【南ア】赤石岳でぐるりんぽん ~ルートミスと高山病に悩まされた3日間~
Posted: 2011年8月16日(火) 21:11
【日時】2011年8月13~15日
【山域】南ア南部
【天候】晴れ時々曇り一時雨
【コース】
13日(土) 湯折 7:00 --- 七釜橋 7:40 --- 棒沢出合 8:10 --- 高山ノ滝 9:00--- キタ沢出合10:00 --- 広河原小屋 10:50
--- 福川出合 11:00 --- 二俣(1,860m) 14:00 --- 二俣(2,020m) 15:10--- ビバーク地点(2,450m)18:30
14日(日) ビバーク地点(2,450m) 6:30 --- 稜線(2,590m) 8:00 --- 百間洞山の家 10:00 --- 赤石岳直下(2,827m) 12:00
--- 赤石岳 14:00 --- ビバーク地点(大聖寺平)16:30
15日(月) ビバーク地点(大聖寺平)6:00 --- 広河原小屋 8:30 --- 高山ノ滝 9:50 --- 七釜橋 10:50 --- 湯折 11:30
春の猿ヶ馬場山、籾糠山に続く“ぐるりんぽん第二弾”を南アルプスでやってみた。
何年も前から計画していたこのルートは小渋川の増水が心配でなかなか手を出せずにいたのだが、今年の盆休みは雨量が少なくチャンス到来と見て大鹿村へクルマを走らせた。
広河原集落から30分ほどで湯折に到着、今回の周回ルートには少なからず不安があるので登山届けをちゃんと出して林道を下っていく。
眼下に流れる小渋川を見れば水量は少なく小川のような流れだ。
やったぜ!このぐるりんぽん成功せり。
しかし、浮かれたのも束の間で、林道は水力発電所で行き止まりとなった。
出発ゲートから何も考えずに林道を下ったが、登山道となる林道はもう1本あったのだ。
なんともお粗末なスタートとなって1時間近くのタイムロスで仕切り直しとなった。
妖しげなトンネルを二つ抜けると立派な七釜橋を渡り、ダンプカーでも走るような河岸道路を歩いていく。
河岸道路が途切れるとそこはもう棒沢出合、ここから高山の滝までが徒渉コースとなる。
ヒザ上程度の徒渉1回、2回、3回・・・5回目を過ぎたあたりから数がわからなくなる。
赤リボンがあったりするがマークは無視して好き勝手に渉っていると高山の滝の前に出た。
高山沢を過ぎると徒渉回数は減って広い河原を歩くようになる。
クガイソウに似た大柄な花が河原のあちらこちらに咲いていて、その中をシカが駆けていった。
さすがはシカ天国の南アルプスだ。
福川出合から樹林の中へ入っていくと広河原小屋はあった。
昭和中期を象徴するようなレトロなたたずまいの山小屋だ。
小屋の中に入ると中央は青天井、泊れるのは5~6人が限度といったところ。
天候急変の場合を考えるとここはやはりテント持ちの方が無難だろうか。
本岳沢と分かれて福川に入ると長く単調な遡行が続く、これといった見せ場もなく3時間進むと二俣に出た。
左俣は百間平へと続き、右俣は目指す百間洞のコルへと繋がっている。
右俣の入り口にはこのルートの核心部という細身の二段の滝があるが、難なく左から巻くことができた。
高巻くとそこはサラシナショウマやキリンソウが咲くお花畑、流れ落ちる滝をバックに撮影会だ。
滝の上部は直登して難所をクリアすると意外にもペンキマークがあった、旧登山道が滝上部を通っていたのだろうか。
右俣には角のとれた丸い岩はもう転がっていない、角張った岩が埋める沢を1時間の登りでまた二俣に出た。
右俣は荒々しい岩壁がそそり立っている、百間洞のコルへと進む左俣は潅木が茂る穏やかな表情を見せている。
ここで最後の水を補給しようとプラティパスを沢水に入れるとニョロニョロみたいな生き物が飛び出した。
サンショウウオだ、のろまな動きしかできないと思っていたサンショウウオが俊敏な動きをするのには驚いた。
