【奥美濃】天狗から黒津周回は霧氷に恵まれて
Posted: 2018年3月12日(月) 22:20
【山 域】奥美濃
【日 付】2018年3月10日(土)
【天 候】晴れ
【メンバ】kasaya
【コース】坂内道の駅6:53---8:25P798---9:48天狗山---11:07黒津山---11:40アラクラ---
14:27P461(広瀬城跡)---14:45駐車地
先週半ばにはかなりの雨が降った。鈴鹿の山を見ると藤原あたりもずいぶん黒くなっている。もうあまりこのあたりでは雪は望めないなあと思い北上を考える。先週は湧谷山だったがあのあたりならまだ大丈夫かとその隣の天狗山を考える。地図を見ると道の駅坂内から天狗―黒津―アラクラの周回コースが鉛筆で記載されている。以前スノー衆で計画したものだろうか。しかし今だ未踏のコース。距離的にもちょうどよさそうだ。
道の駅坂内に着くと一台の車が止まっている。若い人のようだがここから登るようだ。ヘルメットをしてワカンも持っている。同じコースだろうか。林道の奥に消えたその人を見送り自分も出発だ。最初はP798を目指すが取り付きが分からない。適当に登りやすそうな斜面を見つけて登り始める。
この辺りはまだ雪もない。藪というほどではないが道の定かでない斜面を適当に登っていく。先週あたりならもっと雪が当たろうにと思うが、やはり大分溶けている。それでもCA600あたりからは雪が出てくる。まばらな雪でまだスノーシューを履くほどではない。硬い雪で潜ることもないのでそのまま行くがP798手前で雪がつながりだしてきたところで迷わず装着。雪の斜面ならばツボ足よりは楽だろう。そう思っていたら下から鈴の音が聞こえてきた。どうも駐車場で見かけた人らしい。いつの間にか追い抜いてしまったらしい。ちょっと待って少しお話。やはり同じく周回コースを考えているようだ。雪の状態を同じように心配するが、まあダメなら戻ればいいさということで一致。ここでちょっと休憩している彼に先行して自分はP798を目指すが、この後彼とは抜きつ抜かれつの状態で歩くことになる。同じコースを歩く者がいることでお互い少し安心した部分があるのは確か。
P798に到着すると天狗山が大きく見える。その稜線上にはしっかり雪がついている感じ。そして西をみれば先週登った湧谷山も見えてきた。まだ展望はいまいちだが青空がうれしい。しばらくして彼も登ってきたのでまた少しお話。登山仲間はいないのでいつも一人らしいがまだ山を初めて2年ほどとか。それでこのマイナーな山を選択するとは。少しびっくり。彼もこの先の雪の状態を見てここでスノーシューを付けるというのでまた先行する。
最初はいい感じで雪があるかなと思ったが上りにかかるとすぐに雪が消えた。時々夏道のようなところを歩く。いまいち雪山を歩いている気がしない。このあたりの雪山ももうおしまいか。そんな思いがしてくる。それでも高度を稼げばしっかりと雪がつながり残雪期らしい道となる。雪も適度に締まっており歩きやすい。P884の手前では立派なブナも見る。いい感じだなあ。 そして傾斜が緩くなってくると天狗山も近い。広い頂上から振り返ってみれば金糞が長い北尾根をとともに白く輝いている。あそこはまだ行けるかなあ。ちょっとそんな気がしてくる 頂上でしばらく写真などを取っているとまた彼が追い付いてきた。山の情報集めではヤマレコを結構活用しているようで、このあたりの山も結構詳しい。ついでなのでヤブコギネットも紹介する。名前は知っているが覗いたことはないという。ヤブコギのスペシャリスト集団のように思っていたらしいのでそんなことはないし無料で登録できると教える。
その後また先行し黒津山に向かう。このあたりになるともうすっかり雪で道は覆われて気持ちの良い稜線漫歩である。ゆるゆると登っていくと黒津山は最後結構急に見えてきたが、それよりも木の先端が白っぽいのに気づく。霧氷である。つい先ほどまでは暖かくとてもそんなものが見られる天気と思っていなかったがこのあたりに差し掛かると風が強くなり霧氷ができ始めているのだ。サングラスを外すとその白さと青さが余計際立って見える。青空に望外の霧氷。なんだかうれしくなってしまう。 この後はアラクラか。少し急こう配の斜面を下ってゆっくり登り返すとアラクラ直前で西側の展望が開けた。蕎麦粒、小蕎麦粒、五蛇池山が並んで立っている。なかなか壮観だ。素晴らしい。蕎麦粒はかなり
