【石槌】平家平、冠山、ちち山、笹ヶ峰風回(18.5.5)
Posted: 2018年5月09日(水) 08:49
【 日 付 】2018.5.5
【 山 域 】石槌山系
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴
【 ルート 】大永山TN駐車地4:57-5:11住友フォレスト-6:57稜線ー7:43平家平ー8:39冠山ー9:10一の谷越ー9:35一の谷分岐ー
10:02ちち山別れー10:48ちち山ー11:29笹ヶ峰ー12:38ちち山別れー13:15獅子舞の鼻ー13:46林道ー13:51銅山越分岐
14:08大永山TN駐車地
4月29日に大永山TNから西赤石山を往復し、30日に同じところから平家平、冠山、ちち山を周回する予定でしたが、前回レポしたように大チョンボをやらかして片方しか実現できませんでした。連休後半の好天をどうするか迷いました。今年は花の付きがよくあちこちで素晴らしい花のレポが続いています。私も見に行きたい場所がいくつもありますが体は一つしかありません。しかし、前回実現できなかった平家平周回はほっておくわけにはいきません。どうやら結構粘着質のようで、割と早い段階から平家平周回に的を絞ることができました。人生にもこれくらいの粘着性を発揮していたらもう少しましな人生になっていたのかなあ。
4日の午後3時過ぎに、準備万端整えて出発。今回も普段よりガラガラでしたが、いつもよりゆったりと走り楽々7時半前にに入野PAに到着しました。8時前にはシュラフに入りましたが、小用で目が覚めるとまだ9:45ごろ。再び寝付けるか心配でしたが、いつの間にか寝つき目が覚めると3:45頃で、睡眠時間が十分とれホッとしました。夜中に目が覚めるとまた寝付くのに時間がかかり寝不足になることが心配でしたのでこれで一安心です。手早く朝食を済ませて大永山TNの駐車地へ向かい、4:40ごろには到着し手早く支度します。今回は始めに駐車地から住友フォレストまで歩くのでできるだけ早く出発したいのです。
折りたたみ自転車を積んできて住友フォレストまで下り、そこへデポして下山してから車で回収に来ればもっと楽ができます。しかし、自転車を積むと狭くなって寝るのが苦しくなるし、緩い下りで距離もそれほど長くないのでウォーミングアップにはちょうどいいかなと思います。4:57に出発。ずっと緩い下りなのだし、今日は距離が長いので登山口までゆっくり歩こうとしますが結構快調に歩け、前回の不調はやはり寝不足とシャリバテだったのだと安心しました。
建物の前の遊歩道をまっすぐ西へ歩いて行く途中の左右に広いカタクリの群生地が広がっており、タイミングが合えば素晴らしい花園です。その先に標識があり、まっすぐは平家平へ、冠山へは右へとなっています。右へ行くと30mくらいでゲートがあり鍵がかかっていて通行できません。登山道が崩壊して危険なため通行禁止ということです。まっすぐ行くと50mくらいでゲートがあり、ここは鍵はかかっておらず通行できます。平家平へはOKです。ゲートを過ぎるとすぐに川へ降りる階段があります。20mくらいですぐに折り返えすように左岸沿いを歩くとすぐにネットでよく紹介される橋に来ます。橋を渡って緩やかな尾根を乗り越えるとまた橋を渡ります。すると対岸でT字路になります。左は谷沿いに登っていき、右は回り込んで尾根に取りつくようです。谷沿いに行きましたが後から地図を確認するとここが尾根沿いの道と谷沿いの道の分岐で、第一鉄塔の先で合流するのですが、この合流点については気が付きませんでした。
第二鉄塔に登りつきましたが灌木で展望ありません。今日はは前回に比べて平地やゆるい傾斜では快調でしたが、きつい登りになると疲れがどっと出てきて、前回の不調は睡眠不足、シャリバテではなく年のせいだったのかと気落ち気味です。6:57第三鉄塔を過ぎたあたりから傾斜が緩くなり気持ちのいい歩きができ、笹が増えてきたかなと思う頃稜線へ登りつきました。左は三ツ森山へ、平家平は左へ行きます。三ツ森山付近にはアケボノツツジの白変種が2本ほどあるらしく、見に行きたい気持ちはありますがそこまで行く元気はありません。