(後に調べたらこれはハコネサンショウウオと判明)
2.5リットルの水をザックに詰めるとずしりと重くて足が前に出なくなった。
Biwa爺ちゃまの水4リットルや緑ちゃんのアワワ4本なんて夢のまた夢である。
ここまでは沢筋を詰めればよかったが、潅木に覆われた左俣は幅が広くてどこから取付けばいいのかわからない。
とりあえず右寄りのガレて歩きやすいところを登っていく。
岩尾根と潅木帯との隙間の草付を利用して高度を稼いでいくと、けもの道とも人の踏み跡ともわからぬ道が時々出てくる。
やがて雨が降り出すとガスに包まれて視界が利かなくなる。
トラバース気味に高度を上げてコルを目指しているつもりだが、ガスが濃くて上部の様子が全くわからない。
ヤッホーなんて声を上げてみるが当然のことながら何も返ってはこない。
登れども登れども見通しが立たないので、18時30分で行動中止とする。
急斜面の中だが幸いテントを張れそうなスペースを発見、寝てる間にテントごと転げ落ちないように細引きやスリングで潅木にしっかりとテントを結びつける。
疲れ果てて夕食を食べる気も起きない、シュラフにもぐると爆睡してしまった。
翌朝はジャー、ジャーとホシガラスの鳴き声で目覚めた。
どうしてウチでホシガラスが鳴くんだよと寝ぼけながら思ったが、すぐに自分がビバークしてることに気づいた。
テントから顔を出せば荒川岳の向こうの空が真っ赤に染まっている。
晩に食べれなかったカレーライスをお腹に放り込んですぐに行動開始とする。
ビバーク地点から上部を見上げると稜線までは100m余り、どうやら小尾根2本分西にルートを間違えたようだ。
100m下ってから正しいルートでコルに出るか、このまま稜線まで登りつめるか、決断はすぐにできた、このまま登るとしよう。
岩混じりの草付から小ルンゼに入り、行き詰って尾根に出る。
ハイマツやキバナシャクナゲの密生する尾根は転落の心配ないが、容易に前進を許してくれない。
1時間以上の格闘の末、聖岳の美しい山容を望める稜線に出ることができた。
ところが、そこはなんとハイマツ地獄の真っ只中。
最短ルートでハイマツ帯を抜けてガレ沢から百間洞山の家へ出るルートとコルまでハイマツ帯をトラバースするルートの二者択一を迫られる。
そして、どういうわけか後者を選んでしまった、メガネが吹っ飛ぶこと数回、やっとのことでダケカンバ帯に出た。
ダケカンバの下には点々と花が咲いていて、やれやれと思い腰に付けたカメラに手を伸ばすとそこにあるはずのカメラがない!ガ~ン。
何より大事なカメラだ、ハイマツの中に潜って探すこと約1時間、しかしそう簡単に見つかるはずはない。
もうタイムアウトだ仕方がない、しょんぼりと歩いて百間洞山の家まで“写ルンです”を買いに行くこととなった。
山小屋のお兄さんは感じのいい方で、福川源頭でビバークの話をすると珍しがって、小渋川や福川の様子を尋ねてきた。
聞くところによると、小屋から下山するエスケープルートとして福川へ下る旧道の草刈りをすることがあるらしい。
さて、これから本来の2日目の行動のスタートとなる。
当初の計画よりすでに4時間も遅れているので、広河原小屋まで行くことは厳しいだろう。
百間平から赤石岳の取付きまでは標高2,800mの稜線漫歩を楽しみたいところだが、朝からの激しい行動とこの標高のせいで高山病の兆候が出はじめている。
軽い吐き気と頭痛が進行しないようになるべくペースを落として登っていく。
自宅には高山病の特効薬ダイアモックスを備えているのだが、今回は使わなかったことが悔やまれる。
まあ後悔してもはじまらない、黙々と登って午後2時に赤石岳山頂に立つことができた。
ほとんど人に会わない縦走路だったが、ここまで来ると多くの人で賑わっている、どうやらここは北側からピストンする人が多いようだ。
体調が改善する見込みがないので大聖寺平でビバークと決め、山頂避難小屋で1本500円の水を補給して山頂を後にした。
