのでくすんでいました。もっと標高の低いところの紅葉がいいのではないかと期待していましたが、台風の強い風で葉が痛み枯れてくすんだ色がのものが多かったです。早々に先へ急ぎます。
10:05一の谷道分岐に到着。この先へちち山別れへの最後の登りです。ちち山は諦めればいいですがちち山別れまでは登らないと帰れません。一歩一歩数えながらひたすら足を前へだすだけです。
10:26ちち山別れに到着。丁度大永山TNから登ってきた同世代の3人組がちち山へ向かって出発しました。ちち山別れでちち山方面を見ると真っ白けですが、晴れていてもとても行けるような体調ではありません。
獅子舞の鼻へ向けて急な笹の斜面を降りて行きますが、笹で地面が見えないので時々掘れた凹みに落ち込み、足がガックンとなり膝を傷めないか心配で、慎重にならざるを得ませんでした。
12:29やっとこさ駐車地へ帰り着きました。連続で天気予報に裏切られ、予想外の笹薮の急斜面で体力を消耗し予定通りにならず、ガスにより展望も得られないというアンラッキーな山歩きとなりました。ただやぶこぎらしいレポになったとすればよかったというべきでしょうか。
【 山 域 】石槌山系
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れのち曇り
【 ルート 】大永山TN4:48ー5:05住友フォレストー7:23稜線ー7:52平家平ー8:01冠山ー10:05一の谷道分岐ー10:26ちち山別れー12:29大永山TN
10月8日の冠山南尾根の挑戦は散々な目にあい敗退しました。もうあきらめていましたが週間予報が曇りの予報から次第にいい方へ変わり、土日は晴れマーク一色になりました。金曜日の夜どうしようか迷い決心がつかないまま寝ましたが、土曜日の朝目が覚めると一気に決行の決心がつきました。もう寒諷大座礼林道はこりごりなので、5月5日に行った愛媛側の住友フォレストから周回します。いつもなら金曜日の夜には準備が全て済んでいるのですが今回は全く手つかずで、急いで準備をはじめ、仕事を終えた昼過ぎに食料を調達して3時半過ぎに出発します。もう高速代節約など言ってられません。池田ICから入り、入野PAで夕食、トイレを済ませ、新居浜ICで出て大永山TNに向かいます。夜8時前に駐車地に着き、寝る準備をしてすぐに就寝します。車外気温は8度となっておりかなり寒いので翌日の服装に悩みました。
2時半ごろ寒さで目が覚めました。小用を済ませて保温ジャケットを着てシュラフに入ると暖かくなりましたが、もうなかなか寝付けません。うだうだしながら結局4時には起きて朝食を取りゆっくり準備をします。5時に出発するつもりでしたが時間をつぶせず、4:48に出発します。
4:48大永山TNをヘッデンをつけて出発、県道47を下ります。フォレストの入り口のもっと下に登山者用の駐車スペースがありますが、疲れた帰りにはできるだけ歩きたくないので、下山口の大永山TNの近くに車を置きたいのです。フォレストの敷地を抜け、獣柵の門を通り、川沿いに折り返すと最初の橋があります。山道をしばらく歩くと二つ目の橋があります。この橋の対岸に谷道と巡視路の尾根道の分岐があります。前回は谷道を行きましたので、今回は尾根道を急に行きたくなりました。そのためこの尾根道と谷道について地図でもう一度確認することをしてこなかったためこの後えらい目にあいます。
5:42最初の鉄塔に登りつきました。この尾根道はかなりの急登で、展望もないので谷道を登ったほうがいいです。前回は谷道でしたのでこの鉄塔は初めてです。途中でかすかな鈴の音がしましたが誰とも会いませんでした。気のせいではなく明らかな現実でした。後で考えると、フォレスト近くで車泊した人がすぐ後にきて谷道を登って行ったのではないかと思います。
5:48分岐に来ました。私の記憶では谷道は尾根で合流し、しばらく先で尾根から離れて谷へ降りて行くでした。従ってここで谷道が合流したのでここは直進、細尾根を登って行くものと思いました。(後で地図を確認すると全くの記憶違いで、尾根から離れて谷へ降りて行きそこで谷道と合流するのでした。だからここを左へ降りて行かなければいけなかったのです。)また尾根沿いにはそれなりの踏み跡があったので何の疑いもなく尾根を登って行ってしまいました。