平家平への道はよく整備され歩きやすい道です。南側の展望はいいのですが灌木が邪魔をして北側の展望が思ったほどはなく、東側はややかすみ逆光で思ったほどの展望は得られませんでした。頂上に近づくと灌木はなくなり四方の展望が開け、頂上からは笹ヶ峰、ちち山、冠山、菱赤石山など大展望が得られました。
快晴の下のびやかで平坦な笹原を冠山へ向けて歩いていくと、次第に尾根は狭くなりP1671に向けて急降下します。ここから笹の細尾根が続き、左右の笹が倒れこんできて踏み跡が見えにくいので注意が必要です。踏み跡は見えなくても笹の表面にやや窪んだ筋が何となく見えますし、足を前へ振り出したときつま先に何の抵抗もなければ踏み跡の上であることが分かるし、平坦であれば段差や石やくぼみは少ないことが多いです。登りであれ下りであれ坂で急であるほど泥で滑りやすかったり、段差などの障害が多いことがあるのでより慎重さが必要です。
素晴らしい稜線漫歩を楽しみながら緩くP1671を超えて急降下し冠山へ登り返します。冠山の手前からは尾根のを少し南側をトラバースして急登をしのぐと、冠山頂上に登り着きます。四方大展望です。西の方向遠くには石槌山が見えます。
そこから先は北側から回り込むように笹の急な斜面を下ります。ロープがありますが笹で地面が見えないので慎重さが必要です。この辺りにパラパラとアケボノツツジがありましたがもう盛りを過ぎていました。笹尾根の稜線歩きに少しうんざりしかけた時笹の少ない灌木の中に一の谷越に着きました。ここから地図にある道でナスビ屋敷経由で中七番へ降りられるのですが、現在は道は崩壊して危険なので通行禁止でここの入り口にもロープが張って通れないようにしてあります。ネットにはそれでも通行したレポがありますが結構厳しいようです。
9:35 一の谷分岐に着きました。縦走路はまっすぐですが細く若干分かりにくいです。左下へ立派な道がトラバース気味に下りていきます。南の高知県の一の谷から登ってくる登山道です。南側から登って周回するのも面白しろそうなのですが、登山口までのアクセスがしんどそうです。ここで初めて小休止しました。
ちち山別れまでまだまだ登らねばなりません。傾斜はそんなに強くはありませんが、ここまでだいぶ歩いてきて疲れているので結構しんどいです。しかし、開けた笹原の中の登りですから展望は申し分なく、ひたすら一歩を出せばやがてちち山別れに到着しました。疲れてどうにもならなかったらここから下山してもいいかなと思っていたのでやれやれです。しかし、何とかまだ歩けそうなので、休憩を取らずちち山までいってみることにします。西へ向かって登山道を歩いてくると、道はそのまま斜面をトラバースしていくようです。確か尾根沿いの道があったはずなのにと注意していたら尾根に向かう薄い踏み跡がありました。当然尾根沿いの方が展望がいいので尾根へ上がっていきます。尾根上の登山道は地図にあるほどはっきりしませんが、注意深く見れば何とかわかります。トラバース道よりずっと展望がいいのでこちらを選んで正解でした。
ちち山の北東斜面がはっきり見えますが、昨年見えたようなピンクの気配が全くありません。アケボノツツジがだめなら疲れているのに無理してちち山まで行かなくてもいいかとすぐに弱気がもたげます。その一方、逆にこうなったらピークだけでもゲットしておかなければという気持ちも出てきます。ずるずると進みます。 一旦急斜面を下って鞍部へおり、そこから登り返します。そこから道がよくわからず適当に歩いていたら、ちち山頂上へ向かう急な踏み跡に出て、一登りで頂上に着きました。この道はトラバース道の途中にあるちち山頂上分岐からくる道で、尾根道を外していたようです。
