【若狭】オガツラ谷から大御影山、スキヤ谷下降
Posted: 2018年6月26日(火) 22:59
【日 付】2018年6月24日(日)
【山 域】若狭 大御影山周辺
【天 候】晴れ
【コース】オガツラ谷出合付近駐車地8:05---10:20ノロ尾---10:40ノロ尾の高12:10---12:35近江坂昼寝地13:25
---13:45スキヤ谷下降点---15:10堺谷出合---15:35駐車地
林道上に散らばった小石を避けながら、粟柄谷上流へと車を進める。林道が右岸から左岸へ渡るところで駐車。
目的のオガツラ谷は橋の下流側にあるので、谷底へ下りやすそうな場所を探った。
比較的楽なところを粟柄谷本流に着地(着水?)。目の前がオガツラ谷出合だった。
出合はしょぼい感じであまり期待できそうになかったが、谷へ踏み出すといきなり5m滝の出迎えを受けた。右の
ガリーから簡単に越える。さあ、これからというところだが、まったく後が続かず2m程度の小滝が現れるのみ。
ただ、谷の傾斜は強く、いきなり源流を遡行しているような印象である。
この近辺の谷は林相の良さは保証付きなので、ヤブや貧弱な林にガッカリする心配がないのが良い。
谷は開放的で明るいのはいいが、東向きという条件が加わると早朝から日が当たって暑くてしょうがない。
そのおかげで濡れを厭わなくて済むのがプラスではあるのだが。
耳川流域の谷の特徴であるトチやサワグルミの木の多さに加えて、この谷では流れのすぐそばまでブナが下り
てきているのが珍しい。たいていの場合は両岸の斜面高くにブナが見られるパターンなのだが、ここでは谷のど
真ん中にブナがスックと立っている。
炭焼窯跡のあるいい雰囲気のコバの奥に、ずいぶん高い位置から落ちる水流が見えた。
こんな大滝があったのか。近づいてみると5本ほど続く連瀑の最後の2段10m滝だった。かなり立っており、上段
はほぼ垂直。ホールドはありそうだが外傾気味なので、ここは無理せずに右岸の巻きを選択した。しかしこの巻
きも立ち木のないズルズルの斜面で簡単ではない。こんな場面ではチェーンスパイクが威力を発揮するのだが、
今日は置いてきてしまった。足元をだましだまし四輪駆動で這い上がって落ち口方向へトラバース。結構緊張さ
せられる巻きだった。
左岸からの支流を2本見送ると、さすがに流れも細くなってきた。傾斜はますます強まり、あまり見栄えはし
ないものの5m程度の滝が何本が現れる。
最後はヤブなしで松屋から大御影山へのノロ尾に詰め上げる。
尾根に飛び出して驚いた。「道」がある。それも踏み跡というレベルではなく、完全に切り開いた登山道である。
このあたりのノロ尾は尾根芯は灌木のヤブがきつく、西側斜面のブナ林をトラバース気味に進むところだが、灌
木には真新しい鋸の切り口があり、そこら中にピンクのビニールテープがひらひらしているのが鬱陶しい。
そして「美浜トレイル」と書かれた木杭を見て、新たに付けられた登山道であることを知った。
しばらくは新しい登山道を歩いてみたが、バカバカしくなって西側斜面に逃げた。こちらにも獣道ベースの踏
み跡があって、歩くのに何の不自由もないのだ。第一、林相がまったく違う。白谷(水舟)側斜面には一面にブナ
林が広がっている。こちらの方がはるかに気持ちよく歩けるのである。
ノロ尾の高のマザーツリーの折れた枝に腰かけて早めのランチタイム。ここも美浜トレイルの通過点になって
いるため木杭とテープが目障りだ。派手なピンクのテープがこれでもかと付けられているさまは、美的センスが
まったく感じられない。
のんびりしていると反対側から単独の登山者が現れた。ここで人に会うのは初めてだ。
大御影山の山頂は通過して、近江坂の途中のブナ林で昼寝。夜中のセネガル戦に備える。
下山は再び渓流シューズに履き替えてスキヤ谷を下ることにした。この谷は滝もほとんどなく、登りでは物足り
ないだろうが下山路として使うのには最適である。
途中、見事なトチの巨木があった。2本並んでいるのかと思ったら、低い位置で枝分かれした1本の木だった。
幹回りは6mぐらいはあるだろうか。
土砂で埋まった河原を進むと高い堰堤にぶつかった。これはSHIGEKI氏が失敗して苦労したという記録を見た
覚えがある。偵察すると右岸は壁状、左岸が楽に下れそうだ。左岸から樹林を縫って無事着地すると、堰堤の下
はまた沢らしさを取り戻した。この流れはスキヤ谷の上流よりいいかもしれない。左から桧谷が出合うと林道は
近い。
松屋まで走ってノロ尾の登山口を見てみると、「若狭美浜トレイル」の立派な案内図があり、カフェまででき
ていたのには驚いた。どうやら美浜町が仕掛けたもののようだ。