細尾根にはそれなりの踏み跡があり、まだ暗くて周りが確認できなかったので登り続け、かなり登ってきた段階でどうも道を間違っているようだと分かりました。左の東の方はっきりした尾根が見え、あっちの尾根に登山道があるだろうなと思いましたが、どうせこの尾根を登って行けばいずれ稜線の登山道へ登りつくだろうと安直に考えました。
しばらくすると笹も増えてきて、尾根も広がって方向が定めにくくなり、踏み跡もはっきりしなくなり、ちょっと心配になってきました。向こうの尾根に登山道はあるはずだから左、東へトラバースして来ると間にある大きな深い谷の左岸に来ました。この谷を登山道が横切っているはずだから道が目視できれば、急斜面ですが木につかまれば下りられそうなので探しますが見当たりません。かなり登ってきているので登山道が谷を横切るのはかなり下のようです。谷へ降りて迷ってうろうろするのは危険だし、迷ったら尾根を登れという格言もあるし、もう稜線まで直登するしかないと覚悟を決めました。(後で地図を確認するとこの谷の下の方、登山道が谷を横切るところより上に崖があるので降りなくてよかったです。)
覚悟を決めたとはいえもう踏み跡もなく、笹も背丈は低いとはいえ密になってきたので一歩一歩の腿への負担がきついのなんの、冠山南尾根の時以上の疲れが出てきました。しかし登るしかありません。辛抱。辛抱と唱えつつ這い上がります。上を見上げるとやっとのことで稜線らしき雰囲気が出てきました。しかし、急傾斜なのでまっすぐは無理、左斜め上へトラバース気味に登って行きます。
7:23 青息吐息の状態で稜線の登山道へ登りつきました。平家平方面を見、登山道の稜線分岐方向を見ると、どうやら平家平と巡視路分岐の中間あたりへ登りついたようです。ホッとすると同時に疲れもドッと来ます。もうちち山へ行くのは無理、それどころかちち山別れに登れるかどうか心配になるほどです。
7:52平家平頂上。見回すと西赤石山は雲の中、笹ヶ峰方面ちち山は見えていますが笹ヶ峰はガスの中、北の瀬戸内海方面で雲が沸き立ち、次から次へと南へ流れてきて、県境稜線の峰々は時間とともに雲に覆われそうです。高知側はまだ青空が見えていますが間もなく展望はなくなりそうで、またも天気予報に裏切られました。気分はすっかり落ち込みました。当然疲れた足の重さも倍増です。それでも雲の切れ間のチャンスに写真を撮るしかありません。
9:01冠山頂上到着。振り返ると平家平にもガスがかかるようになってきました。冠山までは地図ではなだらかのように見えますが、小さなアップダウンがありちょっとした登りでも疲れた足では速度がガクンと落ちます。頂上近くの紅葉はもう時間がたっているのでくすんでいました。もっと標高の低いところの紅葉がいいのではないかと期待していましたが、台風の強い風で葉が痛み枯れてくすんだ色がのものが多かったです。早々に先へ急ぎます。
10:05一の谷道分岐に到着。この先へちち山別れへの最後の登りです。ちち山は諦めればいいですがちち山別れまでは登らないと帰れません。一歩一歩数えながらひたすら足を前へだすだけです。
10:26ちち山別れに到着。丁度大永山TNから登ってきた同世代の3人組がちち山へ向かって出発しました。ちち山別れでちち山方面を見ると真っ白けですが、晴れていてもとても行けるような体調ではありません。
獅子舞の鼻へ向けて急な笹の斜面を降りて行きますが、笹で地面が見えないので時々掘れた凹みに落ち込み、足がガックンとなり膝を傷めないか心配で、慎重にならざるを得ませんでした。
12:29やっとこさ駐車地へ帰り着きました。連続で天気予報に裏切られ、予想外の笹薮の急斜面で体力を消耗し予定通りにならず、ガスにより展望も得られないというアンラッキーな山歩きとなりました。ただやぶこぎらしいレポになったとすればよかったというべきでしょうか。