10:48 ちち山頂上。同世代の男性が一人腹ごしらえをしていて「元気そうやのう、笹ヶ峰まで行くのか。わしゃそんな元気はないわ」と言われました。こんなことを言われるとすぐ木に登る私は即座に「頑張って笹ヶ峰まで行ってみます」と言ってしまいました。口に出してしまったらもう後には引けません。行くしかありません。笹ヶ峰へ向かって歩き始め、 踏み跡が分かりにくい笹の急な斜面を降りてくるとトラバース道に合流しました。鞍部についてちち山を振り返るとちち山は結構急だったことが実感できます。これまで歩いてきた尾根は地図で見ると歩きやすいアップダウンの少ない尾根のように感じていましたがアップダウンがきついです。この鞍部には北に向かうさらに分かりにくい踏み跡があり、標識がありますが落下していて板の文字も読めません。後で地図を調べると丸山荘へ向かう紅葉谷分岐のようです。以前、丸山荘を利用した笹ヶ峰登山を検討したことがあり、この道の利用も考えたことがありましたのできちんと整備しておいてほしいものです。
鞍部からまた笹原を稜線へ向けて登り返します。ここの急登をしのいで稜線に出ると後は笹ヶ峰頂上までコメツツジの点在する緩やかな展望の尾根を歩きます。11:29 笹ヶ峰頂上に着きました。ちち山で笹ヶ峰まで行こうとしたときさぞかししんどいだろうなと思いましたが、意外とすんなりついたという感じでした。ここは寒風山TN方面や、丸山荘を利用する人が多いので子供連れも含めた多くの人が山頂のあちこちに散らばって昼食をとりながらくつろいでいました。
もうかなり時間がたっているので、ここでも休憩することなく写真を撮ったらすぐに下山にかかります。ちち山との鞍部のすぐ先で尾根道とトラバース道の分岐に来ました。尾根沿いはしんどかったので帰りはトラバース道で楽に帰るつもりでした。普通トラバース道というと本来の厳しい道より歩きやすいはずと思うのですが、ここは踏み跡は笹でわかりにくいし、新たな踏み跡で笹が滑りやすかったり、やぶこぎもあったり、細かいアップダウンが非常に多く、はっきり言ってしんどさは尾根沿いとほとんど変わりません。ネットのレポでも尾根沿いでもトラバースでもかかった時間は同じだと言っています。楽だと思って選択すると疲れが倍加しますからどちらも同じとおもって選んだ方がいいです。
12:38 やっとのことでちち山別れに戻ってきました。後は獅子舞の鼻に向かう尾根の南斜面に咲いているアケボノツツジの写真を撮って下山するだけです。そこそこ咲いているのですが、もう変色したり散ったりしている木も多く、きれいに咲いた木を見つけても灌木が邪魔だったり、近づけないところだったりでなかなか絵になりません。何とか物になったのは一枚でがっかりでした。獅子舞の鼻すぐ先の大木ところから急降下するとよく整備された道になり、馬道別れを過ぎてしばらくで林道に出ます。
林道を50mくらい歩くと標識があって右へ降りていく山道があります。林道の先がどうなっているか確かめることにして200mくらい歩くと建物があって行き止まりで、その前で林道が尾根を鋭角に折り返すように乗り越しています。地図に出ている大坂屋敷越というところのようです。林道を戻って山道を降りていくとすぐに銅山越方面との分岐に着きます。後は先日歩いた道をたどるだけです。
歩いた時間は9時間11分で前回の時より長く、距離もはるかに長かったですが痙攣は一度も起きませんでした。また笹ヶ峰までの往復も意外とすんなり歩けました。平家平への登りで前回のような疲れが出かかったので加齢のせいかと落胆しましたが、これだけ歩き通せたのだからまだまだ私も捨てたものではないと気持ちを新たにできました。
帰りはGWの渋滞を避けるため県道47号をちんたら走って三島川之江ICまで行きましたが、この道は別子ダム付近まではすれ違いが難しい細い道がところどころにありますが、ほとんど片道一車線の非常に走りやすいみちで、道中にもいろいろな観光施設を設けてありなかなか使いでのありそうな県道でした。 瀬戸中央道も明石大橋もどちらも渋滞でしたのでいくつかのPA、SAで時間をつぶしていたら11時半過ぎには渋滞が消えてスムースになり、12:20ごろ家に帰り着きました。
