【若狭】20180303三十三間山は賞味期限ギリギリ
Posted: 2018年3月07日(水) 06:08
2月10日に行く予定だったが雨で流れた。
「3月3日に行けなかったら来年に延期ですね」
標高100mからの山歩きは賞味期限が短い。
【 日 付 】 平成30年3月3日(土)
【 山 域 】 若狭
【 天 候 】 快晴 のち 春霞
【 ルート】 倉見駐車場7:35---10:20ろくろ山---11:05ランチ12:35
---13:25三十三間山---14:20下降開始---16:55駐車地
【メンバー】 ナズナさん グー
昨年三重嶽から武奈ヶ嶽への大周回をした時に右手に魅力的な稜線が見えていた。
「来年行きましょう」
今冬の北陸は記録的な豪雪がニュースになったが、それは敦賀から北の話で、
小浜周辺はさほど積雪は多くなかったようだ。
前の週にナズナさんが武奈ヶ嶽へ登って三十三間山の下見をしてきてくれた。
「雪が無くなっていたらごめんね」
グーがコースを考え、地図読みの楽な時計回りのつもりでいた。
ただ稜線の手前150mの急登に時間がかかるだろうなと気がかりではあった。
しかし、ナズナさんは太陽の位置と進行方向に三重嶽を眺めながらの登りがいいと
反時計回りの提案。「下山は地図読みをしましょう」
倉見駐車場から南へ国道を少し歩き、大石谷林道に入る。
林道の折り返しはショートカットするのがヤブの流儀です。
(ナズナさんの意見に従って林道を辿ればよかった。しっかりと疲れた)
林道から谷地をキックステップで登り、破線道の西の尾根で雪が繋がった。
ナズナさんから「スノーシューを履きますか?」の声がかかったが
「傾斜が緩むまでキックステップで登ります」
雪に靴を蹴り込んでキックステップで登るのもグーは好きなのです。
展望台地に登り着いてスノーシューを履いた。
駐車地から2時間で大展望の稜線台地に登り着けるいいコースです。
時計回りをしていたら稜線に辿り着く前に昼食になっていただろう。
灌木のない稜線は期待通りの大展望だ。空は青空。最高の日に登りました。
ナズナさんは比良武奈ヶ岳・?・若狭駒ケ岳・百里ヶ岳・・・・・・・・
次々と山座同定をしてくれるが・・・グーのオツムは・・・・
ゆるゆるブラブラとスノーシュー散歩を楽しむ。
△662ろくろ山は積雪無し。三角点を確認して雪原に戻ると
「グーさんのスノーシュー跡が汚れています」
見ると泥汚れが点々と。雪面にこすり付けても汚れが落ちない。
スノーシューを脱いで隙間にたっぷりと入り込んでいる泥を取り除く。
ナズナさんにも片方の掃除を手伝ってもらい、手間取ることです。
今日の風は東風。風陰は稜線の西になるが展望が無い。
谷地の底が風もほとんどなく正面に三重嶽が見えるいいランチ場です。
今日も重たい食材をいっぱい担ぎ上げてくれました。美味しい~~!
倉見からのメインの登山道に合流すると踏み跡がいっぱいになった。
山頂にいた若者と少し話をしてから北へ稜線を辿る。
と、まだ若く混んで生えているがほぼブナばかりの稜線になった。
あと50年もしたら山日和さんのスノー衆のコースになりそうだ。
稜線が右に折れ曲がるCo800の下降開始点は北の展望がすこぶるいい。
雲谷山がデーンと正面にすそを広げ、三方五湖も春霞の中に大きく見える。
下降する尾根は地形図通りの急傾斜。姿のいいブナの美しい尾根だ。
スノーシューでの足運びに神経を使う。
「スノーシューを外しましょう」かかとキックのツボ足で下ると楽になった。
軽快にリズムよく下っていると、ズボッ!左足がひざ下まで嵌まり込んだ。
もんどりうって体が前方に飛んだ。ズーーーーどこまでも滑り落ちていく。
両腕を雪に突っ込んで止まった。
この尾根は標高差150mの一直線ヒップソリゲレンデとして最適だ。
ただブナをかわしスピードを制御し尾根芯から外れたら滑落停止のできるピッケルが必需です。
こんな急登の尾根を一直線に乱れもなく登って行くワカンの跡が残っている。
そうとうな脚力の持ち主なんだろう。(もしかしたら下ったのかも?)
傾斜の緩んだ尾根をCo250最低鞍部までの地図読みは楽勝だった。
時間が押してきていたのなら右の林道へエスケープもできるが、
ナ「時間もまだありますから予定通りに歩きましょう」
ここからが今回のアトラクションになった。
グーが前を歩いているとナズナさんからストップがかかった。
「グーさん、ルートを外していますよ」
登り返す。下山モードになってからの登りはちょっとでもシンドイ。
ナ「ここから右折ですかね?」
グ「標高が高い。まだまだですよ」
グ「目標の標高になりました。この尾根ですよね」
ナ「少し行き過ぎています。戻りましょう」
主尾根と枝尾根の区別がつかないし・・・・
等高線に現れない10m以下のアップダウンはあるし、
平坦なために高度計では分岐点を特定できないし、
GPSで現在地を確認しないと下れない尾根でした。
久々に地図読み大失敗の最終章となりました。
次回はあっさりと右の林道に逃げて帰ろう。
グー(伊勢山上住人)