果たしてノロ尾は大御影山への新ルートとして定着するだろうか。
山日和
【山 域】若狭 大御影山周辺
【天 候】晴れ
【コース】オガツラ谷出合付近駐車地8:05---10:20ノロ尾---10:40ノロ尾の高12:10---12:35近江坂昼寝地13:25
---13:45スキヤ谷下降点---15:10堺谷出合---15:35駐車地
林道上に散らばった小石を避けながら、粟柄谷上流へと車を進める。林道が右岸から左岸へ渡るところで駐車。
目的のオガツラ谷は橋の下流側にあるので、谷底へ下りやすそうな場所を探った。
比較的楽なところを粟柄谷本流に着地(着水?)。目の前がオガツラ谷出合だった。
出合はしょぼい感じであまり期待できそうになかったが、谷へ踏み出すといきなり5m滝の出迎えを受けた。右の
ガリーから簡単に越える。さあ、これからというところだが、まったく後が続かず2m程度の小滝が現れるのみ。
ただ、谷の傾斜は強く、いきなり源流を遡行しているような印象である。
この近辺の谷は林相の良さは保証付きなので、ヤブや貧弱な林にガッカリする心配がないのが良い。
谷は開放的で明るいのはいいが、東向きという条件が加わると早朝から日が当たって暑くてしょうがない。
そのおかげで濡れを厭わなくて済むのがプラスではあるのだが。
耳川流域の谷の特徴であるトチやサワグルミの木の多さに加えて、この谷では流れのすぐそばまでブナが下り
てきているのが珍しい。たいていの場合は両岸の斜面高くにブナが見られるパターンなのだが、ここでは谷のど
真ん中にブナがスックと立っている。
炭焼窯跡のあるいい雰囲気のコバの奥に、ずいぶん高い位置から落ちる水流が見えた。
こんな大滝があったのか。近づいてみると5本ほど続く連瀑の最後の2段10m滝だった。かなり立っており、上段
はほぼ垂直。ホールドはありそうだが外傾気味なので、ここは無理せずに右岸の巻きを選択した。しかしこの巻
きも立ち木のないズルズルの斜面で簡単ではない。こんな場面ではチェーンスパイクが威力を発揮するのだが、
今日は置いてきてしまった。足元をだましだまし四輪駆動で這い上がって落ち口方向へトラバース。結構緊張さ
せられる巻きだった。
左岸からの支流を2本見送ると、さすがに流れも細くなってきた。傾斜はますます強まり、あまり見栄えはし
ないものの5m程度の滝が何本が現れる。
最後はヤブなしで松屋から大御影山へのノロ尾に詰め上げる。
尾根に飛び出して驚いた。「道」がある。それも踏み跡というレベルではなく、完全に切り開いた登山道である。
このあたりのノロ尾は尾根芯は灌木のヤブがきつく、西側斜面のブナ林をトラバース気味に進むところだが、灌
木には真新しい鋸の切り口があり、そこら中にピンクのビニールテープがひらひらしているのが鬱陶しい。
そして「美浜トレイル」と書かれた木杭を見て、新たに付けられた登山道であることを知った。
しばらくは新しい登山道を歩いてみたが、バカバカしくなって西側斜面に逃げた。こちらにも獣道ベースの踏
み跡があって、歩くのに何の不自由もないのだ。第一、林相がまったく違う。白谷(水舟)側斜面には一面にブナ
林が広がっている。こちらの方がはるかに気持ちよく歩けるのである。
ノロ尾の高のマザーツリーの折れた枝に腰かけて早めのランチタイム。ここも美浜トレイルの通過点になって
いるため木杭とテープが目障りだ。派手なピンクのテープがこれでもかと付けられているさまは、美的センスが
まったく感じられない。
のんびりしていると反対側から単独の登山者が現れた。ここで人に会うのは初めてだ。
大御影山の山頂は通過して、近江坂の途中のブナ林で昼寝。夜中のセネガル戦に備える。
下山は再び渓流シューズに履き替えてスキヤ谷を下ることにした。この谷は滝もほとんどなく、登りでは物足り
ないだろうが下山路として使うのには最適である。
途中、見事なトチの巨木があった。2本並んでいるのかと思ったら、低い位置で枝分かれした1本の木だった。
幹回りは6mぐらいはあるだろうか。
土砂で埋まった河原を進むと高い堰堤にぶつかった。これはSHIGEKI氏が失敗して苦労したという記録を見た
覚えがある。偵察すると右岸は壁状、左岸が楽に下れそうだ。左岸から樹林を縫って無事着地すると、堰堤の下
はまた沢らしさを取り戻した。この流れはスキヤ谷の上流よりいいかもしれない。左から桧谷が出合うと林道は
近い。
松屋まで走ってノロ尾の登山口を見てみると、「若狭美浜トレイル」の立派な案内図があり、カフェまででき
ていたのには驚いた。どうやら美浜町が仕掛けたもののようだ。
果たしてノロ尾は大御影山への新ルートとして定着するだろうか。
山日和