【 山 域 】石槌山系
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴
【 ルート 】大永山TN駐車地4:57-5:11住友フォレスト-6:57稜線ー7:43平家平ー8:39冠山ー9:10一の谷越ー9:35一の谷分岐ー
10:02ちち山別れー10:48ちち山ー11:29笹ヶ峰ー12:38ちち山別れー13:15獅子舞の鼻ー13:46林道ー13:51銅山越分岐
14:08大永山TN駐車地
4月29日に大永山TNから西赤石山を往復し、30日に同じところから平家平、冠山、ちち山を周回する予定でしたが、前回レポしたように大チョンボをやらかして片方しか実現できませんでした。連休後半の好天をどうするか迷いました。今年は花の付きがよくあちこちで素晴らしい花のレポが続いています。私も見に行きたい場所がいくつもありますが体は一つしかありません。しかし、前回実現できなかった平家平周回はほっておくわけにはいきません。どうやら結構粘着質のようで、割と早い段階から平家平周回に的を絞ることができました。人生にもこれくらいの粘着性を発揮していたらもう少しましな人生になっていたのかなあ。
4日の午後3時過ぎに、準備万端整えて出発。今回も普段よりガラガラでしたが、いつもよりゆったりと走り楽々7時半前にに入野PAに到着しました。8時前にはシュラフに入りましたが、小用で目が覚めるとまだ9:45ごろ。再び寝付けるか心配でしたが、いつの間にか寝つき目が覚めると3:45頃で、睡眠時間が十分とれホッとしました。夜中に目が覚めるとまた寝付くのに時間がかかり寝不足になることが心配でしたのでこれで一安心です。手早く朝食を済ませて大永山TNの駐車地へ向かい、4:40ごろには到着し手早く支度します。今回は始めに駐車地から住友フォレストまで歩くのでできるだけ早く出発したいのです。
折りたたみ自転車を積んできて住友フォレストまで下り、そこへデポして下山してから車で回収に来ればもっと楽ができます。しかし、自転車を積むと狭くなって寝るのが苦しくなるし、緩い下りで距離もそれほど長くないのでウォーミングアップにはちょうどいいかなと思います。4:57に出発。ずっと緩い下りなのだし、今日は距離が長いので登山口までゆっくり歩こうとしますが結構快調に歩け、前回の不調はやはり寝不足とシャリバテだったのだと安心しました。
建物の前の遊歩道をまっすぐ西へ歩いて行く途中の左右に広いカタクリの群生地が広がっており、タイミングが合えば素晴らしい花園です。その先に標識があり、まっすぐは平家平へ、冠山へは右へとなっています。右へ行くと30mくらいでゲートがあり鍵がかかっていて通行できません。登山道が崩壊して危険なため通行禁止ということです。まっすぐ行くと50mくらいでゲートがあり、ここは鍵はかかっておらず通行できます。平家平へはOKです。ゲートを過ぎるとすぐに川へ降りる階段があります。20mくらいですぐに折り返えすように左岸沿いを歩くとすぐにネットでよく紹介される橋に来ます。橋を渡って緩やかな尾根を乗り越えるとまた橋を渡ります。すると対岸でT字路になります。左は谷沿いに登っていき、右は回り込んで尾根に取りつくようです。谷沿いに行きましたが後から地図を確認するとここが尾根沿いの道と谷沿いの道の分岐で、第一鉄塔の先で合流するのですが、この合流点については気が付きませんでした。
第二鉄塔に登りつきましたが灌木で展望ありません。今日はは前回に比べて平地やゆるい傾斜では快調でしたが、きつい登りになると疲れがどっと出てきて、前回の不調は睡眠不足、シャリバテではなく年のせいだったのかと気落ち気味です。6:57第三鉄塔を過ぎたあたりから傾斜が緩くなり気持ちのいい歩きができ、笹が増えてきたかなと思う頃稜線へ登りつきました。左は三ツ森山へ、平家平は左へ行きます。三ツ森山付近にはアケボノツツジの白変種が2本ほどあるらしく、見に行きたい気持ちはありますがそこまで行く元気はありません。