険しいらしいがやはり一度は登りたいなあ。そんな気がしてくる。そしてやはり写真を何枚も撮る。 その後アラクラに来ると逆回りで来た二人組に遭遇する。周回ですかと聞くと黒津まで行くだけとか。
それでも逆方向から来られたので道の状況を聞くのには都合がよい。ちょうど彼も追いついてきて一緒に話を聞くと、この先シャクナゲの藪があるがあとは問題ないとのこと。二人はツボ足だったが特に支障がなかったようだ。先の状況が分からぬと不安なものだがこれで一段と安堵の気持ちになる。
ところで実はそれよりも気になったのが二人ともテムレスをしていること。聞けばやっぱり安いからという。自分は装着していなかったがザックにしまってあるというと若い人も同じように持っているという。この山でたまたま会った4人が全員テムレスを持っているとは。どのぐらい山屋さんに浸透しているのだろう。恐るべし、テムレス
時刻はそろそろお昼。さっきからランチ場所を探していた。黒津山で霧氷が見えたのはうれしかったがその分、風が吹いて寒いので適当な場所がない。それでも何とかアラクラを少し下ったところで適地を見つけ
ランチとした。彼の青年は同じ場所でスノーシューからアイゼンに履き替えている。先の情報でもうスノーシューは要らないと判断したらしい。ランチをする準備に入った自分と少し話をしたがやがて先行して行った。
ランチを終えたら後は下るだけ。もう楽勝だなあと思っていたら先ほど聞いたシャクナゲの藪が待っていた。脇は急斜面で藪を突破するしかないがスノーシューを履いていては越すのが難しい。やむなくスノーシューを外して難所を越える。その後まだ雪が続くがあまり沈むことはなかったという先の人の情報を鵜呑みにしてそのままツボ足で進んだがこれは失敗だった。天気の良いこの日は雪もすっかり緩んできてそこらじゅうで踏み抜くのだ。先行者のトレースに乗って少しでも回避しようとするが何度か大きく踏み抜いた。スノーシューを履けばいいのにと思うが後の祭り。結局雪の消えるca600mあたりまでもがきながらの歩きとなる。それでも基本は尾根をまっすぐ降りるだけ。P461には広瀬城跡がありそこからは広い道がずっと麓まで続いていた。
この尾根を下りると駐車場はすぐそば。戻れば彼もすでに戻っていてまた少し山談義。山を初めて2年とは思えない山の知識。ぜひヤブコギにも参加してほしいものだ。
Kasaya
【日 付】2018年3月10日(土)
【天 候】晴れ
【メンバ】kasaya
【コース】坂内道の駅6:53---8:25P798---9:48天狗山---11:07黒津山---11:40アラクラ---
14:27P461(広瀬城跡)---14:45駐車地
先週半ばにはかなりの雨が降った。鈴鹿の山を見ると藤原あたりもずいぶん黒くなっている。もうあまりこのあたりでは雪は望めないなあと思い北上を考える。先週は湧谷山だったがあのあたりならまだ大丈夫かとその隣の天狗山を考える。地図を見ると道の駅坂内から天狗―黒津―アラクラの周回コースが鉛筆で記載されている。以前スノー衆で計画したものだろうか。しかし今だ未踏のコース。距離的にもちょうどよさそうだ。
道の駅坂内に着くと一台の車が止まっている。若い人のようだがここから登るようだ。ヘルメットをしてワカンも持っている。同じコースだろうか。林道の奥に消えたその人を見送り自分も出発だ。最初はP798を目指すが取り付きが分からない。適当に登りやすそうな斜面を見つけて登り始める。
この辺りはまだ雪もない。藪というほどではないが道の定かでない斜面を適当に登っていく。先週あたりならもっと雪が当たろうにと思うが、やはり大分溶けている。それでもCA600あたりからは雪が出てくる。まばらな雪でまだスノーシューを履くほどではない。硬い雪で潜ることもないのでそのまま行くがP798手前で雪がつながりだしてきたところで迷わず装着。雪の斜面ならばツボ足よりは楽だろう。そう思っていたら下から鈴の音が聞こえてきた。どうも駐車場で見かけた人らしい。いつの間にか追い抜いてしまったらしい。ちょっと待って少しお話。やはり同じく周回コースを考えているようだ。雪の状態を同じように心配するが、まあダメなら戻ればいいさということで一致。ここでちょっと休憩している彼に先行して自分はP798を目指すが、この後彼とは抜きつ抜かれつの状態で歩くことになる。同じコースを歩く者がいることでお互い少し安心した部分があるのは確か。