小赤石岳を過ぎる頃にはもうふらふら状態となり、下りでも10分毎にザックを背負ったまま寝転んでしまう始末。
なんとか大聖寺平まで下ってテントを広げると、昨晩同様に何も食べずにすぐに眠ってしまった。
最終日はライチョウのウェイクアップコールで目覚めた、いい声とはいえないが高山の雰囲気としては十分だ。
サッポロ一番塩ラーメンの朝食を済ませテントを撤収、西に傾いた満月に向かって尾根を下っていく。
広河原行きを示す標識すらない分岐点だが、踏み跡はしっかりしているので迷うことはない。
1,200m下の広河原はもうそこに見えているのでさほど時間もかからないだろう。
ハイマツ帯を過ぎてダケカンバ帯に入ると足元には和製ブルーベリーがたわわに実っている。
両手で実を摘んで口に運ぶと、そのすっぱさに疲れの残っている体が喜ぶ。
南アルプスは雪が少ないのですでに花は終わっているが、その分こうした実りが早く訪れるのがまた嬉しい。
2時間強で広河原小屋に到着、ここも周囲にはサルナシ、ヤマブドウが豊富でこれからの季節が楽しみなところだ。
小屋には食料をデポしていたので腹ごしらえをする、中でもフルーツがデポしてあるのが嬉しい。
高山病なんてもういつのことと言わんばかりに小渋川を下っていくと、単独の青年が登ってきた。
運動靴にデイパックのような軽装で今日中に赤石岳まで行きたいという、こういう軽装の若者がすごいパワーで登っていくのだろう。
装備を軽くすること、これは極めて重要なことだと今回の山行でも思い知らされた。
高山の滝を過ぎると親子連れのような二人組みに出会った。
聞けば徒渉が大変なのでここで引き返すという、すでに半分来てるんで諦めないことを勧めて別れた。
下りの徒渉は腰まで浸かってジャブジャブを楽しむ、最後には風呂代わりの全身ドボンで七釜橋に上がった。
服が程よく乾いた頃にはゲートに到着、ルートミスと高山病に悩まされたぐるりんぽんが完了した。
【山域】南ア南部
【天候】晴れ時々曇り一時雨
【コース】
13日(土) 湯折 7:00 --- 七釜橋 7:40 --- 棒沢出合 8:10 --- 高山ノ滝 9:00--- キタ沢出合10:00 --- 広河原小屋 10:50
--- 福川出合 11:00 --- 二俣(1,860m) 14:00 --- 二俣(2,020m) 15:10--- ビバーク地点(2,450m)18:30
14日(日) ビバーク地点(2,450m) 6:30 --- 稜線(2,590m) 8:00 --- 百間洞山の家 10:00 --- 赤石岳直下(2,827m) 12:00
--- 赤石岳 14:00 --- ビバーク地点(大聖寺平)16:30
15日(月) ビバーク地点(大聖寺平)6:00 --- 広河原小屋 8:30 --- 高山ノ滝 9:50 --- 七釜橋 10:50 --- 湯折 11:30
春の猿ヶ馬場山、籾糠山に続く“ぐるりんぽん第二弾”を南アルプスでやってみた。
何年も前から計画していたこのルートは小渋川の増水が心配でなかなか手を出せずにいたのだが、今年の盆休みは雨量が少なくチャンス到来と見て大鹿村へクルマを走らせた。
広河原集落から30分ほどで湯折に到着、今回の周回ルートには少なからず不安があるので登山届けをちゃんと出して林道を下っていく。
眼下に流れる小渋川を見れば水量は少なく小川のような流れだ。
やったぜ!このぐるりんぽん成功せり。
しかし、浮かれたのも束の間で、林道は水力発電所で行き止まりとなった。
出発ゲートから何も考えずに林道を下ったが、登山道となる林道はもう1本あったのだ。
なんともお粗末なスタートとなって1時間近くのタイムロスで仕切り直しとなった。
妖しげなトンネルを二つ抜けると立派な七釜橋を渡り、ダンプカーでも走るような河岸道路を歩いていく。
河岸道路が途切れるとそこはもう棒沢出合、ここから高山の滝までが徒渉コースとなる。