平家平への道はよく整備され歩きやすい道です。南側の展望はいいのですが灌木が邪魔をして北側の展望が思ったほどはなく、東側はややかすみ逆光で思ったほどの展望は得られませんでした。頂上に近づくと灌木はなくなり四方の展望が開け、頂上からは笹ヶ峰、ちち山、冠山、菱赤石山など大展望が得られました。
快晴の下のびやかで平坦な笹原を冠山へ向けて歩いていくと、次第に尾根は狭くなりP1671に向けて急降下します。ここから笹の細尾根が続き、左右の笹が倒れこんできて踏み跡が見えにくいので注意が必要です。踏み跡は見えなくても笹の表面にやや窪んだ筋が何となく見えますし、足を前へ振り出したときつま先に何の抵抗もなければ踏み跡の上であることが分かるし、平坦であれば段差や石やくぼみは少ないことが多いです。登りであれ下りであれ坂で急であるほど泥で滑りやすかったり、段差などの障害が多いことがあるのでより慎重さが必要です。
素晴らしい稜線漫歩を楽しみながら緩くP1671を超えて急降下し冠山へ登り返します。冠山の手前からは尾根のを少し南側をトラバースして急登をしのぐと、冠山頂上に登り着きます。四方大展望です。西の方向遠くには石槌山が見えます。
そこから先は北側から回り込むように笹の急な斜面を下ります。ロープがありますが笹で地面が見えないので慎重さが必要です。この辺りにパラパラとアケボノツツジがありましたがもう盛りを過ぎていました。笹尾根の稜線歩きに少しうんざりしかけた時笹の少ない灌木の中に一の谷越に着きました。ここから地図にある道でナスビ屋敷経由で中七番へ降りられるのですが、現在は道は崩壊して危険なので通行禁止でここの入り口にもロープが張って通れないようにしてあります。ネットにはそれでも通行したレポがありますが結構厳しいようです。
9:35 一の谷分岐に着きました。縦走路はまっすぐですが細く若干分かりにくいです。左下へ立派な道がトラバース気味に下りていきます。南の高知県の一の谷から登ってくる登山道です。南側から登って周回するのも面白しろそうなのですが、登山口までのアクセスがしんどそうです。ここで初めて小休止しました。
ちち山別れまでまだまだ登らねばなりません。傾斜はそんなに強くはありませんが、ここまでだいぶ歩いてきて疲れているので結構しんどいです。しかし、開けた笹原の中の登りですから展望は申し分なく、ひたすら一歩を出せばやがてちち山別れに到着しました。疲れてどうにもならなかったらここから下山してもいいかなと思っていたのでやれやれです。しかし、何とかまだ歩けそうなので、休憩を取らずちち山までいってみることにします。西へ向かって登山道を歩いてくると、道はそのまま斜面をトラバースしていくようです。確か尾根沿いの道があったはずなのにと注意していたら尾根に向かう薄い踏み跡がありました。当然尾根沿いの方が展望がいいので尾根へ上がっていきます。尾根上の登山道は地図にあるほどはっきりしませんが、注意深く見れば何とかわかります。トラバース道よりずっと展望がいいのでこちらを選んで正解でした。
ちち山の北東斜面がはっきり見えますが、昨年見えたようなピンクの気配が全くありません。アケボノツツジがだめなら疲れているのに無理してちち山まで行かなくてもいいかとすぐに弱気がもたげます。その一方、逆にこうなったらピークだけでもゲットしておかなければという気持ちも出てきます。ずるずると進みます。 一旦急斜面を下って鞍部へおり、そこから登り返します。そこから道がよくわからず適当に歩いていたら、ちち山頂上へ向かう急な踏み跡に出て、一登りで頂上に着きました。この道はトラバース道の途中にあるちち山頂上分岐からくる道で、尾根道を外していたようです。