P798に到着すると天狗山が大きく見える。その稜線上にはしっかり雪がついている感じ。そして西をみれば先週登った湧谷山も見えてきた。まだ展望はいまいちだが青空がうれしい。しばらくして彼も登ってきたのでまた少しお話。登山仲間はいないのでいつも一人らしいがまだ山を初めて2年ほどとか。それでこのマイナーな山を選択するとは。少しびっくり。彼もこの先の雪の状態を見てここでスノーシューを付けるというのでまた先行する。
最初はいい感じで雪があるかなと思ったが上りにかかるとすぐに雪が消えた。時々夏道のようなところを歩く。いまいち雪山を歩いている気がしない。このあたりの雪山ももうおしまいか。そんな思いがしてくる。それでも高度を稼げばしっかりと雪がつながり残雪期らしい道となる。雪も適度に締まっており歩きやすい。P884の手前では立派なブナも見る。いい感じだなあ。 そして傾斜が緩くなってくると天狗山も近い。広い頂上から振り返ってみれば金糞が長い北尾根をとともに白く輝いている。あそこはまだ行けるかなあ。ちょっとそんな気がしてくる 頂上でしばらく写真などを取っているとまた彼が追い付いてきた。山の情報集めではヤマレコを結構活用しているようで、このあたりの山も結構詳しい。ついでなのでヤブコギネットも紹介する。名前は知っているが覗いたことはないという。ヤブコギのスペシャリスト集団のように思っていたらしいのでそんなことはないし無料で登録できると教える。
その後また先行し黒津山に向かう。このあたりになるともうすっかり雪で道は覆われて気持ちの良い稜線漫歩である。ゆるゆると登っていくと黒津山は最後結構急に見えてきたが、それよりも木の先端が白っぽいのに気づく。霧氷である。つい先ほどまでは暖かくとてもそんなものが見られる天気と思っていなかったがこのあたりに差し掛かると風が強くなり霧氷ができ始めているのだ。サングラスを外すとその白さと青さが余計際立って見える。青空に望外の霧氷。なんだかうれしくなってしまう。 この後はアラクラか。少し急こう配の斜面を下ってゆっくり登り返すとアラクラ直前で西側の展望が開けた。蕎麦粒、小蕎麦粒、五蛇池山が並んで立っている。なかなか壮観だ。素晴らしい。蕎麦粒はかなり
険しいらしいがやはり一度は登りたいなあ。そんな気がしてくる。そしてやはり写真を何枚も撮る。 その後アラクラに来ると逆回りで来た二人組に遭遇する。周回ですかと聞くと黒津まで行くだけとか。
それでも逆方向から来られたので道の状況を聞くのには都合がよい。ちょうど彼も追いついてきて一緒に話を聞くと、この先シャクナゲの藪があるがあとは問題ないとのこと。二人はツボ足だったが特に支障がなかったようだ。先の状況が分からぬと不安なものだがこれで一段と安堵の気持ちになる。
ところで実はそれよりも気になったのが二人ともテムレスをしていること。聞けばやっぱり安いからという。自分は装着していなかったがザックにしまってあるというと若い人も同じように持っているという。この山でたまたま会った4人が全員テムレスを持っているとは。どのぐらい山屋さんに浸透しているのだろう。恐るべし、テムレス
時刻はそろそろお昼。さっきからランチ場所を探していた。黒津山で霧氷が見えたのはうれしかったがその分、風が吹いて寒いので適当な場所がない。それでも何とかアラクラを少し下ったところで適地を見つけ
ランチとした。彼の青年は同じ場所でスノーシューからアイゼンに履き替えている。先の情報でもうスノーシューは要らないと判断したらしい。ランチをする準備に入った自分と少し話をしたがやがて先行して行った。
ランチを終えたら後は下るだけ。もう楽勝だなあと思っていたら先ほど聞いたシャクナゲの藪が待っていた。脇は急斜面で藪を突破するしかないがスノーシューを履いていては越すのが難しい。やむなくスノーシューを外して難所を越える。その後まだ雪が続くがあまり沈むことはなかったという先の人の情報を鵜呑みにしてそのままツボ足で進んだがこれは失敗だった。天気の良いこの日は雪もすっかり緩んできてそこらじゅうで踏み抜くのだ。先行者のトレースに乗って少しでも回避しようとするが何度か大きく踏み抜いた。スノーシューを履けばいいのにと思うが後の祭り。結局雪の消えるca600mあたりまでもがきながらの歩きとなる。それでも基本は尾根をまっすぐ降りるだけ。P461には広瀬城跡がありそこからは広い道がずっと麓まで続いていた。
この尾根を下りると駐車場はすぐそば。戻れば彼もすでに戻っていてまた少し山談義。山を初めて2年とは思えない山の知識。ぜひヤブコギにも参加してほしいものだ。
Kasaya