ヒザ上程度の徒渉1回、2回、3回・・・5回目を過ぎたあたりから数がわからなくなる。
赤リボンがあったりするがマークは無視して好き勝手に渉っていると高山の滝の前に出た。
高山沢を過ぎると徒渉回数は減って広い河原を歩くようになる。
クガイソウに似た大柄な花が河原のあちらこちらに咲いていて、その中をシカが駆けていった。
さすがはシカ天国の南アルプスだ。
福川出合から樹林の中へ入っていくと広河原小屋はあった。
昭和中期を象徴するようなレトロなたたずまいの山小屋だ。
小屋の中に入ると中央は青天井、泊れるのは5~6人が限度といったところ。
天候急変の場合を考えるとここはやはりテント持ちの方が無難だろうか。
本岳沢と分かれて福川に入ると長く単調な遡行が続く、これといった見せ場もなく3時間進むと二俣に出た。
左俣は百間平へと続き、右俣は目指す百間洞のコルへと繋がっている。
右俣の入り口にはこのルートの核心部という細身の二段の滝があるが、難なく左から巻くことができた。
高巻くとそこはサラシナショウマやキリンソウが咲くお花畑、流れ落ちる滝をバックに撮影会だ。
滝の上部は直登して難所をクリアすると意外にもペンキマークがあった、旧登山道が滝上部を通っていたのだろうか。
右俣には角のとれた丸い岩はもう転がっていない、角張った岩が埋める沢を1時間の登りでまた二俣に出た。
右俣は荒々しい岩壁がそそり立っている、百間洞のコルへと進む左俣は潅木が茂る穏やかな表情を見せている。
ここで最後の水を補給しようとプラティパスを沢水に入れるとニョロニョロみたいな生き物が飛び出した。
サンショウウオだ、のろまな動きしかできないと思っていたサンショウウオが俊敏な動きをするのには驚いた。
(後に調べたらこれはハコネサンショウウオと判明)
2.5リットルの水をザックに詰めるとずしりと重くて足が前に出なくなった。
Biwa爺ちゃまの水4リットルや緑ちゃんのアワワ4本なんて夢のまた夢である。
ここまでは沢筋を詰めればよかったが、潅木に覆われた左俣は幅が広くてどこから取付けばいいのかわからない。
とりあえず右寄りのガレて歩きやすいところを登っていく。
岩尾根と潅木帯との隙間の草付を利用して高度を稼いでいくと、けもの道とも人の踏み跡ともわからぬ道が時々出てくる。
やがて雨が降り出すとガスに包まれて視界が利かなくなる。
トラバース気味に高度を上げてコルを目指しているつもりだが、ガスが濃くて上部の様子が全くわからない。
ヤッホーなんて声を上げてみるが当然のことながら何も返ってはこない。
登れども登れども見通しが立たないので、18時30分で行動中止とする。
急斜面の中だが幸いテントを張れそうなスペースを発見、寝てる間にテントごと転げ落ちないように細引きやスリングで潅木にしっかりとテントを結びつける。
疲れ果てて夕食を食べる気も起きない、シュラフにもぐると爆睡してしまった。
翌朝はジャー、ジャーとホシガラスの鳴き声で目覚めた。
どうしてウチでホシガラスが鳴くんだよと寝ぼけながら思ったが、すぐに自分がビバークしてることに気づいた。
テントから顔を出せば荒川岳の向こうの空が真っ赤に染まっている。
晩に食べれなかったカレーライスをお腹に放り込んですぐに行動開始とする。
ビバーク地点から上部を見上げると稜線までは100m余り、どうやら小尾根2本分西にルートを間違えたようだ。
100m下ってから正しいルートでコルに出るか、このまま稜線まで登りつめるか、決断はすぐにできた、このまま登るとしよう。
岩混じりの草付から小ルンゼに入り、行き詰って尾根に出る。
ハイマツやキバナシャクナゲの密生する尾根は転落の心配ないが、容易に前進を許してくれない。
1時間以上の格闘の末、聖岳の美しい山容を望める稜線に出ることができた。
ところが、そこはなんとハイマツ地獄の真っ只中。