10:48 ちち山頂上。同世代の男性が一人腹ごしらえをしていて「元気そうやのう、笹ヶ峰まで行くのか。わしゃそんな元気はないわ」と言われました。こんなことを言われるとすぐ木に登る私は即座に「頑張って笹ヶ峰まで行ってみます」と言ってしまいました。口に出してしまったらもう後には引けません。行くしかありません。笹ヶ峰へ向かって歩き始め、 踏み跡が分かりにくい笹の急な斜面を降りてくるとトラバース道に合流しました。鞍部についてちち山を振り返るとちち山は結構急だったことが実感できます。これまで歩いてきた尾根は地図で見ると歩きやすいアップダウンの少ない尾根のように感じていましたがアップダウンがきついです。この鞍部には北に向かうさらに分かりにくい踏み跡があり、標識がありますが落下していて板の文字も読めません。後で地図を調べると丸山荘へ向かう紅葉谷分岐のようです。以前、丸山荘を利用した笹ヶ峰登山を検討したことがあり、この道の利用も考えたことがありましたのできちんと整備しておいてほしいものです。
鞍部からまた笹原を稜線へ向けて登り返します。ここの急登をしのいで稜線に出ると後は笹ヶ峰頂上までコメツツジの点在する緩やかな展望の尾根を歩きます。11:29 笹ヶ峰頂上に着きました。ちち山で笹ヶ峰まで行こうとしたときさぞかししんどいだろうなと思いましたが、意外とすんなりついたという感じでした。ここは寒風山TN方面や、丸山荘を利用する人が多いので子供連れも含めた多くの人が山頂のあちこちに散らばって昼食をとりながらくつろいでいました。
もうかなり時間がたっているので、ここでも休憩することなく写真を撮ったらすぐに下山にかかります。ちち山との鞍部のすぐ先で尾根道とトラバース道の分岐に来ました。尾根沿いはしんどかったので帰りはトラバース道で楽に帰るつもりでした。普通トラバース道というと本来の厳しい道より歩きやすいはずと思うのですが、ここは踏み跡は笹でわかりにくいし、新たな踏み跡で笹が滑りやすかったり、やぶこぎもあったり、細かいアップダウンが非常に多く、はっきり言ってしんどさは尾根沿いとほとんど変わりません。ネットのレポでも尾根沿いでもトラバースでもかかった時間は同じだと言っています。楽だと思って選択すると疲れが倍加しますからどちらも同じとおもって選んだ方がいいです。
12:38 やっとのことでちち山別れに戻ってきました。後は獅子舞の鼻に向かう尾根の南斜面に咲いているアケボノツツジの写真を撮って下山するだけです。そこそこ咲いているのですが、もう変色したり散ったりしている木も多く、きれいに咲いた木を見つけても灌木が邪魔だったり、近づけないところだったりでなかなか絵になりません。何とか物になったのは一枚でがっかりでした。獅子舞の鼻すぐ先の大木ところから急降下するとよく整備された道になり、馬道別れを過ぎてしばらくで林道に出ます。
林道を50mくらい歩くと標識があって右へ降りていく山道があります。林道の先がどうなっているか確かめることにして200mくらい歩くと建物があって行き止まりで、その前で林道が尾根を鋭角に折り返すように乗り越しています。地図に出ている大坂屋敷越というところのようです。林道を戻って山道を降りていくとすぐに銅山越方面との分岐に着きます。後は先日歩いた道をたどるだけです。
歩いた時間は9時間11分で前回の時より長く、距離もはるかに長かったですが痙攣は一度も起きませんでした。また笹ヶ峰までの往復も意外とすんなり歩けました。平家平への登りで前回のような疲れが出かかったので加齢のせいかと落胆しましたが、これだけ歩き通せたのだからまだまだ私も捨てたものではないと気持ちを新たにできました。
帰りはGWの渋滞を避けるため県道47号をちんたら走って三島川之江ICまで行きましたが、この道は別子ダム付近まではすれ違いが難しい細い道がところどころにありますが、ほとんど片道一車線の非常に走りやすいみちで、道中にもいろいろな観光施設を設けてありなかなか使いでのありそうな県道でした。 瀬戸中央道も明石大橋もどちらも渋滞でしたのでいくつかのPA、SAで時間をつぶしていたら11時半過ぎには渋滞が消えてスムースになり、12:20ごろ家に帰り着きました。