最短ルートでハイマツ帯を抜けてガレ沢から百間洞山の家へ出るルートとコルまでハイマツ帯をトラバースするルートの二者択一を迫られる。
そして、どういうわけか後者を選んでしまった、メガネが吹っ飛ぶこと数回、やっとのことでダケカンバ帯に出た。
ダケカンバの下には点々と花が咲いていて、やれやれと思い腰に付けたカメラに手を伸ばすとそこにあるはずのカメラがない!ガ~ン。
何より大事なカメラだ、ハイマツの中に潜って探すこと約1時間、しかしそう簡単に見つかるはずはない。
もうタイムアウトだ仕方がない、しょんぼりと歩いて百間洞山の家まで“写ルンです”を買いに行くこととなった。
山小屋のお兄さんは感じのいい方で、福川源頭でビバークの話をすると珍しがって、小渋川や福川の様子を尋ねてきた。
聞くところによると、小屋から下山するエスケープルートとして福川へ下る旧道の草刈りをすることがあるらしい。
さて、これから本来の2日目の行動のスタートとなる。
当初の計画よりすでに4時間も遅れているので、広河原小屋まで行くことは厳しいだろう。
百間平から赤石岳の取付きまでは標高2,800mの稜線漫歩を楽しみたいところだが、朝からの激しい行動とこの標高のせいで高山病の兆候が出はじめている。
軽い吐き気と頭痛が進行しないようになるべくペースを落として登っていく。
自宅には高山病の特効薬ダイアモックスを備えているのだが、今回は使わなかったことが悔やまれる。
まあ後悔してもはじまらない、黙々と登って午後2時に赤石岳山頂に立つことができた。
ほとんど人に会わない縦走路だったが、ここまで来ると多くの人で賑わっている、どうやらここは北側からピストンする人が多いようだ。
体調が改善する見込みがないので大聖寺平でビバークと決め、山頂避難小屋で1本500円の水を補給して山頂を後にした。
小赤石岳を過ぎる頃にはもうふらふら状態となり、下りでも10分毎にザックを背負ったまま寝転んでしまう始末。
なんとか大聖寺平まで下ってテントを広げると、昨晩同様に何も食べずにすぐに眠ってしまった。
最終日はライチョウのウェイクアップコールで目覚めた、いい声とはいえないが高山の雰囲気としては十分だ。
サッポロ一番塩ラーメンの朝食を済ませテントを撤収、西に傾いた満月に向かって尾根を下っていく。
広河原行きを示す標識すらない分岐点だが、踏み跡はしっかりしているので迷うことはない。
1,200m下の広河原はもうそこに見えているのでさほど時間もかからないだろう。
ハイマツ帯を過ぎてダケカンバ帯に入ると足元には和製ブルーベリーがたわわに実っている。
両手で実を摘んで口に運ぶと、そのすっぱさに疲れの残っている体が喜ぶ。
南アルプスは雪が少ないのですでに花は終わっているが、その分こうした実りが早く訪れるのがまた嬉しい。
2時間強で広河原小屋に到着、ここも周囲にはサルナシ、ヤマブドウが豊富でこれからの季節が楽しみなところだ。
小屋には食料をデポしていたので腹ごしらえをする、中でもフルーツがデポしてあるのが嬉しい。
高山病なんてもういつのことと言わんばかりに小渋川を下っていくと、単独の青年が登ってきた。
運動靴にデイパックのような軽装で今日中に赤石岳まで行きたいという、こういう軽装の若者がすごいパワーで登っていくのだろう。
装備を軽くすること、これは極めて重要なことだと今回の山行でも思い知らされた。
高山の滝を過ぎると親子連れのような二人組みに出会った。
聞けば徒渉が大変なのでここで引き返すという、すでに半分来てるんで諦めないことを勧めて別れた。
下りの徒渉は腰まで浸かってジャブジャブを楽しむ、最後には風呂代わりの全身ドボンで七釜橋に上がった。
服が程よく乾いた頃にはゲートに到着、ルートミスと高山病に悩まされたぐるりんぽんが完了した。
13日(土) 湯折 7:00 --- 七釜橋 7:40 --- 棒沢出合 8:10 --- 高山ノ滝 9:00--- キタ沢出合10:00 --- 広河原小屋 10:50